前記事(Dell Inspiron 3646 レビュー 3万円台からのリーズナブルな小型デスクトップPC)に続き、今回はInspiron 3646の構成と特徴、性能面について。

掲載のマシンはWindows 8.1 with Bing、Pentium J2900、メモリ4GB、500GB HDDというシンプルな構成を持つInspiron 3646の「エントリー・プラス」モデル。

元々ロースペックで低価格なデスクトップPCですが、Windows 8.1 with Bingを搭載する事でより安さを追求したモデルです。

今回は、上記構成を持つInspiron 3646の特徴や実際の性能面について詳しく触れてみます。

【Inspiron 3646 レビュー記事目次】

・Inspiron 3646 筐体外観と内部構造をチェック
筐体外観・インターフェース筺体内部構造をチェック付属のキーボードとマウス

・構成と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容について
プリインストール・ソフトウェアの内容

・製品まとめ
Inspiron 3646 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Inspiron 3646 の構成内容とその特徴について

まず、掲載しているInspiron 3646の構成とその特徴について解説します。
以下はCPU-Zの実行結果と、掲載モデルの主な構成内容です。

【CPU-Z】





【Inspiron 3646 の主な構成】

OS   Windows 8.1 with Bing 64bit
プロセッサ   Pentium J2900 (2.41GHz/最大2.66GHz)
グラフィックス   インテル HDグラフィックス
メモリ   4GB(4GB×1/DDR3L 1600MHz/1スロット)
ストレージ   500GB HDD(Seagate製/7200rpm)
光学ドライブ   トレイロード式 DVDスーパーマルチドライブ
無線機能   Dell Wireless 1705、Bluetooth v4.0
電源   65W電源アダプター
サイズ   101.6×381×266.7(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約4.9kg(最小重量)
カラー   ブラック
キーボード・マウス   Dell KB213有線マルチメディアキーボード、Dell MS111 USB 3ボタンマウス

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年12月22日時点のものです。

掲載しているモデルの構成は上記の通り。
OSにWindows 8.1 with Bing、CPUにPentium J2900、メモリ4GB、500GB HDDという内容を持つ「エントリー・プラス」モデルの構成です。ワイヤレスLANカードは標準で搭載。

掲載モデルの特徴は、消費電力・発熱共に小さいPentium J2900を搭載している部分、またOSにWindows 8.1 with Bingを搭載する事で3万円台という価格を実現している部分などで、デスクトップPCとしては性能はあまり高くはありませんが、日常的な用途程度であれば十分快適に利用できる内容です。

なお、上記構成の他にCeleron J1800 搭載のモデルもラインアップされていますが、その他のパーツに関しては殆どカスタマイズが行えませんので、例えば光学ドライブにブルーレイを搭載したいとか、HDDをSSDへ・・とお考えの場合は購入後に自分で行う必要があります。

あまり融通がきかない製品ではありますが、何と言っても低価格であるため、軽い用途用のPCが欲しい方には手頃な製品です。



搭載されているストレージの内容について詳しく触れます。


HDDの仕様


ディスクの内訳

Seagate製の「ST500DM002-1BD142」という、3.5インチの500GB HDD(7200rpm)が搭載されていました。遅くはないけれど早いという程でもなく、欠点は見当たらないものの取り立ててあげる程の特徴もないHDDです。

全ての販売製品に上記と同じストレージが搭載されるかどうかは不明ですが、提供されているストレージは500GB HDDのみで、他の容量やSSDへの変更オプションは提供されていませんので、SSDなどを搭載したい場合はユーザーによる換装が必要です。

本製品のカスタマイズに、SSD等を選択できるオプションがあれば良かったと思います。



ベンチマークテストの結果

以下、Inspiron 3646で行ったベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 6.8
メモリ 5.9
グラフィックス 4.1
ゲーム用グラフィックス 4.2
プライマリ ハードディスク 5.9

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 121.6116.0
512K 39.8458.38
4K 0.4701.151
4K QD32 1.1871.168

数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム


【3DMark】


3DMarkの実行結果

Ice Storm・・・ 18699
Cloud Gate・・・ 1539
Sky Diver・・・ 606
Fire Strike・・・ 0


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1360×768

1360×768 ・・・ 829~832


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

1360×768

1360×768 ・・・ 176

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

1360×768

1360×768 ・・・ SCORE:625 / RANK:D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

キャラクター編:左右共に1360×768

1360×768(高品質/ノートPC) ・・・ SCORE:729 / 評価:動作困難
1920×1080(高品質/デスクトップPC) ・・・ SCORE:431 / 評価:動作困難


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

左:1280×720 / 右:1920×1080

1280×720(標準品質) ・・・ スコア:1232 / 評価:重い
1920×1080(標準品質) ・・・ スコア:857 / 評価:動作困難


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 6.50fps
CPU ・・・ 1.91pts


予想通り、多くのベンチマークで厳しい結果がでており、軽めのゲームでも高画質でのプレイは難しそうですが、ネットや動画を閲覧したり、文書の作成など簡単な作業であれば十分こなせる性能は持ち合わせています。

