ThinkPad Stack モバイルプロジェクターの解説&簡易レビュー Android OSを搭載する持ち運べるプロジェクター
レノボの周辺機器、ThinkPad Stack モバイルプロジェクターに触れる機会がありましたので、簡単にではありますが製品をご紹介いたします。
ThinkPad Stack モバイルプロジェクターは、レノボが販売する周辺機器「ThinkPad Stack」シリーズのラインアップとして、新たに登場したモバイルタイプのプロジェクター。
ThinkPad Stackシリーズとは、HDDやスピーカーなど、様々なユニットを自由に組み合わせて利用できる重箱タイプの周辺機器で、今回ご紹介するモバイルプロジェクターもその重箱を構成する一段となる製品です。
社内外で、プレゼンテーションを行う際のスライドの投影に利用するなど、どちらかというとビジネス色の濃い製品ではあるのですが、Android OSを搭載しておりプロジェクター単体でも利用できること、また軽量かつバッテリ内蔵で利用場所を選ばないという特長を活かし、自宅やアウトドアなど工夫次第で様々な使い方が可能な製品です。
専用のアプリを利用し、スマートフォンやタブレットなどからも利用できるところも便利ですね。
というわけで簡単にではありますが、製品について解説いたします。
【ThinkPad Stack モバイルプロジェクター 記事目次】
・ThinkPad Stack モバイルプロジェクターの主な特長
・ThinkPad Stack モバイルプロジェクターの外観
・用途は?
ThinkPad Stack モバイルプロジェクター の特長
以下、ThinkPad Stack モバイルプロジェクターの主な特長です。
・重さ361g
・Android 6.0、Atom x5 Z8550を搭載
・2.4GHz/5GHzのWi-Fiや、Bluetooth 4.0をサポート
・輝度は最大150ルーメン、解像度720p
・ThinkPad Stack Assistant(アプリ)の利用でタブレットやスマートフォンからも使える
・4500mAh容量のバッテリを内蔵
・1Wスピーカーを内蔵
・拷問試験クリア済み
モバイルという名称がつくだけあり、重さは約361gと軽く、幅136mm、奥行き76mm、高さ32mmと手のひらに余裕で乗るサイズを実現したプロジェクターです。
そのようなコンパクトなデバイスですが、Android OSの搭載をはじめ、16GBのストレージや内蔵バッテリ(4500mAh)、1Wスピーカーを搭載するなど、このプロジェクター単体でもWebサイトへの接続や WPS Officeの使用、ビデオ再生などが行えるようになっています。
モバイルプロジェクター単体で利用するほか、PCと接続して利用したり、専用のThinkPad Stack Assistantアプリケーション(Android/iOS)を利用すればタブレットやスマートフォンからの操作や、モバイルデバイス内のファイルの閲覧も可能。
幅広い用途に利用できるモバイルプロジェクターです。
バッテリの持ちについては、内蔵バッテリでは約70分の利用が可能なのだとか。
この時間だと少し心許ないという場合は、ThinkPad Stackシリーズのユニット「ThinkPad Stack 10000mAh パワーバンク」と組み合わせることで、約220分の連続使用が可能になります。
これだけ持てば、屋外での利用であっても困ることはないでしょう。
ThinkPad Stack モバイルプロジェクター 外観をチェック
ThinkPad Stack モバイルプロジェクターの外観をチェックします。
手のひらに載るくらいのコンパクトサイズ。
重さも約361gと超軽量。
カバンの中に放り込んでも気にならない重さです。
プロジェクターの上部にはタッチパッドが搭載されており、操作が行えます。
上がThinkPad Stack モバイルプロジェクター、下部はThinkPad Stack Bluetooth スピーカー
側面の様子。
USB2.0、オーディオコンボジャック、HDMI、セキュリティロックスロット、電源コネクターが並びます。
底面です。
中央には三脚用のネジ穴が備わっており、三脚を取り付けることができます。
また正面寄りの位置には、角度調整が可能なチルトスタンドが搭載されるなど、テーブルの上に設置して利用する場合に便利です。
実際に、会議室の壁に投影してみました。
仕様によると、電源アダプター接続時の輝度は最大150ルーメン、解像度は720p。
