Dell G7 15シリーズ(7588)のレビュー GTX 1050TiやGTX 1060搭載!高コスパな15.6型ゲーミングノート
デルが販売するノートPC、Dell G7 15シリーズ(7588)のレビューです。
Dell G7 15シリーズ(7588)は、15.6型液晶を採用する「Dell Gシリーズ」のゲーミングノートPC。
CPUには第8世代のCore i5やCore i7を、グラフィックスにはGTX 1050 Ti(4GB)もしくは「Max-Q Design」のGTX 1060(6GB)を採用するハイパフォーマンスなマシンです。
写真・動画編集のようなクリエイティブな作業をはじめ、GTX 1060を採用する上位モデルはゲームプレイにもおすすめ。
高性能ながら、デルが販売するゲーミングブランド ALIENWAREよりもリーズナブルであること、またいかにもゲーミングPCという雰囲気のデザインではなく、多くの方に手の届きやすい製品だといえるでしょう。
今回は、GTX 1060を搭載するモデルを使用してみましたので、その特徴や使用感、性能について詳しくご紹介いたします。
【Dell G7 15シリーズ(7588) レビュー記事目次】
Dell G7 15シリーズ(7588) 筺体外観や操作性をチェック
・筺体外観・インターフェース
・キーボードの操作性
構成・ベンチマークテストの結果
・構成と特徴
・ベンチマークテストの結果
・消費電力・温度
・バッテリ駆動時間
製品のまとめ
・ Dell G7 15シリーズ(7588) まとめ
【同シリーズの記事】
・Dell G3 15シリーズ(3579)のレビュー
・Dell G5 15シリーズ(5587)のレビュー
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Dell G7 15シリーズ(7588) 筺体外観・インターフェース
Dell G7 15シリーズ(7588)の筐体外観をチェックします。
一般的な用途に使われるノートPCと比較すると、ゲーミング系の製品らしい雰囲気を感じさせる筐体ではあるのですが、いかにもというような派手さがなく落ち着いたデザインであるため、ゲーム以外の用途にも抵抗なく使えます。
インテリアにもなじみやすく、置いていて違和感がありません。
パールのような艶のあるホワイトカラーをベースに、中央には光沢感のあるブルーカラーのDELLのロゴを配置。
上品な印象のカラーです。
このホワイトのほかに、ブラックカラーのモデルも提供されています。
筺体背面側。
外部グラフィックスを搭載しているため、厚みはそこそこありますが、ゲーミングPCとしては普通かやや薄いくらいです。
筺体正面側。
上が電源オフ、下が電源オン時の様子です。
ディスプレイ。
15.6型フルHD(1,920×1,080)のIPS非光沢液晶を採用しています。
非光沢であるため、反射や映り込みが気になりにくいところが良いです。
光沢液晶と非光沢液晶とでは、目の疲れ方が全然違うのですよね。
特に、PCでの作業時間が長い方には使いやすいはずです。
IPS方式のパネルであるため、視野角は広いです。
色鮮やかというほどの液晶ではないように思いますが、見やすいです。
ディスプレイ上部にはHD(720p)対応のWebカメラ、デジタルマイクを内蔵、下部には光沢感のあるブルーカラーのDELLロゴを配置。。
やや青みがかったロゴが、近未来的な雰囲気を醸し出しているように感じます。
ディスプレイの最大開閉角度は、約135度。
可動域はほどほどに広いです。
筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。
左側面の様子です。
こちら側にはセキュリティ用のロックスロット、電源コネクター、LAN、USB 3.1(Type-A)、メディアカードリーダーが搭載されています。
右側面にはヘッドフォンとマイクのコンボポート、USB 3.1(Type-A)×2基、USB Type-C(Thunderbolt 3)、HDMI 2.0が並びます。
正面側。
端子類はありませんが、スピーカーが左右に配置されています。
正面にあるWaves MaxxAudio Proテクノロジー対応のスピーカー
プリインストールされているWaves MaxxAudio Pro専用のサウンドユーティリティ
背面側には何もありません。
G7というブランドロゴが配置されています。
光学ドライブはないものの、USBはType-Cを含む全4基、またあると便利な映像出力やカードリーダーなど、ひととおりのインターフェースが備わっているようです。
これだけの内容であれば、使っていて不便だと思うようなことはないでしょう。
PCの本体底面の様子です。
写真は上が筐体背面、下が筺体正面側。
特に何もありません。
バッテリーは完全に内蔵されています。
背面寄りの位置に、1つだけネジ留めされている箇所があります
製品ページにも記載がありますが、底面カバーは1本のネジで固定されているだけであるため、内部パーツのメンテナンスは楽に行えそうです。
なお、今回は底面カバーは開いておりません。
PC本体と、付属の電源アダプター&ケーブルです。
19.5V、9.23Aで180Wの電源アダプターです。
このアダプターはGTX 1060搭載モデルを選んだ場合に付属するもので、GTX 1050 Ti搭載モデルを選択した場合は、130Wの電源アダプターが付属します。
キーボードの操作性
Dell G7 15シリーズ(7588)に採用されている、キーボードの操作性をチェックします。
