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IdeaPad Yoga 11S のベンチマーク結果です。

掲載のモデルはCore i7-3689Y を搭載した上位モデル。

Yoga 11S には2つの構成を持つモデルがラインアップされていますが、違いはプロセッサの種類のみでメモリやストレージ、その他の構成に関しては全く変わらない内容となっています。

ストレージが128GB SSDのみである所は、製品の用途によっては少し物足りないかと思いますが、メモリは8GBを最初から搭載するなど、十分納得のいく構成だと言えるでしょう。

今回は、そんなIdeaPad Yoga 11Sの上位モデルを使用し、各種のベンチマークテストや消費電力、バッテリ駆動時間などの検証を行ってみました。


【IdeaPad Yoga 11S レビュー記事目次】

・はじめに
IdeaPad Yoga 11Sの箱明け 他Lenovo INプログラムとは

・IdeaPad Yoga 11S 外観や操作性
4つのモード外観・インターフェースキーボード重量液晶の質

・IdeaPad Yoga 11S ベンチマーク結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度バッテリ駆動時間

・ファンクションキーの動作変更手順
ファンクションキーの機能一覧Setup Utility(BIOS設定)

・搭載ソフトウェアについて
搭載ソフトウェア一覧&解説OneKey Recoveryではリカバリメディアは作成不可

・リカバリメディアの作成例とその手順
回復ドライブを作成するシステムイメージを作成するリカバリメディア作成まとめ

続きは後日更新予定


主な構成と特徴

まず最初に主な構成と、その特徴について触れます。
以下、CPU-Zの実行結果です。

【IdeaPad YOGAt 11S (59381871)の主な構成】

OS Windows 8 64bit
プロセッサ Core i7-3689Y(1.50GHz/TB時最大2.60GHz)
チップセット QS77 Express
グラフィックス HD グラフィックス4000(CPU内蔵)
メモリ 8GB(8GB×1/PC3-12800 DDR3L SDRAM/最大8GB)
ストレージ 128GB SSD(6.0Gb/s対応/SAMSUNGl製)
ディスプレイ 11.6型ワイドHD(1366×768)光沢あり、IPS、10点マルチタッチ対応
無線機能 IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 8セル(駆動時間:約6時間/SSDモデルの場合)
サイズ 298×204×約17.2(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.35kg
カラー シルバーグレー
添付品 Microsoft Office Home and Business 2013

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2013年8月8日時点のものです。

プロセッサにCore i7-3689Yを搭載する上位モデルです。

多くのUltrabookには、末尾にUのつく省電力版プロセッサが搭載されている事が多いですが、このY付きのプロセッサはそれ以上に省電力なプロセッサで、TDPは13W。

しかし、内蔵グラフィックスにはHD グラフィックス4000を搭載するなど、省電力な割にグラフィック性能は高いという特徴を持ちます。

実際、性能は末尾にUのつく同等のプロセッサ搭載のモデルに比べてやや低いという印象ですが、一般的な用途には十分すぎるくらいのパフォーマンス。負荷をかけても消費電力は低いです。

バッテリ駆動時間が長く持つという所で、省電力であるメリットは大きいと言えるでしょう。



ストレージに関しては、今回のモデルにはSAMSUNG製の128GB SSDが搭載されていました。


SSDの詳細

MZMTD128HAFV-000L1というモデルです。
6.0Gb/s対応でSATA3接続、後に掲載するベンチマーク結果の通り、高速なSSDです。

冒頭でも述べた通り、128GB の容量は製品の用途によっては少ないのではと思うのですが、Windows 8はシステム容量が小さい為、動画や写真を多数保存するという使い方でない限りは困る事はないと思います。

自分に関してはメインPCがベースにある上で、外部ストレージやクラウドを利用してデータを共有するといった使い方をする為、特に問題はないです。


その他メモリに関しては、購入後に追加や交換などが難しい構造ですが、最初から最大容量の8GBメモリを搭載しているため、こちらも問題ないでしょう。

構成面では特に不満のないモデルですが、性能とは関係のない部分で1点だけ挙げると、全てのモデルに標準でMicrosoft Office Home and Business 2013が付属しており、添付の有無を選べないという所に不満を感じます。

ないと困る、あった方が便利という意見もあると思いますが、使わない場合は無駄となる為、Office抜きで価格が少しでも安くなるのならば、そういった選択肢もあった方が良いのではと思います。



