Thinkpad T420s のレビューまとめ 機能や特徴・使用感などをまとめてみました
Thinkpad T420s のレビューの続きです。
(前→ T420s に搭載のピークシフト機能とは? 実際に設定して使ってみました )
【これまでのT420sの記事】
→ Thinkpad T420s のレビュー Sandy Bridge搭載の新製品です
→ Thinkpad T420s をレビュー Sandy Bridge & SSD搭載 T420s の外観をチェック
→ SSD搭載 Thinkpad T420s の性能は? (RapidDrive対応 T420s のベンチ結果)
→ T420s に搭載のピークシフト機能とは? 実際に設定して使ってみました
前の記事からかなり間があいてしまい、
最後の記事を載せていなかったという事に一昨日気付きました・・
というわけで、Thinkpad T420s のまとめです。
まずは T420s の構成とパフォーマンスです。
【Thinkpad T420s (4170CTO)の主な構成】
OS Windows 7 Home Premium 64bit
プロセッサ Core i5-2520M (2.5GHz)
チップセット QM67 Express
グラフィックス HDグラフィックス 3000
メモリ 4GB(PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大8GB)
ストレージ 160GB SSD
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 14.0型HD+(1600×900)、光沢なし
無線機能 Centrino Advanced-N + WiMAX 6250
バッテリー 6セル(駆動時間:約4.9時間)
サイズ 343.0×230.1×21.2~26.0(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.8kg
4GBメモリや160GBのSSD、WiMAXなど、多少のカスタマイズを加えたモデルですが、
グラフィックスはオプティマス対応の NVS 4200Mではなく、内蔵のグラフィックスです。
上記構成の Thinkpad T420s の価格は、掲載開始当時で約16~17万円(キャンペーン価格)。
この構成でのパフォーマンスはというと・・
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 7.1
メモリ 5.9
グラフィックス 5.7
ゲーム用グラフィックス 6.2
プライマリ ハードディスク 6.7
基本スコアはグラフィックスの5.7。
全体的にかなりスコアは高め。
特にプロセッサとプライマリ ハードディスクは高数値です。
実際に操作においても比較的高速で、これはSSDの効果(&Lenovo EE 2.0)が大きいと思います。
(Lenovo EE 2.0は高速な起動やシャットダウンを実現する、レノボ独自の機能)
次に、T420sの使用感などをまとめてみました。
【キーボード】
昔からあるThinkpadのキーボード、7段配列のキーボードを採用しています。
といってもややキーの形状が変化しており、
EscやDelete等の頻繁に使うキーが他のキーよりも縦長に作られています。
XシリーズやWシリーズ等にも同様のキーボードが採用されているのですが、
このキーボードはThinkpadで最も使いやすいキーボードだと思います。
【タッチパッド】
一体型タッチパッドを採用。
この部分は旧モデルと変わりません。
(というより、筐体自体があまり変わっていないのですが)
X220やX1は、クリックボタンとタッチパッドが一体になったクリックパッドを搭載していますが、
私は従来の分離型タッチパッドの方が使いやすいと思います。
まあ、トラックポイントがあるので、
Thinkpadユーザーならそちらで操作すれば・・となるのかもしれません。
【液晶】
掲載の Thinkpad T420sには、14.0型HD+(1600×900)の非光沢液晶を搭載。
T420s の液晶においては1600×900のみの提供となります。
同じTシリーズのT420は1366×768、1600×900の液晶が選択可、
T520(15.6型)では1366×768、1600×900、1920×x1080が選択可。(現時点です)
14型にしてはやや解像度は高めで、非光沢ですので周囲の風景の映りこみもありません。
視野角は普通、好みにもよると思いますが見やすい液晶です。
【パフォーマンス】
選択する構成にもよるので、一概にどうだとは言えないのですが、
パフォーマンスは上にも記載した通り、SSD搭載でかなり高速です。
現在の構成にCore i7プロセッサや、外部GPUを搭載すればより高い性能が望めるでしょう。
ちなみに予算の都合であれこれ選ぶ事ができない場合、
できるだけ効率よくパフォーマンスを向上させたいのであれば、SSDの選択はおすすめです。
容量がさほど大きくなく、オプション料金が若干高めというデメリットはありますが、
ここを変えるだけでも体感速度がはっきりと感じられるくらい上がると思います。
