デル Inspiron 14 5000(5490)のレビュー 第10世代Core搭載!アルミを使った上質デザインの14型モバイルノート
デルが販売するノートPC、Inspiron 14 5000(5490)のレビューです。
Inspiron 14 5000(5490)は、14型フルHDの非光沢液晶を採用するモバイルノート。
Inspironブランドではミドルクラスに位置づけられる5000シリーズのノートPCで、CPUにはインテル第10世代のCore iプロセッサを、またストレージにはSSD(PCIe NVMe)を標準搭載するなど、手頃な価格帯の製品ながら比較的高いスペックを持ちあわせています。
加えてボディにアルミを使用することで、上質デザインを実現。
スリムかつ、最小重量が1.42kgと軽量であるため、14型サイズのノートであっても楽々持ち歩くことができます。
特に操作性とモバイル性能を両立させたい人には、さまざまな場面で使い勝手の良いマシンだといえるでしょう。
今回は、下位のCore i3を搭載したモデルを使用してみましたので、その特徴や使い勝手、実際の性能についてくわしくご紹介いたします。
【Inspiron 14 5000(5490) レビュー記事目次】
Inspiron 14 5000(5490) 筺体外観や操作性をチェック
・筺体外観・インターフェース
・キーボードの操作性
・重さ
構成と特徴・ベンチマークテストの結果
・構成と特徴
・ベンチマークテストの結果
・消費電力・温度
・バッテリ駆動時間
製品のまとめ
・Inspiron 14 5000(5490) まとめ
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Inspiron 14 5000(5490) 筺体外観・インターフェース
Inspiron 14 5000(5490)の外観をチェックします。
冒頭でも触れた通り、本製品の天板部分にはアルミ素材が使われており、やや低価格帯の製品ながらスタイリッシュなデザインを実現しているところが魅力のマシンです。
ボディカラーもプラチナシルバー、アイスライラック、アイスゴールド、アイスミントの4種を提供するなど充実しています。
全体的に落ち着きのあるカラーバリエーションで、デザインにこだわりがある方にも納得のいくノートPCだといえるでしょう。
今回掲載しているのは「アイスミント」と呼ばれるボディカラーを採用したモデルですが、見た感じではシルバーにかなり近いです。
光に当てたり角度を変えるとややミントっぽいような色味が感じられはするものの、色の主張は強くありません。シルバーだといわれたら信じてしまいそうです。
はっきりとした色味を期待して選択すると、手元に届いたときに拍子抜けするかもしれませんが、これはこれできれいだと思います。
特に、光があたって反射したときの微妙な色合いがきれいです。
またアルミを使用しているだけあって、質感もとても良いですね。
背面、正面側から見た筐体全体の様子です。
ディスプレイも本体側もスリムに作られており、スタイリッシュな雰囲気が感じられます。
今回の製品はミドルレンジに位置づけられるPCですが、上位モデルだといわれたとしても違和感のない外観です。
ディスプレイ部分を拡大します。
14型ワイドフルHD(1920×1080)の非光沢液晶を搭載しています。
本製品で提供されているディスプレイは、これのみとなります。
ディスプレイ周囲のベゼル幅が狭く、あか抜けて見えます。
また作業中もベゼルが気になりにくいため、画面の内容に集中しやすいです。
非光沢液晶で光の反射が気になりにくいところも良いですね。
長時間作業を行っても目が疲れにくいように感じます。
視野角は広いです。
製品ページの仕様には広視野角という記載があり、IPS方式の液晶を採用していると思われます。
このタイプの液晶は、斜めから画面を閲覧した場合でも色変化が小さく、画面の見え方が変わらないために作業がしやすいです。
複数人による閲覧にも適しています。
液晶上部ベゼルの中央には、HD(720p)対応のWebカメラが、その隣にはデジタルマイクが内蔵されています。
また液晶下部には、小さなDELLのロゴが配置されているのが見えます。
ディスプレイの最大開閉角度は、PCの設置面からみて約135度。
ノートPCでは標準的だと思われるディスプレイの可動域であり、画面の角度調整はしやすいです。
加えてディスプレイを大きく開いたとき、背面のヒンジ部分を軸にしてキーボードの底面が持ち上げられるような構造が取りいれられているため、底面に熱がこもりにくいというメリットがあります。
ディスプレイを開くと、ノートの底面部分がやや持ち上げられた状態になる
