前記事(ALIENWARE Alphaの「Alpha UI」を解説 Steamを直接起動できる独自UI)に続き、ALIENWARE Alphaの構成と性能面について。

今回掲載しているのはWindows 8.1、Core i7-4765T、メモリ8GB、GeForce GTX 860M、2TB HDDという構成内容のモデル。

2015年2月25日現在、ALIENWARE AlphaにはCore i3、Core i5、Core i7を搭載する3種のモデルがラインアップされており、掲載モデルは最上位のプラチナに位置づけられるモデルとなります。

今回は、上記構成のALIENWARE Alphaの特徴や実際の性能面について詳しく触れてみました。

当ページに掲載の製品は販売終了しました。
現在デルでは、以下ページの後継モデル「ALIENWARE Alpha R2」を販売中です。

alienware-alpha-r2-desktop(2017/3/28発売)

【ALIENWARE Alpha レビュー記事目次】

・ALIENWARE Alpha 筐体外観や付属品の内容をチェック
筐体外観・インターフェースXbox 360ワイヤレスコントローラが付属その他

・Alpha UIを利用する
Alpha UIとは?Steamを起動Windows 8.1を起動

・構成特徴とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度

・プリインストール・ソフトウェアなど
プリインストール・ソフトウェアの内容

・製品のまとめ
ALIENWARE Alpha まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


ALIENWARE Alpha 構成内容とその特徴について

まず、掲載しているALIENWARE Alphaの構成とその特徴について解説します。
以下はCPU-Z、およびGPU-Zの実行結果と掲載モデルの構成内容です。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【ALIENWARE Alpha プラチナ の主な構成】

OS   Windows 8.1 64bit
プロセッサ   Core i7-4765T(2GHz/最大3GHz)
チップセット   Intel H81 チップセット
グラフィックス   GeForce GTX 860M(カスタム/2GB)
メモリ   8GB(4GB×2/DDR3 1600MHz/2スロット)
ストレージ   2TB HDD(Seagate製/5400rpm)
無線機能   Intel Dual Band Wireless-AC 7265 2×2 + Bluetooth 4.0
電源   130W電源アダプター
サイズ   203.2×203.2×76.2(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約3.6kg(最小重量)
キーボード・マウス   付属無し(Xbox 360ワイヤレスコントローラが付属)
保証   1年間引き取り修理サービス

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2015年02月25日時点のものです。

OSに Windows 8.1、CPUにCore i7-4765T、メモリ8GB、GeForce GTX 860M(2GB)、2TB HDDを搭載するプラチナモデルの構成です。

本製品にはCore i3、Core i5、Core i7を搭載する3種のモデルが提供されており、今回掲載のモデルは最上位に位置づけられる構成のマシンとなります。

各モデルの違いはCPUの種類やメモリ、無線LANカードのモデル、HDDの容量などで、共通の構成としてモバイル向けのGeForce GTX 860M(2GB)を搭載。

GeForce GTX 860M(2GB)といっても一般的な製品に搭載されるGTX 860Mとは異なり、搭載されているGPUはGeForce GTX 860MをベースとするALIENWARE Alpha用のカスタムモデルであるため、通常のモデルとはややスペックが異なるようですが、ベンチマークのスコアを見ている限りではGTX 860M搭載のノートとそう変わらず、多くのゲームを快適にプレイできるグラフィック性能を持ち合わせていると思われます。

ちなみに、CPUは末尾にTが付く省電力系のモデルですが、こちらは省電力とはいってもデスクトップ向けのCPUであるため、ノートPCなどの省電力系CPUに比べると性能は高いです。


出来るだけ高性能なモデルを・・という考えなら、上位モデルを購入した方が良い事は言うまでもありませんが、上位モデルは税込・送料込みで10万円を超えるなど、コンソールゲーム機としては高いです。

