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ドスパラが販売するノートPC、Critea VF-HEK940のレビューです。

Critea VF-HEK940は、15.6型液晶を採用するノートPC。

CPUには第7世代のCore i7-7500Uを、グラフィックスにはGeForce 940MXというモバイル向けのエントリーGPUを搭載するモデルで、ゲームプレイに向くといえるほどのパワーはないものの、CPU内蔵グラフィックスのみの構成に比べると高性能です。

複雑な処理を行わない写真や動画編集、また軽いゲームタイトルのプレイには十分な性能を持ちあわせています。

それでいて税別8万円台(2018年10月11日時点)という低価格を実現するなど、特にコスパ重視の方に魅力の大きいノートPCだといえるでしょう。

今回は、そんなCritea VF-HEK940の外観や使用感、性能面について詳しくご紹介いたします。


【Critea VF-HEK940 レビュー記事目次】

Critea VF-HEK940 筺体外観や操作性をチェック
 ・筺体外観・インターフェース
 ・キーボードの操作性
 ・重さ

構成と特徴・ベンチマークテストの結果
 ・構成と特徴
 ・ベンチマークテストの結果
 ・消費電力・温度
 ・バッテリ駆動時間

製品のまとめ
・ Critea VF-HEK940 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Critea VF-HEK940 筺体外観・インターフェース

Critea VF-HEK940の筐体は、見るかぎり以前掲載した「Critea VF-HEKS」というモデルと色違いで同じ筐体を使用しているようです。

Critea VF-HEKSはシルバーカラーでしたが、今回のCritea VF-HEK940はホワイトの清潔感溢れるカラーリングを採用したデザインで、15.6型ノートにしてはコンパクトかつ約1.9kgと軽量であるため、自室やリビングなどさまざまな場所での利用に適しています。

持ち運びやすい筐体であるのにもかかわらず、外部GPUを搭載しない構成のノートに比べると高性能なところがポイントです。






ブランドロゴさえもない、ホワイトカラー1色のシンプルなデザインです。

石膏のようなマットな質感のパネルで、しばらく使っていても天板やパームレスト上の指紋汚れがほとんど目立たず、清潔感ある見た目を維持しやすいです。

個人的には、以前掲載したCritea VF-HEKSのシルバー筐体よりも、Critea VF-HEK940のホワイトカラーの筐体デザインの方が好みです。

色が異なるだけではなく、質感も良いように見えます。



背面からみた筐体全体の様子。




正面から見た筐体全体の様子。
15.6型サイズで外部グラフィックスを搭載するノートにしてはスリム、かつ綺麗な見た目のノートPCです。



ディスプレイには、15.6型フルHDの非光沢液晶を採用。
液晶は特別発色が良いとか、映りがきれいだというわけではありませんが、光の反射や映り込みが起こりにくく、明るい場所でも見やすいです。

画面サイズと解像度のバランスもほどよく、特にソフトを使って細かい作業を行うようなユーザーには利用しやすいと思います。






視野角は狭いです。
多分、TN方式の液晶が搭載されていると思います。

斜めから見ると画面の色が真っ白に変化してしまい、内容がはっきりとは読み取れなくなります。

複数人で画面を眺める場合に、閲覧角度によっては画面が見づらくなるかもしれませんが、普段の作業時に斜めから画面を閲覧するようなことは少ないと思われ、作業に支障はないでしょう。




