Dell Inspiron 3646 レビュー 3万円台からのリーズナブルな小型デスクトップPC
デルが販売するデスクトップPC、Inspiron 3646のレビューです。
Inspiron 3646は、幅約10cmのスリムな筐体を採用する小型のデスクトップPC。
PentiumやCeleronなどのCPUを搭載し、全体の構成をシンプルな内容とする事で価格を抑えた製品で、下は3万円台というリーズナブルな価格で販売されています(2014年12月22日時点)。
その分性能も抑えられてはいますが、動画編集など負荷のかかる作業を行うというのでなければ特にストレスを感じるような性能ではなく、軽い用途向けの製品としてはお手頃。安価なPCをお探しの方に向く製品だと言えるでしょう。
今回は、そんなInspiron 3646の外観や使い勝手、性能について詳しく触れたいと思います。
【Inspiron 3646 レビュー記事目次】
・Inspiron 3646 筐体外観と内部構造をチェック
(筐体外観・インターフェース / 筺体内部構造をチェック / 付属のキーボードとマウス)
・構成と特徴・ベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間)
・標準搭載されているソフトウェアの内容について
(プリインストール・ソフトウェアの内容)
・製品まとめ
(Inspiron 3646 まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Inspiron 3646の筐体外観とインターフェースの内容をチェック
まず、Inspiron 3646の筐体外観とインターフェースの内容を一通りチェックします。
冒頭でも述べた通り、本製品の筺体は幅101.6mm、奥行き381mm、高さ266.7mmと小型。
重量も4.9kgとタワー型のデスクトップPCとしては軽く、設置スペースに余裕のない方や、拡張性をそれ程求めない方に適しています。
デザイン面についてはブラックの光沢フロントパネルや、シルバートリムを組み合わせたシンプルなデザインを採用しており、部屋のインテリアにもマッチしやすいです。
フロントパネル全体の様子 上部に電源、その下に光学ドライブや端子類を搭載
端子は前面左側に設けられた、開閉可能なドアの内部に搭載されている
ドアの内部に設置された端子は、メディアカードリーダー、ヘッドフォン出力、マイク入力、USB2.0×2基という内容です。
フロントパネル下部にはおなじみとなるDELLのロゴ
筺体背面側の様子を確認します。
背面全体図
上部に拡張スロット、中央に各種端子が並ぶ配置です。
端子の内容はオーディオジャック(ライン入力、ライン出力、マイク入力)、VGA、HDMI、USB3.0、USB2.0×2、LAN、電源コネクターという内容。
本製品は内蔵グラフィックスを利用する構成であるため、映像出力はマザーボード搭載の端子を利用します。
筺体右側面 Indpironのロゴと通気口が見える
筺体左側面には何も見当たらない
底面四隅に配置されているゴム足。
やや細長い形状です。
なお、本製品は見ての通り縦置きを想定したつくりとなっていますが、横置き利用も可能だと思います。
たたフロントパネルの幅が筐体の幅よりもやや大きい為、横置きにする場合は市販のゴム足などを設置面に付けるなどして、やや高さを出した方が良いかもしれません。
また横置きにする場合は、通気口のある側面を上にした方が良いでしょう。
筺体上部には後方に通気口
通気口が側面と天面に設置されており、通気性は良いです。
筺体の内部構造をチェック
次に、筐体内部の構造を簡単に確認します。
サイズが小さく拡張性がない為、HDD換装を行う以外に内部へアクセスする事はあまりないのではと思います。
背面側のネジを外す事で筐体内部へアクセス可能 ドライバーが必要
筐体内部の様子
見ての通り、非常にシンプルな構造です。
中央付近に無線LANモジュールやCPU、メモリが見えます。
本製品は電源アダプターを利用するため、電源ユニットが搭載されていません。ので、マザーボードの下部に電源ユニット搭載のためのスペースが空いています。
左側手前に見えているのは光学ドライブで、その裏面にHDDベイを搭載。
HDDベイへは、フロントパネルや手前の光学ドライブを取り外す事でアクセス可能です。
マザーボード拡大 CPUには小さなファンがついている メモリは1スロットのみ
付属の電源アダプターやケーブル
電源アダプターの出力は19.5V、3.34Aで65W
付属キーボードとマウス
Inspiron 3646に標準付属しているキーボードとマウスをご紹介いたします。
製品購入時のカスタマイズ内容によっては、以下とは内容が異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。
付属のキーボード全体の様子
キーボード左半分を拡大
キーボード右半分を拡大
USBタイプのアイソレーション型キーボードです。
配列等、特に変わったところはないデスクトップ向けのキーボードで、キーピッチもストロークもそれなりにある為、打ちやすいです。
使いやすさに関しては特に問題はないと思いますが、カスタマイズではワイヤレスタイプのキーボードも選択可能となっているようですので、机周りをすっきりさせたいという方は、ワイヤレスキーボードを選択すると良いでしょう。
キートップの形状はほぼフラットだが、中央がわずかに窪んでいるようにも見える
右側にはテンキーや、Home、Pgupなどのキーが並ぶ
キーボード底面の様子 特に何もない
チルト機能はないが、デフォルトでキーボード面が傾斜する構造を採用
マウスもUSBタイプ 2ボタン1ホイールで特に変わったところはない
マウスはUSBタイプのみで、ワイヤレスマウスヘの変更オプションはないようです。
Inspiron 3646の筐体外観や内観、付属品等については以上となります。
次記事では、掲載製品の構成や特徴、実際のパフォーマンス等について触れたいと思います。
次: DELL Inspiron 3646 のベンチマーク結果 Pentium J2900搭載PCの性能をチェック