HP ENVY 700-360jp/CT レビュー 最大GTX 770を搭載可能な人気の高性能デスクトップPC
日本HPが販売する個人向けデスクトップPC、HP ENVY 700-360jp/CT のレビューです。
HP ENVY 700-360jp/CTは、Haswell Refreshや外部グラフィックカードを搭載するハイエンドミニタワーPC。直販ではゲーミングモデルの「HP ENVY Phoenix」の次に高性能だとされる、とても人気の高い製品です。
主な構成としてプロセッサはCore i5やCore i7を選択可能、メモリは最大32GB、またグラフィックスはGeForce GT 640やGTX760、GTX770が選択可能となっており、ストレージは最大3台まで搭載可。従来モデル(HP ENVY 700-260jp/CT)では460Wの電源が使用されていましたが、今回のモデルより500Wと電源の容量が大きくなるなど、より魅力のある内容となりました。
高性能かつ、そこそこの拡張性を持ったコストパフォーマンスの高いデスクトップPCをお探しの方に、最適な製品だと言えるでしょう。
今回は、そんな HP ENVY 700-360jp/CTの外観や性能、使い勝手について詳しく触れてみたいと思います。製品に興味をお持ちの方は、是非記事に目を通してみてください。
【HP ENVY 700-360jp/CT レビュー記事目次】
・HP ENVY 700-360jp/CT 筺体外観やインターフェース・内部構造をチェック
(筐体外観・インターフェース / 筐体内部の構造 / 付属品(キーボード他))
・構成と特徴・ベンチマークテストの結果など
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間)
・標準で搭載されているアプリケーションについて
(プリインストールされているアプリケーションの内容)
・製品のまとめ
(HP ENVY 700-360jp/CT まとめ)
筺体(ケース)外観・インターフェースの内容をチェック
まず、HP ENVY 700-360jp/CTに使われている筺体の外観や、インターフェースの内容について詳しくチェックします。
筺体フロント側のパネルの様子です。
上から光学ドライブベイが2基と、中央付近にカードリーダーやUSBなどの端子類が配置されています。
シルバーカラーのマットな質感を持つ筐体をベースに、光沢のあるブラックカラーのパネルが取り付けられており、その光沢感がとても美しいです。
インテリアにも映えるデザインだと思いますが、指紋は付くと結構目立ちます。
フロントパネル上部にあるドライブベイ2基
基本構成では上部のベイにDVDスーパーマルチドライブが1基、下部のベイは空という内容です。
カスタマイズでは上部のDVDスーパーマルチドライブを、ブルーレイROMドライブやブルーレイディスクドライブに変更する事が可能です。
下部にも光学ドライブを搭載する事が可能ですが、HP ENVY 700-360jp/CTではそういったオプションは提供されていないようです。(2014年6月5日時点)
カードリーダーやUSB端子は、中央のスライドドア内に収納されています。
スライドドア内には、メディアカードリーダーとUSB2.0を4基配置。
MADE IN TOKYOのシールが貼られている事からもわかる通り、本製品は東京の昭島工場で生産されています。
国内で生産される事によって納期を短くできる他、配送距離が短くなる事で故障などの発生率を低減させる事ができるなど、様々なメリットがあります。
フロントパネル下部付近には、hpとENVY、beats audioのロゴが並びます。
筺体左側のパネルの様子。
中央にはhpの大きなロゴ、ロゴのやや上と右下にメッシュ状の通気口があります。またサイドパネル上側面と右側面付近に沿って、沢山の短いラインのようなものが並んでいるのがみえますが、そちらも通気口です。
筺体右側のパネルの様子。
こちらにもhpのロゴと、通気口がロゴの左右に2か所設けられています。
筺体を支える底面の足は 前方側の方がやや高く、筐体前方から後方にかけてやや底面が傾斜するような構造となっています。
背面側にある端子類の内容をチェックします。
上部には電源コネクター、中央付近の拡張スロットにはグラフィックカードから提供されるDisplayPortやHDMI、DVI-IやDVI-Dなどの映像端子、その下にはオーディオポート×6(※)、USB3.0×2、USB2.0×2、LAN、デジタル音声出力(光)を搭載。
