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レノボのワークステーション ThinkStation E20 のレビューと仕様の詳細です。

この ThinkStation E20 は、今年(2010年)の2月に発表された比較的新しいエントリークラスのモデルで、
CADユーザーやクリエイターなどの使用を想定した、低価格帯のワークステーション。

ThinkStation E20

ワークステーションというと、負荷の高い作業にも耐える事のできる高性能なマシンを思い浮かべますが、
やはり価格も構成なりと言う事で、全体的に高価格であるのが一般的です。

ですがこのレノボの ThinkStation E20 は、最小構成では8万円台~という嘘みたいな価格で提供されており、
ワークステーションは必要だができるだけマシンにかかるコストを抑えたい、
というユーザーに適した製品となっています。

勿論、構成によって価格は変わるわけですが、
そうであっても一体なぜ、ワークステーションがこんなに安いのか?・・と疑問に思う価格設定です。

というわけで以下、ThinkStation E20 のインターフェースや構成内容、性能面など、
低価格ワークステーションの詳細と低価格な理由について触れてみたいと思います。


ThinkStation E20

ThinkStation E20全体図。
マウスやキーボードなどは標準で付属、モニターはオプションです。



ThinkStation E20概要

ThinkStation E20の概要。

最小構成「81900円から」とありますが、
現在、最小構成¥78,960(税込)のモデルがサイトに掲載されているようです。



E20概要拡大

E20の概要を拡大してみます。
ThinkStationという製品の説明と、ThinkStation E20の特徴が記載されています。

パーツには、様々なタイプのものを選択できるようになっているようです。



ThinkStation E20 フロント

ThinkStation E20 のフロントパネル部の様子。

フロントパネルの一番上側に見える取っ手のような形状の物体、
こちらは移動させたりしやすいようにと設けられたハンドルですが、取り外す事も可能です。



ThinkStation E20 フロント上部

フロント上部。
2つの光学ドライブベイを備えています。

上にはDVDスーパーマルチドライブを搭載。



ThinkStation E20 フロント中央部

ThinkStation E20 のフロント中央部。
上側は先程のドライブベイの一つ、その下には25in1メディアカードリーダー
そしてUSB2.0×2に、マイク入力、ヘッドフォン出力、電源ボタンを配置。



ThinkStation E20 フロント下部

ThinkStation E20 のフロント下部。
空気孔。



ThinkStation E20の背面電源付近

こちらは ThinkStation E20 の背面上部。
電源コネクタが配置されています。



ThinkStation E20 背面のVGAポートなど

電源コネクタの下には、VGAとDisplayポート



ThinkStation E20 背面のUSBなど

Displayポートのすぐ下には、USB2.0ポートが6基、LAN、オーディオ出力・入力ジャック、ライン出力



ThinkStation E20 拡張スロット類

ThinkStation E20 の背面下部には、拡張スロット類。
PCI Express x16 ×1、PCI Express x1 ×1、PCI ×2を備えます。




次にThinkStation E20 の性能と構成です。

まず最初に構成を記載します。
掲載しているモデルは、¥81,900~の最小構成モデル(型番;422228J)です。

【ThinkStation E20の主な構成】

OS: Windows 7 Professional 64bit
プロセッサ: Core i3-530(2.93GHz)
チップセット: 3450 Express
グラフィックス: HD グラフィックス
メモリ: 2GB(1GB×2/Non-ECC/最大16GB/スロット数4)
ストレージ: 250GB HDD(7200rpm)
光学ドライブ: DVDドライブ
サイズ: 174.8 × 430.8 × 425.18(mm)
重量: 約11.2kg(最大構成時)


なぜ安いのか?と冒頭で述べましたが、構成を見るとその理由がわかります。

プロセッサは勿論ですけど、グラフィックスにCPU内蔵の HD グラフィックスが使用されています。
また、メモリにも標準ではNon-ECCメモリが搭載されているようです。

※一般的にはNon-ECCは主にパソコン用、サーバーなどの業務で利用されるマシンにはECCメモリ

ワークステーションなのに内蔵型のグラフィックス?と、ここでまた疑問が浮かんでくるのですが、
これまでのチップセット統合型のグラフィックスと比べると、
HD グラフィックスのパフォーマンスはそこそこは良いのかなと思います。

