Critea DX11-F7 レビュー 第6世代のCore i7を搭載する低価格&高性能な15.6型ノートPC
ドスパラが販売するノートPC、Critea DX11-F7 のレビューです。
Critea DX11-F7は、15.6型フルHD液晶を搭載するノートPC。
第6世代のCore i7を標準搭載するハイスペックなマシンで、重いゲームなどはプレイしないけれど、パワーが必要な用途にPCを利用するユーザーに向いています。
高性能かつ、光学ドライブなど一通りの基本機能を搭載しながらも低価格であるなど、コスパを気にするユーザーには魅力の大きい製品です。
今回は Core i7-6500U、メモリ8GB、256GB SSD、DVDスーパーマルチドライブという構成のモデルを使用してみましたので、その使用感を詳しくご紹介いたします。
【Critea DX11-F7 レビュー記事目次】
・Critea DX11-F7 筺体外観・操作性をチェック
(外観・インターフェース / キーボードの操作性 / 筐体底面内部 / 液晶の見やすさ / 重量)
・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動時間 / バッテリ駆動時間)
・製品のまとめ
(Critea DX11-F7 まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Critea DX11-F7 外観・インターフェースの内容をチェック
まず、Critea DX11-F7の筐体外観をチェックします。
多分ですが、筐体自体は以前掲載した「Critea VF-HE11 i5-6200U」とほぼ同じものを使用していると思います。
シンプルなデザインのノートPCです。
シルバーカラーの天板の端に、Diginnosのロゴが入るデザインを採用しています。
角に丸味を持たせた柔らかい雰囲気のモデルです。
色が明るくややマットな質感の素材であるため、指紋汚れが目立ち難く扱いやすいと思います。
筐体を背面・正面から見たところ。
ディスプレイには15.6型フルHDの非光沢パネルを採用しており、明るい部屋でも作業がしやすいです。
液晶上にはHD画質のWebカメラを内蔵
ディスプレイの最大開閉角度は140度前後。
一般的なノートに比べ、ディスプレイの可動域はやや広いです。
筐体側面のインターフェースをチェックします。
左側面。
電源コネクター、セキュリティスロット、LAN、VGA、HDMI、USB3.0×2基を搭載。(仕様によると、HDMI、D-Subは排他使用となっているようです)
右側面にはヘッドフォン出力&マイク入力のコンボポート、USB2.0、DVDスーパーマルチドライブが並びます。
カスタマイズでブルーレイドライブの選択も可能です。
筐体正面、左側の方にカードスロットを搭載しています。
背面には何もありません。
特別充実しているという程ではありませんが、USBや映像出力、LANなどの一通りの端子に加えて光学ドライブも備えるなど、利用には十分なインターフェースの内容です。
PC本体と付属の電源コネクター&ケーブルです。
電源アダプターは19V、3.42Aで65W。
キーボード周りの操作性
キーボード周りの操作性をチェックします。
アイソレーション型の日本語キーボードです。
右側には3列のテンキーを搭載。
各キーには、丸味のあるやや変わったフォントがプリントされています。
右下の矢印キー付近の配置がやや使い難いように感じますが、全体としては普通に使いやすいキーボードです。
キートップはフラットな形状。
マットな質感の素材を使用しており、指紋痕が目立ちません。
シーソタイプのボタンを搭載したタッチパッドです。
パッドの面積はそこそこ広く、また程良いクリック感のあるボタンが搭載されるなど、ストレスを感じない使い心地です。
タッチパッドのドライバーはSynaptics TouchPad V7.5。
マウスのプロパティからアクセスできるデバイス設定より、タッチパッドの細かな調整を行う事ができます。
筺体底面内部の様子
筐体底面の様子と、底面側からアクセスできる筐体内部の様子をチェックします。
底面全体の様子。
写真では上が筐体背面側、下が正面側というマシンの配置です。
バッテリを着脱できるスロットが設けられています。
また手前の方に開閉可能なカバーが設けられており、内部のパーツへアクセスできるようになっています。
正面寄りの位置にスピーカーを内蔵。
搭載バッテリの容量は38Wh。
底面カバーを開いてみます。
カバーのサイズがそれほど大きくないという事もあり、比較的開きやすいです。
左側にHDDベイ、その隣に無線LAN、メモリ、M.2スロットが並んでいます。
一通りのパーツに、簡単にアクセスできる構造は便利ですね。
HDDベイに利用すると思われる、部品が同梱されていました。
選択する構成内容によっては、これらの部品は付属しない可能性があります。
