ドスパラが販売するノートPC、Altair VH-AD3Sのレビューです。

Altair VH-AD3Sは、14.1型フルHD液晶を採用するモバイルノート。

スタイリッシュなメタルボディやフルHDの非光沢液晶、指紋認証センサーを標準搭載しながらも、3万円(税別/2019年4月24日時点)を切る価格を実現した製品です。

一般的に、3~4万円程度の低価格ノートは外観や機能が二の次であることが少なくはなく、見た目にもコストダウンを感じさせる製品が多いです。しかしAltair VH-AD3Sは外観、機能ともにクオリティが高く、このような低価格で販売されていることに驚きを感じます。

構成内容はCeleron N3350、4GBメモリ、64GB eMMCと価格相応ですが、ライトな用途になら問題なく活用できますし、筺体底面よりM.2 SSDの増設が簡単に行えるようになっているため、保存容量が必要な場合にも対応できます。

単純作業用のノートが欲しい人には、あらゆる面で魅力ある製品だといえるでしょう。

今回は、そんなAltair VH-AD3Sの特徴や実際の使用感、性能面について詳しくご紹介いたします。低価格ノートをお探しの方は、是非目を通してみてください。

【Altair VH-AD3S レビュー記事目次】

Altair VH-AD3S 筺体外観や操作性をチェック
 ・筺体外観・インターフェース
 ・M.2スロットを筺体底面に配置
 ・キーボードの操作性
 ・重さ

構成と特徴・ベンチマークテストの結果
 ・構成と特徴
 ・ベンチマークテストの結果
 ・消費電力・温度
 ・バッテリ駆動時間

製品のまとめ
 ・Altair VH-AD3S まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Altair VH-AD3S 筺体外観・インターフェース

一般的に3~4万円程度の低価格帯のノートPCの筐体には、プラスチック素材がベースに使われることが多いです。

プラスチックベースであってもデザインの工夫である程度きれいに見せることはできますが、それでも外観や手触りに安っぽさが感じられたり、耐久性の面でも高価格帯のノートには劣るなど価格相応の仕上がりになりがちです。

しかし、今回のAltair VH-AD3Sは低価格帯の製品であるのにもかかわらず、筐体にはメタル素材が用いられており高級感があります。

価格を言わなければ、3万円を切るノートとはまず誰も思わないでしょう。





シルバーカラー1色の、ロゴすらないシンプルな天板です。
メタル素材を使用しているために質感がとてもよく、上品な雰囲気のノートに見えます。

外観重視の方にも納得できるデザインなのではないでしょうか。



質感が美しいだけではなく、とても薄いです。
このようなノートは珍しくはありませんが、本製品の価格帯ではあまりないと思います。



ディスプレイや本体の縁には、カット加工が施されています。
光の反射による光沢感がとてもきれいです。





背面側、正面側から見た筐体全体の様子です。

驚くくらいスリムであること、またフレームレスとまではいえないもののディスプレイベゼルの幅が狭く設計されており、モダンな雰囲気を感じさせます。



こうやってみると、本当に薄いことがわかります。




ディスプレイには、14.1型ワイドフルHD(1920×1080)の非光沢液晶を搭載。

本製品のような低価格帯のノートにフルHD液晶を採用しているのは、全くないわけではありませんがやや珍しいです。しかも、視野角が広くて結構きれいな液晶なのですよね。

どの程度の解像度がよいのかは人によって異なりますが、解像度が高いと一度にたくさんの情報を表示できるため、細かい作業や調べものをするときに便利です。

光沢感が目立ちにくい、非光沢液晶を採用している点も魅力だと思います。





IPS方式の液晶を採用していると思われます。
視野角が広いため、画面を左右上下から見た場合であっても内容が見づらくなりません。

とても見やすい液晶です。



液晶上部のベゼルには、HD画質のWebカメラが内蔵されています。



液晶下部には、Diginnosの小さなロゴをプリント。
ロゴはさりげなく入っている感じで、あまり目立ちません。



ディスプレイの最大開閉角度は、約140度。
ノートPCのディスプレイとしてはやや広めの可動域で、画面の角度調整がしやすいです。

ディスプレイが大きく開くと、ひざの上にノートをのせて操作を行う場合などに便利なのですよね。




筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。

左側面です。
microHDMI出力、USB3.0端子が並びます。



右側面にはmicroSDカードリーダー、USB3.0、マイク入力&ヘッドフォン出力のコンボポート、電源コネクターが並びます。

さすがにこの薄さであるため、LAN端子や光学ドライブはありませんが、USBはフルサイズ(Type-A)の端子を2基、またmicroタイプではあるもののHDMIやカードリーダーも備わっています。

