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昨年(IIJmio meeting 5)に引き続き、2015年1月24日に開催された「IIJmio meeting 6」に参加しました。

今回のイベントでは、IIJの堂前清隆氏による「SIMフリースマホの選び方」をはじめ、5月に予定されている「SIMロック解除の義務化」の際の端末選びの注意点、また総務省の中の人をゲストに迎えての講演や、「IIJmioの通信品質について」など、前回と同様中身の濃い内容のお話をお聞かせいただきました。

というわけで各内容をまとめて・・と行きたい所ですが、各セミナーの詳細については「てくろぐ(公式ブログ)」を見ていただいた方が正確で早いので、興味をお持ちの方はそちらをご参照ください。

ここでは、最初にお話しいただいた初心者向けのセッション「SIMフリースマホの選び方」について、簡単にまとめてみたいと思います。

端末の選択はスペックなど本当に基本的な事が大半ですが、「SIMロック解除の義務化」が行われた後の端末選びの注意点など、興味深い内容のお話も多かったです。


※記事に掲載している情報は、2015年01月24日時点のものとなります。


IIJmio 最近のアップデートについて

SIMフリースマホの選び方に入る前に、一番最初にお話しいただいた、IIJmioの最近のアップデートについて簡単に触れておきます。

・SMS送信可能文字数変更

SMSの送信可能文字数が大幅に増加。docomoの改訂に伴ってIIJmioも改訂したという形。(送信可能な文字数はスマートフォン本体によって異なります)

・クーポンカードがローソンでも取り扱い開始

全国のローソンやプリペイドカードコーナーで、リチャージ用のクーポンの取り扱いが開始。

全3種でそれぞれデザインは異なるが、価格や容量、機能はすべて同じであるため、どのカードを混ぜて使ってもチャージが行える。

・IIJmio SIMが付録の雑誌が発行された(在庫瞬間蒸発らしい)

デジモノステーション増刊「SIM PERFECT BOOK」の付録にIIJmioのSIMが付属。
しかし大変好評で、在庫はあっという間になくなってしまったのだとか。

・IIJmioのWebページがリニューアル

IIJmioのページがリニューアルされ、以前と比べて雰囲気がかなり変わった。
私自身は前のページをよく思い出せないのですが、特に見辛い事はなかったかと思います。

・IIJmio 即日開通店舗が拡大

IIJmioを即日開通できる店舗が拡大された。
これから開通可能となる店舗もあり。(店舗については下に掲載しているセミナーのスライドを参照)

・みおぽん(アプリ)がバージョンアップ

IIJmio等のサービスによるSIMカードの高速・低速通信を切り替える為のアプリ。現在の通信量を確認したり、クーポンを節約するために利用できる。

今回のバージョンアップでは「APN構成プロファイルのインストール機能(iOSのみ)」が追加。海外で現地のSIMを使った後 IIJmioのSIMに戻したり、複数のSIMを日常的に使い分けている方に便利。

あともうひとつ、プレゼンテーションモードが追加。
例えば、クーポン画面のスクリーンショットをSNSやブログに投稿する際、そのまま投稿してしまうのはよろしくないが、プレゼンテーションモードでは他人に見せてはいけない部分にぼかしが入るようになっている。

・通信設備の増強(頻繁に実施しているが、今回は大規模だった)

先日設備の増強が行われた際、4時間程度SIMカードのデータ通信が使えなくなった。普段から増強は頻繁に行っているが、今回は大規模な設備増強であったため、サービスを停止せざるを得なかったとの事。

今後当面の増強は、サービスの停止なしで行える予定。




SMS送信可能文字数の変更について


クーポンカードが全国のローソンで取扱い開始


IIJmioの即日開通が行える店舗が拡大



みおぽんがバージョンアップ



SIMフリースマホの選び方

次に、SIMフリースマートフォンの選び方について。

IIJmioでは、一部セットで販売しているスマートフォンはあるものの、基本的に販売しているのはSIMカードのみであり、既にSIMフリーのスマホ(もしくはDocomoのスマホ)をお持ちでないのなら、スマートフォンを別に用意する必要があります。

※ドコモのスマホに関しては、SIMロックフリーモデルでなくても、IIJmioのようなドコモ系のSIMカードなら利用可能。

しかし、どんなスマートフォンを選べばよいのか分からないという方も少なくはないだろうという事で、「スマホの選び方」が今回のイベントでの初心者向けのテーマとなっていました。

