Diginnos DG-D10IW2 のベンチマーク結果 軽いものならゲームもできる?
前記事(Diginnos DG-D10IW2 レビュー 10.1型WUXGA の低価格Windowsタブレット)に続き、今回はDiginnos DG-D10IW2の構成と性能面について。
主な構成はWindows 8.1 with Bing、Atom Z3735F、メモリ2GB、32GB eMMCという内容です。
既に掲載している 8.9型のDG-D09IWと主要な構成が同じであるため、以前の記事をご覧いただいた方には繰り返しの内容となる部分もありますが、今回の記事では DG-D10IW2の特徴や一通りの性能について触れてみたいと思います。
【Diginnos DG-D10IW2 レビュー記事目次】
・Diginnos DG-D10IW2 外観や液晶をチェック
(タブレットの外観 / miniHDMIを搭載 / 液晶の見やすさ / 重量)
・構成特徴と実際のパフォーマンス
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 温度 / 再起動にかかる時間 / バッテリ駆動時間)
・標準搭載されているソフトウェアの内容について。
(プリインストール・ソフトウェア)
・製品のまとめ
(Diginnos DG-D10IW2 まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Diginnos DG-D10IW2 構成内容と特徴
まず、Diginnos DG-D10IW2の構成内容と特徴について解説します。
以下、CPU-Zの実行結果と、掲載モデルの構成内容です。
【CPU-Z】
メモリの仕様は表示されず
【Diginnos DG-D10IW2 の主な構成】
OS Windows 8.1 with Bing 32bit
プロセッサ Atom Z3735F (1.33GHz/TB時最大1.83GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス
メモリ 2GB(2GB×1)
ディスプレイ 10.1型(1920×1200)、光沢、10点タッチ対応
ストレージ 32GB eMMC(Toshiba製)
無線機能 IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0 + HS
センサー 加速度センサー、GPS
バッテリ 駆動時間:約6.1時間(JEITA2.0/実測値は後の項に掲載)
電源アダプター 10W
サイズ 260×168×9.2(縦置きの状態/幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約560g
保証 1年間 持込修理保証
※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2015年04月02日時点の内容です。
Windows 8.1 with Bing、Atom Z3735F、メモリ2GB、32GB eMMCという、まさに8.9型のDG-D09IWと同じ構成内容です。
異なるのは液晶やタブレットサイズと重量のみで、他は同じだと考えて良いでしょう。
サイズが大きい事より、価格は今回のDG-D10IW2の方がやや高めではありますが、画面サイズが大きい分使いやすいというメリットがあります。また、10.1型サイズのWindowsタブレットとしては安価です。
なお、タブレットの主要なスペックは8.9型のDG-D09IWと同じですが、オプションとして提供されているキーボードの種類が異なります。
8.9型のDG-D09IWにはBluetoothキーボードがオプションとして提供されていますが、10.1型のDG-D10IW2には、コネクターで接続するタイプの専用キーボードが提供されています。
実際に本製品のキーボードを使用したわけではないため、使用感については何とも言えませんが、個人的には Bluetoothキーボードよりも、コネクターで接続するタイプのモバイルキーボードの方が使用感が良いものが多いと感じており、同じように感じている方にとっては、DG-D10IW2を選ぶ際のメリットの一つと考える事ができるのではと思います。
※キーボードについては、あくまでも個人的な意見です。コネクターで接続するタイプのモバイルキーボードは接続が安定していますが、Bluetooth接続のキーボードには、他製品にも利用できるというメリットがあります。
【2015年4月2日時点でのDiginnos DG-D10IW2のラインアップ】
・Diginnos DG-D10IW2 with Bing
・Diginnos DG-D10IW2 with Bing キーボード一体型保護ケースセット
・Diginnos DG-D10IW2 with Bing Office Home and Business 2013セット
・Diginnos DG-D10IW2 with Bing Office Home and Business 2013 + キーボード一体型保護ケースセット
搭載されているストレージの内容を詳しく確認します。
デバイスマネージャに表示されているストレージの内容
ディスクの内訳
Cドライブの残容量
ストレージには「Toshiba 032GE4」という32GB eMMCが搭載されていました。
ディスクの管理画面で確認したところ、初期時のCドライブの容量は25.30GBで空き容量は21GB弱。
Wimブート機能を利用しているのだと思いますが、ストレージの容量が小さい割には、比較的残容量に余裕があります。
余裕・・・といっても、今後のシステムアップデートなどを考慮すると、インストールするソフトやファイルの容量には制限がありますが、外部メディアやオンラインストレージなどを併用すれば、それほど不便を感じることはないのではと思います。
それでももう少し余裕が欲しいという場合、microSDカードなどに仮想HDDを作成し、外部メディアをHDDのように利用する方法もあります。
設定方法ついては、ドスパラの公式サイトに詳しく掲載されていますので、興味をお持ちの方は目を通してみてください。
ベンチマークテストの結果
以下、Diginnos DG-D10IW2 で行ったベンチマークテストの結果です。
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 5.9
メモリ 5.5
グラフィックス 3.9
ゲーム用グラフィックス 4
プライマリ ハードディスク 7.05
※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。
【CrystalDiskMark】
Seq 87.02 / 47.92
512K 84.79 / 40.48
4K 15.49 / 11.27
