LAVIE Direct NMのレビュー 約904gながら操作性良し・頑丈・高性能・長時間駆動の11.6型モバイルノート
NECが販売するノートPC、LAVIE Direct NM[Note Mobile]のレビューです。
LAVIE Direct NMは、11.6型サイズのモバイルノート。
11.6型のモバイルノートとしては幅270mm、奥行き178mm、厚み18.5mmと非常にコンパクトであり、さらに重さ約904gと、小型軽量なボディを実現したマシンです。
筐体が小さく軽いとキーボードの使い勝手が悪くなりやすく、また耐久性の面でも不安になりますが、本製品は小型軽量でありながらもキーピッチ19mm、キーストローク1.4mmというしっかりサイズのキーボードを採用。
また面耐圧150kgfの試験もクリアするなど、持ち運びにも不安のない頑丈ボディを採用しており、安心して利用できます。
構成についても、下はPentium 4410Yから、上はCore i5-7Y54を選べ、メモリは最大8GB、ストレージには128GBもしくは256GB SSDの選択肢を提供するなどハイパフォーマンス。
バッテリも約13.0~13.5時間と長く、モバイルノートとしては理想的なマシンだといえます。
今回は、そんなLAVIE Direct NMの試作機をメーカー様からお貸出しいただきましたので、簡単にではありますが、その外観や使い勝手などをご紹介したいと思います。
【LAVIE Direct NM レビュー記事目次】
・製品の特長
(LAVIE Direct NMの主な特長)
・LAVIE Direct NM 筺体外観や操作性をチェック
(外観・インターフェース / キーボードの操作性 / 液晶の見やすさ / 重量)
・LAVIE Direct NMの構成
(LAVIE Direct NMで選べる構成内容)
・製品のまとめ
(LAVIE Direct NM まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
LAVIE Direct NMの主な特長
以下、LAVIE Direct NMの主な特長です。
・幅270mm、奥行き178mm、厚み18.5mm、約904gの小型軽量筐体を採用
・高精細な11.6型フルHD、IPS液晶を採用 スリムベゼル採用でスタイリッシュ
・小型軽量ながら頑丈、またしっかりサイズのキーボードを搭載しており使いやすい
・CPUはPentium 4410Y、Core m3-7Y30、Core i5-7Y54から選択可能
・メモリは4GBもしくは8GB、ストレージは128GB SSD、256GB SSDを選べる
・約13~13.5時間の長時間バッテリ
・パールホワイト、パールブラックのカラーバリエーション
本製品の一番の特長は、なんといっても小さく軽いボディの採用にあるといえます。
ノートPCとしては11.6型サイズの製品は小さい部類ですが、本製品はその11.6型ノートの中でも飛びぬけて小さいボディを採用しており、さらに約904gと驚異的な軽さを実現。
そのように小さく軽い筐体だと、キーボードの使い勝手が悪くなりやすいのですが、冒頭にも記載したように十分なキーピッチと深さを持つキーボードを採用しており、小型軽量ノートのキーボードにしては中々使いやすいです。
面耐圧150kgfの試験も実施、クリアしており、小さく軽くても安心して利用できるモバイルノートだと思います。
比較的、ハイパフォーマンスな構成が提供されている点も良いですね。
人によっては、メインPCとしても十分に利用できるパワーを持ち合わせています。
バッテリが長い点も、モバイルノートとしては魅力の大きい要素です。
LAVIE Direct NM 筺体外観・インターフェース
LAVIE Direct NMの筐体外観をチェックします。
先に述べておきますが、本製品は「試作機」であるため、実際に販売されている製品とはやや異なる箇所があります。といっても販売品と大差はありませんが、写真を参考にされる際は上記の点をご留意ください。
LAVIE Direct NMにはパールホワイトと、パールブラックのカラーリングが提供されており、今回掲載しているのはパールブラックのモデル。
このパールブラックは、NEC Direct(直販)オリジナルのカラーとなります。
パールブラックというその名称通り、かなり控えめな艶感を持つ落ち着いたブラックカラーです。マットな質感であるため、指紋汚れなどが目立ちにくく扱いやすいです。
片手でも余裕で持てるコンパクトさ
以下、11.6型サイズの Macbook Airと重ねてみたところです。
驚くくらいコンパクトであることがわかります。
11.6型サイズの Macbook Airと重ねてみたところ
筐体背面、正面側から見たところ。
ディスプレイには、11.6型フルHDのIPS光沢パネルが採用されています。
高解像度、かつ見やすいIPSパネルです。
