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富士通が販売するノートPC、LIFEBOOK SH76/HN のレビューです。

LIFEBOOK SHというと、昨年の秋頃にも一度レビューを掲載しましたが、
今回掲載するモデルはインテルの第3世代Core iプロセッサーを搭載するLIFEBOOK SH76/HNとなります。
昨年のLIFEBOOK SHシリーズのレビュー記事

タイトルで LIFEBOOK SHシリーズは着脱可能な光学ドライブを搭載した13.3型のノートPCだと書いていますが、
単に取り外しが可能だというだけではなく、オプションでは増設用内蔵バッテリユニットや内蔵HDDユニット、
モバイルプロジェクターユニットなども用意されるなど、薄型のノートPCにしては拡張性の高い構造を持ちます。

最近では薄型ノート・・ときくとUltraBookを想像してしまうのですが、
このSHシリーズは薄型だとはいってもUltraBookの仕様には準拠していません。

なので、カテゴリ的には普通のノートPCという製品の位置づけになるのですが、
個人的にはUltraBookを買うのならこのSHシリーズをお勧めしたいと考えており、それだけの理由があります。

今回の記事では、そんなLIFEBOOK SH76/HNの外観や性能、実際の使用感といった基本的な事柄に加え、
多くのUltraBookよりもこの製品をお勧めする理由についても触れてみたいと思います。

なお、記事を最初から最後まで読むのが面倒だという方や時間のない方は、
ページ最後に掲載の LIFEBOOK SH76/HN のまとめをご覧下さい。



【LIFEBOOK SH76/HN 外観】

まずはLIFEBOOK SH76/HNの外観からみていきたいと思います。

LIFEBOOK SH76/HNの天板の様子。
今回のモデルのカラーはマットブラックです。

モバイルノートは特に本体に手で触れる機会が多いと思うのですが、
このマットブラックの天板は触れても指紋がつきにくいため、扱いやすいです。

なお、その他のカラーとしてシャイニーブラックやアーバンホワイト、ガーネットレッド等が提供されていますが、
SHシリーズはモデルによって選択できるカラーが異なっており、SH76/HNではマットブラックのみの提供となります。

デザイン以外の部分として、筐体にはマグネシウム合金が使用されており強度が高いです。
実際に試したわけではないですが、約200kgfの全面加圧に耐えられる強度を備えているのだとか。




筐体側面のインターフェースの内容をみていきます。

LIFEBOOK SH76/HNの左側面の様子。
電源コネクター、LAN、排気孔、VGA、HDMI、USB3.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力を搭載。

USB3.0は片方のみ、本体の電源オフ時でも外部デバイス等を充電できる機能を持ちます。




筐体前面の様子。
前面左側に無線LANのオンオフスイッチ、右側には各種のインジケーターランプを搭載しています。




筐体右側面の様子。
左上からExpressCardスロット、メディアカードスロット(ダイレクト・メモリースロットと呼ぶ)、
DVDスーパーマルチドライブ、USB2.0、セキュリティケーブル用のスロットを搭載しています。

なお、DVDスーパーマルチドライブは冒頭でも触れたように取り外しが可能です。
取り外した後のベイには様々なユニットを取り付けることができます。

増設用内蔵バッテリユニットやHDDユニット、モバイルプロジェクターユニットは有料オプションとなりますが、
LIFEBOOK SH76/HNには標準の添付品としてモバイル・マルチベイ用カバーが付属しており、
光学ドライブの代わりに取り付けることで本体全体の軽量化を図ることができます。
(また後ほど写真を掲載します)




背面には何もありません。




液晶がとても薄いです。




LIFEBOOK SH76/HN の筐体サイズは幅316mm、奥行き223mm、厚み16.6~23.2mm。
13.3型サイズで光学ドライブを搭載しながらも、最厚部が23.2mmとは非常に薄いです。