アイソレーションタイプの日本語キーボードです。
キーボードの右側にはテンキーを搭載。
カスタマイズでは、英語版のバックライト付きキーボードも選べます。
デルのノートPCではよく見かけるタイプのキーボードですね。
キー配列や機能に変わったところはありませんが、BackspaceやEnterキーの幅がやや狭いこと、またそれらのキーと隣接するキーとが連なる変わった構造を採用しており、初めての方には少し違和感があるかもしれません。
15.6型のそこそこ厚みがあるノートにしてはキーが少し浅いかなと感じますが、使い心地は悪くはないです。
キートップの様子。
特に形状に変わったところはありません。
表面にややザラツキのあるマットな素材用いており、指紋汚れが目立ちにくくなっています。
キーボードの左上にはG7のロゴ
キーボードの右上には指紋センサーを兼ねた電源ボタン
Windows Helloによる、指紋認証を用いたログオン機能が利用できます。
タッチパッドはボタン一体型。
縁に施された、ブルーカラーのカット加工が美しいです。
使い心地は、ボタン一体型のタッチパッドとしては良い方で、クリックボタンが適度に柔らかく軽いタッチで操作が行えます。
またホームポジションに合わせた配置となっているため、タイピング時、手のひらがパッドに触れづらいところも良いです。
Dell G7 15シリーズ(7588) 構成内容とその特徴について
掲載している Dell G7 15シリーズ(7588)の構成内容と、その特徴について解説します。
【CPU-Z】
【GPU-Z】
【Dell G7 15シリーズ(7588) の主な構成】
OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Core i7-8750H(2.20~最大4.1GHz/6コア)
ディスプレイ 15.6型ワイドフルHD(1,920×1,080)、非光沢、IPS
グラフィックス GeForce GTX 1060 (Max-Q Design/6GB)
メモリ 16GB(8GB×2、DDR4 2666MHz)
ストレージ 256GB SSD(SATA/SK Hynix製)+ 1TB HDD(5400rpm/Western Digital製)
有線 Killer E2400
無線 IEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0(Win10ではBT4.1)4.1、2.4&5GHz、2×2
バッテリ 56Wh、4セルバッテリ
サイズ 389×274.7×24.95(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.63kg
カラー ホワイト
ソフトウェア マカフィー リブセーフ (12ヶ月間更新サービス)
標準保証 1年間 引き取り修理サービス
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2018年06月25日時点の情報に基付く内容となります。
Windows 10 Home、Core i7-8750H、GTX 1060(Max-Q Design/6GB)、16GBメモリ、256GB SSD&1TB HDDという構成内容のモデルです。
本製品には第8世代のCore i5-8300H、Core i7-8750Hを採用するモデルが提供されており、それぞれでGTX 1050 Ti(4GB)や、GTX 1060(6GB)を搭載するモデルがラインアップされています。
ゲームプレイが可能なパワーを持ちながらもお手頃な価格帯の構成であるため、コストを抑えながらも幅広くゲームをプレイしたい方、また写真・動画編集のような制作用途としても手の届きやすい製品だといえるでしょう。
ストレージがデフォルトで「SSD&HDD」であるところが魅力です。
以下、Dell G7 15シリーズ(7588)で提供されている主な構成です。
提供されている構成のバリエーションをそのまま記載したものであり、好みのパーツを選んで組み合わせられるわけではないため、ご注意ください。
【Dell G7 15シリーズ(7588)の主な構成(記事作成時点の内容)】
液晶
・15.6型ワイドフルHD(1,920×1,080)、非光沢、IPS
CPU
・Core i5-8300H(2.30~最大4.0GHz/4コア)
・Core i7-8750H(2.20~最大4.1GHz/6コア)
グラフィックス
・GeForce GTX 1050 Ti(4GB)
・GeForce GTX 1060 (Max-Q Design/6GB)
メモリ
・8GB(4GB×2、DDR4 2666MHz)
・16GB(8GB×2、DDR4 2666MHz)
ストレージ
・128GB SSD + 1TB HDD(5400rpm)
・256GB SSD + 1TB HDD(5400rpm)
ボディカラー
・ホワイト
・ブラック
ゲーマー向けのLANとも言われる、Killer E2400を搭載
以下、掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。
ストレージの仕様(販売製品に同じモデルが搭載されるとは限りません)
ストレージの内訳
SSDには、SK hynix製の「SC311」という256GB SSD(SATA)が、HDDにはWestern Digital製の「WD10SPZX-75Z10T1」という1TB HDD(5400rpm)が搭載されていました。