以下、お聞きしたお話と、合間合間に私自身のコメントも挟んでいます。(お話しいただいた内容とは、一部表現が異なる箇所があります。ご了承下さい)




最初の選択肢としては、まずAndroidかiOS搭載のスマートフォンがあげられます。(他にもFirefox OSやWindow Phoneなどありますが、とりあえず前の2種)



SIMフリー版のiPhoneに関しては、Apple Storeで購入する事ができますが、現在SIMフリー版のiPhone 6や6plusは販売を中断しており、買うならiPhone 5sとなります。

が、iPhoneについての詳しい話はまたの機会に・・との事で、今回はAndroidスマートフォンに焦点を当てた話がメインとなっていました。


今SIMフリー版のiPhoneを買うなら「iPhone 5s」



Androidスマートフォンについては、価格の幅がモデルによって大きく、外観についても手のひらに収まるサイズからタブレットに近いサイズのものまで非常に種類豊富。

画面サイズや解像度、ボディカラーなど外観については人によって好みがある為、店頭で実際に触れてみて好みのものを選ぶのが良いですが、CPUやメモリなどのスペックは、用途にあわせた選び方が必要であるため、注意深くチェックする必要があります。



Androidスマートフォンの仕様例としてあげられたHuaweiの「Ascend Mate7」


外観はお好みで


CPUやメモリなどのスペックについては注意して選択する必要がある

スマートフォンの性能に関係する部分で特に気にしなくてはならないのは、CPUとメモリ。
現在のAndroidスマートフォンのCPUは4コアが殆どで、低価格なものでは2コアのCPUを搭載した製品も存在します。

クロックにもよりますが、コア数が多い程、処理性能が高いと考えて良いでしょう。
ただ、例としてあげた「Ascend Mate7」は8コアのCPUを搭載していますが、性能重視の4コアと省電力の4コアを切り替えて利用するような仕組みのCPUであるため、実質的には4コアの性能だと考えた方が良いです。(省電力性能は4コアCPU搭載のスマホに比べて高いといえる)

そしてメモリについては現行機種では2GBが標準で、高価な機種では3GBを積んでいるものもあり、逆に安価なものではメモリ1GB、512MBなどという機種も存在。

大さっぱな話、CPU(コア数やクロック)もメモリも数字が大きい程高性能だと考えられるのですが、堂前氏曰く、2015年1月現在の感覚で分類すると、4コアCPUで2GHz台・メモリ2GB以上が「松」、4コア1GHz台でメモリ2GBが「竹」、4コア1GHz台でメモリ1GBが「梅」、番外として2コア1GHz台・メモリ512GBなども存在するが、そのような製品はむしろ工夫を楽しみながら使用するためのもの、と締めていました。

快適に使いたいなら、「竹」以上の製品が無難かなと思います。




最近のSIMフリースマホの性能



CPUやメモリなどの基本的なスペックの他に重要なのが「電波の種類」。
基本性能は気にするけれど、電波の種類についてはあまり気にしていない、という方は少なくないのではと思います。

スマートフォンによって対応している電波の種類は異なっており、通信方式や周波数が一致した電波だけを通信に利用する事ができます。


方式や周波数が一致した電波だけを利用できる

例えば「Ascend Mate7」は仕様上では20バンドに対応しているものの、日本で利用できるのは5バンドのみ。対応バンドが少なければ少ない程、繋がり難い端末という事になります。

ちなみに、ドコモ系のSIMを利用する場合、端末が3GやLTEといった通信方式に対応している必要がありますが、各通信方式の周波数帯は地域やキャリアによって異なる為、使用する端末がドコモの周波数帯に対応しているかどうかを確認する必要があります。

IIJmio(ドコモ系)については、「LTE」と「W-CDMA」の周波数帯(バンド)だけを見ておけばOKとの事。




通信方式の種類


周波数帯(バンド)


ドコモの電波の種類とスマートフォンの対応状況



対応電波が少ない事によって起こりうる影響については、都市部では2.1GHz(LTE・W-CDMA)に端末が対応していれば、まず圏外になる事はありません。

ただ、ドコモは都市部では複数の電波を使って混雑時の対策を行っているため、使用している端末が1.5GHzや1.7GHz帯に非対応の場合、混雑しているときに通信が遅くなる可能性があるのだとか。

