HP Omni 100 と Omni 200の特徴や違い・性能 (Omni 200はフルカスタム可能)
少し前の記事、HPのタッチ機能付オールインワンPC TouchSmart 600PC に続いて、
今度はタッチ機能を搭載しないオールインワンPC「HP Omni PC」の詳細です。
このHP Omni PCシリーズ、2011年の春モデルでは、
「HP Omni 100 PC」と「HP Omni 200 PC」の2モデルがラインナップされています。
「HP Omni 100 PC」はOmniシリーズ下位モデルで、20型の液晶を搭載。
冬モデルの継続品で、今期は量販店モデルのみに縮小されました。
一方で「HP Omni 200 PC」は、昨年の冬に「All-in-One 200シリーズ」として販売されていた製品を
名称変更したもので、21.5型液晶(フルHD)を搭載する上位モデル。
以前の名称だと、Omni 100とAll-in-One 200の違いが今ひとつ分かり難く、
全く違う製品であるかのような印象を受けなくも無かったのですが、
今回両者のモデルを「HP Omni PC」としてブランドを統一する事により、
液晶一体型PCシリーズのラインアップが把握しやすくなりました。
簡単に分類すると、TouchSmartシリーズの方がタッチ機能搭載、光沢液晶であったのに対し、
Omniシリーズの方はタッチ機能非搭載の非光沢液晶を採用。
TouchSmartは楽しい製品ですが、自分的にはこのOmniシリーズの方が実用的だと思います。
というわけで以下、春モデルの「HP Omni 100 PC」と「HP Omni 200 PC」の特徴と、
掲載モデルのパフォーマンスなどについても触れてみました。
【HP Omni 100】
今回の春モデルでは、このHP Omni 100シリーズは量販店モデルの「HP Omni 100-5130jp」のみ。
タッチ機能を持たない20型(1,600×900)の非光沢液晶を搭載するOmniシリーズの下位モデルで、
プロセッサには Athlon II X2 270u(2GHz)を搭載。
リリースされたのはオフィス搭載の1モデルのみ、しかも機能は最小限に絞られており、
他にこれといって特徴の見られないモデルなのですが、
無駄な機能を搭載しないオールインワンPCを求める方に、それなりのニーズがある製品なのだそうです。
価格は9万円前後、オフィスを搭載した固定仕様のモデルのみなので、
思ったほど低価格ではないですが、内容から考えると安いです。
9万円前後といっても、量販店ではそれ以下の価格で販売される事が殆どですので、
価格によってはかなりコストパフォーマンスの高いモデルなるのではないかと思います。
以下、掲載のHP Omni 100-5130jpの構成です。
【HP Omni 100 (100-5130jp)春モデル】
OS Windows 7 Professional 64bit
プロセッサ Athlon II X2 270u (2.0GHz)
チップセット AMD M880G
ディスプレイ 20型HD+(1600×900)、非光沢液晶
ビデオカード Radeon HD4270
メモリ 4GB(PC3-10600 DDR3 SODIMM/最大8GB)
ストレージ 750GB HDD(7,200rpm)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
TVチューナー なし
サイズ 507.93×401.78×220.09(幅×奥行き×高さ/mm/スタンド5度傾斜時)
重量 約7.8kg
他 MS Office Personal 2010
価格 9万円前後
続いてHP Omni 100-5130jpのエクスペリエンス・インデックス。
プロセッサ ・・ 5.4
メモリ ・・ 5.9
グラフィックス ・・ 4.3
ゲーム用グラフィックス ・・ 5.4
プライマリ ハードディスク ・・ 5.9
基本スコアは4.3。
低くもないですが、高くもなく。
製品の用途的には十分な性能なのだと思います。
今回、1モデルしかラインアップされておらず、
上記仕様のモデルしか選択できないのが残念。
このようなシンプルなモデルはラインアップ的に必要ではありますが、
どうせ出すのならオフィス無しモデルなどもあれば良いのにと思ったりします。
【HP Omni 200】
HP Omni 200は、Omniシリーズの上位モデルです。
フルHD対応の21.5型(1,920×1,080)の非光沢液晶を搭載
やはりTouchSmartのようなタッチ機能は搭載しませんが、
3波対応の地デジチューナーやブルーレイディスクドライブ等、フルスペックなオールインワンPCです。
非常に幅広いカスタマイズが行えるのがこのモデルの大きな特徴で、
プロセッサなどはPentium~Core i7-870(2.93GHz)までを幅広くそろえます。
今回掲載しているのは、200-5350jpの上位構成のモデルで、
下位の200-5350jpでは Pentium E5500 や Core 2 Duo E7500 等も選択可能。
ちなみに春モデルのオールインワンPC全体で見ると、
このモデルが最も高性能なプロセッサを選択できるようになっています。
オールインワンPCでありながら柔軟なカスタマイズが可能であるというのは、
今回のHP Omni 200の非常に大きな魅力。
タッチ機能搭載の上位モデル TouchSmart 600PCでは、
パフォーマンス以外にエンターテインメント性を重視した内容の構成となっており、
こちらも高性能ではありますが、性能を重視するのであればOmni 200がお勧めです。
(エンターテインメント機能重視ならTouchSmart)
というわけで以下、掲載している HP Omni 200-5350jp の主な構成です。
不明な部分に関しては、可能な構成を全て記載しています。
【HP Omni 200 (200-5350jp)春モデル】
OS Windows 7 Professional 64bit
プロセッサ Core i5-650 (3.2GHz、TB時最大3.46GHz/L3:4MB)
チップセット A57 Express
ディスプレイ 21.5型フルHD+(1920×1080)、非光沢液晶
グラフィックス HD グラフィックス
メモリ 4GB(PC3-10600 DDR3 SODIMM/最大8GB)
ストレージ 1TB HDD(7,200rpm)
光学ドライブ ブルーレイコンボドライブ/DVDスーパーマルチドライブ
TVチューナー なし/地上・BS・110度CS対応TVチューナー
サイズ 545.5×428.56×220.09(幅×奥行き×高さ/mm/スタンド0度傾斜時)
重量 約8.25kg
他 なし/MS Office
価格 9万円前後
このモデルは直販(HP Directplus)で販売されているモデルです。
最小構成価格は59,850円~、
掲載のモデルでは多分10万前後の価格になるのではないかと思われます。
上記構成での、HP Omni 200-5350jp のエクスペリエンス・インデックスは・・
プロセッサ ・・ 7.1
メモリ ・・ 5.9
グラフィックス ・・ 4.8
ゲーム用グラフィックス ・・ 5.3
プライマリ ハードディスク ・・ 5.9
基本スコアは4.8。
プロセッサのスコアが比較的高めです。
掲載のモデルはCore i5-650搭載でHDグラフィックスを利用していますが、
Omni 200のプロセッサには Core i7-870、またグラフィックスにもGeForce G210 や GT230 といった
外部グラフィックスを搭載する事も可能となっており、より高いパフォーマンスを実現する事も可能です。
通常のデスクトップだと、別に珍しくない構成ですが、
オールインワンでこのような構成を選択できる製品は中々魅力。
Omni 200は、パフォーマンスを求める方にも薦められるオールインワンPCだと思います。
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