とはいってもUltraBookではより薄型のモデルが存在するため、
外観だけを見た場合、それ程珍しいものには感じられないかもしれません。

ですが、UltraBookでは薄さを追求した事で操作性が犠牲になっているモデルも多いです。

私がこのLIFEBOOK SHを良いと思う理由として、薄く軽量であるという部分ももちろんあるのですが、、
それ以上に操作性でUltraBookに勝る部分が多いと考えており・・

また後にも触れますが、ノートPCを携帯している時間と同じくらいか、
若しくはそれ以上にPCで作業する時間が長い事を考えると、操作性の良さは大きなメリットです。




ディスプレイには13.3型ワイドHD(1366×768)の非光沢液晶を搭載。
標準では光沢の液晶が搭載されますが、カスタマイズで非光沢液晶へと変更する事ができます。

モバイル用途のノートですので、映り込みの少ない非光沢液晶はおすすめです。




液晶下部のベゼル上にはFUJITSUのロゴ、液晶の上部には約92万画素のウェブカメラが搭載されています。




LIFEBOOK SH76/HNのキーボード。
アイソレーションタイプのキーボードを採用しています。

キーピッチは約19mmと余裕があり、キーストロークは約1.7mmとやや短めではありますが、
薄型のノートとしては結構余裕があると思います。

どちらかというとキーストロークの浅いキーボードが苦手なのですが、
UltraBookでは製品の性質上、キーストロークの浅いものが多いです。

このLIFEBOOK SH76/HNのキーボードは柔らかくはあっても適度なクリック感はあり、
打っていて疲れにくいキーボードだと感じます。

配列も特に問題はありません。




カーソルキーが他のキーから独立して配置されており、とても使いやすいです。




わかり難いのですが、キートップはやや中央が窪む形状となっており指なじみが良いです。




キーボードのサイドに色がついています。

ここの色は選択する筐体のカラーによって異なっており、
筐体がマットブラックの場合、キーボードのサイドカラーはブルーとなります。




LIFEBOOK SH76/HNのタッチパッド。
やや変わった様子のタッチパッドです。

左側のパッドやボタン部分はフラットポイント、右側の円形のパッドはスクロールパッドと呼ばれます。
フラットポイントのボタンの中央にあるのは指紋センサーです。

このタッチパッドは非常に優秀で、パッド部分はもちろんボタンも柔らかく押しやすく出来ており、
操作をしていてストレスを感じる事がありません。

薄型のUltraBookではこの部分が特に使い難い製品が多いですが、
薄型でないノートPCのタッチパッドと比べても操作性は優れていると思います。

あと、右側にある円形のスクロールパッドは画面のスクロールを簡単に行う為のもの。

円形のパッドの上をクルクルと指でなぞる事で、ブラウザ等の画面のスクロールを簡単に行う事が出来ます。
マウスを使って画面をスクロールさせるのと同じくらい操作がしやすいです。




キーボードの上部ベゼルにはステレオスピーカーやECOボタン、電源ボタンなどが配置されています。

ECOボタンは省電力ユーティリティーを呼び出すためのボタンで、
簡単な操作でマシンを省電力な状態へと設定変更する事ができます。

ステレオスピーカーの横にDTSの文字が見えますが、これはDTS社のサウンド技術の採用を示すもの。
とはいっても薄型のノートなので音は普通で、期待できるほどではないです。




ディスプレイはかなり後方まで開きます。

この部分の可動性が高いと、どのような角度からでも画面を真っ直ぐに見ることが出来るため、
特に利用シーンが多岐にわたる外出時などに使いやすいです。

例えば膝の上などに置いて使う場合、PCを見下げる形で使用することが多くなりますが、
ディスプレイが余り開かない場合だと、画面を上側から見る事になる為に非常に使い辛いのですが、
ディスプレイの可動性が高いと、見やすい位置にまでディスプレイの角度を調整する事ができます。




