m-Book W シリーズレビュー GTX 960M搭載!優れたコスパの大画面17.3型ノート
マウスコンピューターが販売するノートPC、m-Book W シリーズのレビューです。
m-Book W シリーズは、17.3型フルHDの液晶を搭載するノートPC。
2015年5月18日現在、マウスコンピューターブランドでは唯一の17.3型液晶を搭載するノートで、グラフィックスにGTX960Mを標準搭載。ハイスペックな大画面ノートの割には価格が抑えられており、コストパフォーマンスは高いです。
ゲームや動画編集などの作業に使えるノートが欲しい方、またデスクトップPC代わりに使える高性能な大画面ノートをお探しの方に向くモデルだと言えます。
今回は、そんなm-Book W シリーズの外観や使用感、性能面について詳しく触れたいと思います。
現在販売中のm-Book W シリーズについては、以下のページをご覧ください。
・m-Book W シリーズ 製品ページ
・マウスコンピューター 実施中のキャンペーン・セール特集はこちら
【m-Book W シリーズ(GTX 960M) レビュー記事目次】
・m-Book W シリーズ 外観・操作性など
(外観・インターフェース / キーボードの操作性 / 筺体底面・内部構造 / 液晶の品質 / 主な付属品)
・GTX 960M搭載 m-Book W シリーズの構成特徴とベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間 / バッテリ駆動時間)
・標準搭載されているソフトウェアの内容
(プリインストール・ソフトウェアの内容)
・製品レビューのまとめ
(m-Book W シリーズ(GTX 960M) まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
m-Book W シリーズ 外観・インターフェースの内容
まず、m-Book W シリーズの外観とインターフェースの内容について解説します。
筺体サイズは幅413mm、奥行き285mm、厚みが31.9mmで、重量は約2.9kg。
サイズは大きくやや重いですが、17.3型サイズのノートにしては軽くコンパクトだと思います。
天板はブラックカラー一色のシンプルなデザインを採用しています。
マットでスムースな素材はサラッとしていて触り心地が良く、見た目に上品な印象です。
天板端には、おなじみとなるmouse computerの立体的なロゴが配置されています。
背面から見た全体の様子 17.3型ノートにしてはシャープな印象
前面から見たPCの様子
17.3型フルHDの非光沢液晶を搭載しています。
光沢で映り込みなどが殆ど気にならず、使いやすいです。
特に画面サイズが大きいと室内の照明などが映り込みやすかったりするので、非光沢パネルが採用されている点は魅力です。
液晶パネルの上には約200万画素のWebカメラを内蔵
液晶パネルの下にはmouse computerのロゴ
筺体側面のインターフェースの内容をチェックします。
今回のモデルは筺体左右側面と、背面側にそれぞれ端子が搭載されています。
左側面。
左からセキュリティロックスロット、USB3.0×2、ヘッドフォン出力やマイク入力、SPDIFなどのオーディオ端子、光学ドライブが並びます。
光学ドライブはブルーレイディスクドライブです。
もちろん、DVDスーパーマルチドライブの構成も提供されています。
右側面にはメディアカードスロット、USB3.0、VGA、LANを搭載。
筐体前面にはインジケーターランプ以外、何もありません。
背面側には左右に排熱口が配置される他、中央付近にUSB3.0やHDMI、mini DisplayPort、電源コネクターなどが搭載されています。
ケーブルを挿しっぱなしにする事の多い映像出力端子や電源コネクター、USBも1基は背面に配置されており、その辺りの端子を良く利用される方には使いやすいと思います。
個人的に好みの配置です。
ディスプレイの最大開閉角度は約130度。
ノートとしては標準的な開閉角度で、画面の角度調整がしやすいです。
PC本体と付属の電源アダプターやケーブル
電源アダプターの仕様は19.5V、6.15Aで120W
キーボードやタッチパッドの操作性
次に、m-Book W シリーズのキーボードやタッチパッドの操作性をチェックします。
サイズの大きいモデルであるため、テンキー搭載でタッチパッドの面積も広く、総合的に操作性は良いです。
キーボード表面全体の様子
キーボード左半分を拡大
キーボード右半分を拡大
右側にテンキーを搭載するアイソレーションタイプのキーボードです。
キーピッチは縦横共に約19mm、ストロークは約2mmとそこそこ深さがあります。
少々強くキーを打っても殆ど撓みもなく、普通に使いやすいキーボードです。
WASDキーに赤矢印がプリントされており、ゲームをプレイするような場合にも利用しやすいと思います。
Windowsキーは左配置ですが、標準搭載されているソフトウェアで有効無効を設定可能です。
キートップの形状は平ら
WASDキー上に赤矢印がプリントされている