光沢感は目立つものの画面が明るいためか、外光が入るような明るい場所であっても比較的見やすいです。
液状ベゼルの幅がとても狭く、筐体サイズの割に画面サイズは大きく感じられます。
ディスプレイの下部に、HD 720p対応のWebカメラを内蔵。
カメラの左右にステレオマイクを内蔵しています。
筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。
筐体左側面
右側面
正面側
筐体左、右、正面側には何もありません。
筐体背面の様子です。
左からセキュリティスロット、ヘッドフォンとマイクのコンボジャック、USB3.0×2基、HDMI出力、SDメモリーカードスロット、電源コネクターが並びます。
コンパクトな筐体ではありますが、タイプAのUSBを2基、映像出力はHDMI、オーディオ端子やカードスロットを搭載するなど、利用頻度の高いインターフェースが備わっています。
さすがにLANはありませんが、この内容なら不便を感じるような場面はあまりなさそうですね。
あえていうと、頻繁にSDカードやUSB機器の抜き差しを行うような方には、端子類の背面配置はやや不便に感じられるかもしれません。
筐体底面の様子です。
ゴム足とスピーカー以外には、特に何も見当たらず。
バッテリは完全に内蔵されており、取り外し出来ません。
なお、販売製品とはゴム足の高さが異なる可能性があります。
正面寄りの位置に2基のスピーカーを内蔵
PC本体と電源アダプター&ケーブル
電源アダプターは20V、2.25Aで45Wです。
キーボードの操作性
LAVIE Direct NMに搭載されている、キーボードの操作性をチェックします。
アイソレーションタイプの日本語キーボードです。
主要なキーのピッチは19mm、ストロークは1.4mmと、筐体がコンパクトな割にしっかりとしたサイズのキーを採用しています。
軽くコンパクトな小型ノートは持ち運びはしやすものの、キーボードの操作性が犠牲になりがち。しかし本製品のキーボードはサイズが大きく、また深さもあるため、自然な感覚でタイピングを行うことができます。
一部、キー配置が変わっていたりするところはあるものの、キーボードの入力のしやすさを重視する方には、使いやすいモデルであるといえますね。
半角全角キーの配置がやや変わっています。
多くのノートでは左下にあるはずのFnキーが省かれています。
Fnはキーボードの右側に搭載。
矢印キーは、上下キーがやや小さく詰まった配置。
慣れるまでは使いづらいですが、すぐに慣れると思います。
キートップの形状は平ら。
キーを横から見ると、キーストロークに余裕があることがよくわかります。
キーボードの右側には電源ボタンや、各種のインジケーターランプ
タッチパッド(NXパッド)はボタン一体型。
サイズが小さいところがやや使いにくくはあるものの、クリックボタンの硬さなどはほどよく、総合的な使用感は悪くはありません。
ただ細かい作業をする場合には、マウスを利用したいです。
Elanのタッチパッド ドライバーが搭載されていました。
専用のユーティリティにより、パッドの感度の調整などが行えます。
ユーティリティには、デスクトップ右下のタスクトレイ内にあるタッチパッドアイコンからアクセスするか、もしくは「設定 > デバイス > マウスとタッチパッド」より「その他のマウスオプション」を開き、「NXパッド」タブ内にあるElanスマートパッドのオプションよりアクセスできます。
液晶の見やすさ
LAVIE Direct NMに搭載されている、液晶の見やすさをチェックします。
11.6型ワイドフルHD(1980×1020)の、IPS光沢パネルです。
画面サイズの割に高解像度な液晶ですが、初期時、画面のスケーリングは150%に設定された状態となっており、コンテンツの表示サイズはやや大きめでした。
アイコンや文字の表示サイズの好みは、人によって大きく異なるため、使いやすいサイズへと調整すると良いでしょう。
スケーリング設定の変更は「設定 > システム > ディスプレイ」より行えます。
ノートPCを、室内の外光の入る窓際へ設置してみました。
光沢感がやや気にはなるものの、明るい場所であっても操作がしづらくなるような事もなく、普通に作業が行えます。
人によっては屋外で利用することもあるかもしれない製品ですから、ここは重要な点です。
IPS方式のパネルだけあって、視野角は広いです。
斜めから画面を閲覧した場合であっても、表示内容をはっきりと読み取ることができます。
見た目にも美しく、使いやすい液晶だと思います。
重量
LAVIE Direct NMの重さをはかってみました。
PC本体の重さは880g。
904gという公称値よりもさらに軽いです。
掲載モデルは試作機であり、実際の製品の重さとはやや異なる可能性がありますが、いずれにせよ軽いことには違いありません。
電源アダプターやケーブルの重さは225g。
本体とあわせて持ったとしても、1105gと軽いです。