液晶上部にはHD画質のWebカメラを内蔵しており、液晶下部にはDiginnosのロゴを配置しています。



ディスプレイの最大開閉角度は、125~130度前後。
一般的なノートPCと同等の可動域であり、角度調整は普通にしやすいです。




筐体側面にあるインターフェースの内容をチェックします。

左側面の様子です。
電源コネクター、USB2.0、SDカードリーダー、ヘッドセット端子が並びます。



右側面にはUSB3.0×2基、HDMI出力、LAN、セキュリティケーブル用のロックスロットが配置されています。




正面、背面側には何もありません。


光学ドライブは搭載されていないものの、全3基ものUSB端子やLAN、映像出力端子、カードリーダーなど利用頻度が高いインターフェースは全て備わっています。

最新のノートPCに搭載されているような端子は見当たりませんが、とりあえず不足はないでしょう。

光学ドライブが必要な方は、外付け光学ドライブを利用しましょう。外付け光学ドライブは、製品購入時のオプションでも追加できます。




筺体底面側の様子。
写真は上が筐体背面、下が筺体正面側です。

バッテリをはじめ、メモリやストレージにアクセスするためのスロットは備わっておらず、内部パーツにアクセスするためには底面カバーを丸ごと外す必要があります。

最近のノートでよくみられる構造ですね。



PC本体と、付属の電源アダプターやケーブルです。




電源アダプターは、19V、3.42Aで65W。
本製品で提供されている電源アダプターは、これのみのようです。



キーボードの操作性

Critea VF-HEK940に搭載されているキーボードをチェックします。





やや丸みのある形状が特徴的な、アイソレーションタイプの日本語キーボードを採用。キーボードの右側にはテンキーを搭載しています。

テンキーと、Enterキーとの間が詰まった配置であるところが気にはなるものの、キー配列や機能に変わったところはなく、くせがない分使いやすいです。

キーボードのような頻繁に触る部分は、独自の機能やデザインを取りいれるよりも、オーソドックスなタイプが多くの方にとって無難で利用しやすいと思います。



キートップは平坦な形状です。
キーにも筺体と同じホワイトカラーが取りいれられており、清潔感があります。



キーボードの上部にはスピーカーと、右端に電源ボタンを配置。



ボタン一体型のタッチパッドを搭載しています。
15.6型サイズのノートのタッチパッドであるため、スペースに余裕があって操作がしやすいです。

またクリックボタンも適度な硬さで、クリック時に指にストレスがかかりづらいと感じます。

本製品のようなサイズのノートであれば、マウスを利用する人の方が多いのかもしれませんが、タッチパッドでの操作も悪くありません。



なお、タッチパッドドライバーにはSynaptics ClickPadが搭載されていました。


Synapticsコントロールパネル(クリックで大きい画像を表示)

タッチパッドの設定は、Windows 10で提供されている設定からも行えますが、Synapticsコントロールパネルではより詳細な設定を行うことが可能です。

Synapticsコントロールパネルを起動するには、まずデスクトップ右下のタスクトレイ内にある「タッチパッドアイコン」をクリック。

そうして表示されたマウスのプロパティの「ClickPad」タブ内にある「設定…」ボタンをクリックすると、コントロールパネルが表示されるはずです。

タッチパッドをよく利用する場合は、使いやすいようにカスタマイズしてみると良いかもしれません。



重さ

Critea VF-HEK940の重さをはかってみました。



PC本体の重さは1903g。
15.6型ノートでありながら、2kgを切る軽さです。

モバイルに適しているほど軽いわけではありませんが、本製品くらいの重さであれば部屋の中を移動したり、近場のカフェにPCを持っていく程度のモバイル用途には使えそうです。

出張や旅先にノートPCを持っていく場合にも、便利ですね。



電源アダプターとケーブルの重さは340g。
こちらもそこそこ軽いです。



Critea VF-HEK940 構成内容とその特徴について

掲載しているCritea VF-HEK940の構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】



【GPU-Z】

【Critea VF-HEK940 の主な構成】

OS Windows 10 Pro 64bit
プロセッサ Core i7-7500U(2.70GHz~3.50GHz/2コア4スレッド)
ディスプレイ 15.6型ワイドフルHD(1,920×1,080)、非光沢
グラフィックス NVIDIA GeForce 940MX(2GB)、インテル HD グラフィックス 620
メモリ 8GB(4GB×2/DDR4 SO-DIMM/2スロット)
ストレージ 500GB SSD(SATA/Crucial製)
有線LAN ギガビットLAN
無線機能 Intel Wireless-AC 3165(IEEE802.11 ac/a/b/g/n)、Bluetooth 4.2
バッテリ リチウムイオンバッテリー(約10.1時間/公称値)
サイズ 382×256×23.9(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.9kg
ソフトウェア マカフィー・リブセーフ 12ヶ月 製品版ほか
標準保証 1年間 持込修理保証

