ThinkPad X1 Carbonのレビューの続きです。
(前記事→ ThinkPad X1 Carbon 重さとサイズについて

掲載のThinkPad X1 Carbonは、Core i7-3667U(vPro対応)や256GBのSSD、4GBのメモリを搭載する上位モデル。
Core i7-3667Uは低電圧版のプロセッサですが、低電圧版の割にはクロックはそれ程低くは無く(2.0GHz~3.20GHz)、パフォーマンスは満足のいくものとなっています。

今回の記事ではマシンの主な構成や特徴をはじめ、そのマシンで行ったベンチマークテストの結果、
消費電力、バッテリー駆動時間の計測結果等を詳しく掲載してみました。

当ページに掲載の製品には後継モデルが出ています。
あわせてご覧ください。

第4世代 ThinkPad X1 Carbonの実機レビュー(2016)
ThinkPad X1 Carbon(2017) 製品ページ


【ThinkPad X1 Carbon 構成とベンチマーク結果】

まず最初に、掲載している X1 Carbonの主な構成について触れてみます。
以下、CPU-Zの内容です。


※メモリ性能(SPD)については、CPU-Zでは表示されなかったので今回は掲載していません。

【ThinkPad X1 Carbon (3443CTO)の主な構成】

OS Windows 7 Professional SP1 64bit
プロセッサ Core i7-3667U(2.0GHz/TB時最大3.20GHz)
チップセット QS77 Express
グラフィックス HD グラフィックス4000(CPU内蔵)
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大8GB)
ストレージ 256GB SSD(SanDisk製/6.0Gb/s対応)
ディスプレイ 14.0型ワイドHD+(1600×900)、光沢なし
無線機能 IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 内蔵4セルバッテリー(Rapid Charge/駆動時間:約7.8時間)
サイズ 331×226×8~18.8(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.36kg

※記載の価格や構成は2012年10月19日時点のものです。

掲載のX1 Carbonの構成は上記の通りとなります。

プロセッサには低電圧版のCore i7-3667Uを、その他メモリ4GB、256GBのSSD等を搭載し、
グラフィックスはプロセッサ内蔵のHD グラフィックス4000を利用。

UltraBookとしてはとてもハイスペックな内容のマシンです。

ただ、今回のCore i7を搭載した上位モデルでは4GBメモリのモデルしか用意されておらず、
8GBメモリを搭載する構成を選択することが出来ません。

Core i5搭載のマシンでは8GBメモリ搭載のモデルも用意されている事を考えると、
Core i7の上位モデルで8GBメモリを選べないというのは少々残念ではあります。

ですが実際のパフォーマンスには全く不満はなく、快適に作業を行うことが出来ます。


その他、1600×900ドットの14.0型非光沢液晶の搭載やBluetoothなども標準で装備。
ですがWiMAXへの対応はありません。

現在、国内ではともかく、海外では一般的にWiMAX搭載機の普及はないという事ですから、
X1 CarbonがWiMAXに対応していないのは必然的な流れなのかもしれません。


総合してみると、現時点ではメモリなど気になるところはあるものの、
液晶やバッテリー駆動時間など、モバイルノートとして使いやすい内容だと感じます。

8GB搭載の上位モデルが提供されれば尚良いです。




上記構成のThinkPad X1 Carbonのベンチマーク結果を見ていきます。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.1
メモリ 5.9
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 6.4
プライマリ ハードディスク 7.9

基本スコアはメモリとグラフィックスの5.9。
メモリは8GB搭載であればもう少しスコアがあがりそうです。

比較的高速なSSDを搭載しているため、
プライマリ ハードディスクの値が7.9ととても高いです。

数値と同じように、実際のパフォーマンスはとても良いです。



【CrystalDiskMark】

Seq 471.1412.7
512K 184.0149.7
4K 16.1846.38
4K QD32 300.3110.5

数値は左がRead、右がWrite

ディスクの速度。
今回のモデルにはSanDiskのSSD(SD5SG2256G1052E)が搭載されています。

最近の6.0Gb/s対応のSSDの中で比較すると「非常に高速」とまではいかないですが、
シーケンシャルは読み書き共に400を超えるなど十分に速いと思います。

実際、OSやアプリの起動等はとても高速です。



【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 204647
ALU ・・・ 47665
FPU ・・・ 49746
MEM ・・・ 40633
HDD ・・・ 39926
GDI ・・・ 16229
D2D ・・・ 2516
OGL ・・・ 7932



