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2011年5月17日に開催された、「第二回ThinkPad大和魂ミーティング」のまとめ記事その2です。

TVT開発の主任SWエンジニア 今井拓水氏

前回の記事では、同日に発表された「Thinkpad X1」に関するプレゼンの内容を掲載しました。
Thinkpad X1 の詳細(公式)

今回はその後に続くプレゼンテーション・・新製品に搭載された新しい
ThinkVantageテクノロジーの機能解説などがなされたプレゼンの流れを掲載してみました。
(やや細かい説明が多いのですが、今回の新製品郡に新しく搭載された機能について、
開発エンジニアの方々よりお聞きした内容を載せています。)

というわけで以下、最新ThinkVantageテクノロジーの解説のまとめです。


ThinkVantage Technology最新技術の紹介

TVT開発の主任SWエンジニア 今井拓水氏

まず初めに、ThinkVantage Technology最新技術・・
今回の新製品に搭載された様々な機能の紹介ということで、

第三TVT(ThinkVantage Technology)開発の主任SWエンジニアである 今井拓水氏の話をお聞きします。



最初に、ThinkVantage Technologyとは何なのかという事についてですが・・

PCと言えばスペックが大事ですが、スペック以外の部分、
PCをより使いやすくする機能や、ユーザーの生産性を高めるような新しい機能なども重要。

ThinkVantage Technologyは、そういった便利な機能を提供するソフトウェア郡の総称です。



最新ThinkVantage Technology搭載モデル

このThinkVantage Technologyは本日発表したX1を含め、
全てのThinkpad製品で提供されています。



今回の新製品において、ThinkVantage Technologyで新しく提供された機能はというと・・

ThinkVantage Technology 新/強化機能

・Power Manager、いわゆる省電力マネージャーとも呼ばれる機能、
・ネット会議ツールの最新機能
・機能強化された Enhanced Experience

の計3つが上げられます。



一つずつ各機能の詳細をみていくと・・



Power Managerで電力コントロール

Power Managerを一言でいうと、節電する為の機能の事。

特に企業で取り組む節電対策に有効な機能で、エンドユーザーが自分で設定する事も可能ですし、
アクティブディレクトリによってIT管理者による設定の配信も可能となっています。

このPower Managerの新機能としては

電源スケジュール
ピークシフト機能
バッテリー長持ち機能
Lenovoターボブーストモード

の4つがあげられます。
これらの機能の詳細はというと・・



電源スケジュール

ます電源スケジュールについて。

昨今、節電をする事が非常に重要視されていますが、
この「電源スケジュール」機能では、例えばオフィスでPCを使っていて、
昼休みランチをとる際などに離席するといった場合に、その時間帯にあわせてマシンのスリープや、
モニターのオフ設定などを細かくスケジュールリングする機能を提供します。



ピークシフト機能

次に、新製品の解説などでもよく耳にする「ピークシフト機能」について。
電源スケジュールのなかで提供されている機能です。

例えば通常、ACアダプタを接続して電源オンにするとACアダプタから電力供給を開始しますが、
電力のピークが来る時間帯になると、ACアダプターがささっているのにもかかわらず、
バッテリーの強制放電を開始するといった設定を行えます。

さらにピーク時間を抜けた後は、バッテリーの放電ではなくACの電源供給に切替、
その際にもバッテリーの充電は開始せず、夜中の時間帯にバッテリーの充電を開始するといった設定も出来るなど、
電力のピーク時間をシフトする事が可能になります。



実は、この「ピークシフト機能」は10年近く前に、
独立した機能(Power Managerとは関係ない)として提供されていた機能なのだそうで、
当時はバッテリーの機能がよくなく実用的ではなかった為、限定されたユーザーのみに提供されていたのだとか。

しかし昨今ではバッテリーの性能も向上し、実用的に使えるレベルになったという事で、
今年の製品からはピークシフト機能を標準で搭載するようにしたのだそうです。



なお、現在のピークシフト機能には従来とは違った機能を2つ搭載しており・・

ピークシフト機能 その2

一つはアクティブディレクトリで、IT管理者による設定の配信が可能になりました。
大企業で利用する場合に非常に有効な機能です。

もう一つはバッテリーをよく使用するユーザーなどだと、
ピークシフト機能によって勝手にバッテリーが放電してしまうと、いざ使う時に困るわけですが、
そういったユーザーのみ自動的にピークシフト機能を無効化する機能なども提供されています。