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2018年10月11日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Pro、15.6型フルHDの非光沢液晶、Core i7-7500U、8GBメモリ、500GB SSDという構成内容のモデルです。

掲載モデルにはWindows 10 Proが搭載されていますが、基本構成ではWindows 10 Homeが搭載されます。Proを搭載するには、カスタマイズ画面でのアップグレードが必要です。

あと、掲載している 500GB SSD搭載のモデルは上位の構成であり、基本構成モデルのストレージには500GB HDDが搭載されますので、間違えないようにご注意ください。


構成の主な特徴については、Critea VF-HEK940はCPUとグラフィックスが固定構成であるため、ゲーミングPCなどに比べるとカスタマイズ性はあまり高くはありません。

ただ、ストレージには最初から載っているHDDやSSDにプラスして、カスタマイズでM.2 SSDを追加できるなど若干の柔軟性があります。

2ドライブ構成が可能であるのは、用途によってはメリットが大きいです。

またメモリは、8GBから4GBへのダウングレードが可能です。
とはいっても、基本的には8GBのままにしておいた方がパフォーマンス面で安心だと思われますが、そういう選択肢も用意されています。

このように比較的高性能な内容ながら、リーズナブルな価格を実現しているところが本製品の大きな魅力だといえるでしょう。

ちなみに、本製品で提供されている中でもっとも価格が安いのは、500GB HDDを搭載したモデルです。

ただ、500GB HDD搭載のモデルと 500GB SSD搭載のモデルとでは1万円ほどしか変わらないのですよね。なので性能に少しでもこだわるのなら、SSDモデルを選んでおいた方が今後使っていく上でメリットが大きいはずです。

もしくは、カスタマイズでM.2 SSDとHDDを組み合わせるのも良いと思います。


あと記事中で、Critea VF-HEK940の筐体は以前掲載した「Critea VF-HEKS」というモデルと同じだと述べましたが、構成は異なります。

「Critea VF-HEKS」は第8世代のCore i7-8550Uや GeForce MX150を搭載するモデルで、今回のCritea VF-HEK940よりも仕様は新しいのですが、その分価格が若干高めとなっているため、価格重視の方にはCritea VF-HEK940が向いています。

一方で、少しでも高性能な方が良いという人には「Critea VF-HEKS」の方が向いている可能性があるため、あわせて以下の記事もチェックしてみてください。



以下、掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。


ストレージの仕様(販売製品に同じモデルが搭載されるとは限りません)


ストレージの内訳

ストレージにはCrucial製の「CT500MX500SSD1」という、500GB SSD(SATA)が搭載されていました。読み書きともに速く、快適なパフォーマンスのSSDです。容量にも余裕があります。

本製品では 今回の500GB SSDを搭載したモデルのほか、500GB HDDを搭載したモデルもラインアップされています。またカスタマイズではM.2 SSDを追加できるなど、用途にあわせたストレージ構成を組むことが可能です。



ベンチマークテストの結果

以下は、掲載している Critea VF-HEK940で実施したベンチマークテストの結果です。

なお、本製品にはOptimus機能に対応した GeForce 940MXが搭載されているため、デフォルト設定のまま実行するとベンチマークスコアが安定しない可能性があります。

なので、NVIDIAコントロールパネルの3D設定より優先するグラフィックスを「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」に設定したうえで、ベンチマークテストを実行しています。