【3DMark06】

3DMark score ・・・ 5296
SM 2.0 Score ・・・ 1733
SM 3.0 Score ・・・ 2265
CPU Score ・・・ 3201



【3DMark11】

3DMark score ・・・ P644
Graphics Score ・・・ 553 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 3690 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 649 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)



【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1280×720 / 右:1600×900

1280×720 ・・・ 2334~2349
1600×900 ・・・ 1680~1685



【デビル メイ クライ 4】

1280×720

1600×900

【1280×720】
平均fps ・・・ 35.93~64.52
RANK ・・・ B

【1600×900】
平均fps ・・・ 27.90~44.06
RANK ・・・ C



【ファンタシースターオンライン2 】

左が1280×720 右が1600×900

1280×720 ・・・ 648
1600×900 ・・・ 462

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作



【FINAL FANTASY XIV】

左がLOW 右がHIGH

LOW ・・・ 1074
HIGH ・・・ 566

低電圧版のCPU内蔵のグラフィックスであっても性能は良いです。

X1 Carbonはゲーム用途のモデルではなく、ゲームが快適に出来るほどのグラフィック性能はありませんが、
簡単なゲームをプレイする位のパフォーマンスは発揮できます。
動画のエンコードなどは快適に行えるでしょう。

日常で使用するには十分な性能だと思います。




次に、ThinkPad X1 Carbonの消費電力について。
アイドル時と、ベンチマーク(デビルメイクライ4)を実行した際の消費電力をそれぞれ測定してみました。

アイドル時 ・・・ 9W
ベンチマーク実行時 ・・・ 36W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

消費電力はアイドル時、ベンチマーク実行時共に低いです。
消費電力が低めなため、4セルのバッテリーでもバッテリー駆動時間はやや長めです。

※バッテリー駆動時間については下の方に掲載しています。




続いてThinkPad X1 Carbonの筐体内の各パーツの温度を測定してみました。
アイドル時、及びベンチマーク(デビルメイクライ4)実行時の温度を測定しています。

※以下、CPUの欄がなぜかCore i5となっていますが、実際はCore i7です。

アイドル時はともかく、ベンチマーク実行時はパーツの温度はやや高め。
今回、このモデルを触っていて唯一気になったのがマシンの発熱です。

普通に使用している分には、やや熱を持っているという程度で問題はないのですが、
ベンチマークなどで負荷をかけ続けると、CPUなどは最高で90度近い温度まで上昇しました。



負荷をかけた際の筐体表面の温度も測定してみました。

パームレスト左右は負荷をかけ続けてもあまり温度が上昇しませんでしたが、
キーボード左側は操作をしているとかなり熱く感じます。

特に排気口付近やその周辺の底面は高温になる為、ノートPCを膝の上において作業される場合は注意した方が良いかもしれません。

といってもこのモデルで、ベンチマークのような負荷のかかる作業を長時間するような事はあまりなく、
神経質になる必要はないと思いますが、一応参考までに・・




最後は、ThinkPad X1 Carbon のバッテリー駆動時間の測定結果です。
測定にはbbenchを使用、設定はストロークが10秒毎で、インターネットへのアクセスが60秒毎。

画面の輝度は最大輝度だと電力消費が激しくなるため、
あまり暗くなりすぎないよう、最大15中9という設定にした状態で測定しています。(支障なく使える程度の明るさ)

バッテリーの電力残量が100%の状態から、自動的に休止状態へ移行する5%の状態になるまでの時間は21589秒。
約6時間(5.99694444..)ものバッテリー駆動が可能という結果になりました。

公称値の約7.8時間には届きませんでしたが、普通に使う分には困らない程度の駆動時間は確保しています。
設定などを変える事でさらに駆動時間を伸ばす事が可能です。

X1 Carbonに付属の電源アダプターは少々重いため、出来るだけ持ち歩かずに済ませたい所です。
※本体と電源アダプターを足してもT430s本体程度の重さなので、
そのクラスのPCを持ち歩いていた方には気にならないのかもしれませんが



ThinkPad X1 Carbonの構成と性能面については以上となります。

上にも書いたように、高い負荷をかけるとやや筐体の温度が上がりやすい
という点以外は特に気になる所もなく、パフォーマンス面では十分に満足できる内容でした。

Core i5の構成でも、性能はそれなりに良いと思われます。


記事はもう少し続きます。
製品に興味をお持ちの方は、次の ThinkPad X1 Carbon の記事もご覧いただければと思います。