Inspiron 15 7000(7548)レビュー Adobeの動画像編集ソフトが付属する15.6型ノート
デルが販売するノートPC、Inspiron 15 7000(7548)シリーズのレビューです。
Inspiron 15 7000(7548)シリーズは、15.6型の液晶を搭載するノートPC。
クリエイティブワーク向けのGraphic Proシリーズに位置づけられる製品で、Adobe製の写真や動画編集ソフトが標準で付属します。
主な構成については、CPUには第5世のCoreプロセッサを搭載し、グラフィックスにはRadeon R7 M270を選択可能、また液晶にはフルHDとUHD(4K/3840×2160)の解像度が提供されるなど、比較的ハイスペックな内容の選択も可能となっており、やや負荷のかかる写真や動画編集等にも使いやすいです。
今回は、そんなInspiron 15 7000(7548)シリーズの外観や液晶、使用感、性能について詳しく触れてみたいと思います。
【Inspiron 15 7000(7548)シリーズ Graphic Pro レビュー記事目次】
・Inspiron 15 7000(7548)シリーズ 外観や液晶・操作性について
(外観・インターフェース / キーボードやタッチパッド / 液晶の見やすさ)
・構成特徴とベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間 / バッテリ駆動時間)
・標準搭載されているソフトウェアの内容
(プリインストール・ソフト - Adobeの動画・画像編集ソフトが付属)
・製品のまとめ
(Inspiron 15 7000(7548)シリーズ まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Inspiron 15 7000シリーズ 外観・インターフェースの内容
まず、Inspiron 15 7000の筺体外観をチェックしていきます。
製品ページに公開されている仕様によると、筺体のサイズは幅377.8mm、奥行き261.2mm、高さが19.9mmで、重量は約2.11 kg。
15.6型サイズのノートにしては薄く、やや軽めの筺体を採用しています。見た目にも薄くコンパクトな印象はありますが、モバイルノートとして利用するには重いです。
屋内で部屋を移動しながらPCを利用されるような方には、扱いやすいサイズ感だと思います。
天板は削り出しアルミを用いたデザイン
中心にはDELLのロゴ
デルのノート製品では比較的よく見かける、削り出しアルミを用いたシルバーカラーの天板を採用しています。
シンプルですが高級感のある印象のデザインで、全体的にマットな質感であるため、指紋痕は目立ち難いです。
背面側から見た筐体
正面から見た筐体
タッチ操作に対応する、15.6型サイズの光沢液晶を搭載しています。
本製品にはフルHDと4Kの液晶を搭載したモデルが提供されており、今回掲載のモデルには4K液晶を搭載。液晶の縁が細く、非常にスタイリッシュな印象を受けます。
なお、液晶についてはまた後の項で詳しく触れます。
液晶の縁がかなり細い
液晶上のベゼルには100万画素のWebカメラ
液晶下にはホワイトカラーのDELLのロゴ
ディスプレイの最大開閉角度は約135度。
液晶の角度調整は行いやすいです。
筐体側面のインターフェースの内容を確認します。
左側面には電源コネクター、HDMI、USB3.0、ヘッドフォン出力とマイク入力のコンボポートが並びます。
USBはPowerShareに対応しており、本体が電源オフの状態であっても外部デバイスの充電を行う事ができます。
右側面にはSDカードスロット、USB3.0、USB2.0、セキュリティケーブル用のスロットを搭載。
前面には何もなし
背面にも何もない
インターフェースの内容はUSBが計3基、映像出力はHDMI、LANはありません。
15.6型ノートとしては、やや端子の種類や数は少ないです。
底面側の様子 写真上が筐体背面、下が筐体前面側
底面は天板と同じ、シルバーカラーのパネルによる一枚板の構造を採用。
前面よりの位置にスピーカーが内蔵されているのが見えます。
メモリやストレージ等にアクセスできる開閉可能なスロットなどは見当たりません。
底面側にスピーカーを計2基内蔵
PC本体と付属の電源アダプター
電源アダプターの仕様は19.5V、3.34Aで65W プラグの差し込み口の形状はミッキー型
キーボードやタッチパッドの操作性
Inspiron 15 7000に採用されている、キーボードやタッチパッドの使い勝手をチェックします。