また地方では、800MHz(LTE・W-CDMA共に)に非対応だと、山間部などで圏外になりやすいのだそう。(800MHz LTE非対応の場合に3G(W-CDMA)で接続 → 800MHz W-CDMAにも非対応 → 「圏外」)

対応電波については、ドコモのエリアマップで確認が可能です。


ドコモのLTEエリア展開について


端末の対応電波が少ない場合に起こりうる影響


Xiエリアの広がり(LTE/800MHz)


FOMAプラスエリアの広がり(W-CDMA/800MHz)

上記マップを見る限り、LTE、W-CDMA共に800MHz帯のみ対応の場所も多く、それらに非対応だと圏外になる可能性が高いとか。結構広範囲です。




余談 高尾山近辺のマップ

高尾山近辺ではW-CDMAが出ていないのにLTEが出ている地域があり、VoLTE非対応機種の場合、データ通信ができても音声通話が不可能かもしれないとかなんとか・・



まとめとして、都市部が主な利用場所の場合は、端末が2.1GHz LTEやW-CDMAに対応しているかどうかを見る事、また地方など周辺の地域で利用する場合は、800MHzに対応しているかどうかがポイント。

混雑時も快適な環境で通信を行いたい場合は、端末がそれ以外のバンド(1.5GHzや1.7GHz)にも対応しているかどうかを見ればよい、との事です。



「SIMロック解除義務化」後の端末選びの注意点

2015年5月に予定されている「SIMロック解除義務化」。

一般のスマートフォンでもSIMロックが解除できるようになれば、キャリアに縛られることなく自由にSIMカードを利用できるようになりますが(auやソフトバンクの端末でIIJmioを利用できる)、端末の電波対応などを考慮すると、端末を選ぶ際には注意が必要です。

各社端末の対応バンドはバラバラであり、例えばソフトバンクの「AQUOS CRYSTAL X」というスマートフォンでSIMロック解除を行い、IIJmioのSIMを利用したとしても、「AQUOS CRYSTAL X」の対応バンドがドコモの電波では1.7GHzと2.1GHzのみであるため、場所によっては繋がり難くなる(あるいは繋がらなくなる)可能性が高いのだとか。

またau端末は、3Gの規格自体がドコモとは異なるため、ドコモ系のSIMでは3Gの音声通話が行えないなど、使い方がかなり限定されてしまいます。

基本、携帯電話会社が発売する端末は、自社の電波に対応するようにチューニングされているため、先にも書いたような事が起こるのですが、堂前氏曰く、これに一般の人が気付く事ができるか?と今から危惧しているとの事。

2015年5月以降に発売されるスマートフォンに関しては、何らかの配慮が行われる可能性もありますが、現在販売されている端末に関しては、選択に注意する必要がありそうです。




SIMロック解除とは


2015年1月時点での各社のバンドプラン


ソフトバンク AQUOS CRYSTAL Xの例


SIMロックを解除しても、他社の電波では快適に通信ができるかどうかわからない





上記のみおふぉん教室の後、総務省の方によるMVNO政策についての講演や、IIJの大内氏による「IIJmioの通信品質について」といったトークセッションも行われたのですが、そちらについては本ページの冒頭でも触れております「てくろぐ(公式ブログ)」にて内容をご確認ください。

また、IIJmioのSIMの詳細やプラン・価格などについては、IIJの公式サイトにてご確認下さい。



おまけ 会場の様子など

会場の様子を簡単に掲載します。

イベントは前回と同じ、飯田橋にあるIIJ本社の会議室で行われたのですが、今回は広い会議室が人で埋まってしまうくらいの大人数でした。参加できなかった方も少なくは無かったようで、Ustreamによるライブ配信も行われました。




展示物 みおふぉんのパンフレットや雑誌各種を自由に閲覧できるようになっていた


SIMフリースマートフォンの展示・タッチ&トライコーナー


各座席にはIIJの水やノベルティなどが置かれていた


IIJmioのロゴやSIMのイラストが入ったチロルチョコ



HUAWEIのスマートフォンを模したメモ帳


IIJmio meeting 6の記事は以上となります。
また次回も参加したいと思います。