前記事(ThinkPad X240s レビュー 薄く軽い12.5型のノートPCを使ってみました)に掲載した ThinkPad X240sの外観や操作性に続き、今度は性能面について触れてみたいと思います。

掲載のモデルはCore i7-4500Uや8GBメモリ、128GB SSDを搭載するハイスペックなマシン。恐らく現時点で提供されているX240sの構成の中では、最も高性能な内容のモデルです。

今回はそのX240sを用いて、各種ベンチマークテストのスコアや消費電力、パーツ温度、バッテリ駆動時間の測定などを行ってみました。

購入を検討されている方は、構成選択の参考としてお読みいただければ幸いです。

【ThinkPad X240s レビュー記事目次】

・外観や操作性について
外観・インターフェースキーボード筐体内部のパーツ重量液晶の見やすさX230との比較

・性能面やバッテリ駆動時間
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度バッテリ駆動時間

・アプリケーション・機能について
主な搭載アプリPCをスマホでリモート操作リカバリの手順スタートメニュー「Pokki」を追加する

・おまけ記事と製品まとめ
X240sと240ThinkPad X240sのまとめ・感想


掲載モデルの構成と特徴

まず、掲載しているX240sの構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-Zの実行結果です。

【ThinkPad X240s の主な構成】

OS Windows 8 Pro 64bit
プロセッサ Core i7-4500U(1.8GHz/TB時最大3GHz)
チップセット QM87 Express
グラフィックス HD グラフィックス4400(CPU内蔵)
メモリ 8GB(8GB×1/PC3-12800 DDR3L SDRAM/最大8GB)
ストレージ 128GB SSD(6.0Gb/s対応 SATA3接続/TOSHIBA製)
ディスプレイ 12.5型ワイドHD(1366×768)光沢なし、IPS
無線機能 Wireless-AC 7260 ac/a/b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 6セル(3セル+3セル/駆動時間:約11.8時間)
サイズ 305.5×208.5×約17.7(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.34kg

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2013年9月3日時点のものです。

掲載のモデルはCore i7-4500Uや8GBメモリ、128GB SSDを搭載するハイスペックな内容のモデル。

直販で提供されているハイパフォーマンスパッケージのOSをWindows 8 Proに、ディスプレイをIPSに、HDDをSSDにカスタマイズした内容で、冒頭でも述べたとおり、現時点(2013年9月3日)で提供されているX240sの構成の中では最もハイスペックな構成だと思われます。

搭載されている無線LANには新しいWireless-AC 7260が搭載されており、上記仕様内には記載していませんが、TPM搭載などビジネスモデルならではの内容です。

今の所プロセッサにはCore i3からi7までを選択できるようになっており、HDDの構成では、キャッシュ用のSSDを選択する事なども可能。メモリは8GBまで搭載する事ができます。

今回のモデルはi7搭載とはいっても低電圧版、さらに内蔵グラフィックス利用であるため、ハイパフォーマンスとはいっても性能はそこまで高くはないのですが、ビジネス用途には十分過ぎる位のパフォーマンスを持ち合わせています。動画編集等も快適に行えるでしょう。


搭載のストレージについて、さらに詳しく見てみます。
今回のモデルには、TOSHIBA製の128GB SSDが搭載されていました。

THNSNH128GCSTという、比較的評判の良いモデルです。
もちろん6GB対応、SATA3接続なので非常に高速なスピードが出ており、速度面で不満を感じる事はないでしょう。

偏見もあるかもしれませんが、個人的にTOSHIBA製のSSDは高速で評判も高く良いと思います。但し、今回のモデルに搭載されているSSDが、X240sに必ずしも搭載されるとは限りません。



各種ベンチマーク結果

各種ベンチマークテストの結果を見ていきます。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.1
メモリ 7.3
グラフィックス 5.1
ゲーム用グラフィックス 6.4
プライマリ ハードディスク 8.1


【CrystalDiskMark】

Seq 506.3468.7
512K 391.5402.0
4K 19.4876.91
4K QD32 375.8128.5

数値は左がRead、右がWrite

非常に高速なSSDです。
OSやアプリの起動など、待たされる感が殆どありません。


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 5053
SM 2.0 Score ・・・ 1601
SM 3.0 Score ・・・ 2173
CPU Score ・・・ 3387


【3DMark11】

3DMark score ・・・ P830
Graphics Score ・・・ 738 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 3215 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 710 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1360×768

1360×768 ・・・ 1883~1890


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

1360×768

1360×768 ・・・ 855

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

1360×768

【1360×768】
SCORE ・・・ 1070
RANK ・・・ D


【FINAL FANTASY XIV】

左:LOW / 右:HIGH

LOW ・・・ 1022
HIGH ・・・ 498


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:2384 / 評価:普通
1920×1080 ・・・ SCORE:1414 / 評価:設定変更が必要


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 13.77fps
CPU ・・・ 2.59pts


内蔵グラフィックス利用の構成にしてはグラフィック性能はそこそこ高いですが、低電圧版のプロセッサを採用している為か、Core i7の割には性能はそれ程高くはないという印象です。

比べたわけではありませんが、標準電圧版のCPUだとCore i5程度の性能ではないかと思います。

薄型の製品はここがネックだと感じるのですが、だからといって低性能なわけではなく、ゲームのような負荷の高い作業をするのでない限り性能に不満を感じるような事はないでしょう。

ただCore i3位になるとかなり性能が抑えられるのではと思うので、予算に余裕があるのであればCore i5以上を選択したいです。(ストレージなどはともかく、CPUを後から交換するのは難しいので特に)



消費電力・パーツ温度

X240sの消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定結果です。

アイドル時 ・・・ 7W
ベンチマーク実行時 ・・・ 26W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時、ベンチマーク実行時いずれの消費電力も低いです。




次に、筺体内のパーツ温度を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。

高負荷時、CPUの温度は70度前後まで上昇しました。
一般的な製品に比べて温度は高くはありませんが、薄型であるためかファンの音が少し煩いです。




高負荷時(BIOHAZARD 6を20分以上実行した後)のキーボード表面の温度も測定してみました。

冷却ファンや排熱口がある関係で、負荷をかけるとキーボード左上付近が少し熱くなります。触れると熱いと感じますが、パームレストなどのように手が触れっぱなしになる場所ではないので、それ程気にはなりません。

ただ、膝の上などに置いて作業をする場合、その付近が熱いと感じるのではと思います。



バッテリ駆動時間

X240sのバッテリ駆動時間を測定してみました。

駆動時間の測定に使用したソフトはbbench、設定はストロークが10秒毎でネットへのアクセスが60秒毎。ネット接続は無線LANを利用し、画面の輝度を3分の2程度まで落とした状態で測定しています。


バッテリの電力残量が100%から5%になるまでの時間は47354秒。
なんと、約13時間(13.153888…)ものバッテリ駆動が可能だという結果になりました。

公称のバッテリ駆動時間である「約11.8時間」という数値は全く当てにしていなかったのですが、本当にバッテリ駆動時間は長いようです。

もちろん使い方によってバッテリの持ちは変わってきますが、これほど長くバッテリが持つというのは過去のモデルでは考えられない事だと思います。

バッテリの取り外しができない部分を欠点だと考えていましたが、このくらい駆動時間が長ければ、長く使用してバッテリが劣化したとしても、当分の間は余裕で利用する事ができるでしょう。この点、非常に羨ましいです。




X240sの性能面については以上となります。
記事はもう少し続きます。製品に興味をお持ちの方は、ぜひ次記事にも目を通してみてください。