HP ENVY Phoenix 810 オーバークロックレビュー 東京生産ゲーマーズモデルを使う(外観編)
日本HPが販売するデスクトップPC、HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT のレビューです。
今回掲載のマシンは、HP ENVY Phoenix 810-190jp/CTでラインアップされている中でも最も高性能なプロセッサ、Core i7-4960X Extreme Editionを搭載する「東京生産 ゲーマーズモデル」。グラフィックカードにはGeForce GTX 770(2GB)を搭載しています。
タイトルにもあるように、今回はこのモデルを使用してオーバークロックを行ったレビューを掲載します。まず外観や内部の構造、仕様等について触れたのち、オーバークロックの内容について触れたいと思います。
製品購入を検討されている方、興味をお持ちの方は、是非記事をご覧下さい。
【HP ENVY Phoenix 810 Extreme Edition レビュー記事目次】
・HP ENVY Phoenix 810 筺体外観や内部構造をチェック
(外観・インターフェース / 筺体内部の構造 / レッド・イルミネーション / 付属品)
・HP ENVY Phoenix 810 の構成詳細とベンチマーク結果(通常クロック時)
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間)
・オーバークロックを実行
(OCのメリット・デメリット / BIOSでのOC設定 / Intel Extreme Tuning UtilityによるOC / PCが起動しなくなったら)
・オーバークロックレビュー まとめ
(HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT オーバークロックレビュー まとめ)
ケースの外観・インターフェースの内容をチェック
まずは、今回使用するHP ENVY Phoenix 810-190jp/CT の筐体外観や内部構造等を、簡単にご紹介いたします。
筺体正面図
前面にピアノブラックのパネルを採用した、おなじみのデザインです。
HP ENVY 700と配色等が似ていますが、筺体全体にラインが入るなど、細かな所が異なります。
フロントパネル上部には光学ドライブベイを2基搭載
写真では、上下2基ともベイが塞がっていますが、標準ではDVDスーパーマルチドライブ1基のみの搭載となります。
購入時のカスタマイズで、DVDスーパーマルチドライブをブルーレイROMやブルーレイディスクドライブに変更したり、もう1基のドライブにはブルーレイディスクドライブを搭載可能です。
光学ドライブベイのやや下あたりにスライドパネルを設置
フロントパネル中央付近にあるスライドパネルを開くと、内部にはメディアカードリーダーやUSB2.0が4基搭載されています。
フロントパネル下部には「hp」のロゴや「ENVY Phoenix」、「beats audio」のロゴが入ります。
以下、背面全体図です。
本製品はマザーボードを倒立させるレイアウトを採用しているため、端子類の配置が通常とはやや異なります。
具体的なインターフェースの内容は、背面上部に電源コネクター、中央の拡張スロットにはグラフィックカードから提供されるDisplayPort、HDMI出力、DVI-I、DVI-Dなどの映像系端子が並びます。
拡張スロットの下部には、オーディオ端子が6基(リアスピーカー出力、サイドスピーカー出力、センターサブウーファー出力、ライン出力、ライン入力、マイク入力)、その下にUSB3.0×2、USB2.0×4、LAN、光デジタル音声出力を搭載するという内容です。
筐体右側面 サイドパネルの右下に内部を視認できるクリアなパネルが採用されています
筐体左側面 通気口以外には特に何もなし
底面の足は、筐体前方側から背面側にかけて傾斜するような形で設置されています。
筺体上部の様子
天板はやや中央が窪む形状となっている 小物などを置いておくのに便利
天板後部にはHEWLETT PACKARDの文字が小さく入っている
筺体上部の前方部には、電源ボタンやUSB3.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力端子が搭載されています。
総合してみると、USB端子の数が非常に多いです。
前面・背面合わせるとUSB2.0は8基、USB3.0でも4基搭載されており、多数の外部デバイスを接続する場合でも、不足してしまうような事はまずないでしょう。
配置される位置に関しても、背面はもちろん、前方側においてもフロントパネルと天面の2か所にUSB端子が配置されているため、PCをどのような場所に設置してもアクセスしやすいです。
特に天面側のUSB端子は、スマートフォンやタブレットなどを充電したまま天板の上に置いておくという使い方ができるなど、様々な面で便利だと思います。
