ALIENWARE Alpha の特徴(Steamと連携する小型ゲームPC/東京ゲームショウ2014 のALIENWAREブースにて)
2014年9月18日、東京ゲームショウ2014 の会場内に構えられたデルの「ALIENWARE」ブースにて、超小型ゲームPC「ALIENWARE Alpha 」に触れてきました。
ALIENWAREはゲーミングPCブランドとして非常に有名ですが、この ALIENWARE Alpha は通常のゲーミングPCではなく、家庭用のコンソールゲーム機として開発された小型のマシン。
オンラインゲームのプラットフォームであるSteamと連携し、膨大な数のゲームをプレイできるという魅力ある製品で、既に2014年9月18日より Amazon(Amazon.co.jp)で先行予約が開始されています。
なお、Steamと連携していると言っても SteamOSを搭載しているわけではなく、中身はあくまでもWindows機であるため、PCとして利用する事も可能。
通常のPCと異なるのは、ゲームができる性能をもちながらも非常に小型である事、またベースはWindows 8.1ですが、その上に「Alpha UI」と呼ばれる ALIENWARE Alpha独自のUIが採用されているなどといった所。
Alpha UIでは、基本的にゲームのコントローラーを使用して全ての操作が行えるようになっており、起動と同時にSteamを立ち上げるといった設定を行う事も出来るなど、特にコンソールをメインに使用するユーザーに利用しやすいマシンだと言えるでしょう。
ALIENWARE Alpha 外観
ALIENWAREブース内の様子と共に、試遊機として展示されていた「ALIENWARE Alpha」の外観を簡単にご紹介いたします。
ALIENWAREブース ALIENWARE Alphaの展示の他、ALIENWARE Area-51の参考展示なども
ALIENWARE Alphaが展示されている試遊台
会場には数十台のデモ機を展示。
様々なタイトルがプレイできるよう、マシンごとに異なるゲームが用意されていました。
ALIENWARE Alpha
試遊台の上には、ALIENWARE Alpha本体と Xbox 360のワイヤレスコントローラー。
実際の製品にも、同じコントローラーが1つ付属します。
本体のサイズは幅200mm、奥行き200mm、高さ55mmとコンパクト。
他のコンソール機、PS4やXbox Oneなどと比べても非常に小さい事がわかります。
イルミネーションが印象的なエイリアン
ALIENWARE Alphaの筺体前面。
左側にUSB2.0×2基、右側におなじみのエイリアンの顔。
筺体左側面にはなにもなし 右側にもなにもない
角に三角形をかたどったイルミネーション
背面の様子
背面の端子は電源コネクター、HDMI出力と入力、オーディオ入出力、LAN、USB3.0×2基という内容で、筺体が小型である事を除けば、普通のデスクトップPCという感じのインターフェースだと思います。
使用方法も通常のPCと同じく、電源とHDMIをモニタに接続すればすぐに使用可能。
Marc Diana(マークダイアナ)氏によるALIENWARE Alphaのプレゼンテーション
ブース中央に備えられたイベントステージでは、米Dellの ALIENWARE Product Marketing Group「Marc Diana(マークダイアナ)」氏による ALIENWARE Alphaのプレゼンテーションを実施。
ALIENWARE Alphaのコンセプトやデザイン、ユーザーインターフェース、スペックや性能面についての紹介が行われました。
ALIENWAREブース中央付近に設置されたイベントステージ
ALIENWARE Product Marketing Group Marc Diana(マークダイアナ)氏
マーク・ダイアナ氏曰く、従来のゲームPCの利用スタイルはあくまでも個人によるものであり、皆が集まるリビングルームで利用するというような使い方はあまり考えられませんでした。
ですが、小型のALIENWARE Alphaなら気軽に持ち運ぶ事ができるため、リビングルームで団らんしながらゲームを楽しむ事ができますし、実際にそういった使い方をするだろうというコンセプトで設計されているとの事。
片手で持てる位コンパクトな筐体は持ち運びも容易ですし、インテルの第4世代Core iとNVIDIAの高性能グラフィックスを搭載しているため、小さくてもパワーは抜群。また、使いはじめの設定もHDMI入出力を接続し、電源を入れるだけと非常に簡単です。