白色のLEDバックライトを搭載 暗い場所でも操作がしやすい
キーボード上部に電源ボタン、その左右にスピーカーを2基内蔵
スピーカーがキーボード上部に配置されている事により、サウンドが前方向から耳にダイレクトに届く為か、音質がよりクリアに感じられます、
ノートにしてはそこそこ音が良いと思います。
なお、サウンドユーティリティにはCreative社の「Sound Blaster CINEMA2」を搭載しています。
タッチパッドはボタン独立型。
本製品ではマウスを利用される方が殆どではないかと思いますが、ボタンは程よい柔らかさでパッド面の面積も広く、使いやすいタッチパッドです。
筺体底面内部の構造
m-Book W シリーズの筺体底面の様子と、底面側からアクセス出来る内部の様子を確認します。
筺体底面 写真では上が背面側で下が前面側
開く事の出来るスロットが全部で3つあります。
どのスロットのカバーもネジ留めされており、開くにはドライバーが必要です。
やや変わった形状のゴム足
3つのカバーをすべて開いた図
一番大きなカバーの内部にはCPUやGPU、メモリなどの主要なパーツが搭載されており、写真手前側にある2か所のカバー内にはバッテリとストレージが搭載されています。
ほぼすべてのパーツに触れることができるようになっており、メンテナンスも容易に行えます。
NVMe対応のM.2 SSDを搭載 また後の記事で触れますが非常に高速
データドライブとして大容量HDDを搭載
内蔵されていたバッテリ 仕様は11.1V、62Wh
液晶の見やすさ・品質
m-Book W シリーズに搭載されている、液晶の見やすさや品質をチェックします。
販売されている全ての製品に同じ液晶パネルが搭載されるとは限りませんので、参考程度にご覧ください。
先に述べた事の繰り返しとなりますが、m-Book Wシリーズには17.3型フルHDの非光沢液晶が搭載されています。本製品で提供されているのは非光沢タイプの液晶のみで、光沢はなし。
サイズの大きい画面に沢山の情報を表示させて作業する事ができるため、例えば写真や動画編集など、多数のサイドメニューを表示して作業を行うようなソフトウェアが利用し易いです。
文字やアイコンなどのサイズも程良い感じで、多くの方に利用しやすいのではと思われます。
画面の視野角をチェックします。
斜めから見るとやや色の変化が見られはするものの、視野角は広めです。
発色よく、見やすい液晶です。
色域を測定してみました。
以降、「Spyder 4 Elite」による測定結果を掲載。
sRGBのカバー率は96%、AdobeRGBのカバー率は74%。
色域は広いです。
見た目にも色鮮やかで、写真や映像などが綺麗に見えます。
以下、ガンマカーブの測定結果です。
左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ
ガンマ応答カーブは、RGBそれぞれのカーブに少しずつズレが見られます。
補正カーブを確認するとわかりますが、初期状態では青や緑がやや強いようです。
とはいえ、不自然と感じるほどの色ではありません。
さらに、画面の均一性について。
以下、色ムラや輝度ムラを測定してみました。
色ムラはややあるものの、それ程大きくはありません。
ですが輝度のムラはやや大きく、特に輝度を下げた場合に画面右側が暗くなりやすいようです。
画面に表示する内容によっては、そういったムラが感じられることがあるかもしれません。
総合的にみて、見やすくきれいな液晶だと思います。
画面サイズが大きい為、事務作業やゲームなどもしやすいです。
色ずれはややあるものの不自然なほどではありませんので、色の正確性を重視しないのなら写真編集等も普通に行えると思います。色を重視するのなら、補正を行った方が良いかもしれません。
主な付属品
掲載しているm-Book W シリーズの主な付属品をご紹介します。
実際の内容とは異なる可能性がありますので、一例としてご覧ください。
保証書に付属品一覧表、ファーストステップガイド、サポートマニュアル、特典チケットなど
サポートマニュアル セットアップやWindowsの基本的な操作などについて結構詳しくかかれている
特典チケット
今回の製品にはU-NEXTの30日間無料視聴特典や、 AOSBOX Coolの90日間無料体験、KINGSOFT Office 2013 60日間トライアルといった特典が付属していました。
特典内容は、製品を購入した時点で実施されていたキャンペーンなどによって変化しますので、必ずしも上記の特典が付属するとは限りません。
m-Book W シリーズの外観や操作性、付属品等については以上となります。
次記事では、掲載モデルの構成や実際野性能について詳しく触れたいと思います。
GTX 960M搭載でグラフィック性能が高い事はもちろんですが、今回の製品にはNVMe対応のM.2 SSDが搭載されており、ストレージが驚くくらい高速です。
興味をお持ちの方は、次記事もぜひご覧ください。
次: m-Book W シリーズ(GTX 960M)のベンチマーク結果 PCIe x4接続のM.2 SSD搭載で驚きの速度