今更ですが Thinkpad Edge 11”のレビューまとめ
一体、前の記事からどれだけ開いているんだという感じではありますが・・
(前の記事→ Thinkpad Edge 11”の欠点)
Thinkpad Edge 11”が届き、使い始めてから約1ヶ月が経過しましたが、
まだまとめ記事のようなものは掲載していなかったので、
とりあえずここで一度、Edge 11”の特徴や使用感などをまとめてみたいと思います。
一応今回 Edge 11″をまとめるにあたり
・構成とパフォーマンス (掲載のEgde 11”の構成とパフォーマンス)
・操作感 (キーボードや液晶など)
・携帯性 (携帯しやすいか)
・最後のまとめ
のような感じに項目をわけ、色々と述べてみました。
書き忘れた事があれば、また後日別記事にしようと思います。
というわけで以下、Thinkpad Edge 11”のまとめです。
【Thinkpad Edge 11”の構成とパフォーマンス】
掲載している Thinkpad Edge 11”の構成です。
現在、Edge 11”には2つのパッケージが用意されており、
それぞれ決められた範囲内でカスタマイズを行う事が出来るようになっています。
【Thinkpad Edge 11”の主な構成】
型番: 032826J
OS: Windows 7 Professional 64bit
ディスプレイ: LEDバックライト付 11.6HD(1,366×768)、光沢あり
プロセッサ: Core i3-380UM(1.33GHz/L3:3MB)
チップセット: HM55 Express
グラフィックス: HD グラフィックス
メモリ: 2GB(PC3-10600 DDR3 SDRAM)
ストレージ: 250GB(5400rpm)
無線LAN: ThinkPad b/g/n
バッテリー: 6セル(バッテリー駆動時間:約6.5時間)
サイズ: 284mm × 211mm × 15.6-29.5mm、約1.5kg
上記はCore i3-380UMを搭載した、上位のハイエンドパッケージで、
OSが標準の Home Premium から Professional に、バッテリーも3セルから6セルにアップグレードされています。
公称値では6セルのバッテリーだと約6.5時間駆動、
実際、それなりのパフォーマンスを保ったまま使い続けても5時間弱は持ちます。
電力を抑えて使用すればより長時間の駆動が可能となっており、
モバイルメインに使用するのであれば、6セルがお勧めです。
次に、パフォーマンス。
以下は Edge 11”のエクスペリエンス・インデックススコアです。
プロセッサ 4.1
メモリ 4.7
グラフィックス 3.3
ゲーム用グラフィックス 4.6
プライマリ ハードディスク 5.9
基本スコアはグラフィックスの3.3。
スコアだけを見ると、特に特徴のない普通のパフォーマンスです。
実際の性能に関しては、重いソフトウェアなどを動かす時には多少遅くなる事もありますが、
一般的な作業(ネット、メール、文書作成、動画など)であれば快適にサクサクと動作しており、
いわゆる1世代前の14、15型ビジネスノートのパフォーマンスに近いものがあると思います。
まあ1世代前といっても、性能はスペックによりにけりですが、
11.6型のモバイルPCでこれだけのパフォーマンスが出れば十分ではないかと・・
高負荷な作業をされない方であればメインPCとしてもOKではないかと思います。・
ちなみに、一応自分の場合は Edge 11”はサブマシンという位置づけですが、
コンパクトで手軽なので、毎日長時間起動させっぱなしです。
あと、これまでの記事に書くのを忘れていたのですが(多分)、
この Thinkpad Edge 11”は「Lenovo Enhanced Experience」対応モデルです。
(というか、Windows 7搭載のマシンは対応しています)
この「Lenovo Enhanced Experience」対応モデルには、幾つかの機能が備わっているのですが、
その中の一つとして、起動やシャットダウンの時間短縮があげられます。
これは、マシンのBIOSやドライバをOSにあわせて最適化を行う事で、
従来のマシンと比較して起動やシャットダウンの時間を大幅に短縮するというもので、
実際に、今回の Edge 11”の起動やシャットダウンは非常に高速です。
その時点でのアプリケーションの使用状況により、時間がかかってしまう事もありますが、
あまりに早い時などは、正常に終了したんだろうかと心配になる事もあるくらい高速です。
この起動・シャットダウンが高速であるというのは、特に携帯時に便利。
iPadなどが便利だといわれるのは、即起動できるからというのもあると思うのですが、
LenovoEE対応マシンもそういう点で優れています。
もちろん、即起動という程高速ではありませんが、非対応マシンと比べると明らかに違います。
というわけで手軽なので、近所のカフェなどによく Edge 11”を持って出たりします。
【Thinkpad Edge 11”の操作感】
次に Edge 11”の操作感です。
操作感というと、PCを利用していて最も触れる事の多いキーボードや液晶などのI/Oだと思うのですが、
キーボードに関しては、普通に使いやすいタイプのアイソレーションキーボードだと思います。
タッチは軽く、指が引っ掛かる事もなく、
従来の Thinkpad キーボードと配列が違う為に打鍵ミスする事はありますが、使用感は快適です。
ちなみに自分は元々アイソレーションキーボードは余り好きではありません。
アイソレーションキーボード搭載マシンでは、
稀にキートップの端の方を押すとキーが斜めに下がってしまい、きちんとキーが反応しない
(真っ直ぐ押さないと入力できない)といったようなものがありますが、
Edge のキーボードはそのような事もなく・・
特別使いやすいということはありませんが、操作していてストレスに感じるようなものではありません。