ゲームPCだと考えるのなら相応にも思えますが、普段からPSやXboxなどの機器をメインに利用しているのなら、10万円超のゲーム機は気軽に買える値段ではないです。

Core i3の下位モデルだと、税込・送料込みで7万円台と若干安い事、またゲームのプレイにはGPU性能が大きく関係する事などを踏まえると、個人的にはゲーム専用機として買うならCore i3搭載モデルでも良いかなと思います。

PCとしても活用するのなら、Core i5やメモリ8GB以上は欲しいです。



搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。
全てのモデルに同じストレージが搭載されるとは限りませんので、一例としてご覧ください。


HDDの仕様


ディスクの内訳

Seagate製の「ST2000LM003 HN-M201RAD」という2TB HDDが搭載されていました。回転数は5400rpm、厚み9mmのディスクです。

性能はHDDなりといった感じで、遅くはありませんが速くもなく。
本製品で提供されているのはHDDの構成のみであるため、PCとしても活用される場合、やや速度面で不満を感じる方もおられるかもしれません。

ただ、最近のゲームは初期のプログラムをインストールするだけでも結構な容量になるものが少なくはなく、加えて追加コンテンツなどで容量がさらに増える事もしばしばあるため、複数のゲームをプレイするような場合、HDDの容量には余裕があった方が良いです。

SSDの構成も提供できない事はないでしょうけれど、速度重視で大容量SSD・・となると価格が跳ね上がりコンソールゲーム機としては現実的ではないため、HDDの構成しか提供されないのだと思います。

もっとも、本製品は比較的容易にHDDベイにアクセスできる構造となっていますので、製品保証等が気にならないのであれば別のディスクに交換してしまうというのもアリかもしれません。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているALIENWARE Alphaで実施したベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.8
メモリ 7.8
グラフィックス 7.9
ゲーム用グラフィックス 7.9
プライマリ ハードディスク 5.9

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 124.4118.0
512K 38.6849.31
4K 0.4490.954
4K QD32 0.8860.874

数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム


【3DMark】


3DMarkの実行結果


Fire Strikeの詳細スコア

Ice Storm・・・ 101835
Cloud Gate・・・ 14062
Sky Diver・・・ 11618
Fire Strike・・・ 3701


【BIOHAZARD 6】

左:1280×720 / 右:1920×1080

1280×720 ・・・ SCORE:9993 / RANK:S
1920×1080 ・・・ SCORE:5971 / RANK:A


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア キャラクター編】

上:1280×720(高品質)/ 中央:1920×1080(高品質)/ 下:1920×1080(最高品質)


1280×720(高品質(デスクトップPC)) ・・・ SCORE:11156 / 評価:非常に快適
1920×1080(高品質(デスクトップPC)) ・・・ SCORE:6080 / 評価:とても快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:5924 / 評価:とても快適


【Tomb Raider】

左:1920×1080(HIGH)/ 右:1920×1080(ULTIMATE)

1920×1080(HIGH) ・・・ AVERAGE FPS:50.0
1920×1080(ULTIMATE) ・・・ AVERAGE FPS:24.2


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 90.33fps
CPU ・・・ 459cb


高画質設定だとパフォーマンスはやや落ちますが、大抵のゲームを快適にプレイできると思われる性能です。

グラフィック性能に関しては、GTX 860Mを搭載するノートPCと、同程度のパフォーマンスだと考えるとわかりやすいです。

重いゲームを高画質設定でプレイ・・はタイトルによっては難しいかもしれませんが、大抵のゲームは画質設定を調整する事で快適に遊べると思います。



消費電力・温度

ALIENWARE Alphaの消費電力を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定値です。

液晶の電力は含みません。

アイドル時 ・・・ 32W
ベンチマーク実行時 ・・・ 83W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

高負荷時はやや高めの消費電力ですが、ゲーム向けのPCとしてはそれ程高くはない数値です。




続いて、筐体内のパーツ温度を測定。
以下はアイドル時、およびベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)の筐体内パーツの温度です。

