HP Pavilion 13-an0000のレビュー 上質・高速・お手頃価格の13.3型モバイルノート
HPが販売するノートPC、HP Pavilion 13-an0000のレビューです。
HP Pavilion 13-an0000は、13.3型フルHD液晶を採用するモバイルノートPC。
アルミ仕様の上質なボディに加え、Core i5、8GBメモリ、256GB SSDという日常用途には十分な構成を採用しながらも、リーズナブルな価格を実現するマシンです。
コストは抑えたいけれど性能がいまいちだったり、安っぽいノートPCは使いたくないという方にも納得のクオリティを備えており、文句なしにコストパフォーマンスの高い製品だといえるでしょう。
今回は、Pavilion 13限定のカラーである「SAKURA」モデルを利用してみましたので、その特徴や使用感、性能について詳しくご紹介いたします。
【HP Pavilion 13-an0000 レビュー記事目次】
HP Pavilion 13-an0000 筺体外観や操作性をチェック
・筺体外観・インターフェース
・キーボードの操作性
・重さ
構成と特徴・ベンチマークテストの結果
・構成と特徴
・ベンチマークテストの結果
・消費電力・温度
・バッテリ駆動時間
製品のまとめ
・HP Pavilion 13-an0000 まとめ
※掲載製品は Linkshare様よりお貸出しいただいたものとなります。
HP Pavilion 13-an0000 筺体外観・インターフェース
HP Pavilion 13-an0000の筐体外観をチェックします。
本製品には「モダンゴールド」と、本製品のみの限定カラーである「SAKURA」の2種のカラーバリエーションが提供されています。
以下写真はSAKURAカラーのモデルです。
ゴールドはともかく「SAKURA」は、どちらかというと女性の利用を意識して採用されたカラーであるように感じられますが、想像したよりも淡くさりげない色味であるため、性別や年齢関係なく持ちやすいと思います。
男性が持っても違和感はないでしょう。
価格の高い上位製品ならばともかく、本製品のような比較的リーズナブルな価格の製品で、このようなデザインを実現しているのはお得感がありますね。
ただきれいなだけではなく、上品かつ華やかさを持ちあわせているところがHP製品らしいといえます。毎度のことですが、センスが良いです。
厚み15.5~17.5mmと、非常に薄い筐体です。
これだけ薄いと片手でもつかみやすいです。
背面、正面側から見た筐体全体の様子です。
ディスプレイ、キーボード部分ともに薄いですが、アルミ素材が使われているため頼りなさはありません。
ディスプレイ開閉時のたわみもほとんどなく、安定感があります。
ディスプレイには、13.3型フルHD(1920×1080)のIPS光沢液晶を採用。
本製品で提供されているのはこの液晶のみです。
画面に光沢感があるため、光の反射や風景の映り込みがやや気にはなるものの、光沢液晶ならではの鮮やかさがあってきれいです。
画面サイズも小さすぎないため、作業がしやすいですね。
ヒンジ部分がとても狭く、洗練された雰囲気です
IPS方式の液晶が採用されているため、視野角は広いです。
上下左右から閲覧した場合でも、画面の表示内容をはっきりと読みとることができます。
液晶上部には「HP Wide Vision HD Webcam」と呼ばれる約92万画素のWebカメラが、その左右に1基ずつマイクが内蔵されています。
液晶下部には、小さなhpロゴがプリントされています。
ディスプレイの最大開閉角度は、PCの設置面からみて約130度。
標準的な可動域で、画面の角度調整がしやすいです。
なお、本製品にはディスプレイを開くとキーボードの背面側が底上げされる構造を持つ、「リフトアップヒンジ」がを採用されています。
キーボード面をわずかに傾斜させられるため、タイピングがしやすくなるというメリットがあります。
筺体側面のインターフェースの内容をチェックします。
左側面です。
USB3.1が2基と、セキュリティロックケーブル用のスロットが並びます。
右側面にはSDカードスロット、ヘッドフォン出力とマイク入力のコンボポート、指紋認証センサー、USB3.1 Type-C、HDMI出力、電源コネクターが並びます。
さすがに薄いためLAN端子はありませんが、USBはType-AとType-Cをあわせて3基、またHDMI出力やSDカードスロット、指紋認証用のセンサーも搭載するなど、日常用途には十分だと思われる内容を備えています。
薄型ノートの場合、カードスロットがmicroタイプになることが珍しくはありませんが、本製品にはSDカードスロットが採用されています。
人によっては便利だと感じるでしょう。
筺体正面、背面側には何もありません。
