ThinkStation S20 レビュー Xeon・Quadro採用のシングルソケットWS (外観編)
レノボの製品、ThinkStation S20 のレビューです。
これまで、ThinkpadやIdeapad等のレノボ製品のレビューを掲載する事はよくありましたが、
今回はそれらとはやや異なるカテゴリの製品、ワークステーションである ThinkStationの詳細を掲載していきたいと思います。
レノボというと、自分的にはビジネス向けのThinkpad(ThinkCentre)や、
コンシューマー向けのIdeapad(IdeaCentre)のイメージが強いメーカーです。
今回レビューを行う ThinkStation S20 も Thinkpad と同じくビジネス向けの製品であるものの、
ワークステーションとだけあって、通常のビジネスモデルよりもより業務色の濃い製品です。
ワークステーションと一口に言っても、最近ではデスクトップPCの高性能化により、
WSとデスクトップの境界が曖昧になりつつありますが、高い堅牢性と信頼性、パフォーマンスなど、
やはりワークステーションにはデスクトップPCでは及ばない部分があります。
特に高性能コンピューティングを必要とする分野では、
重要なデータを扱うだけに、マシンにもそれ相応の堅牢性やセキュリティが求められますが、
ThinkStationはそのニーズを満たす分野の製品だと言っても過言ではないでしょう。
・・とかくと少々大げさな感じがしますが、ThinkStationが個人には向かない製品だというわけではなく、
業務PCにワークステーションを利用される方は多くいます。
やはりそういった方々にとっては、ワークステーションは
デスクトップでは補う事のできない要素を満たす製品なわけで、ThinkStationにもその要素が各所に見られます。
ちなみに今回の ThinkStation S20 は、昨年(2009年)に登場したモデルですので、
特に新しい何かを備えているわけではありません。
新しさやコストパフォーマンスでみれば、同シリーズの E20やC20(C20x)が存在します。
今回のS20はより高い堅牢性・パフォーマンスを求める方に適したシリーズで、
価格帯はやや高めではありますが、それに伴った内容を持ち合わせています。
前置きが長くなってしまいましたが、今回のレビューではそういったS20の詳細を見ていくと共に、
後の記事では他シリーズ(ThinkStation)との比較や、内容についても簡単に言及してみたいと思います。
というわけでまず最初は、ThinkStation S20 の外観やインターフェースの詳細です。
ThinkStation S20の前面。
下半分全面に排気孔が設けられています。
ThinkStation S20 の上部フロント側にはハンドルを装備。
実際に使ってみて、このハンドルの便利さを実感しました。
筺体がかなり重くサイズも大きめなので、ハンドルがなければ運ぶのが難しいです。
ThinkStation S20 の前面上部には、光学ドライブ。
その下の空間は5.25”ベイ。
ThinkStation S20 の5.25”ベイの下には、電源ボタンと20in1メモリーカードリーダー、
USB2.0、ヘッドフォン出力、マイク入力、USB2.0。
ポート類の下全体に排気孔と、ThinkStation S20のロゴ。
ThinkStation S20 の右側面。
特に何もなし。
S20 の左側面。
左側面のカバーには鍵が設けられています。
左側面のカバーの鍵は、背面部にあります。
ハードウェアの盗難を防ぐ為のセキュリティ対策です。
鍵さえあければツールレスでカバーは開きます。
ThinkStation S20 の背面全体。
背面上部には電源コネクター。
ThinkStation S20 の背面中央部。
背面左側には、各種のインターフェース。
上からeSATA、オプティカル S/P DIF出力、オプティカル S/P DIF入力、シリアルポート、
USB2.0×8、LAN、SPDIF出力、オーディオ出力、サブウーファー/センタースピーカー出力、
マイク入力、フロントスピーカー出力、マイク入力。
背面右側には、側面カバーの鍵が2つ取り付けられています。
ThinkStation S20 の背面下部。
スロットの内容は・・
・PCI Express x16×2(空1)
・PCI Express x1×1
・PCI×1(IEEE 1394)
PCI Express x16にはグラフィックスカード、PCIにはIEEE 1394カードを搭載。
PCI Express x16が2基あり、グラフィックスカードの増設(2枚刺し)が可能です。
PCI Express x16スロットには、DVI-I、DisplayPort×2を搭載。
PCIスロットにはIEEE1394カード。
ThinkStation S20 の外観・インタフェースの詳細については以上となります。
次の ThinkStation S20 の記事では、筺体内部の様子をチェックしてみたいと思います。
興味がありましたら、次の記事も是非ご覧下さい。