軽く暖房をかけた室内で測定しています。

高負荷な状態が続いても、高温という程までには温度は上昇しないようです。
筺体が小さい割に、冷却性能は高いです。



プリインストール・ソフトウェアの内容

ALIENWARE Alphaに標準搭載されているソフトウェアの内容を簡単にご紹介いたします。

以下は初期時のデスクトップやスタート画面の様子です。
製品の購入時期や、オプション選択の内容によっては以下とは異なる可能性があります。


デスクトップ画面


スタート画面

プリインストールされているソフトウェアはWindows 8.1標準のソフトに加え、ALIENWARE製品の各種設定を行える「AW Command Center」や、バックアップ&リカバリツールの「AlienRespawn」、PCの総合的な管理を行える「AlienAutopsy」、「Steam」と最小限な感じの内容です。

「AW Command Center」内ではイルミネーション設定行える「AlienFX」や電源管理を行える「AlienFusion」、パフォーマンスの監視を行える「AlienAdrenaline」等の機能が提供されるなど、他のALIENWARE製品と同様にゲームに適したソフトウェア環境となっています。

デスクトップ環境から「Steam」を起動してのゲームプレイにも、便利な環境だと言えるでしょう。もちろん、「Alpha UI」から起動した「Steam」でインストールしたゲームは既にインストールされた状態となっていますので、すぐにゲームで遊ぶことができます。

ちなみに、ソフトウェアという程のものではありませんが、デスクトップ上に置かれた「Alpha UI」のショートカットアイコンをクリックすると、Alpha UI画面へと移動する事ができます。

移動といっても一旦再起動しての表示となる為、デスクトップとAlpha UIの間をシームレスに行き来できるというわけではないのですが、チャームを表示させて再起動・・とするよりは幾分かの手間を省く事ができますので、利用すると良いでしょう。



「AlienFX」 電源ボタンや筺体角にあるトライアングルゾーンのLED設定を行える


「AlienFusion」 電源プランの設定。設定はプロファイルとして保存できる


「AlienAdrenaline」 パフォーマンスの監視や、システム環境をゲームごとに切替できる


「HDMI IN」 HDMI入力端子の設定を行える


「AlienAutopsy」 PC環境の総合的な管理を行える


「AlienRespawn」 バックアップの管理やリカバリなどを行える



ALIENWARE Alpha まとめ

ALIENWARE Alphaのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・Steam専用機としては良い出来
・PCとしても活用できる
・小さい筺体ながらメンテナンスが容易
・多くのゲームを快適にプレイできる性能

・Alpha UIの起動がやや遅い
・コンソールゲーム機としてはやや高価

Steamを直接起動できる、独特のUIを持ち合わせた小型のゲーミングマシンです。

コントローラーを使用したTVでのゲームプレイを前提とした製品であり、これまでPCメインでゲームをプレイされていた方はもちろん、コンソールゲーム機のみでゲームをプレイしていたユーザーにもなじみやすい操作感を実現しています。

リビングに置いても邪魔にならないデザインと、サイズ感も○。

グラフィックはミドルクラスのパーツではあるものの、多くのゲームを快適にプレイできる性能を持ち合わせています。性能や価格を考慮すると、現実的な内容であると言えるでしょう。筐体内のパーツに触れる事ができるという点も、一部ユーザーには美味しい要素です。

個人的に気になるのは、Alpha UIの起動がやや遅く感じてしまう事と、コンソールゲーム機と呼ぶにはやや高めであるという点。

特に価格については、これまでPSやXboxなどの機器を中心に利用されていたユーザーにとって、気軽に手を出せる数字ではないと思います。

ただ、ゲームPCとして見た場合には決して高価ではなく、個人的にはコンソールゲーム機としてというよりは、コンソールゲーム機のように扱えるゲーミングPCとして魅力的な製品だと感じます。