4K QD32 24.96 / 16.05
いずれも数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム
【3DMark】
Ice Storm・・・ 13730
Cloud Gate・・・ 1158
Sky Diver・・・ 438
Fire Strike・・・ 0
【BIOHAZARD 6】
1280×720 ・・・ SCORE:679 / RANK:D
【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア キャラクター編】
1280×720(標準品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:1061 / 評価:設定変更が必要
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
1280×720(低品質) ・・・ スコア:1361 / 評価:重い
1280×720(標準品質) ・・・ スコア:1100 / 評価:重い
ベンチマークテストのスコア的にプレイが難しいというのは承知の上で、「ドラゴンクエストX」を少しだけプレイしてみました。
ドラゴンクエストX インストール後のHDDの残容量は14GB
初回設定時の「おすすめ設定」では、640×480、低品質、30fpsと出ていましたが、1280×720、低品質、30fpsの設定で遊んでみました。
当然コマ落ちは結構あり、遊べるという類のものではないのかもしれませんが、出来ないという程酷いものではなく、思ったよりは動くという印象です。ただコマ数が少なくカクカクしているので、酔いやすいです。(普段あまり酔いません)
3D系のPCゲームはともかく、2D系のゲームやブラウザゲームなどなら、そこそこ遊べるのではと思いますが、全くカクつきなどがなくスムーズに・・は難しいかもしれません。
構成的にゲーム用途には向かない製品ですので、ゲーム目的での購入はお勧めできませんが、ネットや動画閲覧などの用途には問題のない性能です。
温度
Diginnos DG-D10IW2 の内部パーツの温度を測定してみました。
測定にはHWMonitor PROというソフトウェアを利用。
以下はアイドル時、およびベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)の温度です。
ややCPU温度が上昇しますが、標準的な範囲内の温度です
高負荷時のタブレット表面の温度を測定してみました。
写真で見て、タブレット左側付近がやや温かくなるようですが、全体的に低温です。
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
PassMark Rebooterを利用し、Diginnos DG-D10IW2の再起動にかかる時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。
1回目 0:53
2回目 1:04
3回目 1:03
4回目 1:02
5回目 1:04
6回目 1:02
7回目 1:01
8回目 1:02
9回目 1:02
10回目 1:04
再起動の平均時間 ・・・ 1分1秒
Diginnos DG-D10IW2の再起動にかかる時間は1分1秒。
HDDを搭載するPCと比較して、若干早い程度の再起動時間です。
なお、ストレージの種類やインストールしているソフトの内容によっては、上記とは同じ結果とはならない可能性があります。
バッテリ駆動時間
Diginnos DG-D10IW2のバッテリ駆動時間を測定してみました。
測定にはbbenchというソフトウェアを利用、設定はストロークの実行が10秒毎、ネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎という内容で、画面の輝度は50%に設定しています。
バッテリの残量が100%から4%に減少するまでの時間は30308秒。
約8.4(.4188888…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
画面サイズの大きなタブレットですが、結構長くバッテリが持つようです。
負荷のかかる作業ではもう少し短めのバッテリ駆動時間となりますが、本製品の利用で、バッテリの減りが速く使いにくいと感じるような事は多分ないのではと思います。
プリインストール・ソフトウェアの内容
Diginnos DG-D10IW2 にプリインストールされているソフトウェアを簡単にご紹介します。
製品の購入時期や選択するオプションの内容によっては、以下とは同じ内容ではない可能性もありますので、参考程度にご覧ください。
プリインストールソフトにはWindows 8.1標準のソフトに加え、セキュリティソフトのマカフィーリブセーフや、ストアアプリにはSkypeや Yahoo!天気・災害といったアプリが搭載されていました。
さすがに、ストレージの容量が小さいだけあって余計なものは全く入っておらず、使いやすいです。
ちなみに、マカフィーリブセーフは、標準で12ヶ月版がインストールされています。
あとMicrosoft Office 付きのモデルを選択した場合は、上記に加えてOfficeがプリインストールされるようです。
Diginnos DG-D10IW2 まとめ
Diginnos DG-D10IW2のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・
・10.1型1920×1200ドットの高解像度液晶を採用
・Atom Z3735F、メモリ2GBの搭載で、日常用途には問題のない快適なパフォーマンス
・マカフィーリブセーフ 12か月版を標準で搭載
・価格が安い
・キーボードやOfficeのセットモデルも提供
10.1型WUXGA(1920×1200ドット)の、高解像度液晶を搭載するWindowsタブレットです。
同じ構成を持つ8.9型のモデルに比べると画面が広く、より操作性を重視するという方にお勧めの製品です。大きくても約560gと軽く、外出時の携帯も楽々行えます。
性能面に関しては、インターネットや動画の閲覧などを行うには全く問題のない性能で、使用感は上々。外部モニターに出力すれば、細かい作業も快適に行う事ができます。
価格は8.9型のモデルよりも少し高いですが、10.1型のWindowsタブレットとしては安いです。
キーボードやOfficeのセットモデルも安価に提供されており、簡単な用途向けのモバイルノートPCが欲しいとお考えの方にも、選択肢の一つとして悪くはない製品だと思います。
なお、2015年4月2日現在、通常よりも安い特別価格となっているようですので(期間限定の価格なのかは不明)、製品に興味をお持ちの方は早めに製品ページをチェックしてみて下さい。