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前記事(HP ENVY Phoenix 810 オーバークロックレビュー  東京生産ゲーマーズモデルを使う(外観編))に続き、今回はHP ENVY Phoenix 810-190jp/CTの性能面について。

掲載のモデルはプロセッサにCore i7 -4960X Extreme Edition、メモリ16GB、GeForce GTX 770(2GB)等を標準で搭載する「東京生産 ゲーマーズモデル」。

ハイエンドなゲームタイトルでも快適にプレイできると思われるハイスペックなマシンです。プロセッサの冷却には水冷式のクーラーが採用されており、長時間のゲームのプレイに適した製品だと言えるでしょう。

今回は上記構成のモデルを使用し、一通りのベンチマークテストを実施してみました。


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【HP ENVY Phoenix 810 Extreme Edition レビュー記事目次】

・HP ENVY Phoenix 810 筺体外観や内部構造をチェック
外観・インターフェース筺体内部の構造レッド・イルミネーション付属品

・HP ENVY Phoenix 810 の構成詳細とベンチマーク結果(通常クロック時)
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間

・オーバークロックを実行
OCのメリット・デメリットBIOSでのOC設定Intel Extreme Tuning UtilityによるOCPCが起動しなくなったら

・オーバークロックレビュー まとめ
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT オーバークロックレビュー まとめ


HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT の構成とその特徴

まずは、掲載しているHP ENVY Phoenix 810-190jp/CTの主な構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-ZとGPU-Zの実行結果です。

【CPU-Z】






【GPU-Z】

【HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産 ゲーマーズモデル の主な構成】

OS Windows 8.1 64bit
プロセッサ Core i7-4960X Extreme Edition(3.60GHz/TB時最大4.00GHz)
チップセット X79 Express
グラフィックス NVIDIA Geforce GTX 770(2GB)
メモリ 16GB(8GB×2/PC3-12800(1600MHz)/4スロット/最大328GB)
ストレージ 128GB SSD(Micron製) + 1TB HDD + 1TB HDD(2台とも7200rpm/Seagate製)
光学ドライブ1 DVDスーパーマルチドライブ
光学ドライブ2 ブルーレイディスクドライブ(BDXL対応)
Beats Audio 対応
TVチューナー なし
無線機能 IEEE 802.11a/b/g/n/ac (Draft) + Bluetooth 4.0
拡張ベイ 5.25インチ×2、3.5インチ×3
拡張スロット PCI Express x16×2、PCI Express x1×2、PCI Express Mini Card ×1
電源 600W
サイズ 175×412×415(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約10.7kg
保証 3年間出張修理サービス(出張修理サービス、パーツ保証、電話サポート)

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2014年04月22日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。

OSにWindows 8.1、プロセッサにはCore i7-4960X Extreme Edition、メモリ16GB、Geforce GTX 770(2GB)、128GB SSDと2台の1TB HDDを搭載するハイスペックな内容のマシンです。上でも述べた通り、プロセッサの冷却には水冷式のクーラーが利用されています。

グラフィックスに関しては、搭載されているGTX770はミドルエンドモデルに位置づけられるグラフィックカードではありますが、ミドルエンドの中ではハイエンドモデルに近い性能を持つとされており、ゲーム用として不足はありません。

メーカー製のゲームPCとしてはとてもスペックが高く、「東京生産 ゲーマーズモデル」という名前に相応しい内容だと言えるでしょう。3年間の出張修理サービスも標準で付属しており、安心して使えます。

なお、ゲーム用途には標準構成で十分な内容ですが、カスタマイズオプションとしてストレージやメモリ、TVチューナーや無線LAN、増設用の光学ドライブ等が提供されており、購入時に適度変更する事が可能です。プロセッサとグラフィックカードは固定となります。

今回掲載しているモデルはHDDや増設用の光学ドライブ、無線LAN等がカスタマイズで変更&追加されているため、標準構成とは異なりますが、性能に関係するパーツはほぼ標準構成と同じ内容です。



搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。


SSDの詳細



HDDの詳細


ディスクの内訳

掲載モデルには、プライマリディスクとしてMicron製の「MTFDDAK128MAM-1J1」という128GB SSDと、Seagate製の「ST1000DM003-1CH162」という1TB HDDが2台増設されていました。

SSDはC400シリーズと呼ばれるモデル。
確か、過去にファームウェア問題があった製品だったと思いますが、かなり前に新しいファームウェアがリリースされており問題は解決しています。もちろん、搭載のSSDのファームウェアは新しいものに更新されており、問題ありません。

速度に関しては、Readに比べるとWriteがやや遅め・・というタイプのSSDですが、普通に高速です。

HDDに関しては7200rpmの1TB HDDが2台搭載されていますが、増設用のHDDは1TBの他、2TBや3TBの選択も可能。大容量HDDを選択すれば、写真や動画の保存はもちろん、録画したデータをPCに保存するなどの用途にも利用できます。

