デルが販売するノートPC、Inspiron 17 5000(5748)シリーズのレビューです。

Inspiron 17 5000(5748)は、クリエイティブ向けの作業に適しているとされるDell Graphic Proシリーズの17.3型ノート。

Core i7や GeForce 840Mを搭載するなど、写真や動画の編集が快適に行えるような構成を持ちながらも109,980円~(税込・配送料込/2014年7月24日時点)という非常にリーズナブルな価格設定がなされた製品で、さらにAdobe Photoshop Elements 12 や Adobe Premiere Elements 12が標準付属するという奮発ぶり。

写真や動画編集を行えるような高性能PCが欲しいけれど予算に余裕がないというユーザーに、非常に魅力の大きいノートPCだと言えるでしょう。

今回は、そんなInspiron 17 5000シリーズの外観や使い勝手、性能面について詳しく見ていきたいと思います。

当ページに掲載の製品は販売終了しています。
現在デルでは、以下の後継モデルを販売中です。

New Inspiron 17 5000(2016/9/13発売)

【Inspiron 17 5000(5748) レビュー記事目次】

・Inspiron 17 5000シリーズ 筐体外観や操作性・液晶をチェック
外観・インターフェースキーボード筐体底面内部の構造液晶の見やすさ

・構成と特徴、ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・Inspiron 17 5000(5748)のプリインストールソフトウェアや「デジタルデリバリー」について
標準搭載されているソフトウェアの内容デジタルデリバリーとは?

・製品のまとめ
Inspiron 17 5000(5748) まとめ


Inspiron 17 5000(5748)の外観やインターフェースの詳細

まず、Inspiron 17 5000の筐体外観とインターフェースの内容について詳しく解説します。



天板にはヘアライン加工を施したシルバーカラーのデザインを採用しており、中央付近にはおなじみとなるDELLのロゴを配置。

ブラックとシルバーの配色はPCではよく見るカラーバリエーションですが、背面側に丸みのあるフォルムが採用されているせいか、全体のシルエットに洗練された印象を受けます。



筺体のサイズは幅414.3mm、奥行き285.7mm、高さ28.4mmで、重量は3kg。
携帯利用するつもりで購入される方はそれ程いないと思いますが、17.3型サイズのモデルの筐体にしてはやや薄く軽量です。




ディスプレイには17.3型ワイドHD+(1600×900)の光沢液晶を搭載。

液晶についてはまた後程詳しく触れますが、17.3型サイズにしては解像度は低め。小さい文字が苦手だというような方でも使いやすいのではないかと思われます。




液晶の上部にはHD 720p対応のWebカメラが搭載されている


液晶下部にはDELLのロゴをプリント




筺体側面のインターフェースの内容をチェックします。

筺体左側面の様子。
左側からセキュリティロックケーブル用のスロット、電源コネクター、HDMI出力、LAN、USB2.0、USB3.0、マイク入力とヘッドフォン出力のコンボポートが並びます。



筺体右側にはメディアカードスロット、USB2.0、DVDスーパーマルチドライブを搭載。




筺体前面には何もなし


筐体前面の下部付近にWaves MaxxAudio対応のステレオスピーカーを搭載


背面側にも端子類は何も搭載されていない

端子の数や種類は17.3型のノートの割には少な目でしょうか。
USBは計3基で、映像出力はHDMI1.4a出力のみ。

といっても必要なものは搭載している為、特に利用で不便を感じる事はないと思います。




ディスプレイは上写真程度、大体130度前後の位置にまで後方に開きます。



PC本体と付属の電源アダプター、ケーブル。
電源アダプターはこのサイズのノートに利用するものとしてはコンパクトだと思います。ただ電源ケーブルがアダプターのサイズから比較するとやや太く、持ち運ぶとするとそれ程軽くはないです。




電源アダプターは比較的コンパクト


電源アダプターの出力は19.5V、3.34Aで65W



キーボードやタッチパッドの操作性

次に、Inspiron 17 5000シリーズに搭載されているキーボードやタッチパッドの外観・操作性をチェックします。


キーボード表面全体


キーボード左半分


キーボード右半分

右側にテンキーを搭載する、アイソレーションタイプのキーボードを採用しています。
キーピッチは縦が19mm、横が18mmとやや縦長の形状で、キーストロークは17.3型サイズのノートにしては浅目。配列に変わったところはありません。

打ち心地は悪くないと思います。強く打つとキーボードの中央付近が若干撓む感覚はありますが、全体的にしっかりとした打鍵感。ただ、EnterやBackSpaceの幅が他のキーに比べてかなり狭くなっている所が、やや打ち難いと感じます。