本製品には今のところ(2018年6月25日時点)、掲載モデルに採用されている「256GB SSD&1TB HDD」と、「128GB SSD&1TB HDD」という2通りのストレージ構成が提供されています。
容量は大きくはないもののSSD搭載がデフォルトであること、また保存用のデータドライブとして1TBものHDDを備えており、利便性が高いです。
ベンチマークテストの結果
以下、Dell G7 15シリーズ(7588)で実施したベンチマークテストの結果です。
NVIDIAコントロールパネルの3D設定より、GTX 1060(6GB)が常に動作する設定(Optimusが無効)にした上で実行しています。
【CrystalDiskMark】
Ver.5を使用 左がSSD、右がHDDのスコア
【3DMark】
上からSky Diver、Fire Strike、Fire Strike Ultra、Time Spyの実行結果
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
左から1280×720(最高品質)、1920×1080(最高品質)/ウィンドウモードで実行
【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】
上から1280×720、1920×1080(DirectX 11/高品質(ノートPC))
【FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION】
上から軽量品質、標準品質、高品質(1920×1080/ウィンドウ)
【CINEBENCH R15】
4K環境でのゲームプレイはライトなタイトルに限られますが、フルHD環境であれば、多少重いゲームタイトルであっても快適にプレイできる性能を持ちあわせています
GTX 1060(6GB)搭載のPCなら、VRの利用も可能です。
多くのゲームタイトルをプレイするつもりなら、今回のGTX 1060(6GB)を搭載したモデルを選びましょう。
写真・動画編集に関しては、CPUのコア数が多いCore i7を搭載したモデルの方が向いています。
消費電力・温度
Dell G7 15シリーズ(7588)のアイドル時、およびベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力を測定してみました。
画面の輝度は50%に設定、グラフィックスはNVIDIA Optimusが有効(負荷によりグラフィックスがオンオフされる)になるように設定した上で測定しました。(以降、全てこの設定)
アイドル時 ・・・ 8W
ベンチマーク実行時 ・・・ 133W
※実際の値は若干上下します
NVIDIA Optimusテクノロジーの効果か、アイドル時の消費電力はとても低いですが、ベンチマーク実行時は消費電力があがります。
構成から考えて相応の消費電力です。
以下、アイドル時、高負荷時(FINAL FANTASY XIVを20分以上実行)のパーツ温度と、高負荷時のキーボード表面温度です。
パーツ温度
キーボードの表面温度
高負荷な状態が続くと、CPU温度はやや高めになるようです。
キーボード表面は中央付近の温度が高くなりやすいようですが、常に手が触れている場所ではないため、タイピング時以外はあまり気にはなりませんでした。
タイピング時は指先がやや温かく感じられますが、高温になるのは一部分であるため、妥協できます。
バッテリ駆動時間
バッテリベンチマークソフト「bbench」を利用し、Dell G7 15シリーズ(7588)のバッテリ駆動時間を測定。
ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。
バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は35985秒。
約10(9.995833333…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
あくまでもライトな用途でのバッテリ駆動時間であり、実際の利用では上記時間よりもバッテリの持ちは短くなると思われますが、ゲームプレイが可能な構成のノートにしてはバッテリの持ちは良いです。
Dell G7 15シリーズ(7588) まとめ
以上、Dell G7 15シリーズ(7588)のレビューでした。
最後にまとめます。
・第8世代のCore i5、Core i7を提供
・GTX 1050 Ti(4GB)、GTX 1060(6GB/Max-Q Design)を提供
・SSD&HDDの2ドライブ構成を採用
・多くの方に使いやすい落ちついたデザイン
・比較的リーズナブル
ゲーミングPCとしてはハイエンドすぎず、しかしゲームプレイには十分だと思われるバランスのよい構成を提供しています。
フルHDでは多くのゲームタイトルを快適にプレイできること、また写真や動画編集にも十分なパワーを持ちあわせており、それでいて手頃な価格に抑えられているところが魅力です。
多くの方に利用しやすいと思われる、いかにもゲーミングという雰囲気ではない落ち着いたデザインも○。
ゲームPCならではの機能を重視する方、4K環境でのゲームプレイを考えているような方には向きませんが、そこまで性能にこだわらない方、写真や動画編集のようなクリエイティブな用途に利用できるノートをお探しの方には、価格も性能もほどよい製品だといえるでしょう。
製品ページにあるクーポンを利用すれば割引価格で購入できるため、製品購入時は必ずクーポンの利用を忘れずに。