【CrystalDiskMark】


【3DMark】




上からSky Diver、Fire StrikelTime Spyの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720、1920×1080/標準品質、ウィンドウモードで実行


【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】



上から1280×720、1920×1080(DirectX 11/標準品質(ノートPC))


【CINEBENCH R15】


ゲームプレイに向くといえるほどの性能ではありませんが、ドラクエX程度の軽いゲームタイトルであれば普通にプレイできるくらいのグラフィック性能を持ちあわせています。

とはいってもゲーム用途におすすめできるモデルではないものの、写真や動画編集など、ややCPUやグラフィックパワーを必要とする用途向けのノートを探している方には、ほど良い性能のマシンだといえるでしょう。

ただ先にも述べた通り、ゲームプレイも視野に入れるのなら GeForce MX150を搭載する「Critea VF-HEKS」を選んだ方が良いかもしれません。

GeForce MX150は高性能グラフィックというほどのGPUではありませんが、性能は GeForce 940MXよりも確実に高いため、プレイできるゲームタイトルの選択肢が広がります。

ただし、今回の Critea VF-HEK940よりも価格は高いです。



消費電力・温度

Critea VF-HEK940のアイドル時、およびベンチマーク実行時(FF XIV)の消費電力を測定してみました。

画面の輝度は50%に設定。
またNVIDIAコントロールパネルの3D設定より、優先するグラフィックスを「自動選択」に設定したうえで測定しています。(以降、全てこの設定)

アイドル時 ・・・ 5W
ベンチマーク実行時 ・・・ 50W

※実際の値は若干上下します

外部グラフィックスを搭載しない構成と比較すると、ベンチマーク実行時の消費電力がやや高め。一方で、アイドル時の消費電力は非常に低いです。




以下、アイドル時、高負荷時(FF XIVを20分以上実行)のパーツ温度と、高負荷時のキーボード表面温度です。


パーツ温度


キーボードの表面温度

高負荷時、CPU温度は若干上がるものの、ノートPCとしては標準的だといえる範囲内におさまっています。グラフィックスの温度は表示されませんでした。

キーボード面やパームレストは低温です。
タイピング作業が快適に行えます。



バッテリ駆動時間

バッテリベンチマークソフト「bbench」を利用し、Critea VF-HEK940のバッテリ駆動時間を測定。

キーストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという設定で実行しています。




バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は50806秒。
約14(14.11277777…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

あくまでも、上記はかなり軽めの作業を行った場合の駆動時間であり、実際の作業ではもう少し短くなると思われます。

また高負荷な状況下では、大幅にバッテリの持ちが短くなる可能性がありますが、それでもバッテリの持ちは良い方です。

モバイルノートとしても活用できそうですね。



Critea VF-HEK940 まとめ

以上、Critea VF-HEK940のレビューでした。
最後にまとめます。

・15.6型フルHDの非光沢液晶を搭載
・CPUにはCore i7-7500U、グラフィックスにはGeForce 940MXを搭載
・最大2ストレージを搭載可能
・バッテリの持ちが良い
・高性能な割にリーズナブルな価格

CPUには第7世代のCore i7-7500Uを、グラフィックスにはGeForce 940MXを搭載するなど、最新の仕様ではないものの比較的高い性能を持ちあわせたマシンです。

外部グラフィックスを搭載しているとはいっても、ゲームプレイに向くほどの性能はありませんが、写真や動画編集のような負荷のかかる作業を快適に行いやすいこと、また軽いゲームタイトル程度ならプレイできなくもないなど、一般的な15.6型ノートに比べて幅広い用途に活用することができます。

そのように高性能でありながらも価格が抑えられているため、ゲーミングノートほどではないけれどちょっと高性能な15.6型ノートが欲しい、なんて人には魅力が大きい製品だといえるでしょう。

15.6型ノートにしては軽くバッテリの持ちも良いため、旅先にノートを持っていきたいという人や、作業場所をよく変える人にも使いやすくおすすめです。