液晶の見やすさ
Critea DX11-F7に搭載されている液晶の見やすさをチェックします。
本製品で選択できるのは、15.6型フルHDのパネルのみです。
15.6型フルHDの非光沢パネルを搭載。
初期時の画面のスケーリングは125%に設定されるなど、やや大きめのコンテンツ表示となっていました。
画面の色はやや浅い感じがしますが、非光沢であるため長時間利用しても目が疲れにくいです。
視野角は狭いです。多分TNパネルでしょう。
斜めから角度をつけて画面を見ると、画面全体が白っぽく変化してしまいます。
正面から見る分には問題のない表示です。
重量
Critea DX11-F7の重量を測定してみました。
PC本体の重量は2068g。
本製品はモバイルノートではありませんが、15.6型サイズのノートとしては軽い方です
PCを持って部屋を移動するような場合に扱いやすいです。
電源アダプター、ケーブルの重量は340g。
Critea DX11-F7 構成内容と特徴について
掲載している Critea DX11-F7の構成内容と、その特徴について解説します。
【CPU-Z】
【Critea DX11-F7 の主な構成】
OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Core i7-6500U(2.50GHz/TB時最大3.10GHz)
グラフィックス インテル HDグラフィックス520
ディスプレイ 15.6型フルHD(1920×1080)、非光沢
メモリ 8GB(4GB×2/DDR3L SO-DIMM/2スロット)
ストレージ 256GB M.2 SSD(SanDisk製/M.2/AHCI接続)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
LAN 10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T LAN
無線機能 Intel Wireless-AC 3165(IEEE802.11 ac/a/b/g/n)、Bluetooth 4.2
バッテリ リチウムイオンバッテリー(公称値 約4.9時間/実測値は後の項に掲載)
電源アダプター 65W
サイズ 386×258×23(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.1kg(構成により異なる)
保証 1年間 持込修理保証
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年10月04日時点の情報に基付く内容となります。
Windows 10、15.6型フルHD非光沢液晶、Core i7-6500U、メモリ8GB、256GB M.2 SSD、DVDスーパーマルチドライブという構成のモデルです。
基本構成だとメモリは4GBとなるはずですが、期間限定のキャンペーンにより8GBへとアップグレードされた内容となっています。
あと、HDDも500GBから1TBへと無料アップグレード中のようですが、本製品は256GB M.2 SSDへとカスタマイズされているため、HDDのアップグレードは適用されていません。
カスタマイズではCPUや液晶などの内容は変更できませんが、メモリは最大16GBまで、ストレージは2ドライブの構成も選択できるようになっており、光学ドライブはブルーレイドライブも選べるなど比較的選択肢の幅は広いです。
外部グラフィックスは選べないものの、スタンダードタイプのノートPCとしてはかなりハイスペック。
軽いゲームならプレイ可能ですし、簡単な写真や動画編集なども可能であるなど、幅広い用途に利用出来るマシンだと思います。
高性能ながら、低価格である所も魅力的です。
以下、搭載されているストレージの内容です。
SSDの仕様
ディスクの内訳
ストレージにはSanDisk製の「SD8SNAT256G1122」という256GB M.2 SSDが搭載されていました。
AHCI対応のSSDであり、爆速・・という程の性能ではありませんが、高速なストレージです。サクサク作業が行えます。
SSDは他にも容量を選べ、HDDに関しても様々な容量を選べるようになっており、2ドライブの構成も可能です。
ベンチマークテストの結果
以下、掲載しているCritea DX11-F7で実施した、ベンチマークテストの結果です。
【CrystalDiskMark】
Ver.5を使用
【3DMark】
上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyのスコア
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
1280×720、1920×1080/いずれも標準品質、Windowsモード