比較的安価な低容量SSDと大容量HDDという、コストパフォーマンスの高い組み合わせです。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているHP ENVY Phoenix 810-190jp/CTのベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 8.7
メモリ 8.7
グラフィックス 8.4
ゲーム用グラフィックス 8.4
プライマリ ハードディスク 8.15

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 428.9185.8
512K 321.2192.3
4K 26.08106.3
4K QD32 291.5167.8

数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値


【3DMark】


ベンチマークスコア


Fire Strikeの詳細

Ice Storm・・・ 150707
Cloud Gate・・・ 24701
Fire Strike・・・ 6912


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1280×720 / 右:1920×1080

1280×720 ・・・ 35843~36325
1920×1080 ・・・ 19450~19796


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 78435
1920×1080 ・・・ 55703

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1280×720 / 右:1920×1080

1280×720 ・・・ SCORE:16408 / RANK:S
1920×1080 ・・・ SCORE:11225 / RANK:S


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

ワールド編 左:1360×768 / 右:1920×1080

キャラクター編 左:1360×768 / 中央:1920×1080 / 右:3840×2160(4K)

【ワールド編/設定は標準品質】
1360×768 ・・・ SCORE:18356 / 評価:非常に快適
1920×1080 ・・・ SCORE:14851 / 評価:非常に快適

【キャラクター編/設定は高品質(デスクトップPC)】
1360×768 ・・・ SCORE:17680 / 評価:非常に快適
1920×1080 ・・・ SCORE:12090 / 評価:非常に快適
3840×2160 ・・・ SCORE:3897 / 評価:快適


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 52.15fps
CPU ・・・ 11.12pts


ベンチマークテストのスコアはいずれも非常に高いです。
高負荷なゲームであっても、高画質設定で快適にプレイする事ができる性能です。

ここまでの性能は必要がないという場合、GTX760を搭載した下位モデルを選択されると良いでしょう。

下位モデルにはCore i7 -4820Kや GTX 760 (1.5GB)、メモリ8GBという内容に3年間出張修理サービスが付属したモデルと、同じ構成で1年間保証が付属するという2種のモデルがラインアップされています。

いずれのモデルも上位モデルに比べると価格がかなり抑えられており、高性能PCが欲しいけれど予算に余裕がないというユーザに向いています。もちろん性能は上位モデル程ではありませんが、ゲームのプレイには十分なパフォーマンスです。

保証に関しては、3年保証有りと無しでは1万円程度の価格差。
少しでも安い方が良いというのならばともかく、本製品は高負荷な用途に長時間利用すると思われる製品ですので、予算的に可能であるのならば3年保証の選択をお勧めいたします。



消費電力・温度

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CTの消費電力について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力値です。

アイドル時 ・・・ 57W
ベンチマーク実行時 ・・・ 300W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

高性能なCPUやグラフィックカード、計3台のディスク等を搭載しているため、消費電力は大きいです。

本製品には最大出力600Wの電源が搭載されており、その範囲内に収まる内容だと思いますが、オーバークロックの実行等によって供給電力が一時的に不足する可能性も考えられます。電力に余裕がないと電源にも負荷がかかりやすいです。(一般的には、電源容量の半分程度の消費電力で利用するのが理想です)

オーバークロックは保証対象外であるため、オーバークロック実行時の電力消費については考慮されていないのかもしれませんが、もうワンランク上の電源を選択できると良かったです。




次に、高負荷時のパーツ温度について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を30分以上実行)のパーツ温度測定結果です。

高負荷時、グラフィックカードは80度をやや超える温度となりますが、CPUの温度はそれ程高くはならないようです。これは、水冷クーラーによる冷却の効果が大きいと思います。

個人的に水冷はあまり好きではないのですが(良いとか悪いなどという理由ではなく好みによるものです)、過去に利用した水冷タイプの製品でも同じような結果が出ていた事から、温度を低く保つ効果は空冷ファン採用の製品よりもかなり大きいようです。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを使用し、HP ENVY Phoenix 810-190jp/CTの起動やシャットダウンにかかる時間を測定してみました。以下、10回の再起動にかかった時間とその平均値です。

1回目 0:35
2回目 0:34
3回目 0:34
4回目 0:33
5回目 0:33
6回目 0:34
7回目 0:33
8回目 0:35
9回目 0:34
10回目 0:34

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 33秒

SSDを搭載したHP ENVY Phoenix 810-190jp/CTの再起動にかかる平均時間は、約33秒という結果です。

ノートPCのデータとなりますが、SSDを搭載するノートでは平均して30秒~40秒の再起動時間という結果が出ており、ほぼそのデータ通りだと言えるでしょう。非常に高速です。

なお、カスタマイズにより別のSSDを搭載した場合や、HDDを搭載するモデルでは上記とは違った結果になると思われますので、参考程度にお願いいたします。




HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産 ゲーマーズモデルの性能については以上となります。今回掲載したのは通常時のパフォーマンスです。

次記事ではオーバークロックの実行により、どのようにパフォーマンスが向上するのかについて見ていきたいと思います。

興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT でオーバークロック OCによる性能向上の効果をチェック