背面中央部分には「PAVILION」の小さなロゴがプリントされています
筺体底面の様子です。
写真は上が筐体背面、下が正面側となります。
ゴム足や通気口以外には何もない、シンプルな一枚板の底面構造を採用しています。とてもスッキリとした見た目です。
HP Pavilion 13-an0000本体と、付属の電源アダプターやケーブルです。
19.5V、2.31Aで45Wの電源アダプターです。
本製品で提供されている電源アダプターは、これのみのようです。
電源ケーブルの代わりとして使える、ウォールマウントプラグが付属していました。
キーボードの操作性
HP Pavilion 13-an0000に搭載されている、キーボードおよびその付近の外観・操作性をチェックします。
アイソレーションタイプの日本語キーボードを採用しています。
主なキーのピッチは約18.7×18.4mm、キーストロークは約1.5mmとHPのノートでは標準的なサイズのキーを採用しています。
キーボードの右側一列にhomeやpgupなどのキーが並んでおり、慣れるまでは打ちづらく感じるかもしれません。
全体的に軽いタッチの打ち心地であるため、特に軽いキーボードを好まれる方には使いやすいと思います。
キートップの様子。
柔らかいタッチのキーボードですが、頼りなさはありません。
キーボードにも、パームレスト部分と同じカラーを採用しているところがお洒落です。
キーボードには白色のバックライトが内蔵されています。
手元を明るく照らせるため、暗い場所であってもタイピング作業がしやすいです。
キーボード上部には、B&O Play対応のデュアルスピーカーが内蔵されています。
ものすごく音が良いというわけではありませんが、薄型ノートによくあるシャカシャカとした軽いサウンドではなく、クオリティはまずまず良いといえます。
幾何学デザインを施したスピーカーグリルが、何気にお洒落です
左パームレスト上には「PAVILION」、右パームレスト上にはスピーカーの「B&O」のロゴをプリント。
ボタン一体型のタッチパッドを採用しています。
パッドの縁に施されたカット加工の光沢感が、高級感を醸し出していますね。
一般的なノートのタッチパッドと比較してやや横長のタッチパッドであるため、タイピング時に手のひらが触れやすいというデメリットがあります。しかし、パッドの面積が広いぶん操作はしやすいです。
クリックボタンも適度な柔らかさで、指先へのストレスは小さめ。ものすごく使いやすいわけではありませんが、悪くない使い心地のタッチパッドだと思います。
重さ
HP Pavilion 13-an0000の重さをはかってみました。
PC本体の重さは1277g。
13.3型のモバイルノートとしては標準的な重さです。
この程度の重さなら、持ち運びも苦ではありません。
電源アダプターと電源ケーブルをあわせた重さは、266g。
小型の電源アダプターなので、こちらも軽いです。
電源アダプターとウォールマウントプラグをあわせた重さは、197g。
HP Pavilion 13-an0000 構成内容とその特徴について
掲載しているHP Pavilion 13-an0000の構成内容と、その特徴について解説します。
【CPU-Z】
【搭載されているストレージ】
Samsung製の「MZVLB256HAHQ-000H1」という256GB SSD(PCIe NVMe)が搭載されていました
【HP Pavilion 13-an0000 の主な構成】
OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Core i5-8265U(1.60GHz~3.90GHz)
ディスプレイ 13.3型ワイドフルHD(1,920×1,080)、光沢、IPS
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 620
メモリ 8GB(DDR4 2400MHz)
ストレージ 256GB SSD(PCIe NVMe M.2/Samsung製)
無線機能 IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
バッテリ 2セルバッテリ(公称のバッテリ駆動時間:約10時間30分)
サイズ 310×215×15.5~17.5(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.26kg
カラー SAKURA
付属 速効!HPパソコンナビ特別ほか
標準保証 1年間 (引き取り修理サービス、パーツ保証)、使い方サポート
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2019年06月20日時点の情報に基付く内容となります。