バッテリ駆動時には100ルーメンになりますが、上写真を見て分かるとおり、ライトが点灯した明るい場所でもはっきりと内容が読み取れるくらいでしたから、近距離での投影なら、少々明るい場所での利用も問題ないと思います。
投影可能距離は最短0.2m、最大5mで、0.2mの距離だと画面は最小5.5インチ、4.5mの距離だと最大120インチとのこと。
この距離が可能なら、例えば自宅の寝室にThinkPad Stack モバイルプロジェクターを持ち込み、天井に向けて投影するような使い方も出来るでしょうし、映画を見たり、HDMI接続のゲーム機でベッドに寝転がったままゲーム・・なんていうのも面白そうです。
ThinkPad Stack プロフェッショナルキット(※全てのユニットがセットになったモデル)と接続した図。
ThinkPad Stackシリーズは、今回ご紹介しているモバイルプロジェクターの他に・・
・ThinkPad Stack Bluetooth スピーカー
・ThinkPad Stack ワイヤレス ルーター/1TB ハードドライブキット
・ThinkPad Stack 10000mAh パワーバンク
が存在します。(2017年3月27日時点)
積み重ねるだけで機能の拡張が行えるなど、とても便利な周辺機器です。
なお、今回のThinkPad Stack モバイルプロジェクターにもスピーカー(1W)は内蔵されているため、サウンドを聴く事は出来るのですが、1Wスピーカーであるため、利用場所によってはやや心許ないというのが本音。
しっかりとしたサウンドを好まれる方は、ThinkPad Stack ワイヤレススピーカーを利用すると良いでしょう。2×2Wスピーカーへと拡張できます。
あと先にも述べましたが、モバイルプロジェクターにもバッテリーが内蔵されているため、単体では約70分の使用が可能ですが、パワーバンクと組み合わせることにより約220分の連続使用が可能となります。
用途によっては揃えておくと便利です。
ThinkPad Stackシリーズのそれぞれのユニットは単体でも購入できるのですが、バラバラに揃えるよりも、プロジェクター以外の全てのユニットがセットになった、ThinkPad Stack プロフェッショナルキットを購入した方が若干安くなります。
【ThinkPad Stackシリーズの価格(2017年3月27日確認)】
・ThinkPad Stack プロフェッショナルキット ¥42,660
・ThinkPad Stack Bluetooth スピーカー ¥11,880
・ThinkPad Stack ワイヤレス ルーター/1TB ハードドライブキット ¥29,160
・ThinkPad Stack パワーバンク ¥8,100
※全て税込・送料無料、価格は変更となる可能性があります。
ThinkPad Stack モバイルプロジェクター 付属品
ThinkPad Stack モバイルプロジェクターの主な付属品をご紹介します。
ThinkPadブランドらしい、赤と黒の配色によるパッケージが用いられています。
箱の中にはThinkPad Stack モバイルプロジェクター本体のほか、65WのトラベルACアダプター、100cmのHDMIケーブル、モバイルプロジェクター用のポーチ、マニュアル類、三脚スタンドが同梱されています。
HDMIケーブル
三脚スタンド
モバイルプロジェクター用のポーチ
なかなかお洒落な感じのポーチです。
ThinkPad のロゴ入り。
ThinkPad Stack モバイルプロジェクター 用途は?
先にも何度か述べましたが、ThinkPad Stack モバイルプロジェクターの用途例としては、店舗やショールームのデジタルサイネージや、社外でのプレゼンテーション用途のほか、キャンプ場など屋外での映画上映、イベントや試合の様子をスマホで撮影しあとから皆で確認する・・なんて使い方もできます。
一般的なプロジェクターとは毛色が異なる製品であるため、他にもいろいろな使い道がありそうです。
自宅で家族や友人と映像を楽しんだり、ゲーム機を繋げればゲームなどにも利用できますし、実際、製品を担当されている方自身が、ゲーム機を繋げて利用されているような事をお話しされていました。
バッテリを内蔵しているため、投影できる壁さえあればとこでも利用できるというところが本製品のキモですね。
他のThinkPad Stackシリーズのユニットに比べると、価格が少々高めなところが難点のようにも感じられますが、これ1つで様々な場所、色々な用途で利用できることを考えれば、個人の方の購入であってもそれだけの価値はあるのかなと思います。