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Thinkpad T420sのレビューの続きです。
(前→ SSD搭載 Thinkpad T420s の性能は? (RapidDrive対応 T420s のベンチ結果)

今回記事の内容は Thinkpad T420s に限った事ではないのですが、
最近出たThinkpadの新製品には省電力機能の一貫として「ピークシフト」という機能が提供されています。

ピークシフト機能の設定

最近、震災後の電力不足の影響でマシンにこのような機能を搭載するメーカーが増えましたが、
この「ピークシフト機能」とは、予め設定しておいた時簡になると自動的にバッテリー駆動に切り替わり、
その時間を抜けるとACの電源供給に切り替わるという機能。(かなり大まかですが)

一日のうちで最も電力消費の高い時間帯に、バッテリー駆動に切り替わるよう設定する事により、
ユーザーが意識する事なく設定した時間帯の電力消費のピークを抑えることができます。

さらにピーク時間を抜けてAC電源に切り替わった後も、すぐにバッテリーの充電を開始するのではなく、
夜中の電力の余っている時間帯にバッテリー充電を行う、といった細かな設定も可能です。


というわけで今回は、Thinkpad T420s に搭載されているピークシフト機能を使ってみました。



ThinkVantage Tools

電源制御

ピークシフト機能は、省電力マネージャー内で提供されている機能。
なので、省電力マネージャー(ThinkVantage Tools → 電源制御)を起動させます。



ThinkVantage 省電力マネージャー

省電力マネージャー ベーシック

省電力マネージャーを起動すると、デフォルトでは「ベーシック」画面が表示されます。
ここでは、より細かな設定を行う事のできる「アドバンス」に切り替えます。

右上の「アドバンスへ」をクリック。



省電力マネージャー アドバンス

「アドバンス」画面が表示されたら、上部タブの「電源スケジュール」をクリック。



電源スケジュール

「電源スケジュール」画面。
まだ何もスケジュールされていない状態です。

左下の「新規」をクリック。



スケジュールの新規作成

スケジュールの新規作成画面が表示されるので、動作より「ピークシフト機能」を選択します。
名前はそれと分かる名称を適当につけます。



ピークシフト機能の設定

ちょっと見難いですが、このような感じに設定してみました。

ピークシフト機能が実行されるのは1時51分、終了時間は1時53分。
テストですので、機能が実行されるのは2分と短時間です。

さらにピークシフト機能が終了すると同時に、バッテリー充電も開始します。

ピークシフト機能が開始する何分前に通知を表示する・・といった設定も可能なので、
バッテリー駆動に切り替わる2分前に、通知が表示されるよう設定してみました。



設定後、OKで電源スケジュール画面へ戻ります。

設定後の電源スケジュール

電源スケジュールに、先程設定したスケジュールが表示されています。



電源スケジュールの実行前の通知

ピークシフト機能が実行される2分前に、実行前の通知ダイアログが表示されました。
(2分前に表示されるように設定した)




電源スケジュール実行前

1時50分、まだピークシフト機能は実行されていません。



電源スケジュール実行中

1時51分になってピークシフト機能が実行されると、AC電源のマークが緑色に変わりました。



電源スケジュール終了

その後、ピークシフト機能で設定した時間(1時51分~1時53分)を抜けると、
再びバッテリーからAC電源に切り替わりました。

今回設定したスケジュールでは、毎日1時51分~1時53分の間は自動的にバッテリー駆動へと切り替わります。

スケジュールを実行させたくない場合は、
電源スケジュールの設定よりスケジュールを無効にします。


といった感じで、ピークシフト機能を使用すれば自動的に電源元が切り替わるので、
電力消費のコントロールを行いたいといった場合などに、わざわざ意識して切替を行う必要がなく便利です。

ちなみに少し前の記事にも書いたのですが、この「ピークシフト機能」は特に新しい機能ではなく、
10年程前にも、Power Managerとは関係のない独立した機能として限定ユーザーのみに提供されていたそうです。

ですが、当時はバッテリーの性能が良くなかったため、
一般的に使用するには実用的ではなく・・

しかし最近では、この機能を実用的に使えるレベルにまでバッテリーの性能が向上した為、
今回の製品よりピークシフト機能を標準搭載することにしたのだとか。



というわけで、ピークシフト機能については以上となります。
T420s に限った機能ではありませんが、一応新製品の新機能という事で掲載してみました。

Thinkpad T420s については、次回の記事でまとめを掲載したいと思います。