ALIENWARE Alphaの要ともいえる「Alpha UI」についても詳しい解説がありました。
Alpha UIはベースとなるWindows 8.1に加える形で開発された、ALIENWARE独自のユーザーインターフェース。
ゲームのコントローラーのみで操作が行えるのが特徴で、コンソールモードとデスクトップモードの切り替えや各種設定を容易に行う事ができます。
設定ではアップデートの自動・マニュアル切替や、Steamが起動するタイミングの設定、またALIENWAREではおなじみとなる各種のエフェクトや画面の背景など、様々な設定を行う事ができます。
マシンの起動と同時にSteamを起動させるといった設定も可能です。
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さらに、構成や性能面について。
ALIENWARE Alphaには3種の構成を持つモデルが提供されており、そのすべてにインテルのCore iプロセッサや NVIDIAのGeForce GTX 860M(Maxwell)が搭載されています。
ただ、グラフィックスのGeForce GTX 860Mは一般的に出回っているものではなく、NVIDIAと共同開発したAlpha用のカスタムモデルが搭載されているのだとか。このグラフィックスについて述べるのは今回が初めてだそう。
搭載しているパーツを見ても、一般的なコンソールゲーム機の先を行く状態であり、さらに効率よく性能を発揮できる仕様となっているため、性能の割に消費電力は低いという性能面における特徴を持ちます。
※例えばPS4や Xbox Oneが約150Wの消費電力であるのに対し、ALIENWARE Alphaは130Wに抑えられている。
実際にALIENWARE Alphaでプレイしたゲームの動画が紹介されましたが、最小構成のCore i3を搭載するスタンダードモデルでも、高画質設定で常に高いfps値を維持していました。
その他、コンソールゲーム機としては面白い特徴の一つに、メンテナンス性の高さがあげられます。
ALIENWARE Alpha は、筺体底面に取り付けられた4本のネジを外す事で簡単に内部へアクセスし、パーツの交換ができるような構造となっています。マシンの構成を自分仕様にしたいというゲームユーザのニーズに応えるものです。
CPUやメモリ、HDDの交換が簡単に行えるというのは ALIENWARE Alphaの大きな魅力。
一般的に、パーツの変更などを行ってしまうと保守が効かなくなる恐れがありますが、本製品では内部に触れても保守が無効になる事はないのだとか。
Amazonで先行予約受付中
ALIENWARE Alpha の発売予定日は2014年11月21日となりますが、既に9月18日よりAmazonで先行予約を受け付けています。
製品のラインアップはスタンダード、プレミアム、プラチナの3種で主な構成は以下の通り。
スタンダード: Core i3-4130T(2.9GHz)、4GBメモリ、500GB HDD、GTX 860M(2GB)
プレミアム: Core i5-4590T(2~3GHz)、8GBメモリ、1TB HDD、GTX 860M(2GB)
プラチナ: Core i7-4765T(2~3GHz)、8GBメモリ、2TB HDD、GTX 860M(2GB)
税込価格はスタンダードが64,584円、プレミアムは81,864円、プラチナは96,984円となっているようです。(2014年9月19日確認)
発売日はまだ先ですが、興味をお持ちの方は是非チェックしてみてください。
ALIENWARE Area-51
最後に、ブース内に展示されている「ALIENWARE Area-51」をご紹介いたします。
こちらは参考展示品であるため、現段階では触れたり表示画面を見る事はできませんでした。
三角形の不思議な形状を持つゲーミングデスクトップPC Triadデザインと呼ぶ
このALIENWARE Area-51、過去にあった製品がリニューアルされて復活したものなのだそうですが、形が全く変わってしまっています。なぜこのような形をしているのかは不明。
過去のモデルがフラッグシップだったというだけあり、水冷のHaswell-Eや最大4枚のグラフィックカードを搭載できるなど豪華な構成。
構成内容だけあって、筺体のサイズも巨大です。
おなじみエイリアンの顔がフロント側のパネルに搭載
背面全体の様子
写真や構造などは、東京ゲームショウ2014で展示される以前に、様々なメディアが記事を掲載していますが、発売日や価格などは不明。
ただ、日本でも発売は予定されているそうで、それ程遅くない時期に全貌が明らかになるのではと思います。