背面のヒンジ付近には樹脂製の素材が使われているため、筐体が摩擦によって傷ついたり、設置している場所が傷つくようなことはありません。
背面のヒンジ付近には樹脂製の素材が使われている
筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。
筺体左側面です。
電源ケーブル、HDMI 1.4b、USB3.1×2基、USB3.1 Type-C(DP、PowerDelivery対応)端子が並びます。
右側面にはMicro SDカードリーダー、ヘッドフォン&マイクのコンボジャック、USB 2.0、セキュリティケーブル用のロックスロットが搭載されています。
比較的薄型のノートながら、それなりの数の端子が備わっています。
特にUSBはType-Aが3基、またType-C端子も1基搭載するなどバリエーションが広く、多くの人に使い勝手が良いはずです。
USBが左右両方に配置されている所も良いですね。
LAN端子はありませんが、一般的な家庭環境で利用するノートとしては問題ないでしょう。
ただしSDカードがMicro規格であるため、通常サイズのSDカードを中心に利用している人には使いづらい場面もあるかもしれません。
筐体背面、正面側には何もありません。
筺体底面全体の様子。
写真は上が筺体正面、下が背面側です。
最近のノートでは主流となる、一枚板のシンプルな構造を採用した底面デザインです。
バッテリーも完全に内蔵されており外部からはアクセスできませんが、最近のノートはバッテリーの持ちがとても良く交換の必要がないため、問題ありません。
底面カバーの中央には、inspironのロゴが配置されています。
正面寄りの位置には、Waves MaxxAudio Proのサウンドテクノロジーに対応したスピーカーが内蔵されています。
音質は特別良いという程ではないものの、普通に良いです。
映画や音楽などのサウンドを、ノートPCのスピーカーで聴いていられるだけのクオリティは備えています。
なお、本製品にはWaves MaxxAudio Proのサウンドユーティリティがプリンストールされており、サウンドのチューニングが行えるようになっています。
Waves MaxxAudio Proのサウンドユーティリティ
Inspiron 14 5000(5490)本体と、付属の電源アダプターやケーブルです。
19.5V、2.31Aで45Wの電源アダプターが付属していました。
選択するモデルによっては、65Wの電源アダプターが付属することもあるようです。
キーボードの操作性
Inspiron 14 5000(5490)に搭載されているキーボード付近の外観や、操作性をチェックします。
フルサイズの日本語キーボードが搭載されていました。
キーボードバックライト付きです。
あくまでも記事作成時点の情報となりますが、全てのモデルにキーボードバックライト付きの日本語キーボードが搭載されるようです。
あとオプションで、指紋認証リーダーを追加できます。
キーボードの使い勝手に関しては、キー配列や機能ともに一般的なキーボードと比較して変わったところがなく、クセがないので使いやすいです。
EnterやBackSpace付近のキーの幅が狭く、またやや変わった形状が採用されているため、初めて利用される方はそのあたりの操作をする場合に違和感を感じるかもしれませんが、使っているうちに慣れると思います。
なお、電源ボタンはキーボードの右上にあります。(印字のないキーが電源)
キーボードの右上にあるキーが電源ボタン
キートップの形状は、ほぼ平坦です。
白色のキーボードバックライトを搭載しています。
2段階の明るさ調整が可能です。
ボタン一体型のタッチパッドを搭載。
パッドは適度に面積が広く、またクリックボタンも押しやすく、操作をしていて指が疲れません。
ホームポジションとの配置バランスが良いため、意図しない時にタッチパッドに手が触れて誤動作が起こることもほとんどありませんでした。
マウスを使った方が操作はしやすいですが、タッチパッドしか使えない環境であっても、ストレスを感じずに操作が行えると思います。
重さ
Inspiron 14 5000(5490)の重さをはかってみました。
PC本体の重さは、1391g。
製品ページの仕様には最小重量1.42kgとの記載がありましたが、それよりもわずかに軽かったです。
14型サイズのノートでこの重さなら、悪くありません。
外出が多い人でも気軽に持ち歩けるはずです。
電源アダプターとケーブルをあわせた重さは、260g。
45Wの小さな電源アダプターなので軽いです。
といっても、Inspiron 14 5000(5490)はバッテリの持ちがとても良いため、普段電源アダプター類を持ち歩く必要はないと思われます。