LAVIE Direct NMはバッテリの持ちがとても良いため、電源アダプターを持ち歩かなくてはならないようなことはあまりないでしょう。
LAVIE Direct NM 構成内容について
以下、LAVIE Direct NMで提供されている構成内容です。
今回掲載している試作機は、搭載されているパーツがサンプル品であるため、実際の製品とは性能に差が出るかもしれず、ベンチマークテストは実施しておりません。
提供されている構成の内容のみ、参考にしていただければと思います。
LAVIE Direct NM[Note Mobile] | |||
OS | Windows 10 Home 64ビット 日本語 Windows 10 Pro 64ビット 日本語 |
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液晶 | 11.6型ワイドフルHD、IPS液晶 | ||
CPU | Core i5-7Y54 (1.20GHz~3.20GHz) |
Core m3-7Y30 (1.00GHz~2.60GHz) |
Pentium 4410Y (1.50GHz) |
メモリ | 8GB(LPDDR3 SDRAM/オンボード) | 4GB(LPDDR3 SDRAM/オンボード) | |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 615 | ||
ストレージ | 128GB(SATA) 256GB(SATA) |
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光学ドライブ | なし 外付けDVDスーパーマルチドライブ |
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無線LAN | IEEE802.11ac/a/b/g/n(433Mbps)、Bluetooth Smart Ready準拠 IEEE802.11ac/a/b/g/n(867Mbps)、Bluetooth Smart Ready準拠 |
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バッテリ駆動時間 | 約13.5時間 | 約13.0時間 | |
カラー | パールホワイト パールブラック |
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サイズ | 270×178×18.5mm(幅×奥行き×高さ/mm) 約904g |
※記載の構成は、記事を作成した2017年03月19日時点の情報に基付く内容となります。
提供されているCPUがPentium 4410Y、Core m3-7Y30、Core i5-7Y54と幅広く、用途に合わせて選びやすいラインアップです。
補足として、Core i5-7Y54は、名称に「m」こそついていませんが、第6世代Core m5の後継となるモデル。Core iという名前ではあるもののCore mシリーズの性質、すなわち省電力かつハイパフォーマンスという特長を持ちあわせたモデルです。
高性能であることはもちろん、ファンレスであるため、動作音が非常に静かである点がメリット。省電力であるためにバッテリの持ちが良いという点も、モバイルノートとしてはメリットが大きいですね。
その他、メモリは4GB or 8GBを、またストレージは128GB SSD もしくは 256GB SSDといずれを選んでもSSDが搭載されるなど、使い勝手の良さはお墨付きだといっても良いでしょう。
人によっては、メインPCとしても十分に活用できる高性能ノートです。
LAVIE Direct NM まとめ
LAVIE Direct NMのレビューは以上となります。
11.6型サイズでありながら、同じディスプレイサイズのノートPCと比較して、コンパクトな筐体を採用したモバイルノートです。
見た目にもとても小さく、加えて約904gという軽さを持つノートは、PCをモバイル利用されている方には理想的なマシンだといえるのではないでしょうか。
小さく軽いだけではなく、キーボードの使い勝手がよいところや、面耐圧のテストをクリアしており安心して持ち運べるという点も、本製品の大きなメリット。
液晶の解像度が高いところも、細かい作業を行う方には何気に魅力ですし、性能は選ぶ構成によって上下するものの、ネットや動画、写真加工、オフィスアプリの利用といった日常作業への利用に十分な性能を持ちあわせており、幅広い用途に対応できるという点も便利です。
いくら本体が小さく軽かったとしても、キーボードが使いづらいと結局すぐに使わなくなってしまうという経験を、私自身が過去に何度かしていることより、モバイルノートを選ぶのなら本製品のようなノートが理想的だと感じます。
特に実用的なモバイルノートをお探しの方に、チェックしていただきたいノートPCです。