IdeaCentre Q190 レビュー 「Tiny」タイプの超小型デスクトップPCを使う(外観編)
レノボが販売するデスクトップPC、IdeaCentre Q190のレビューです。
製品について詳しい方は、そんな製品があっただろうかと思われた方もおられるかもしれませんが、このIdeaCentre Q190は、昨年参加させていただいた米レノボの「Lenovo IN プログラム」の一環としてお送りいただいた海外向けの製品。
日本では発表・販売はされていませんが、タイプとしては ThinkCentre M Tinyシリーズに近いモデルだと言えます。
エントリーレベルの製品であるため、構成や価格などはThinkCentre M Tinyシリーズと大きく異なりますが、非常にコンパクトである所はTinyシリーズと同じ。
今回は、このIdeaCentre Q190について一通りの内容をご紹介したいと思います。製品について詳しく知りたい方は、米レノボの製品ページをご覧下さい。
【Lenovo IdeaCentre Q190 レビュー記事目次】
・IdeaCentre Q190 外観・インターフェース・付属品の内容について
(外観・インターフェース / コンパクト・軽量な筐体 / 付属品の内容 / 3Pプラグ)
・英語版Windows 8の言語を日本語化する手順
(言語パックをインストールする / システムロケールとタイムゾーンの変更)
・構成特徴とベンチマークテストの結果など
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動時かかる時間)
・搭載されているソフトウェアの内容について
(プリインストールソフト / キーボードのショートカットについて / リカバリメディア作成)
・IdeaCentre Q190 のHDDをSSDに換装する
(換装の様子や前後の性能比較など)
・製品のまとめ
(IdeaCentre Q190 まとめ)
IdeaCentre Q190の外観・インターフェースをチェック
まず、Ideacentre Q190の外観やインターフェースの内容をチェックします。
横向きに設置しているとして、各部の様子を解説していきます。
天面側はブラックカラーの光沢パネルで覆われています。
パネルの角にはlenovoやideacentreのロゴを配置。全体的にすっきりとしたスタイリッシュなデザインです。
底面側も同じブラックカラーのパネル。
intelやWindowsなど様々なロゴが貼られています。
横置きだと見えない部分ですが、縦置きにするとラベル等が見えてしまうので、色々と貼られているのは見た目的にはイマイチだと感じます。
底面4角には小さな丸いゴム足を設置。
やや、底面が浮く形となります。
冒頭の写真にも掲載している通り、本製品には本体を立てる為のスタンドが付属しており、縦置きでの設置も可能となっています。
本体を立てて設置した状態
スタンドの横幅が大体7.5mm程度であるため、7.5mm以上の幅があれば狭い場所への設置も可能です。
本製品にはVESAマウントが付属しており、対応のディスプレイであれば本体をディスプレイの背面に取り付ける事も出来るなど、非常に省スペースです。
筺体側面側に設置されているインターフェースの内容をチェックしていきます。
筺体前面側の様子。
前面にはドアが設置されており、中にメディアカードリーダーやUSB3.0×2基、ヘッドフォン出力、マイク入力といった比較的よく利用する端子類が搭載されています。
背面側の様子。
左側からセキュリティケーブル用のスロット、電源コネクター、LAN、HDMI出力、USB2.0×4基、VGA、S/PDIFを搭載。
映像出力はHDMIとVGAとなります。
前面背面あわせて計6基のUSB端子が搭載されるなど、小型の割には端子の数は多めです。
左側面の様子。
縦置きにした場合、上側に当たる部分です。
この面には通気口と電源ボタンのみ。
最後に右側面の様子。
縦置きにした場合、底になる部分です。
この面には通気口が設置されています。
縦置きにした場合、スタンドで塞がれてしまうのでは?と思われる方もおられるかもしれませんが、スタンド側に通気口をふさがないような穴が設けられているため、問題はありません。
コンパクト・軽量な筐体
Ideacentre Q190の筐体は幅193mm、奥行き155mm、高さ23mmと非常にコンパクト。(横置きの場合)
冒頭でThinkCentre M シリーズ Tinyと同タイプの製品と述べましたが、筐体サイズはIdeacentre Q190の方がコンパクトです。(例えば、ThinkCentre M72e Tinyのサイズは34.5mm x 182mm x 179mm)
iPhone 5とのサイズ比較 Ideacentre Q190の筺体が非常にコンパクトである事がわかります
Ideacentre Q190の重量実測値はわずか600g。
600gというと、やや大きめのWindowsタブレットに近い重さです。
デスクトップPCですが、携帯しようと思えばできなくもありません。(ただし、別途ディスプレイを用意する必要があります)
付属品の内容
今回届いた製品に添付されていた、付属品の内容を簡単にご紹介いたします。
実際に販売されている製品とは中身が異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。
製品の箱。
PC本体はとても小さいですが、梱包している箱のサイズは大きめです。
箱の中身は上写真の通り。
PC本体、説明書などの資料類、USBキーボード、VESAマウント、電源アダプター&ケーブル、PCスタンド、USBマウスが入っていました。
PCスタンドは先ほども説明したように、PC本体を縦置き設置するためのもの。
設置面の素材によってスタンドが滑らない様、スタンドの底面に張り付けるゴム製のシールが付いていました。
VESAマウントは、ディスプレイの背面にPC本体を設置するためのもの。VESA規格に対応したディスプレイが必要です。
付属のUSBキーボードは以下のような感じです。
キーボード全体
キーボード左半分
キーボード右半分
アイソレーションタイプのUSBキーボードです。
当然ですが、キーボードは英語配列となっています。
打ち心地はさすがにレノボ製のキーボードだけあって、悪くないですが、英語キーボード特有のキーの配置や形が使い辛いという方はおられるかもしれません。
個人的には、折角PC本体がコンパクトにできているのですから、ワイヤレスタイプのキーボードやマウスであればなお良かったと思います。
僅かにですが、キートップは湾曲しています
IdeaPadやIdeaCentreブランドならではの、OneKey Rescue Systemボタン(矢印マークのボタン)やLVTボタンらしきものが見えます。どちらもソフトウェアを起動するボタンです。
キーボード底面全体の様子
キーボード底面の背側に収納可能なチルトスタンドが設置されており、足を引き出す事でキーボードを傾斜させる事ができます。
マウスは特に変わったところのない、普通のUSBマウス。
電源アダプターとケーブルです。
電源アダプターの仕様は20V、3.25Aで65W。
プラグの形状は3Pタイプ
海外製品といっても本製品は日本で普通に使えますが、1点だけ・・
プラグの形状が3Pタイプ(通常の2PにアースがついているB型プラグ)となっており、2Pへの変換アダプタを利用するか、3P用のコンセントを利用する必要があります。
変換アダプタは量販店や、機器の部品などを取り扱っているショップで購入可能。
また3Pプラグを挿せるコンセントタップも販売されていますし、家庭用のコンセントでも3P用のプラグを利用可能なものがありますので、特に問題にはならないと思います。
Ideacentre Q190 の外観や付属品については以上となります。
次記事では、英語版のWindows8を日本語化するその手順について触れたいと思います。
製品に興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: IdeaCentre Q190 に搭載されている英語版Windows 8の表示言語を日本語に変更する