端子の数や種類は多くはないものの、とりあえず不便はないでしょう。




筺体正面、背面側には何もありません。



Altair VH-AD3S本体と、付属の電源アダプターやケーブルです。




12V、3.5Aで42Wの電源アダプターが付属していました。



M.2スロットを筺体底面に配置

Altair VH-AD3Sの筐体底面には、内部のM.2スロットへアクセスするための口が設けられています。


Altair VH-AD3Sの底面


開閉が可能なカバーが設けられているのが見えます




カバーには、M.2 2242、2260、2280.SATAの記述があります

カバーを開くと、内部には空のM.2スロット。

最近は購入後のパーツ追加や交換が難しいノートパソコンも少なくありませんが、本製品は面白いことに、M.2 SSD(SATA接続)の追加が行えるように作られているのですよね。

容量が64GBと少ないPCであるだけに、簡単にSSDを追加できるのは助かります。(ただし、パーツ追加によるトラブルは製品保証の対象外となる可能性があるため、ご注意ください)



キーボードの操作性

Altair VH-AD3Sのキーボードやその周辺の機能をチェックします。



アイソレーションタイプの日本語キーボードです。
テンキーはありません。

薄型ノートのキーボードではあるものの、違和感のない程度にはキーストロークに深さがあるため、打鍵感はまずまず良いです。

ただキーの配置や形状が若干変わっています。
まず右側一列に電源ボタンをはじめ、HomeやPgDnといったキーが配置されています。

さらにEnterやBackspaceキー付近が英語キーボードのような形状であったり、「ろ」のキーが下にはみ出していたりと、一般的なノートのキーボードとは異なる点がいくつか見受けられます。

ものすごく使いづらいというわけではありませんが、癖のある使用感であるため、入力作業が多い人には向かないかもしれません。

とはいえ、ちょっとしたことに使う程度ならそれほど気にはならないと思います。




やや変わったキー配列を採用

キートップは平坦な形状。
マットな質感の素材を用いているため、指紋汚れが目立ちません。



ボタン一体型のタッチパッドを搭載しています。

パッドのサイズに余裕があることとクリックボタンもほど良い硬さで、このタイプのタッチパッドとしては使用感はよい方です。


なお、タッチパッドの左上付近に配置されているのは指紋認証センサーです。

あらかじめサインインオプションの設定を行っておくことで、Windows Helloを利用した指紋認証ログイン機能が利用できます。

本製品のような低価格帯のノートPCに、指紋認証センサーが標準搭載されるのはあまりないと思います。


標準搭載されている指紋認証センサー 指を置くだけでログインできる



重さ

Altair VH-AD3Sの重さをはかってみました。

Altair VH-AD3S本体の重さは、1368g。
ほぼ公称値(約1.37kg)と同じ数値ですね。

14.1型サイズのノートでこの重さは、かなり軽いです。

モバイルノートとしての利用に便利であるのはもちろんですが、隣りの部屋へ移動したりパソコンを持ち上げたりといった、ちょっとした動作がしやすいところが便利だと感じます。



電源アダプターやケーブルの重さは275g。
PCと同様、こちらも軽いです。



Altair VH-AD3S 構成内容とその特徴について

掲載しているAltair VH-AD3Sの構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】



【搭載されているストレージ】

SanDiskの64GB eMMCが搭載されていました


初期時のストレージの残容量は約40GB(あくまでも掲載しているマシンの内容です)

【Altair VH-AD3S の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Celeron N3350(1.10GHz~2.40GHz/2コア2スレッド)
ディスプレイ   14.1型ワイドフルHD(1920×1080)、非光沢
グラフィックス    インテル HD グラフィックス 500
メモリ    4GB LPDDR4
ストレージ   64GB eMMC(SanDisk製)
無線機能   Intel Wireless-AC 3165D2W(IEEE802.11 ac/a/b/g/n)、Bluetooth 4.2
バッテリ   リチウムイオンバッテリー(約8.8時間/公称値)
サイズ   333×222×16.9~18.1(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.37kg
ソフトウェア   マカフィー・リブセーフ 12ヶ月 製品版(無料プレゼント中)ほか
標準保証   1年間 持込修理保証