カーソルキーはキー自体はかなり小さめなものの、他のキーとは独立した配置となっているため使いやすいです。




キートップの形状は完全に平ら


EnterやBackSpaceキーの幅が狭い


カーソルキーは打ちやすい


ボタン一体型タイプのタッチパッドを搭載。
ボタンは、中央付近に線を設ける事で左右をわけてはいますが、あくまでも線が引かれているだけで物理的に分けられているわけではありません。

気になる点は、タッチパッドがややホームポジションの右寄りに配置されている部分で、キーボード操作時に手のひらがパッド面に干渉して誤動作が起こり易いです。

ただ面積が広い為、タッチパッドを利用してジェスチャー操作を行われる方には使いやすいだろうと思われます。

手のひらがパッド面に触れる事によって起こる誤動作は、タッチパッドをオフにしてしまえば特に問題になりませんが、タッチパッドを利用する等の理由でオフにできない場合、デル独自のポインティングデバイスの設定より「パームリジェクション」の感度の調整を行う事で、軽減させる事ができます。

ポインティングデバイスの設定は、デスクトップ画面上のシステムトレイよりアクセスが可能です。
タッチパッドの動作が気になる方は、試してみると良いでしょう。





DELL ポインティングデバイスの設定画面(クリックで大きな画面が開きます)



筺体底面内部の構造をチェック

Inspiron 17 5000シリーズの筺体底面の様子と、底面パネルからアクセスできる筐体内部の様子をチェックします。


底面全体の様子 写真は上方が筐体背面側で下方が筐体前面側


底面4隅に設置されているゴム足




背面側に取外しの可能なバッテリが搭載されています。
バッテリの仕様は14.8V、40Wh。





バッテリスロットとは反対側にある底面パネルを外すと、メモリやワイヤレスLANモジュール、メモリスロットなどにアクセスできます。

この部分はネジを2つ外すだけで簡単に開く事ができる為、ストレージの換装などは比較的容易に行えるでしょう。反対側のパネルも外す事ができると思いますが、パーツの内容から考えて特に外す必要はないのではと思われます。



液晶の見やすさや品質をチェック

Inspiron 17 5000に搭載されている液晶の見やすさや品質をチェックします。


17.3型ワイドHD+(1600×900)の光沢液晶を搭載


画面の表示サイズはデフォルトで100%に設定されている

17.3型という大きな画面ですが、解像度は1600×900ドットとこのサイズの液晶にしては低め。
といっても画面の面積が広い為に情報の表示量は多く、写真や動画の編集ソフトの利用で不便を感じる事はないでしょう。

高解像度液晶が好みの方には向かないかもしれませんが、文字などのサイズは小さすぎず大き過ぎずで多くの方に使いやすい液晶だと思います。




画面の視野角をチェックします。


画面を正面から見た場合


画面を上側から


画面を右側面から

TNパネルが搭載されているため、視野角はかなり狭いです。
上から見ると白っぽく、また左右から見ると画面の色が全体的に変わってしまい、内容が視認できなくなります。

写真や動画などの編集を行う場合、このような視野角の狭いパネルは少し扱いにくいのではと思いますが、正面から見た場合の画面の明るさや発色に問題はありません。

写真編集など色を扱う作業を行う場合は、ディスプレイのチルト角度に注意してください。(真正面から見るように)




次に、色域をチェックします。
以降、Spyder 4 Elite利用による検証結果を掲載しています。

sRGBのカバー率は74%、AdobeRGBのカバー率は56%。
色域はノートPCにしてはやや狭い~普通です。




ガンマカーブを確認します。


左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ

ガンマ応答カーブはRGBのカーブに少しばらつきがみられます。
補正カーブを見ると青が大きく抑えられており、もともとかなり青味が強めの液晶である事がわかります。

見た目にも、初期状態(調整前)の画面は青っぽいです。




さらにカラーや輝度の均一性について。
画面の色ムラや輝度ムラの程度をチェックします。


カラーの均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)


輝度の均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)

画面上側の色差が基準となる部分よりも少し大きいようですが、目で見て分かるほどではなく、特に気にする必要はないでしょう。

輝度ムラは殆どわからない程度です。


掲載モデルの液晶は、ノートPCの液晶としては特別良くはないですが悪くもないです。
視野角が狭く、本格的な写真や動画編集を行うような方にはあまり向かないのではと思いますが、個人の趣味レベルでの利用であれば特に問題はないでしょう。

写真や動画編集を行う場合には、ディスプレイの角度調整に注意してください。





Inspiron 17 5000の外観や操作性、液晶については以上となります。

次記事では、掲載製品の構成や性能面について詳しく見ていきたいと思います。
内容の割にとても安価です。

製品に興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: Inspiron 17 5000(5748)の性能は? GeForce 840Mを搭載する Dell Graphic Proノートのベンチマーク結果

当ページに掲載の製品は販売終了しています。
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New Inspiron 17 5000(2016/9/13発売)