Inspiron 14 5000(5490) 構成内容とその特徴について
掲載しているInspiron 14 5000(5490)の構成内容と、その特徴について解説します。
【CPU-Z】
【搭載されているストレージ】
掲載モデルには、東芝製の「KBG40ZNS256G」というM.2 SSD(PCIe NVMe)が搭載されていました。
【Inspiron 14 5000(5490) の主な構成】
OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Core i3-10110U(2.10GHz~4.10GHz/2コア4スレッド)
ディスプレイ 14.0型フルHD(1920×1080)、非光沢、広視野角
グラフィックス インテル UHD グラフィックス
メモリ 4GB(オンボード、DDR4 2666MHz)
ストレージ 256GB M.2 SSD(PCIe NVMe/東芝製)
無線機能 IEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth
バッテリ 51Whr、3セル バッテリ
サイズ 321.77×217×17.29(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.42kg(最小重量)
カラー アイスミント
ソフトウェア マカフィー リブセーフ (12ヶ月間更新サービス)
標準保証 1年間 引き取り修理
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2019年10月17日時点の情報に基付く内容となります。
Windows 10 Home、14型フルHDの非光沢液晶、Core i3-10110U、4GBメモリ、256GB M.2 SSD(PCIe NVMe)という構成内容のモデルです。
現時点では、Inspiron 14 5000(5490)には第10世代のCore i3を搭載したモデルと、同じく第10世代のCore i5を搭載したモデルとがラインアップされており、掲載モデルは下位構成にあたります。
その他、メモリは4GB or 8GB、ストレージには256GB M.2 SSDを選ぶことができるほか、一部モデルにはGeForce MX230(2GB GDDR5)が搭載されます。
構成の選択肢はそれほど多くはありませんが、どのモデルを選んでも快適に作業が行えると思われるパーツの選択肢が提供されており、使い勝手は悪くありません。
ただしストレージが今のところは256GBオンリーであるようなので、パソコンの使い方によっては容量不足を感じる人もいるかもしれず、そういう人には本製品は向かない可能性があります。
まあでも、動画のようなサイズの大きいファイルをたくさん保存するような使い方をしなければ、容量が足りなくなることはないでしょう。
以下、Inspiron 14 5000(5490)で提供されている主なパーツの内容です。
あくまでも提供されているパーツを書き出しているだけであり、以下を自由に組みあわせられるわけではないためご注意ください。
また提供される構成は、時期によって変化する可能性があります。
OS
・Windows 10 Home 64bit、日本語
・Windows 10 Pro 64bit、日本語
液晶
・14.0型フルHD(1920×1080)、非光沢、広視野角
CPU
・Core i3-10110U(2.10GHz~4.10GHz/2コア4スレッド)
・Core i5-10210U(1.60GHz~4.20GHz/4コア8スレッド)
グラフィックス
・インテル UHD グラフィックス
・NVIDIA GeForce MX230(2GB GDDR5)
メモリ
・4GB(オンボード、DDR4 2666MHz)
・8GB(4GBオンボード+ 4GB×1、DDR4 2666MHz)
ストレージ
・256GB M.2 SSD(PCIe NVMe)
ボディカラー
・プラチナシルバー
・アイスゴールド
・アイスミント
・アイスライラック
ベンチマークテストの結果
以下、Inspiron 14 5000(5490)で実施したベンチマークテストの結果です。
【CrystalDiskMark】
【3DMark】
上からSky Diver、Night Raid、Fire Strikeの実行結果
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
左から1280×720、1920×1080/標準品質、ウィンドウモードで実行
【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】
