ThinkPad X1 Carbonのレビューの続きです。
(前→ ThinkPad X1 Carbonのベンチマーク結果

今回の記事では、ThinkPad X1 Carbonを使ってみて良いと感じた点と、気になった点とをまとめてみました。

製品の外観や特徴、実際のパフォーマンスなどについては、
以下に記載の過去記事に詳しく掲載していますのでそちらをご覧いただければと思います。

以下、製品のまとめです。

当ページに掲載の製品には後継モデルが出ています。
あわせてご覧ください。

第4世代 ThinkPad X1 Carbonの実機レビュー(2016)
ThinkPad X1 Carbon(2017) 製品ページ



【ThinkPad X1 Carbon 良いと感じた点】

まず、良いと感じた点について幾つかあげてみます。

・液晶の解像度が高く非光沢を採用
・キーボードがより使いやすくなった
・ボタン一体型タッチパッドの割には使い易い
・14型のノートにしてはかなり軽量


まず液晶ですが、従来のX1は13.3型で1366×768ドットと少し解像度が低め。

そういう点で購入を見送ったユーザーもおられるのではないかと思うのですが、
今回のThinkPad X1 Carbonには、14型ワイドHD+(1600×900)の非光沢液晶が搭載されています。

また、従来のX1では液晶に堅牢性を確保する為に光沢のゴリラガラスを採用していましたが、
X1 Carbonではゴリラガラスを省き、それでいて従来と同等以上の強度を確保しています。

ゴリラガラスを省く事で非光沢パネルの採用が可能になり、かつ天板側の重量を軽量化する事ができました。

光沢パネルは、より鮮やかな画面の表示が可能になるなど良い部分もあると思うのですが、
場所によっては光や風景の映り込みが発生し、画面が見辛くなってしまう事があります。

簡単な用途に使用するPCならばともかく、毎日長時間使うメインPCでは非光沢の液晶が望ましいと私は思います。




次にキーボードやタッチパッド。

キーボードやタッチパッドは ThinkPad というだけあって、
以前のモデルからそれなりの操作性を確保していましたが、今回のX1 Carbonではさらに使い易くなりました。

以前のX1ではファンクションキーは横一列に隙間なく並んでいたのですが、
X1 CarbonではF4とF5、F8とF9、F12とHomeの間にスペースが設けられています。

このようなスペースを設けるだけで、ファンクションキーの周辺の操作性はかなり向上します。
X1 Carbonに限らず、今後登場するThinkPadのキーボードではこの配置が取られるのではないでしょうか。

私が使っているX230のファンクションキーは横一列に隙間なく並んでおり、その辺の操作がし難いと感じます。
ですので、もう少し早く上記のようなキーボードが採用されていれば良かったのにと少し悔しく思います。
(X230対応の交換パーツにこのタイプのキーボードが登場すれば良いのですが)


あとタッチパッドですが、できるのならボタン分離型のほうが良いです。

ですが、X1 Carbonに搭載されているタッチパッドはボタン一体型であるのにもかかわらず、
クリックの感触がとても柔らかく、またパッドの質感も指すべりが良く出来ており使いやすいです。

普段から様々な機器を触りますが、一体型のタッチパッドを搭載したマシンでは、
使い始めて暫くの間は検証と言う事でタッチパッドを使用しているのですが、大抵途中からマウスに切り替えます。

少しネットを観るなどの簡単な作業ならともかく、細かい作業だと指が疲れてしまい、
操作が苦痛になってくるからなのですが、X1 Carbonではマウスを利用しませんでした。

一度 X1 Carbonを触ってみるとその使いやすさがわかると思います。




あと、重量について。

個人的な意見ですが、私はあまり筐体の厚みには拘っていません。

もちろん、薄ければバッグに入れやすいなどのメリットがありますが、
どちらかというと薄さよりも重量の方が重要です。

薄さを謳っていても重量はそれ程軽くない・・というUltraBookが多い中、
ThinkPad X1 Carbonでは14型サイズでありながら、重量約1.36kgと言う軽さを実現しており、
これこそモバイルノートという感じがします。


本体の重量(敷物の重量は省いてあります)

本音を言うと、画面サイズを小さくしてさらに重量の軽いモデルを出してくれれば・・
と思わなくも無いのですが、従来のX1では13.3型で約1.69kgだった事を考えると今回のX1 Carbonの重量は優秀。

堅牢性にそれ程拘らなければもっと軽く出来るのでしょうが、
ThinkPadの堅牢性を確保しながらもこの重量を実現した、というところに意味があります。




【ThinkPad X1 Carbon 気になった点】

良い所ばかりではなく、使っていて気になった点についてもあげてみたいと思います。

・全体的に端子の種類が少なめ
・負荷がかかると筐体内部の温度が上がりやすい


ThinkPad X1 Carbonに搭載されているインターフェースの内容は、
電源コネクター、USB2.0、SDカードスロット、オーディオ入出力、Mini DisplayPort、USB3.0。


ThinkPad X1 Carbonの右側面の様子

X1 Carbonは一般的な14型のノートPCとしては勿論、UltraBookとしてみても端子の種類は少ないです。

別売りの変換コネクターを使用すれば、LANやVGA等の端子を持たせる事は可能ですが、
USB端子が2つしかないという所が少し残念。

もう一つくらいあっても良かったのではないかと思います。




あと、普通に使用している分にはそれ程気にならないのですが、
ベンチマークなどで負荷をかけると筐体内部の温度が高くなってしまうことが気になりました。

上の画像はベンチマークをしばらく実行した際の筐体内部の温度ですが、
CPUに限っていうと最高で88度近くまで温度が上昇しています。

このくらい温度が上がってしまうものは他にもありますので、
対策をしなくてはならないという事はないと思うのですが、比較的涼しい時期の計測結果なので、
夏場は作業内容によっては筐体温度に気をつけたほうが良いかもしれません。

同時に、上左側のキーボードが熱くなり、排気口付近や筐体左側の底面も熱くなる為、
膝の上などにおいて負荷の高い作業を行われる場合には熱が気になると思います。

このモデルでベンチマークのようなプログラムを長時間動かすという事はあまりしないと思いますが、
一応とりあげておきます。





このようにいくつかの気になる点はあるものの、
ThinkPad X1 Carbon で残念だと思われるような欠点は殆どないです。

それ以上に、従来のX1で不満に思われていた部分の多くが解消されたという所が大きいと思います。

今はWindows 8が登場し、それに特化した変わりモデルも多数登場してきているため、
UltraBookを出すのならもう少し早く出せばよかったのではという声も聞きますが、
Windows 8に特化した端末はまだ用途や使用感など不透明な部分も多く、果たしてそれらが流行るのかどうかは不明。

従来の普通のノートPCではなく、新しい形態の製品が欲しいというユーザーもいるでしょうけれど、
使い勝手が良くわかったこれまでのモバイルノートを堅実に求められる方も多いと思います。

今回の ThinkPad X1 Carbon は画面の小さなモバイルノートが欲しいという方には向きませんが、
画面の大きなビジネス向けのモバイルノートをお探しの方には最適なモデル。

そのような製品の購入を検討されている方は、
是非この ThinkPad X1 Carbon を購入の選択肢に入れてみることをお勧めいたします。