底面。
中央にメモリスロットのカバーがあります。

なお、写真左側に光学ドライブが搭載されていますが、
上でも述べた通り、この部分は取り外す事が出来ます。

その様子については次項で掲載したいと思います。




付属の電源アダプター。
とても小さく軽量で、携帯するのにも苦労しません。

といっても、LIFEBOOK SH76/HNはバッテリー駆動時間がかなり長めであるため、
基本的にはアダプターを持ち歩く必要はないと思います。

旅行時などに重宝します。




プラグの形状はめがね型です。




LIFEBOOK SH76/HN の外観については以上となります。

LIFEBOOK SHシリーズはUltraBookと同等の携帯性を持ちながらも、多くのUltraBookよりも操作性はよく、
特にノートPCで「見る」操作だけでなく、キーボードやタッチパッドを使った作業をよくされる方に適しています。

13.3型にしては軽量(重量は後の項で触れています)ですし、強度も高く非光沢液晶も選択できるなど
「モバイルPCはこうであって欲しい」という幾つかのポイントをしっかり抑えたモデルだと思います。

モバイルマルチベイ構造により、バッテリやHDDを増設したりプロジェクター機能を追加できる部分もユニークです。
プロジェクターはともかく、内蔵バッテリユニットやHDDユニットを便利だと思われる方は多いのではないでしょうか。

引き続き、機能面をみていきます。




【モバイル・マルチベイ構造を利用して本体を軽量化する】

LIFEBOOK SH76/HNにはモバイル・マルチベイ構造が採用されており、
筐体側面のモバイル・マルチベイ用に提供されている様々なユニットを取り付ける事ができるようになっています。

標準の状態ではDVDスーパーマルチドライブが装着されていますが、
その他にもオプション(有料)で用意されている増設用内蔵バッテリユニットや増設用内蔵HDDユニット、
モバイルプロジェクターユニットなどを装着する事が可能です。

ここでは、LIFEBOOK SH76/HNに装着されているDVDスーパーマルチドライブを、
標準添付の「モバイル・マルチベイ用カバー」に付け替える様子を掲載してみます。




モバイル・マルチベイには筐体の右側面からアクセスできます。

底面にあるモバイル・マルチベイロックをスライドさせるだけで、
装着されているユニットを簡単に取り外す事が可能です。




DVDスーパーマルチドライブを取り外しました。




こちら、製品に付属しているモバイル・マルチベイ用のカバー。
DVDスーパーマルチドライブと付け替える事で、本体の軽量化を図ることができます。




モバイル・マルチベイに差し込むだけで簡単に装着できます。

DVDスーパーマルチドライブを使う機会はそれ程頻繁にはないと思いますので、
外出時などはこのモバイル・マルチベイ用カバーに付け替えると良いかもしれません。



なお、過去に掲載したSH76/ENのレビューでは、
モバイルプロジェクターユニットを装着し使ってみた様子を掲載しています。

興味をお持ちの方はそちらの記事もご覧下さい。
(LIFEBOOK SH に モバイルプロジェクターユニット を装着して使ってみる)
//ykr.ykr414.com/2012/01/20/lifebook-sh-mobile-multi-bay-review/




【光学ドライブ搭載時・非搭載時の重量】

LIFEBOOK SH76/HNにDVDスーパーマルチドライブを装着した場合の重量と、
モバイル・マルチベイ用カバーを装着した場合の重量を測定してみました。



光学ドライブ搭載時の重量は1337g、モバイル・マルチベイ用カバー装着時の重量は1211g。

構成内容によって重量は若干前後するのですが、今回のLIFEBOOK SH76/HNの構成での重量の公称値は
スーパーマルチドライブ装着時で約1.34kg、モバイル・マルチベイ用カバー装着時で約1.21kgとなっており、
ほぼその数値と一致している事がわかります。