キーボード面全体の様子
キーボード左半分を拡大
キーボード右半分を拡大
アイソレーションタイプのキーボードを搭載しています。
筺体の横幅の広い製品ですが、テンキーを搭載していないため、キーボードの左右のスペースがかなり広いです。
テンキーを搭載したモデルは画面に対してホームポジションが左寄りとなる傾向があるため、長時間の入力作業などを行う場合、腕の位置が左寄りになってしまい違和感を感じます。
そういった理由で、個人的にはテンキーなしのキーボードの方が使いやすいと思いますが、テンキーをよく使用される方には不便だと感じることがあるかもしれません。
キーボード自体はストロークは浅目で、打鍵感は普通。
特別使いにくいという事はありませんが、使いやすいという程でもないです。
右端のBackSpaceやEnterキーがかなり小さめである所が気になりますが、右側にテンキーがないため、BackSpaceを押そうとしてテンキーを打ってしまうというような、ミスを起こす事はありません。
キートップの形状はフラット
BackSpace等のキーの幅が極端に狭い所はやや慣れが必要
白色のバックライトを搭載 暗い場所でも打ちやすい
電源ボタンはキーボード右上 マシンの電源オン時にはボタンのLEDが光る
タッチパッドはボタン独立型。
パームレストとはやや異なる質感の素材を採用したタッチパッドです。
パッドの周囲をシルバーのラインで囲むなど、見た目にスタイリッシュな印象のタッチパッドで、使用感は良いという程ではないものの、悪くはないです。
とはいえ、15.6型サイズのノートですのでタッチパッドは使用せず、マウスを利用される方が少なくはないのではと思います。
液晶の見やすさ・品質
Inspiron 15 7000に搭載されている、液晶の見やすさや品質をチェックします。
本製品にはフルHDとUHDの2種の解像度が提供されており、今回掲載のモデルに搭載されているのは4Kの解像度を持つパネルです。
実際の製品に全く同じパネルが搭載されるとは限りませんので、参考程度にご覧ください。
4K液晶を採用
初期時の画面表示は250%に拡大設定されていた
タッチ操作に対応する、15.6型ワイドUHD(3840×2160)の光沢液晶です。
非常に高解像度ですが、画面の表示サイズがデフォルトで250%設定となっているため、アイコンや文字の表示サイズはかなり大きめ。
文字が小さくて読み辛いといった事はないと思いますが、逆に大き過ぎると感じる方はおられるかもしれません。
表示サイズを変更したい場合は、「コントロールパネル > デスクトップのカスタマイズ > ディスプレイ」から適当な拡大率を選択・設定すると良いでしょう。
なお、表示サイズを変更する際、一旦サインアウトする必要があります。
表示サイズを250%設定に(デフォルト)した場合のデスクトップ画面
100%設定にした場合のデスクトップ画面 アイコンなどが小さすぎて操作が困難
画面の視野角をチェックします。
画面を正面から見たところ
画面を上から見たところ
画面を右から見たところ
視野角は広いです。
画面を斜めから見た場合でも、色変化が殆どありません。
次に、色域について。
以降、Spyder 4 Eliteによる測定結果を掲載しています。
sRGBカバー率は96%、AdobeRGBカバー率は79%という結果です。
色域は広く、見た目にも色鮮やかです。
ガンマカーブを確認します。
左:ガンマ応答カーブとガンマ2.2のカーブ / 右:ガンマ補正カーブ
ガンマ応答カーブには若干のずれがあるようですが、補正幅は小さく、画面の色は比較的正確です。
さらに、画面の均一性について。
色ムラや輝度のムラをチェックします。
色ムラは若干存在するという程度で、見て分かるほどのものはありません。
輝度ムラについては、画面下部がやや暗いでしょうか。とはいえ、画面を普通に見ている分には、気にならないと思います。
液晶は色鮮やかで綺麗です。
光沢感が少し目立つため、場所によっては画面の内容が見辛い時がありますが、色のずれは小さく、写真や動画の編集などにも向いています。
Inspiron 15 7000(7548)シリーズの外観や操作性、液晶等については以上となります。
引き続き、次記事では構成内容や特徴、性能面、ソフトの内容などについて詳しく触れたいと思います。
製品に興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: Inspiron 15 7000(7548)のベンチマーク結果 4K液晶やRadeon R7 M270を搭載する上位モデルの性能