本製品を購入しようというユーザーは、軽い用途に利用できるPCをお探しの方が殆どだと思いますので、そういった用途向けであれば特に問題はないでしょう。

なお、本構成街にもう一つ、Celeron J1800を搭載したモデルもラインアップされていますが、性能はPentium J2900よりも低く、使用感を考慮するのなら Pentium J2900搭載モデルを選択した方が良いと思います。



消費電力・温度

Inspiron 3646の消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力値です。

アイドル時 ・・・ 11W
ベンチマーク実行時 ・・・ 23W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

省電力なパーツばかりを搭載してるため、ベンチマーク実行時でも23Wと、省電力ノートPCのような消費電力値です。なお、上記の数値に液晶の消費電力は含みません。




次に、筐体内のパーツ温度を測定してみました。
以下はアイドル時、およびベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)の温度測定結果です。

消費電力と同様、こちらも低い値です。

もともと、Pentium J2900はファンレスで搭載される事の多いCPUであり(本製品は小さいファンが取り付けられていましたが)、熱に関してはあまり気にしなくても良いでしょう。



再起動(起動・シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、Inspiron 3646の再起動にかかる時間を測定しました。
以下は10回の再起動測定時間と、その平均値です。

1回目 1:12
2回目 1:06
3回目 1:09
4回目 1:09
5回目 1:12
6回目 1:10
7回目 1:15
8回目 1:14
9回目 1:16
10回目 1:13

再起動の平均時間 ・・・ 1分11秒

Inspiron 3646の再起動にかかる時間は約1分11秒。
これまでのテストより、HDDを搭載するPCでは再起動におよそ1分~1分半もの時間がかかるという結果が出ており、比較するとInspiron 3646の再起動にかかる時間は平均的だと言えます。

とはいえ、SSD搭載のPCの利用に慣れた方だと、少し遅く感じられるかもしれません。



プリインストール・ソフトウェアの内容

Inspiron 3646に標準で搭載されているソフトウェアの内容を簡単に解説します。

以下は、初期状態でのデスクトップ画面やスタート画面(モダンUI)、アプリ一覧画面の様子です。購入時のオプション(ソフトウェア)選択によっては、以下とは内容が異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。




デスクトップ画面


スタート画面(モダンUI)


アプリ一覧画面

掲載製品のソフトウェアは、Windows 8.1標準のソフト、デル製の管理ツール群、CyberLink Media Suite(CyberLink製ソフトを集約したパッケージ)、セキュリティソフトとして「マカフィー・リブセーフ」を搭載するという内容です。

デル製の管理系ツールについては、システム全体の管理を行う「My Dell」や、バックアップやリカバリーツールの「Dell Backup and Recovery」、PCの更新をチェックする「Dell Update」、製品購入時に追加したソフトウェアの管理を行う「Dell Digital Delivery」、オーディオ設定を行う「Dell Audio」が搭載。

CyberLink製のソフトウェアに関しては、再生ソフトの「PowerDVD」、ライティングソフトの「Power2Go」やラベルの作成を行える「LabelPrint」、動画編集ソフトの「PowerDirector」が搭載されていました。

Windows 8.1のストアアプリに関しては、マカフィーのセキュリティソフトのストアアプリ版である「マカフィー・セントラル」が搭載されてはいるものの、ほぼ標準のアプリのみ。

全体として、非常にシンプルなソフトウェアの内容だと言えるでしょう。

なお、製品購入時のオプションではOfficeソフトの追加や、搭載されているマカフィー・リブセーフを長期版へと変更する事が可能です。




My Dell システムの状態把握やチェック、更新などPCの総合的な管理を行えるソフトウェア


Dell Backup and Recovery PCのバックアップやリカバリー等の管理が行える


CyberLink Media Suite CyberLink製のいくつかのソフトを集約したパッケージ


PowerDirector CyberLink製の動画編集ソフト



Inspiron 3646 まとめ

Inspiron 3646のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・・

・Windows 8.1 with Bing 搭載モデルを選択可能
・コンパクト・スリムな筐体
・省電力性の高い Pentium J2900や Celeron J1800を搭載しており、ノート並に低消費電力
・非常に安価

・拡張性がない

非常にコンパクトな筐体を採用した、小型のデスクトップPCです。

Pentium J2900やCeleron J1800など、低消費電力かつ発熱の小さいCPUを搭載しており、消費電力がノートPCなみに低いです。またCPUは発熱が小さく搭載ファンも小さい為、動作音が殆ど気になりません。

ただ、小型だけあって拡張性がない為、後からいろいろ追加したいというユーザーには向きません。
また、構成的に考えてデスクトップPCにしては低性能なため、動画編集やゲーム等を行いたいユーザーにもおすすめはできませんが、日常的に行う低負荷な作業用のPCとしては十分な性能を持ち合わせています。

Windows 8.1 with Bingを搭載したモデルは3万円台(2014年12月22日時点)とリーズナブルであり、価格の安いPCをお探しのユーザーには手頃な製品だと言えるでしょう。