Windows 10 Home、13.3型フルHDのIPS光沢液晶、Core i5-8265U、8GBメモリ、256GB SSD(PCIe NVMe)という構成内容のモデルです。
本製品で提供されている構成は、上記1種のみ。
複数のモデルが提供されてはいるものの、それらの違いはカラー(モダンゴールド or SAKURA)のみで、構成内容は同じです。
CPUやメモリをはじめとする主要な構成の変更は行えないものの、モバイルノートパソコンでは鉄板だとされるパーツが採用されているため、ネットや動画観賞、ビジネスアプリの利用など日常的な用途には全く問題はないでしょう。
比較的高性能でありながら、お手頃な価格を実現しているのは魅力です。
ベンチマークテストの結果
掲載しているHP Pavilion 13-an0000で実施した、ベンチマークテストの結果です。
【CrystalDiskMark】
【3DMark】
Sky Diver、Night Raid、Fire Strikeの実行結果
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
左から1280×720、1920×1080/標準品質、ウィンドウモードで実行
【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】
1280×720(DirectX 11/標準品質(ノートPC))
【CINEBENCH R15】
ネットやメール、動画観賞、オフィスのようなビジネス系ソフトを使った作業、簡単な画像編集など、日常用途には問題のないパフォーマンスを持ちあわせているようです。
NVMe規格のSSDを標準搭載しているため、常時サクサクとした環境で作業が行えるところが良いです。
価格を考えると、十分すぎる性能だといえるでしょう。
消費電力・温度
HP Pavilion 13-an0000のアイドル時、およびベンチマーク実行時(FF XIV)の消費電力を測定してみました。
画面の輝度は50%に設定、バックライトキーボードはオフに設定した上で測定しています。(以降、全てこの設定を使用)
アイドル時 ・・・ 5W
ベンチマーク実行時 ・・・ 38W
※実際の値は若干上下します
全体的に低消費電力ですが、特にアイドル時の消費電力が低いです。
以下はアイドル時、高負荷時(FF XIVを20分以上実行)のパーツ温度と、高負荷時のキーボード表面温度です。
パーツ温度
キーボードの表面温度
高負荷時のパーツ温度は普通。
温度上昇はみられるものの、ノートPCとしては標準的な範囲の温度です。
一方でキーボード表面の温度は、キーボード中央から右側にかけてやや高温になりやすいようです。
しかし常時触れている場所ではないこと、またパームレスト付近は低温に抑えられているため、操作をしていて熱が気になることはほとんどありませんでした。
バッテリ駆動時間
バッテリベンチマークソフト「bbench」を利用し、HP Pavilion 13-an0000のバッテリ駆動時間を測定。
ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。
バッテリの電力が100%から7%に減少するまでの時間は46044秒。
約12.8(12.79)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
消費電力がとても低いため、バッテリの持ちも良いようです。
あくまでも、上記の測定結果はライトな作業を行った場合の数値であり、負荷をかけた使い方をすればまた結果は変わってきますが、そうではあってもモバイルノートとして不便がない程度のバッテリ駆動時間は実現できているといえるでしょう。
輝度を低めに設定して利用すると、よりバッテリが持ちやすいです。
HP Pavilion 13-an0000 まとめ
HP Pavilion 13-an0000のレビューは以上となります。
最後にまとめます。
・13.3型フルHDのIPS光沢液晶を搭載
・Core i5、8GBメモリ、256GB SSDという鉄板構成で快適に作業が行える
・アルミボディのエレガントなデザインを採用
・内容の割にリーズナブル
Core i5、8GBメモリ、256GB SSDという日常用途には十分な鉄板構成を採用する、13.3型のモバイルノートです。
快適なパフォーマンスに加え、上位シリーズ並の高級感あるデザインを採用しながらも価格がリーズナブルであるなど、文句なしのコストパフォーマンスを実現しています。
デザイン性の高いきれいなPCが欲しい方、快適に作業が行えるモバイルノートをお探しの方には魅力の大きいマシンだといえるでしょう。
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