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HPの個人向けデスクトップPC 「 HPE 590jp 」の特徴と性能です。

HPE 590jp

このHPE 590jpは、冬モデル HPE 390jp の後継でHPEシリーズの中では最上位に位置づけられる製品。

一応、春モデルは新CPU(Sandy Bridge)を搭載したマシンが大きな目玉だと思うのですが、
今回のHPEシリーズで新CPUを搭載したモデルは下位製品の HPE 580jp のみで、
HPE 590jp は昨年のモデルのマイナーアップデート版となります。

マイナーアップデートと言っても、HPE 590jp には秋冬と比較して多くの仕様変更がなされており、
構成は充実しつつも価格は低下するなど、内容は良くなっているといえるでしょう。


ちなみに・・この HPE 590jp は個人向けのデスクトップ製品では唯一、
最高クラスのプロセッサ Core i7-980X エクストリーム・エディションを搭載する事のできる製品です。

構成によってはお値段の方も最上級に相応しいものとなってしまうのですが、
前モデルの HPE 390jp などはパフォーマンスを追及するユーザーなどにはニーズがあり、
特にPCゲームの推奨モデルは人気が高かったようです。

ですが、今回の春モデルで下位モデルの HPE 580jp が新CPUを搭載、内容を一新した事により、
コストパフォーマンス的に HPE 590jp よりも HPE 580jp の方がどうみてもお得だろうという結果になってしまい・・

というわけで今回の記事では、HPE 590jp の詳細を見ると共に、
そういった事柄についても色々と触れてみました。


HPE 590jp と HPE 580jp
HPE 590jp と HPE 580jp

HPE 590jp の Core i7-980X は非常にハイパフォーマンスなプロセッサですが、
これを最小構成モデルに搭載すると7~8万ほど価格が跳ね上がります。

一方で、HPE 580jp の最上位プロセッサ Core i7-2600 を最小構成モデルに搭載した場合+15000円前後。

もちろんCore i7-980Xは高性能なのですが、
上記の価格差ほど性能差(Core i7-2600 と比較して)があるかは疑問です。


では実際の性能はどうなのかと言う話ですが、
昨年にレビューを掲載した Core i7-980X 搭載の HPE 390jp のデータを見てみると・・

【HPE 390jp 冬モデル】

OS   Windows 7 Ultimate 64bit
プロセッサ   Core i7-980X EE(3.33GHz)
ビデオカード   GTX460 (1GB)
メモリ   24GB
ストレージ   1TB HDD、160GB SSD


上記構成の HPE 390jp のエクスペリエンス・インデックス・スコアは・・

プロセッサ ・・ 7.8
メモリ ・・ 7.8
グラフィックス ・・ 7.5
ゲーム用グラフィックス ・・ 7.5
プライマリ ハードディスク ・・ 7.7

このような結果となりました。
非常に高性能です。



一方で、Core i7-2600、GTX460(2GB)を載せた春モデル HPE 580jpのスコアはというと・・

HPE 580jpエクスペリエンス・インデックス

プロセッサ ・・ 7.6
メモリ ・・ 7.6
グラフィックス ・・ 7.5
ゲーム用グラフィックス ・・ 7.5
プライマリ ハードディスク ・・ 7.7

こまごまとした部分で構成に違いはありますが、こちらのモデルも非常に高性能です。

非常に大まかな比較ではありますが、
Core i7-980X 搭載のHPE 390jpと、Core i7-2600搭載の HPE580jp、
どちらがコストパフォーマンスに優れているかは言うまでもありません。


とはいえ、HPE 590jp が HPE 590jp よりも劣っていると言い切っているわけではなく、
性能を含めて拡張スロットの内容やメモリなど、細かい部分を見ると HPE 590jp にも上位だと思われる部分は幾つかあります。

なので必要とされる方はいるかもしれませんが、
一般的に見ると、やはり新CPUを搭載した HPE 580jp が自分的にはお勧めかと思います。




一応今回はHPE 590jpの記事ですので、HPE 590jpの詳細についても触れておきます。

筺体はHPE 390jpと同じものを使用していますので、
インターフェース等の内容に関しては公式サイトの製品ページか、HPE 390jpの記事をご参照下さい。


まずはじめに、冬モデル HPE 390jp と春モデル HPE 590jp の違いを表にまとめてみました。

HPE 390jp(2010冬モデル) HPE 590jp(2011春モデル)
プロセッサ Core i7-930
Core i7-960
Core i7-980X
Core i7-960
Core i7-960
Core i7-980X
メモリ 6、9、12、18GB 6、12、24GB
ストレージ SSDは80、160GBのみ 320GB SSD(RAID 0)が追加
グラフィックス GeForce GT320 (1GB)
GeForce GT230 (1.5GB)
Radeon HD5570 (1GB)
Radeon HD5770 (1GB)
GeForce GTX260 (1.8GB)
GeForce GTX460 (1GB)
GeForce GT420 (2GB)
GeForce GT440 (3GB)
Radeon 6850 (1GB)
GeForce GTX460 (2GB)
販売価格 ¥99960~ 9万前後

春モデルは冬モデルに比べ、内容は充実しながらも価格は低下しています。

このHPE 590jpだけに限った事ではないのですが、
今回グラフィックスに Radeon HD6850 の選択肢が追加された部分などもポイントです。

あとSSDなどの容量も従来に比べるとアップしました。
ただ RAID 0なので、どうかと思うところも・・



最後に、自分が実際に触れた HPE 590jp の構成と性能も掲載しておきます。

【HPE 590jp 冬モデル】

OS   Windows 7 Ultimate 64bit
プロセッサ   Core i7-930(2.8GHz)
ビデオカード   GTX460 (2GB)
メモリ   6GB
ストレージ   1TB HDD、160GB SSD

なぜか、春モデルにはない Core i7-930(春モデルにはない)が搭載されています。

ですがグラフィックスは2GBメモリのGTX460が搭載されていますので、
春モデルであることには違いないです。(冬モデルは1GBメモリのGTX460)



エクスペリエンス・インデックス

プロセッサ ・・ 7.5
メモリ ・・ 7.5
グラフィックス ・・ 7.4
ゲーム用グラフィックス ・・ 7.4
プライマリ ハードディスク ・・ 7.8

エクスペリエンス・インデックスのスコアは、このような結果になりました。
かなりハイパフォーマンスです。

というか、今回の記事に掲載したモデルのスコアは、
どれも7以上で非常に高性能だと思います。


なお、処理性能を必要とする作業を行われる方やパフォーマンスに拘る方でなければ、
このページに掲載したようなハイスペックな構成のマシンは必要ないと思います。

今回のHPE 590jpや、比較に出したHPE 580jpにおいては、
最小構成のモデルでもかなり性能は高く、かつかなり安価ですので、
それ程負荷の高い作業をされないという方であれば、最小構成の低価格モデルでも十分だと思います。

それとは裏腹に、パフォーマンスの高いモデルをお探しの方には、
このページで述べような事を参考にしていただければと思います。

ちなみに記事のまとめとしては、今回の春モデルでは HPE 590jp よりも HPE 580jp の方が、
コストパフォーマンスに優れているという結果になりますが、用途などによっては当てはまらない方もいるかもしれません。

ですが、性能と同じく価格も重視されるという方には、
新CPUを搭載した HPE 580jp の方がお勧めだと私は思います。
(→ HPE 580jp の記事はこちら