ちなみに記事の途中でも述べましたが、Lenovo EE 2.0対応のモデルにSSDを搭載した場合、
RapidDriveという、より高速動作が可能となるテクノロジーの利用が可能となります。
RapidDriveが利用可能な場合、
RapidDriveが無い場合よりもより高速な起動・シャットダウンが望めるそうで、
最速ではOSが10秒で起動・・などと耳にした事もあります。
ですが今回の T420s、SSD搭載で RapidDrive にも対応している筈なのですが、
言われているほど高速だとは思えず・・
勿論HDD搭載時よりも高速である事に違いはないのですが、
本当にRapidDriveに対応しているのだろうか?とやや疑問に思うような起動速度でした。
とまあ、若干ネガティブな事を書きましたが、SSDを搭載するのとしないのとでは、
体感できるパフォーマンスに大きな差が出ますので、速度を気にされる方にはSSD選択はお勧めです。
あと、このモデルはNVIDIA Optimus 対応のNVS 4200Mを選択可能となっており、
NVS 4200Mを選択した場合、外部GPUと内蔵GPUの自動切替を行うOptimus機能を利用できるようになります。
今回掲載のモデルには搭載していませんが、Optimus機能を利用されたい場合は、
NVS 4200Mを選択されると良いでしょう。
ただ、NVS 4200Mはそれ程パフォーマンスの高いGPUではありませんので、
グラフィックス性能は若干向上する程度だと思います。
【バッテリー駆動時間】
Thinkpad T420s のバッテリー駆動時間は、6セルバッテリー搭載で公称値約4.9時間。
実際には4時間前後位ではないかと思われます。
T420sは軽量を謳ったモバイル向けの製品ですので、
それを思うとやや駆動時間は短目かもしれません。
今後、より長い駆動時間の実現に期待です。
【携帯性】
通常時の重量は約1.8kgですが、光学ドライブを取り外し、
付属のウエイトセイバーに置き換えれば重量は約1.6~1.7kg。
モバイルPCとしては、自分的には1.6~1.7kgがギリギリ持ち歩ける重量です。
勿論、より軽いに越した事はありません。
ただ、14型液晶やフルサイズキーボードの操作性の良さを持ち合わせながらも、
比較的軽量で、さらに高いパフォーマンスを実現していると言う部分はこのモデルならでは。
この内容で、この軽さを実現・・と思うと、人気の高さにも頷けます。
ただ、やはり自分的にはXシリーズかなあと思います。
【機能】
機能に関しては、T420sならではというと、外部GPU(NVS 4200M)選択時のOptimus機能ですが、
今回のモデルには搭載していませんので、そちらは省きます。
旧モデルでOptimusの詳しい解説やベンチを行っているので、興味があればそちらをご覧下さい。
(NVS 3100M搭載モデル)
→ Thinkpad T410s で NVIDIA Optimus の機能を確認する
→ Optimus搭載 Thinkpad T510 でベンチマーク 「内蔵GPU VS 外部GPU」比較
その他の機能といえば、T420sに限ったものではないですが、
主なものに Lenovo EE 2.0や、ピークシフト機能が上げられます。
ピークシフト機能はPCをバッテリーで駆動させるか、AC電源から駆動するかのスケジュール管理機能で
一日のうちで最も電力消費の大きい時間帯のみ、バッテリー駆動で作業を行う事により、
その時間帯の電力消費を少しでも抑える事が可能になります。
今後、暑くなるにつれて深刻な電力不足が懸念されていますが、
そういった場合にこのような機能を利用するユーザーや企業が増えれば、
多少なりとも電力不足に貢献する事ができると思います。
このようなピークシフトに限らず、T420sにはマシンを便利に使う為の管理ツールが多数搭載されており、
機能面ではかなり充実していると言えます。
Thinkpad T420sのまとめは以上となります。
TシリーズはThinkpadでは中心となるモデルの一つであり、
このT420s(旧T410s)は非常に人気の高いラインアップの一つです。
私的にはやはり、よりコンパクトなX220の方が好みではあるのですが、
そのサイズや僅かな重量の違いを気にされない方であれば、T420sはモバイルPCとして使いやすいマシンです。
勿論、この部分がこうであれば・・という点も幾つか見受けられはしますが、
旧モデルのT410sの評価が高かった事を考えると、今回のモデルも同じように高評価となる事が予想されます。
(筺体などはT410sと比較してさほど変わっていないため)
内容が良い分、構成によっては若干高価になる場合もありますが、
割引率の高いクーポンなどを利用すれば、かなり安価に購入できると思います。
購入を検討されている方は、クーポンのチェックを忘れないようにして下さい。
→ Thinkpad T420s のレビュー Sandy Bridge搭載の新製品です
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→ Thinkpad T420s のレビューまとめ 機能や特徴・使用感などをまとめてみました (現在見ている記事)