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2019年04月24日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、14.1型フルHDの非光沢液晶、Celeron N3350、4GBメモリ、64GB eMMCという構成内容のモデルです。

主要な構成のカスタマイズには対応していませんが、OSはカスタマイズでProへと変更できます。

筺体デザインや機能面に関しては、低価格ノートとは思えないクオリティを実現しているAltair VH-AD3Sですが、構成は価格相応といえるでしょうか。

CPUの性能的に軽い用途への利用に限られますが、メモリ容量はこのクラスのノートとしては十分ですし、ストレージにはHDDよりも高速なeMMCが搭載されているため、ライトな用途には快適に使えるはずです。

ネットでの調べものや動画視聴、オフィスアプリで文書を編集するなど、単純作業には無駄のない構成だといえます。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているAltair VH-AD3Sで実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


【3DMark】



上からCloud Gate、Sky Diverの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


1280×720/標準品質、ウィンドウモードで実行


【CINEBENCH R15】


ゲームは軽いものでも厳しいですが、ブラウザーを使って調べものをしたり動画をみるといった操作を行うのには問題のない性能です。

eMMCを搭載しているため、使用感もサクサクとしていて悪くありません。

複数のアプリを並行して利用したり、写真編集など負荷のかかる使い方には向きませんが、単純作業用としては十分なパフォーマンスを持ちあわせているといえます。



消費電力・温度

Altair VH-AD3Sのアイドル時、およびベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力を測定してみました。

画面の輝度を50%に設定した上で測定しています。
(以降、全てこの設定を使用)

アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 13W

※実際の値は若干上下します

アイドル時、ベンチマーク実行時ともに低消費電力です。




以下、アイドル時、高負荷時(3DMarkを20分以上実行)のパーツ温度と、高負荷時のキーボード表面温度です。


パーツ温度


キーボードの表面温度

高負荷な状態が続くとCPU温度はやや上昇しますが。ノートPCのパーツ温度としては低い~普通です。

キーボードの表面温度に関しては、高負荷な状態が続くとキーボード左側がやや温かくなるようですが、部分的に高くなるだけであるためか、キーボード操作中に気になることはほとんどありませんでした。



バッテリ駆動時間

バッテリベンチマークソフト「bbench」を使用し、Altair VH-AD3Sのバッテリ駆動時間を測定。

ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。




バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は24156秒。
約6.7(6.71)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

公称の約8.8時間という数字と比較すると、ややバッテリの持ちは短いようです。

バッテリの持ちは作業内容や環境に左右されるため何ともいえませんが、電源の確保できない場所で長時間作業をおこなうような使い方には向かないかもしれません。

とはいえ、ある程度のボリュームの作業をこなせるだけの余裕はあります。



Altair VH-AD3S まとめ

Altair VH-AD3Sのレビューは以上となります。
最後にまとめます。

・14.1型フルHDの非光沢液晶を採用しており、見やすい
・Celeron N3350、4GBメモリ、64GB eMMCで単純作業には快適な性能を発揮できる
・メタルボディの採用で外観が洗練されている
・指紋センサーを標準搭載
・M.2 SSDを簡単に追加できる
・非常にリーズナブル

3万円を切る価格でありながらも(税別/2019年4月24日時点)、スタイリッシュなデザインや高機能を実現した14.1型のモバイルノートです。

高級感ある筺体を採用しているだけではなく、フルHD液晶や指紋センサーを標準搭載するなど、価格からは考えられないスペックを持ちあわせています。

M.2 SSDを簡単に追加できる構造を採用している点も、非常にユニークです。

構成に関しては、あくまでもライトな用途に限定される内容で高性能とはいえませんが、メモリもストレージにもほどほどに余裕があり、単純作業への利用には十分な内容を備えています。

ブラウザでちょっとした操作をおこなったり、動画視聴など軽い用途であれば快適に作業が行えるはずです。

キーボードにややクセがあるため、その点が気になる人にはおすすめしませんが、簡単な用途に使えるモバイルノートをお探しの方には、間違いなくおすすめできるノートPCです。