ピークシフト実行中は、タスクバーで分かりやすく表示されるので、
電力供給がどういった状況にあるのかを瞬時に把握する事が可能です。



バッテリー長持ち機能

次にバッテリー長持ち機能について。
新製品では、バッテリーと省電力マネージャーの機能によって1000回の充電サイクルを実現しています。

具体的な機能ですが、例えばバッテリーの劣化には、サイクル劣化と保存劣化があり、
最も悪いのは保存劣化とされています。

保存劣化は、常にACアダプターを接続していて満充電状態が続く事によって起こる劣化の事で、
この状態を防ぐ為にPower Managerがバッテリーの使用状況や劣化具合、使用期間を監視、
裏で満充電状態を微調整する事により、劣化を防いで充電サイクル数を増やします。


また、バッテリーヘルスモードと言う新しい機能も提供。

バッテリーが最も劣化しないのは50%に電源容量を保つ事ですが、
このバッテリーヘルスモードを有効にすると、バッテリーを50%まで強制放電、
さらに50%以上の充電を行わない為、バッテリーの劣化を大幅に抑制する事ができます。

この機能は、Power Managerがユーザーの使用状況を監視し、
この機能を使うことが有効だと判定された場合に、バルーンメッセージでアナウンスされるのだそう。



Lenovoターボブーストモード

そして、Lenovoターボブースト+モードについて。

Sandy Bridge搭載PCでは、インテルのターボブーストテクノロジーによって
CPU温度が低い場合に、よりオーバークロックできるといった機能がインテルより提供されています。

今回の新機能 Lenovoターボブースト+モードを有効にするとFANの高速回転が行われるのですが、
FANが回転する事によってCPUの温度も下がります。

結果、CPUのリーク電力が低減、CPUの処理効率が向上。
通常よりも高いクロックでのパフォーマンスを実現します。




次に、ネット会議ツールやEnhanced Experienceについて。



ThinkVantage Technology 新/強化機能2

TVT開発の主任SWエンジニア 塚本泰史

第一TVT開発の主任SWエンジニア 塚本泰史氏にかわり話が進められます。



ネット会議ツールの向上

ネット会議ツールに関しては、Communications Utility 2.0という機能により、
PCを使用したネット会議などの使用感が大幅に向上しました。

このCommunications Utility 2.0の新機能としては

VoIP通話に特化した新機能
カメラ機能の拡張
Fn+F6によるSkype呼び出し

の3点があげられます。
細かく見ていくと・・



VoIP通話に特化した新機能

VoIP通話に特化した新機能として、キーボードタイピング音の軽減・・
通話中であってもキーボードのタイピングの音のみを除去するといった機能が提供されます。

またVoIP通話を電話のように使いたいと言うニーズより、
VoIP通話中に、一人での会話とグループでの会話の使い分けを行える
プライベートモードと複数会話モードを提供。



カメラ機能の拡張

そしてカメラ機能の拡張に関しては、
内蔵カメラで撮影した画像を好みの画質に調整したり、
簡易的ではありますが、ちょっとしたスナップショットなどの保存も可能となります。

VoIP通話中のプライバシー機能として、カメラ映像をミュート画像に変えることも可能との事。



FキーからのSkype呼び出し

さらにFn+F6によるSkype呼び出しが可能になった事や・・



Enhanced Experience 1.0とのパフォーマンス比較

Enhanced Experienceの強化と言う事で、
2.0と1.0とのパフォーマンス比較等についての話がなされました。



ありがとう

新しいThinkVantageテクノロジーの詳細については以上となります。

次に、レノボ 新ブランドキャンペーンの紹介に移りますが
かなり長くなっているので、ここで一旦記事を切りたいと思います。



というわけで次記事に続きます。
「第二回ThinkPad大和魂ミーティング」の内容については、とりあえず次の記事で最後です。