ですが、3Dゲーム等の大きな負荷のかかる作業は難しいでしょう。
(可能ですが、パフォーマンスにストレスを感じそうです)

ちなみにこの構成だけを見ると、このE20はワークステーションとは少々言い難いのではないかと思うのですが、
Xeon プロセッサや Quadroシリーズ等の高性能グラフィックスの選択肢もありますし、
拡張性の高い筐体の構造などは、やはり業務用レベルです。

従来のワークステーションよりも、手頃な価格のワークステーションを求めるユーザーへの選択肢として、
ハイスペックなモデルとは別に、このような構成のモデルが用意されているのだと考えます。

最初から換装するつもりで、最小構成モデルを購入するというのも良いかもしれません。


では、上記の構成では一体どの程度のパフォーマンスが出るのでしょうか。
以下、ThinkStation E20 のエクスペリエンスインデックスのスコアを掲載してみました。

ThinkStation E20 エクスペリエンスインデックスのスコア

プロセッサ  6.9
メモリ  5.5
グラフィックス  4.1
ゲーム用グラフィックス  5.2
プライマリ ハードディスク  5.9

基本スコアはグラフィックスの4.1
やはり、一般的な構成のパソコン並のスコアです。

とは言え、プロセッサのスコアが6.9など、悪くはありません。


次にノートPCのワークステーションシリーズ、Thinkpad W510とのスコア比較です。

構成的に E20 の方が W510 よりも低スコアなのは確実ですし(価格も大幅に異なります)、
ノートとワークステーションという違いもありますが、どの程度異なるのかという目安として掲載してみました。

Win Exインデックス ThinkStation E20 ThinkPad W510
プロセッサ 6.9 7
メモリ 5.5 7
グラフィックス 4.1 6.4
ゲーム用グラフィックス 5.2 6.4
プライマリ ハードディスク 5.9 5.9


上記に掲載しているW510の構成は以下の通りです。

【Thinkpad W510の主な構成】

OS: Windows 7 Professional 32bit
プロセッサ: Core i7-720QM(1.60GHz/L3 6MB)
チップセット: QM57 Express
グラフィックス: NVIDIA QuadroFX 880M
メモリ: 4GB(2GB×2/最大16GB/スロット数4)


スコアに関しては、プロセッサとHDD以外は全て E20 の方が下です。
性能は低くはないにせよ、業務PCとしてはどうなのかといった感じのスコアです。

このように、E20 の最小構成モデルは平均的なマシンの性能とあまり変わりません。

ただ、ベースとなる筐体の構造などが小規模な業務マシンレベルですので、
拡張性が高く、カスタマイズ内容も充実しているという特徴があります。

あと当然ですが、高性能なパーツの選択も可能です。




以下、ThinkStation E20 のデバイスマネージャの画面一覧です。

ThinkStation E20 デバイスマネージャ1

ThinkStation E20 デバイスマネージャ2

ThinkStation E20 デバイスマネージャ3




なお、上では、E20で最も構成の小さなモデルを中心にご紹介してきましたが、
例えば Xeonプロセッサを搭載したハイパフォーマンスパッケージの最小構成モデルだと・・・

Xeon X3430(2.40GHz)
2GB(1GB×2/Non-ECC)
NVIDIA Quadro NVS295
250GB(7200rpm)
DVDドライブ
3年オンサイト保証

といった構成で、¥112,980(キャンペーン価格/税込)となります。

その他にも、プロセッサやグラフィックの種類、ストレージの構成や、
メモリ構成まで細かく指定する事が可能です。


というわけでThinkStation E20については以上となります。

最後にまとめると、この ThinkStation E20 は、業務用にワークステーションの購入を検討しており、
デスクトップPCよりも拡張性に余裕は欲しいが、一般的なワークステーション程のスペックは必要がない、
またコストをできるだけ抑えたワークステーションが欲しい、という方に適して
いると思います。

なお、このThinkStationブランドも、レノボ製品の割引クーポンの対象になっている事がありますので、
購入を検討されている方は、クーポンページのチェックも忘れないようにしてください。