DELL OptiPlex 3020 Micro レビュー マイクロフォームファクタ採用の超小型デスクトップ
デルが販売するデスクトップPC、OptiPlex 3020 Microのレビューです。
OptiPlex 3020 Microは、法人向けデスクトップPC「OptiPlex」シリーズの製品の一つ。
マイクロフォームファクタを採用する非常にコンパクトなデスクトップPCでありながら、第4世代Core iプロセッサや最大16GBのメモリを搭載できるなど、性能に妥協のない構成が可能です。
保証は標準で3年間と長くセキュリティ機能も充実しており、最小構成では4万円台(税抜・配送料込/2015年1月28日時点)とお手頃な価格も魅力。
法人向けの製品ですが、一般の方にもおすすめできるコストパフォーマンスの高いPCです。
今回は、そんなOptiPlex 3020 Microの外観や構成、性能、使い勝手などについて詳しく触れてみたいと思います。
【OptiPlex 3020 Micro レビュー記事目次】
・OptiPlex 3020 Micro 筐体外観と内部の構造をチェック
(筐体外観・インターフェース / 筐体内部の構造 / 重量 / 付属キーボード・マウス)
・構成とベンチマークテストの結果について
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間)
・標準搭載されているソフトウェアの内容
(プリインストール・ソフトウェア)
・製品のまとめ
(OptiPlex 3020 Micro まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
OptiPlex 3020 Micro 筐体外観・インターフェースの内容を確認
まず、OptiPlex 3020 Microに採用されている筺体の外観とインターフェースの内容を確認します。
本製品の筐体サイズは幅36mm、奥行き176mm、高さ182mm(縦置きの状態)で重量は最小で約1.28kgと、NUCなどに比べるとやや大きめのサイズですが、それでも手のひらに載せて持つ事ができる位のサイズです。
筺体の素材はスチールでしょうか。少し押したくらいでは撓んだりしない、剛性の高い素材が使われています。
なお、ページ最上部に掲載の写真では、筐体を縦向きに設置していましたが、設置場所に合わせて縦横どちら向きにでも置く事が可能。縦設置にする予定であれば、オプションとして提供されているスタンドをあわせて購入すると良いでしょう。
筺体に搭載されているインターフェースの内容をチェックします。
筐体前面側の様子です。
左から電源ボタン、ヘッドフォン&マイクのコンボポート、マイク入力、USB2.0、USB3.0が並びます。
端子やボタンの周りにはメッシュ状のパネルが採用されており、通気性が良いです。
背面側の様子。
背面には電源コネクター、DisplayPort、VGA、USB3.0、USB3.0×3、LAN、セキュリティスロットが搭載されています。
映像出力はDisplayPort やVGA、USBは前後あわせて6基と、小さい割に端子の数は多いです。ただ法人向けであるためか、家庭向けのPCに多いHDMIは搭載されていません。
左側面 製品のサービスタグやエクスプレスサービスコードの記載があるシールが張られている
右側面には何もなし
筺体上部(横置き時)
筺体底面(横置き時)
底面4角にはゴム足が配置されている
付属の電源アダプターやケーブル
小型筐体を採用しているため、筐体内に電源ユニットは搭載されていません。
電源アダプターを利用します。
電源アダプターのプラグ差し込み口の形状はミッキー型
電源アダプターの出力は19.5V、3.34Aで65W
筐体内部の構造
次に、筐体内部の構造をチェックします。
本製品は法人向けであるからか、メンテナンス性は良いです。
背面側にあるネジを外し、カバーをスライドさせるだけで簡単に内部へアクセスできます。
ドライバー使用 ネジは完全には外れないようになっている
ネジを緩め、カバーを前面側にスライドさせる
写真は左側が筐体前面、右側が筐体背面側
筐体内部の様子です。
カバーを開くとHDDベイや内蔵電池、ファンなどが目に入ります。
ファンを持ち上げると、そのすぐ下にはメモリスロットが2基。
ファンはネジなどで固定されてはおらず、容易にメモリにアクセスできます。
HDDベイを取り外したところ
HDDベイもドライバーなどを使用する事なく、簡単に取り外しが行えます。
HDDベイのすぐ下にはM.2スロット。
一応、製品ページにはM.2タイプの「802.11acカード」の記載があり、オプションとして選択できるようです。
以上のように、小型の割にはメンテナンス性が良く、法人向けの製品ですが一般の方にも扱いやすい製品だと思います。
重量
持ち運ぶような製品ではありませんが、重量を測定してみました。
OptiPlex3020 Micro本体の重量は1173g。
構成によって若干前後はしますが、小さいだけあって軽量です。
電源アダプターとケーブルの重量は359g。
付属キーボード・マウス他
製品に付属しているキーボードとマウスをご紹介します。
標準付属しているのは「Dell KB212-B USBエントリービジネスキーボード」と「Dell MS111 USBオプティカルマウス」。オプションではワイヤレスタイプのものや、キーボードやマウス無しという選択も可能です。
Dell KB212-B USBエントリービジネスキーボード(日本語)
キーボード左半分を拡大
キーボード右半分を拡大
特に変わった機能はない普通のUSBキーボードですが、左右にWindowsキーが搭載されています。
なぜ両方にあるのかは不明。ゲームキーボードなどは右側にWindowsキーという製品が多いですが、一般のキーボードでWindowsキーが2つあるメリットは思い浮かびません。
その他については特にコメントする事もなく、使用感は普通に良いです。
ただ個人的には、せっかくの小型PCなので、ワイヤレスキーボードを利用したいです。
Windowsキーが左右にある
キートップはやや窪んだ形状で指先を置きやすい
キーボード底面全体の様子
底面にあるゴム足は前方側と背面側とで形状が異なる
チルトスタンドを搭載
底面のスタンドを立てると、キーボード面を若干傾斜させる事ができる
マウスは「Dell MS111 USBオプティカルマウス」
こちらもごく普通のUSBマウスです。
キーボードと同じく、ワイヤレスタイプのマウスを選択したいところ。
キーボードとマウス以外には、以下のものが添付されていました。(実際の製品とは異なる可能性があります)
インフォメーションなどの案内とリソースDVD
紙資源使用削減のため、製品マニュアルはウェブサイトを参照
上記の理由より、ユーザーガイド等は付属しないようです。
リソースDVDには基本的なシステムドライバなどが入っていました。
リソースDVDの中にはドライバなどが入っていた
OptiPlex 3020 Microの筐体外観や内部構造、付属品等については以上となります。
引き続き、次記事では製品の構成や性能面、搭載ソフトウェアの内容について詳しく見ていきます。
興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: Dell OptiPlex 3020 Microのベンチマーク結果 Core i5-4590Tを搭載する上位モデル