※リアスピーカー出力、サイドスピーカー出力、センターサブウーファー出力、ライン出力、ライン入力、マイク入力
なお、上記は掲載モデルの内容であり、選択する構成によって内容は多少変化します。
筺体上部。
左がフロントパネル側です。
天面全体はお椀のようにやや湾曲した形状で、小物などを置いておくのに便利。
例えば天面にスマートフォンやタブレットなどのデバイスを置いたまま、USB端子で充電する・・などといった事がしやすいです。
筺体上部前方には電源ボタンやUSB3.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力を搭載。
アクセスしやすい位置に、USBのような頻繁に使用する端子が配置されているのは便利だと思います。
天面後方部には、HEWLETT-PACKARDの印字。
筐体内部の構造
HP ENVY 700-360jp/CT の筐体内部の構造をチェックします。
筺体内部へアクセスするには背面にあるネジを外し、右側のサイドパネルを開きます。
ネジはツールレスで取り外す事が可能です。
背面のネジ 指で緩める事ができます
筐体内部全体の様子。
左側がフロント側で、右が背側です。
パーツは右上から時計回りに、電源ユニット、グラフィックカード、CPU、メモリ、HDDベイ(3.5インチ×3)、カードリーダー、光学ドライブベイ(5.25インチ×2)という内容。
電源の最大出力は500W。
+12Vは4系統でそれぞれ10A、18.5A、12A、12A、最大出力は420Wという内容です。
旧モデルには460Wの電源ユニットが採用されており、それと比べると電源の容量が少し大きくなりました。+12Vの出力もやや大きくなっています。
HDDベイは3基 カスタマイズでは最大で9TBものHDDを搭載可能
右側のレバーを外側に軽く引きながら、内部のHDDを手前に引くだけで容易に取り出す事ができます。
CPUの左側にメモリが搭載されているのが見えますが、よく見るとメモリの左側にはmSATAスロットが搭載されています。
本製品ではストレージのカスタマイズで、16GBのmSATA SSDをキャッシュとして利用する構成を選択する事ができますが、その際に利用するスロットです。
市販のmSATA SSDを装着する事も可能だと思います。(ただし未検証)
付属品(キーボードやマウス)のチェック
製品に標準で付属しているキーボードやマウスなどについて簡単にチェックします。
なお、付属品は購入時のカスタマイズや構成によって異なる可能性がありますので、内容は参考程度にご覧いただくようお願いいたします。
USB接続のキーボードとマウスです。
カスタマイズでワイヤレスタイプのキーボードやマウスを選択可能。
ワイヤレスタイプは有料となりますが、ケーブルがないと机の上などがすっきりしますので、個人的にはUSBタイプよりもお勧めです。
キーボード左半分
キーボード右半分
キーボードはアイソレーションタイプ。
右側にテンキーを搭載しています。普通に使いやすいです。
キートップは完全に平らな形状
ファンクションキーには、チャームの検索や設定などを呼び出すWindows 8および8.1向けの機能が備えられています。(Fnとの同時押しで動作)
Windows 8や8.1の操作に慣れていない方には、結構便利な機能です。
キーボード底面全体 ゴム足以外特に何もなし
キーボードを机の上などに置くと、ややキーボード面が奥から手前にかけて傾斜する構造となっており、操作がしやすいです。
マウスは特に変わった機能やボタンは搭載されていない、普通のマウスです。
DVIをVGA(アナログRGBミニD-sub15ピン)へ変換するためのアダプターが付属していました。
その他、「速効!HPパソコンナビ特別版」というWindowsの参考書や製品のマニュアル、保証書、電源コード等が付属します。
「速効!HPパソコンナビ特別版」については、別モデルの記事となりますが「付属の「速効!HPパソコンナビ特別版」とは?簡単にご紹介」をご参照ください。ただし、本のデザインや内容は時期によって異なる可能性がありますので参考程度にお願いいたします。
HP ENVY 700-360jp/CTの筐体やインターフェース、付属品などについては以上です。
次記事では、本製品の構成や性能面について詳しく見ていきます。
次: HP ENVY 700-360jp/CTのベンチマーク結果 GeForce GTX 760搭載モデルの性能