13.3型サイズでこの重量はかなり少なめです。

UltraBookは薄くはあるものの、重量はモバイルノートとしては重めのものが多いです。
それを思うと、軽く薄く使い勝手の良いLIFEBOOK SHは優秀です。



ついでに電源アダプターの重量も測ってみました。

226g。
13.3型サイズのノートPCのアダプターとしては軽めだと思います。

電源アダプターを携帯する場合などに便利です。




【LIFEBOOK SH76/HN 構成と実際の性能】

LIFEBOOK SH76/HN の主な構成と、ベンチマーク結果などをみていきます。

【LIFEBOOK SH76/HNの主な構成】

OS Windows 7 Professional SP1 64bit
プロセッサ Core i5-3210M(2.50GHz/TB時最大3.10GHz)
チップセット HM76 Express
グラフィックス HD グラフィックス4000(CPU内蔵)
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-12800 DDR3 SDRAM/最大8GB)
ストレージ 128GB SSD(東芝製)
光学ドライブ スーパーマルチドライブ(着脱式)
ディスプレイ 13.3型ワイドHD(1366×768)、光沢なし
無線機能 Centrino Wireless-N + WiMAX 6150
バッテリ 内蔵バッテリパック(L)(駆動時間:約13.1時間)
サイズ 316×223×16.6~23.2(幅×奥行き×高さ/mm/6セルバッテリー搭載時)
重量 モバイル・マルチベイ用カバー装着時:約1.21kg/スーパーマルチドライブ装着時:約1.34kg
カラー マットブラック

※記載の価格や構成は2012年8月24日確認の情報を元に記載しています。

今回の LIFEBOOK SH76/HNは、富士通の直販サイト WEB MART限定で販売されているカスタムメイドモデル。
掲載のモデルはSH76/HNの標準構成に幾つかのカスタマイズを加えています。

具体的にはOSをWindows 7 Professionalに、ストレージを128GB SSDに、ディスプレイを非光沢のパネルに・・
といったカスタマイズを加えており、一般的にカスタマイズで用意される事の多いWiMAXや指紋センサーなどは標準で搭載しています。

LIFEBOOK SH76/HNでは、その他にも上位のCore i7や容量の大きいSSD、Blu-ray Discドライブ、
モバイル・マルチベイ用の各種ユニットといったオプションが提供されており、構成の自由度は比較的高めです。

保証に関しても標準で3年間の保証に対応しており、PCを長期間安心して利用する事ができます。

ただ、このノートPCにはBluetoothが搭載されていません。
ですので、Bluetooth対応の機器等を普段から使われている方には不便に感じられる部分もあるかもしれません。

あと個人的に、解像度が1366×768と低めの液晶しか選べないという所が少し残念なのですが、
それ以外に気になる部分はなく、多くの方に扱いやすい構成内容のモデルだと思われます。


なお、補足情報として、2012年8月24日現在富士通直販のWEB MARTにて
期間限定でLIFEBOOK SHシリーズを含むノート製品が20%オフとなるクーポンが提供されています。
(2012年9月5日(水曜日)14時まで。ご利用の際は期間や割引率を必ずご確認ください)

このクーポンは随時提供されているのですが、割引率は時期によって変化します。
現在の20%もの割引率はかなり高い方だといえるでしょう。

オプションのユニットを付属させたり、SSDなどのパーツを載せるとかなり価格が上がってしまいますが、
価格が上がれば上がるほど割引額も大きくなりますので、購入の際は必ずクーポンを利用したいところです。




上記構成のLIFEBOOK SH76/HNのベンチマーク結果を見ていきます。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.1
メモリ 5.9
グラフィックス 5.1
ゲーム用グラフィックス 6.3
プライマリ ハードディスク 6.7

基本スコアはグラフィックスの5.1。

CPU内蔵のグラフィックスを使用しているせいもあり、グラフィックスは標準的な値、
メモリもそれ程スコアは高くはありませんが、プロセッサやディスク等のスコアはやや高めです。

メモリはカスタマイズで8GBにするのも良いですが、
底面から簡単に増設できるので、市販のものを買ってきて追加しても良いかもしれません。
(自分でパーツ等のカスタマイズをすると、保証が受けられなくなる可能性があるので注意)