ベンチマーク結果

IdeaPad YOGA 11S のベンチマークテストの結果を見ていきます。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 6.9
メモリ 7.2
グラフィックス 4.8
ゲーム用グラフィックス 6.2
プライマリ ハードディスク 7.8


【CrystalDiskMark】

Seq 499.2134.9
512K 418.8133.7
4K 18.1134.56
4K QD32 306.033.30

数値は左がRead、右がWrite

高速なSSDですが、Readに比べるとWriteが少し遅いです。
ですが体感でそれを感じる事はあまりないと思います。起動等とても高速です。


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 4123
SM 2.0 Score ・・・ 1309
SM 3.0 Score ・・・ 1757
CPU Score ・・・ 2892


【3DMark11】

3DMark score ・・・ P483
Graphics Score ・・・ 419 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 2453 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 459 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1360×768

1360×768 ・・・ 1529~1543


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

1360×768

1360×768 ・・・ 582

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

1360×768

【1360×768】
SCORE ・・・ 852
RANK ・・・ D


【FINAL FANTASY XIV】

左:LOW / 右:HIGH

LOW ・・・ 745
HIGH ・・・ 394


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

左:1360×768 / 右:1920×1200

1360×768 ・・・ SCORE:1590 / 平均フレームレート:12.434
1920×1200 ・・・ SCORE:902 / 平均フレームレート:6.829


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

左:1280×720

1920×1080 ・・・ スコア:2890 / 評価:やや重い


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 11.79fps
CPU ・・・ 2.6pts


非常に省電力性の高いプロセッサとその内蔵グラフィックスを利用する構成ですが、性能は高いです。

末尾にUのついた(同等の)プロセッサに比べると、若干ベンチマークのスコアが低いという印象は受けますが、使っていてその差を感じる事はないです。ただ動画編集等をされた場合には、クロックの高いプロセッサを搭載するPCよりも多少時間がかかると思います。

とはいえ、普通に使っている分にはストレスを感じる事のない、快適な使い心地です。



消費電力・温度

アイドル時とベンチマーク実行時の消費電力を測定してみました。
ベンチマークはBIOHAZARD 6を利用、画面の輝度は中間程度にして測定しています。

アイドル時 ・・・ 8W
ベンチマーク実行時 ・・・ 26W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時、ベンチマーク実行時共に消費電力はかなり低め。
アイドル時の消費電力は平均8Wとしていますが、7Wに近い8Wです。




次に、アイドル時と高負荷時のCPU温度について。
高負荷時の温度は、BIOHAZARD 6を20分以上実行させた後に測定しています。


高負荷時でも70度台と、大きく温度上昇はしないようです。




さらに、高負荷時のキーボード表面や排気口付近の温度測定結果です。
BIOHAZARD 6を20分以上実行させた後に測定しています。

キーボード手前の温度は低いです。

それに対し、背面側に排気口が設置されている関係で、キーボード上に行くほど温度が高くなっています。高負荷な作業時のキーボード操作においては、触れる場所によって熱を感じる事はあるでしょう。

なお、高負荷時の背面側(排気口に近い部分)の底面温度は50度超えと、やや高めです。

一般的なノートの排気口付近の温度と比べて高いわけではありませんが、ノートを膝などに置いて高負荷な作業を行う場合、直に触れない様に注意をした方が良いかもしれません。



バッテリ駆動時間

最後に、バッテリ駆動時間の測定結果です。

駆動時間の測定に使用したソフトウェアはbbench、キーストロークはオンで10秒毎に動作、インターネットへは無線LANを使用して60秒毎にアクセスする設定にしています。

画面の輝度は中間程度まで下げて、測定しています。


バッテリの電力残量が100%から5%の状態になるまでの時間は24705秒。
約6.8(6.8625)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

公称の約7.0時間という数値とほぼ同じという事になります。
バッテリの持ちは用途によって変化するので一概にどうとは言えないですが、文字を入力したりブラウザでネット閲覧したりといった使い方では結構長い時間持つようです。

外出先で長時間作業するというのでなければ、7時間もあれば十分でしょう。



IdeaPad YOGA 11S の性能面については以上となります。

構成面、パフォーマンス共に満足いく内容のマシンで、ゲームのような負荷の高い作業を行うというのでない限り、性能面で不満を感じるような所はほぼないと思います。

価格がやや高めであるという所がネックではありますが、性能・機能面だけでなく、見た目にこだわる方にも満足の行く製品で、購入してガッカリするような事はまずないでしょう。

バッテリ駆動時間も長く、モバイルノートをお探しの方にはお勧めできる製品だと言えます。