筐体内部の構造
次に、筐体内部の構造を簡単にチェックします。
筐体内部へは右側のサイドパネルからアクセス可能です。
サイドパネルは背面にあるネジを外すだけで簡単に外れます。ドライバー等は不要です。
筐体内部全体の様子です。
大まかに説明すると、左上から時計回りに光学ドライブベイ(5.25インチ×2)、電源ユニット、グラフィックカード、CPUと水冷クーラー、メモリ、ストレージ(3.5インチ×3)という内容です。
やや大きめのグラフィックカード(GTX 770)ですが、ステーに固定されているので安心です。
内部はややスペースにゆとりがない印象ですが、ケーブル類がステーにまとめられているため、エアフローは悪くはありません。
筺体フロント側の下部には、3.5インチベイが3基備えられています。
ゲーム目的でPCを利用するのであれば、ストレージ用のベイが3基もあれば十分でしょう。
HDDやSSDの付け外しはとても簡単。
ベイの右側にある金属の留め金を外側に引くだけで、ストレージの抜き差しが簡単に行えます。
筐体背面側の下部には、CPUとCPUを冷却するための水冷システムが搭載されています。
全4基のメモリスロットは、CPUを挟むようにして配置されています。
写真左側のメモリスロットはともかく、右側のスロットはCPUクーラーの奥に配置されているため、もし製品購入後に自分でメモリを追加する場合、CPUクーラーを外す必要がありそうです。(今回のモデルはメモリを16GB搭載。左側のスロット2基にメモリが搭載されています。)
面倒な方は、カスタマイズでメモリを追加してしまった方が早いと思います。
電源の最大出力は600W。
+12Vは4系統に分かれており、それぞれ18A、18A、12A、10Aで最大出力は540W。
下位のHP ENVY 700に搭載される電源(最大出力460W)に比べて、容量が大きいです。
以上です。
筐体内部の構造は、CPUクーラーが搭載されている為にメモリへのアクセスがややし辛いですが、ストレージの追加や換装等は行いやすいです。
メモリはそれ程頻繁に触る場所ではないため、特に問題はないと思います。
レッドカラーのイルミネーションを採用
HP ENVY Phoenix 810には、マシン起動時に赤く点灯するレッドイルミネーションが採用されています。
筐体側面の一部に設置されたクリアパネルや、筺体フロント下部からも内部の赤いイルミネーションが見えるようになっており、シンプルですっきりとした外観でありながらもゲームPCらしさを感じるビジュアルとなっています。
筺体フロントパネル 中央部のラインも赤く点灯
フロント下部のラインからも赤い光が見えます
サイドのクリアパネルからみた、内部のイルミネーション
サイドパネルを外した図
暗闇の中で見る筐体内部の様子
サイドパネルを付けると結構暗くなります
PC起動時のイルミネーションを暗闇の中で見ると、とても幻想的。
筺体全体が暗めの配色であるため、赤が映えてクールな印象です。
付属品の内容
製品に標準で添付される、付属品の内容をご紹介します。
なお、付属品は選択するカスタマイズの内容によっては、以下の内容とは異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。
USBタイプのキーボードとマウス。
カスタマイズでワイヤレスタイプのキーボードやマウスに変更する事が可能です。
机周りをすっきりとさせたい方は、ワイヤレスタイプをご選択ください。
キーボード左半分
キーボード右半分
キートップの形状はほぼ平ら
キーボードの使い勝手は普通です。
ノートと違いキーの配置に余裕があるため、使っていて不便を感じる事はありません。
キーボード最上段の列に、Windows 8ならではのチャーム機能にアクセスするためのキーをいくつか配置しています。Windows 8や8.1搭載のPCを使う場合には、結構便利な機能です。
キーボードにチルト機能はありませんが、デフォルトでややキーボード面が傾斜する形状となっています。
マウスもUSBタイプ。
使い勝手は普通。
DVI端子をVGA(アナログRGBミニD-sub15ピン)端子に変換するためのアダプターが付属していました。
その他には、簡単な説明書などが付属しています。
TVチューナーなどを選択した場合、専用のリモコン等が付属します。
HP ENVY Phoenix 810 の筐体外観や内部の構造、付属品については以上となります。
引き続き、構成や性能面について触れていきたいと思います。
(まずは構成や通常時の性能をご紹介したのち、オーバークロックについて書く予定です)
興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: HP ENVY Phoenix 810-190jp/CTのベンチマーク結果 ゲーマーズモデルの性能は?