上の繰り返しとなりますが、上段のキーの配置などが他に使用している Thinkpad と異なるため、
急いでいる時などに打ち間違える事があります。
ただ、それは多分、Thinkpad 以外のマシンを使用したときにも起こる事であり、
もちろん主要なキーの配置が異なるというのであれば大問題ですが、Edge 11”では特にそのような事もありません。
ただ正直な所を言えば、7段配列のほうがキーの位置を瞬時に視認できるので、
そちらのほうが使いやすいことは使いやすいです。
Edge 11”のキーボード
7段配列の Thinkpad のキーボード
あと液晶に関して言うと、Edge 11”は光沢タイプの液晶しか用意されておらず、
当たり前ですが自分のEdge 11”も光沢液晶です。
携帯するタイプのマシン、しかもビジネス向けのモデルで何故光沢しか用意されていないのか、
と思うのは自分だけではないと思うのですが(光沢を気にされない方も最近多いようですが)、
画面が小さい為か、さほど映り込みは気になりません。
またサイズ的に、一日中使うタイプのマシンではないと考えると、
長時間の使用による眼精疲労などもそれ程気にする事は無いかもしれませんが、
やはり自分は非光沢液晶の方が好きなので、今後そういった選択肢も用意されれば良いなあと思います。
【Thinkpad Edge 11”の携帯性】
携帯性に関しては、6セルバッテリーを搭載して約1.5kgとの事ですが、
この重量はXシリーズの幾つかのモデルと余りかわらない重量です。
そう考えるとサイズにしては軽いとはいえないのかもしれませんが、
大体同じ重量である12.1型のX201シリーズよりも、
11.6型の液晶を搭載した Edge 11”の方がコンパクトで扱いやすいという利点があります。
そういう考え方だと、14.1型でありながら2キロを切る重さだと謳われる T410s などは、
軽くてもサイズが大きい為、自分にとっては扱い難いモデルという事になるのですが、
その辺は使う方の感覚にもよると思います。
で、重量などの数値関係なく、実際携帯してみてどうかというと、
Xシリーズを携帯している時と変わらなく、扱いやすくて便利です。
また、Edge 11”はカスタマイズでWiMAXなどを内蔵する事も可能ですので、
サービスを利用されている方は、WiMAXを載せればよりマシンの携帯が便利になると思います。
あと携帯性とは少し違いますが、机の上にものを沢山広げて作業する際にも、
マシンがコンパクトだと作業が捗ります。
【Thinkpad Edge 11”のまとめ】
とりあえず、自分の感想は上記のような感じとなります。
マシンの要点を簡潔にまとめると・・
【Thinkpad Edge 11”の要点】
・ネットブックに近い携帯性と高いパフォーマンスを両立
・起動・シャットダウンが早い
・WiMAX搭載可能
・SSD搭載可能
さらに、どういった方に最適なのかを考えてみると・・
(Thinkpad を買うという前提で)
【Thinkpad Edge 11”が適している方】
・小型ノートが欲しいが、ネットブックの性能は嫌だという方
・携帯性・パフォーマンスはそれなりに、コストを抑えたモデルが欲しいという方
・SSDやWiMAX内蔵可の軽量ノートをお探しの方
という感じになります。
もちろん、Thinkpadは上で述べた以外にも、高い堅牢性や信頼性などの様々な利点を持っていますが、
ここではそういう点に触れずに、感想を述べています。
ちなみに「SSDやWiMAX内蔵可の軽量ノート・・」など、同じ条件をクリアするモデルは、
Xシリーズなどにもありますので、別に Thinkpad Edge 11”でなくても良いわけですが、
Thinkpad で11.6型のモデルはこの Edge 11”とX100eのみです。
そういう意味でも、貴重なモデルだと思います。
なお、X100e と Edge 11”の違いですが、
大まかに分けるとAMDかインテルアーキテクチャかという事になります。
細かく見ればそれだけではなく、Edge 11”ではSSD搭載可ですが、
X100e では現時点ではSSDのカスタマイズオプションは用意されていないなどの違いもあります。
仕様は随時見直され変更されていくので、今後どうなるかはわかりませんが、
自分的には 同じサイズのモデルであれば、Thinkpad Edge 11”が良いと思っています。
あと、2010年12月10日に発売予定の Thinkpad Edge 11”の量販店モデルは、
非常に魅力的な内容だと思います。
ウェブモデルの良いとこ取りをしたようなモデルですので、
多分人気が出るのではないかなあと思うのですが、
ウェブと量販店モデルどちらがお得かといえば、クーポンの使えるウェブモデルです。
といっても、量販店モデルの価格が現時点では分からないので、
価格によっては量販店のほうが得・・という事になるかもしれません。
(と一応書いておきます)
というわけで少し長くなりましたが、Edge 11”のまとめは以上となります。
しつこいですがこのThinkpad Edge 11”、
メイン作業にも使えるモバイルPCをお探しの方にはお勧めです。
一応、レビューはここで終わりとしますが、
また何か思い出した事や、追加したい事があれば記事にします。
・Thinkpad Edge 11”が届きました!
・Thinkpad Edge 11”のインターフェース詳細 と 他モデルとの外観比較
・Thinkpad Edge 11” のスペックと実際のパフォーマンスは? (レビュー)
・Thinkpad Edge 11” のファンクションキーの設定をBIOSから変更する
・Thinkpad Edge 11”の底面内部パーツ と 構造についての話を少し
・Thinkpad Edge 11”搭載の Rescue and Recovery でバックアップ
・Thinkpad Edge 11”の欠点
・今更ですが Thinkpad Edge 11”のレビューまとめ (現在の記事)