上から1280×720(DirectX 11/標準品質(ノートPC))
【CINEBENCH R15】
今回、Core i3、4GBメモリ、256GB SSDという構成を使用しましたが、下位構成ではあっても日常用途には十分だと思われる性能を発揮できるようです。
ネットやメール、動画視聴、ビジネスアプリを利用した文書の作成など軽めの用途であれば、掲載モデルでも対応できるでしょう。
今回のモデルなら、6万円台(Inspiron 14 5000 スタンダード/税別/2019年10月17日時点)というお手頃な価格で買えます。
また現時点で提供されているクーポンを適用すれば、5万円台です。
この性能でその価格は、かなりリーズナブルだといえるでしょう。
一方でゲームや動画編集などやや重めの作業を行う人には、Core i5や8GBメモリ、GeForce MX230(2GB GDDR5)を搭載した上位モデルをおすすめします。
Core i3のモデルよりは価格が上がりますが、それでも高性能な14型ノートとしてはお手頃で買いやすい価格帯だと思います。
消費電力・温度
Inspiron 14 5000(5490)のアイドル時、およびベンチマーク実行時(FF XIV)の消費電力を測定してみました。
画面の輝度は50%に設定、バックライトキーボードはオフに設定した状態で測定しています。(以降、全てこの設定を使用)
アイドル時 ・・・ 5W
ベンチマーク実行時 ・・・ 35W
※実際の値は若干上下します
負荷をかけると消費電力は若干あがりますが、全体的に低消費電力です。
以下、アイドル時、高負荷時(FF XIVを20分以上実行)のパーツ温度と、高負荷時のキーボード表面温度です。
パーツ温度
キーボードの表面温度
高負荷時はややCPU温度が上がりやすいようですが、そもそも本製品は高負荷なゲームを常時プレイするような製品ではないため、問題はありません。
一方でキーボードは、左側から中央にかけてやや熱くなりやすいようです。
とはいえ、タイピング時には指先に熱を感じるものの、パームレスト付近が低温であるためかそれほど気にはなりませんでした。
バッテリ駆動時間
バッテリベンチマークソフト「bbench」を利用し、Inspiron 14 5000(5490)のバッテリ駆動時間を測定してみました。
ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。
今回、バッテリの電力残量が100%から50%になるまでの時間を測定しています。
バッテリの電力が100%から50%に減少するまでの時間は、37462秒。
約10.4(10.4061111…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
バッテリの持ちはかなり良いようです。
今回は、軽めの作業を行った場合のバッテリの持ちを測定しましたが、やや負荷がかかる使い方をしたとしても相当持つと思われます。
モバイルノートとしては、優秀です。
Inspiron 14 5000(5490) まとめ
Inspiron 14 5000(5490)のレビューは以上となります。
最後にまとめます。
・14型フルHDの非光沢液晶搭載で画面がみやすい
・第10世代のCore i3、i5搭載モデルをラインアップ(記事作成時点)
・一部モデルにはGeForce MX230が採用されており、やや重めの作業にも向く
・NVMe SSD採用で快適な使い心地を実現
・14型ノートの割に軽くコンパクト
・バッテリの持ちがとても良い
・アルミ素材を用いたスタイリッシュなデザイン
14型ノートならではの使い勝手の良さと、最小重量1.42kgという軽さと長時間バッテリを両立するなど、モバイルノートが欲しい人にとって理想的な要素を備えたマシンです。
加えて、第10世代Coreプロセッサの採用で高性能かつ省電力、またすべてのモデルにSSDを標準搭載しているため、どの構成を選んでもサクサク快適に作業を行うことができます。
基本的に重い用途には向きませんが、ネットや動画視聴、オフィスの利用など軽めの用途であったり、簡単な動画・写真編集を行うにはちょうどよいノートPCです。
使い勝手が良い割に価格は安く、コスパは優れているといえるでしょう。
リーズナブルなのに、高級感あるボディに仕上げられているところが魅力的です。
モバイルノートとしても活用できるノートPCをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
なお、以下の製品ページに掲載されている「クーポン」を利用すれば割引価格で購入できますので、製品購入時は必ずクーポンを利用しましょう。