ThinkStation S20 の筺体内部は? パーツの配置をチェックしてみました
前回の記事「ThinkStation S20 レビュー Xeon & Quadro採用のシングルソケットWS(外観編)」に引き続き、
また ThinkStation S20 のレビューです。
前は ThinkStation S20 の外観写真やインターフェースの内容を中心に載せたので、
今回は筺体内部の内容をチェックしてみたいと思います。
最近はどのような製品も、メンテナンス性の容易さを謳ったものが多いですが、
この ThinkStation S20 も例外ではなくメンテナンス性を重視しています。
ただ、ThinkStation S20 では側面のカバーに鍵が取り付けられるなど、
一般的なマシンと比較すると、よりセキュリティ面に配慮された仕様となっており、
そういった部分がワークステーションらしいといえばそうかもしれません。
筺体の側面カバーは付属の鍵がなければ開かないような仕組みになっており、
重要なデータが収められたHDDなどの盗難を防ぐ役割を果たします。
ですがメンテナンスに関しては特にややこしい所もなく、
鍵さえ開けてしまえばツールレスで簡単にカバーを外す事が可能です。
というわけで今回は、 ThinkStation S20 の筺体内部の様子を掲載してみました。
ThinkStation S20 の筺体左側面には、鍵が設けられています。
鍵は背面側に2つ取り付けられています。
鍵を外せば、後はツールレスでカバーの開閉が可能です。
ThinkStation S20 の筺体内部の様子。
左上には電源。
625WのAcBel製の電源を使用。
電源の右側には5.25”ベイが2つ。
そのうち一つは光学ドライブが搭載されています。
5.25”ベイのすぐ下にはメモリカードリーダー。
メモリーカードリーダーの下方には、3.5インチのシャドウベイ×3。
1基のみHDDが搭載されています。
柔軟性のある素材で出来たマウントでHDDを固定。
樹脂製で適度に柔らかく、HDDを取り出す際にもそれ程力を必要としません。
HDDの下側。
筺体前面のメッシュ上の排気孔や、まとめられた配線など、エアフローの良いつくりになっています。
電源の下には、CPUやメモリが見えます。
CPU。
今回のモデルには Xeon E5530 を搭載しています。
メモリは6スロット。
このモデルには2GBを搭載、最大で12GBのメモリを搭載可能です。
さらに下の方を見ると、グラフィックス等のカードの手前に、
固定の為のプラスチックのケージが設置されているのが見えます。
ケージを開くとこんな感じです。
普通のマシンだとこのような固定用のケージをつける事はありませんが、
カードの脱落防止など、万が一の時のための配慮です。
拡張スロット。
中央付近にはNVIDIA Quadro FX1800、その下にはIEEE1394カードが装着されています。
IEEE1394カードの上にはPCI Express x1、内蔵バッテリー。
その上にはグラフィックカードを装着したPCI Express x16、
そして空のPCI Express x4、さらにPCI Express x16。
先の記事にも記載しましたが、ThinkStation S20 にはグラフィックスの2枚挿しが可能です。
ThinkStation S20 の筺体内部の詳細については以上となります。
ワークステーションだけあって、拡張はそれなりに高いので、
そういった部分を重視される場合に適したモデルだと言えそうです。
ちなみに S20 の上に ThinkStation D20 というシリーズが存在するのですが、
そちらは S20 よりも更に拡張性が高めです。
※価格的には S20 も D20 も増設すれば高価になりますが、最小構成ではそれ程変わりません。
次回の記事では ThinkStation S20 の構成や、
余裕があればベンチ結果等のパフォーマンス面についても触れてみたいと思います。
ThinkStation S20 に興味をお持ちの方は、是非次のレビュー記事にも目を通してみてください。
・ThinkStation S20 レビュー Xeon・Quadro採用のシングルソケットWS (外観編)
・ThinkStation S20 の筺体内部は? パーツの配置をチェックしてみました (現在の記事)
・ThinkStation S20でベンチマーク ワークステーションの性能は?
・Rescue and Recovery(英語版)で ThinkStation S20 を初期状態に復元
【レノボ 関連製品記事】
・Thinkpad W510 のレビュー
・ThinkPad W701ds のレビュー
・ThinkStation E20 のレポート
・ThinkStation C20 & C20x デュアルCPU搭載可能なクラス最小のWS
岡持ちスタイルWSって時々中古で大量に出回るので欲しくなってしまうことがあります。
さすがメーカー製って感じで、中のケーブルの取り回しとか綺麗ですよね。
拡張カードはネジ止めなんですかね?DELLとかだとガードでロックしてネジ無しとかが多いような。あれはあれで、カバーが落ち着かずになんども嵌め直すので何ともですが・・・。
CAT-2さん
かなり丁寧なつくりの製品だと思います。音も起動時以外は静かですし、
最近のデスクでも性能はWS並かもですが、やっぱり全然違います。
拡張カードはネジ止め、コネクタなんかもロックで簡単に外れないようになっていて、
高いけれどその分細部まで配慮されている感じです。
他メーカーに比べてやや高いというのがネックですが、
たまにやる ThinkStation 40%オフなどのクーポンを利用すれば、結構安価になりますよね。