【CrystalDiskMark】

Seq 198.250.77
512K 168.132.61
4K 11.003.371
4K QD32 9.9974.349

数値は左がRead、右がWrite

ディスクの速度。
128GBのSSDを搭載しておりスコアは高めですが、Writeの値がSSDにしてはやや低めです。

詳しく調べてみたところ、今回のモデルには「THNSFB128GMSJ」という東芝製のSSDが搭載されているのですが、
このSSDはそれ程高速なモデルではないようです。

とはいえ、実際の利用においては起動も処理も早く、スコア云々が気になる事はありませんでした。
高速な環境で作業をしたいという方には、SSDの搭載はおすすめです。

ただ現在、SSDの価格は大幅に下がってきていますので、できる方であればカスタマイズでSSDを載せるのではなく、
HDDモデルを購入してSSDに換装するのもコスパ的には良いと思います。

ただ上にも書いたように、自分でパーツ等のカスタマイズを行うと
メーカーの保証が受けられなくなる可能性があるので注意が必要です。



【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 159961
ALU ・・・ 46016
FPU ・・・ 44040
MEM ・・・ 28256
HDD ・・・ 18361
GDI ・・・ 14074
D2D ・・・ 2426
OGL ・・・ 6788



【3DMark06】

3DMark score ・・・ 3373
SM 2.0 Score ・・・ 1138
SM 3.0 Score ・・・ 1516
CPU Score ・・・ 1492



【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1280×720 ・・・ 1550~1555



【デビル メイ クライ 4】

【1280×720】
平均fps ・・・ 24.08~44.84
RANK ・・・ D



【ファンタシースターオンライン2 】

1280×720 ・・・ 310

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作



【FINAL FANTASY XIV】

左がLOW 右がHIGH

LOW ・・・ 671
HIGH ・・・ 367


このモデルでゲーム等をされる方は居ないでしょうから あまり気にかける部分ではありませんが、
グラフィック性能は軽めのゲームが出来るくらい。

今回の構成は、日常的な作業に関しては申し分のない性能で、
上位のCPUを選択すれば動画のエンコードといった負荷のかかる作業も十分に出来ます。

ちなみに余談となりますが、私は現在、今回掲載しているLIFEBOOK SH76/HNと同じCore i5-3210M搭載の
ノートPCを利用しているのですが、性能面に全く不満はありません。

メモリやストレージ等の構成が違うなどの差はありますが、
Core i5-3210Mであってもそれなりに負荷の高い作業は行えます。

ひとつだけいうとSSDは高価ですが、導入すると体感速度がHDDの時とは全く変わりますので、
予算に余裕があるのであればカスタマイズ等で載せた方が良いと思います。




次に、LIFEBOOK SH76/HNの消費電力について。
アイドル時とベンチマーク(デビルメイクライ4)実行時の消費電力測定結果です。

アイドル時 ・・・ 11W
ベンチマーク実行時 ・・・ 29W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

消費電力はアイドル時、ベンチマーク実行時ともに低いです。
LIFEBOOK SH76/HNのバッテリー駆動時間の長いのは消費電力の低さも関係しています。




続いてLIFEBOOK SH76/HNのの筐体内のパーツの温度。
上と同じく、アイドル時とベンチマーク実行時の温度を測定しています。

パーツの温度は、負荷をかけてもそれ程大きくは上がりませんでした。
ノートPCとしては普通です。

薄型のノートPCは内部の熱が外側に伝わりやすいため、筐体表面の温度が上がりやすいように思うのですが、
このモデルはベンチマークのような負荷のかかる作業時でも表面が熱くならず、快適に操作を行う事ができます。



なお、いつもであればバッテリーのベンチマーク結果も掲載するところなのですが、今回はなぜかうっかりしており、
バッテリー駆動時間を測定したのにもかかわらず、測定結果が記録されたファイルを取っておくのを忘れてしまいました。

このLIFEBOOK SHシリーズはバッテリー駆動時間が非常に長く、
今回掲載しているモデルの構成においては公称値で約13.1時間のバッテリー駆動時間とされています。