【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】
上から1280×720、1980×1080(DirectX 9/標準品質(ノートPC))
【Minecraft】
デフォルトの設定で快適に動作 MODなどはいれない状態です
【CINEBENCH R15】
外部グラフィックスを搭載しないモデルであるため、ゲームのプレイはかなり軽いものに限られますが、日常的な用途に利用するノートとしては性能はかなり高い方です。
簡単なものであれば、写真や動画の編集なども行えるパワーを持ち合わせています。
今回、ややカスタマイズをかけた構成内容のモデルを利用していますが、その内容でも十分にリーズナブルであり、コストパフォーマンス重視の方には価格・性能共に魅力のモデルだと言えます。
消費電力・温度
Critea DX11-F7 の消費電力を測定。
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力測定値です。
液晶の明るさは50%に設定しています。(これ以降、全てのテストでこの設定を採用)
アイドル時 ・・・ 9W
ベンチマーク実行時 ・・・ 29W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
外部グラフィックスを搭載しない構成であるため、ベンチマーク実行時であっても低消費電力です。
次に、高負荷時の筐体内パーツ温度の測定結果です。
3DMarkのFire Strikeを、繰り返し10分以上実行した後に測定しています。
高負荷時のCPU温度は70度弱。
普通~やや低温だと思います。
高負荷時のキーボード表面の温度です。
キーボード面中央あたりがやや温かくなるようですが、全体的には低温です。
キーボード操作等が快適に行えます。
再起動時間
Critea DX11-F7の再起動時間を測定。
PassMark Rebooterを利用し、9回の再起動時間を測定してみました。
1回目 0:38
2回目 0:37
3回目 0:36
4回目 0:39
5回目 0:37
6回目 0:41
7回目 0:36
8回目 0:38
9回目 0:37
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 37秒
Critea DX11-F7の再起動にかかる時間は およそ37秒。
SSDを搭載しているため、非常に高速です。
本製品はHDDのみの構成も選べますが、使い勝手を考えるのならSSDを選択するか、SSD&HDDの構成がお勧めです。
バッテリ駆動時間
bbenchを使用し、Critea DX11-F7のバッテリ駆動時間を測定。
設定はストローク実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。
バッテリの電力が100%から3%に減少するまでの時間は26732秒。
約7.4(7.4255555…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
外部グラフィックスを搭載しないため、比較的バッテリの持ちは良いようです。
本製品はモバイルノートではありませんが、自室やリビングなど、場所を移動してPCを利用されるような方には便利なモデルだと思います。
Critea DX11-F7 まとめ
Critea DX11-F7のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・・
・15.6型フルHDの非光沢液晶を搭載
・Core i7-6500Uを標準搭載
・SSDとHDDの2ドライブ構成が可能
・光学ドライブ標準搭載
・メンテナンス性が良い
・ハイスペックな割にリーズナブル
Core i7-6500Uを標準搭載する、15.6型フルHDのハイスペックノートです。
外部グラフィックスは搭載しませんが、日常で利用するベーシックなノートPCとしては性能が高く、また光学ドライブなども標準搭載しており幅広い用途に利用する事ができます。
2ドライブの構成も可能となっており、速度と容量をリーズナブルに両立させたいという方にも対応可能。
メンテナンスのしやすい構造であるため、購入後にHDDを追加したいとか、メモリを追加したいと思った場合や、元々持っているHDDを生かしたい・・などといった場合にも対応できるなど、痒い所に手が届く製品だと言えます。(換装等は保証対象外となる可能性がありますので注意)
価格が安い点も本製品の大きなポイントです。
本製品くらいの構成を持つノートPCで、本製品のような低価格を実現する製品はそれ程多くはありません。
特殊な機能などはありませんが、高性能ノートをできるだけ安く購入したいというユーザーには魅力の大きいノートPCだと言えるでしょう。
コストパフォーマンスに優れたノートをお探しの方は、是非チェックしてみてください。