バッテリーのベンチマーク中も、マシンのバッテリーの電力残量が低くなり休止状態になるまで
かなりの時間がかかった記憶がありますので、実際の利用でもバッテリーの持ちはかなり良いといえます。

モバイル・マルチベイ用の「増設用内蔵バッテリユニット」を併用すれば、さらにバッテリー駆動時間を延ばすことができますので、
外出時に長時間マシンを使われる方などは利用を検討される価値があると思います。
(今回の構成で、増設用内蔵バッテリユニットを用いた場合の駆動時間の公称値は約17.9時間)




【ソフトウェアの内容をチェック】


LIFEBOOK SH76/HNの起動時のデスクトップ画面

LIFEBOOK SH76/HNには多数のソフトウェアが標準で搭載されています。

中でもPCの使い方や設定方法など、初心者向けのサポートを行うソフトウェアが充実しており、
PCの操作に不慣れな方でも簡単に様々な設定を行う事が出来るよう配慮されているのが特徴だといえます。

その内容を簡単にチェックしてみます。




パソコンを使うための必要な準備や操作方法を案内する、
「パソコン準備ばっちりガイド」や@メニュー。




PCのデータをバックアップしたり、バックアップファイルからデータの復元を行う事ができる「バックアップナビ」。
リカバリディスクもこのソフトウェアで作成する事ができます。




様々なサポート情報を参照したり、トラブル時の解決方法などを探る事ができる「サポートナビ」。



LIFEBOOK SHシリーズには上にあげた以外にも様々なソフトウェアが搭載されており、
何かしたいと思ったときにも大抵の事はすぐに出来るようになっています。

PCに慣れた方だと、予め多数のソフトウェアが搭載された状態を好ましく思わない方も多いですが、
あまりPCの操作に詳しくない方の場合、最初から様々な機能が使えるという状態はとても便利。

PCに詳しい方はもちろん、初心者にもおすすめできるノートPCです。




【LIFEBOOK SH76/HN まとめ】

最後に、LIFEBOOK SH76/HNの長所や短所を簡単にまとめてみたいと思います。

【長所】

・13.3型サイズで光学ドライブを搭載するノートPCにしては薄型&軽量
・薄く軽いが堅牢性は高い
・キーボードやタッチパッドなどの操作性が良い
・バッテリー駆動時間がとても長い
・モバイル・マルチベイ構造を採用している

【短所(という程ではないですが一応)】

・液晶の解像度が1366×768ドットとやや低め
・Bluetoothが搭載されていない

LIFEBOOK SH76/HNは、光学ドライブを搭載する13.3型サイズのノートPCにしては薄く軽量です。

UltraBookの仕様には準拠していないものの、携帯性はUltraBookと比較して負けておらず、
さらに堅牢性の面などもしっかりと配慮されています。(筐体は約200kgfの全面加圧に耐えられる強度を持つとの事)

また操作性の面で難のある製品の多いUltraBookに対し、
LIFEBOOK SH76/HNはキーボードやタッチパッドの操作性がとても優れており、
特にノートPCで長時間作業をされる事が多い方にはとても扱いやすいノートPCです。

UltraBookが低電圧のプロセッサを使用しているのに対し、
LIFEBOOK SHでは標準電圧のプロセッサを使用しているという部分も見逃せません。

バッテリー駆動時間においても、標準バッテリーのみでもバッテリー駆動時間はかなり長いのですが、
増設用内蔵バッテリユニットを用いる事でより駆動時間を持続させる事ができるなど、
外出先で長時間ノートPCを使われる方にはとても便利。

このように、LIFEBOOK SH76/HNはモバイルPCにあって欲しい性能を多数備えています。


一方で、液晶の解像度が13.3型で1366×768とそれ程高くは無く・・
私の好みもありますが、もう少し高めの解像度を持つ液晶も選べると良かったと思います。

あとBluetoothのオプション等がない部分も、
普段からBluetoothを利用したデバイス等を使われている方にはやや不便かもしれません。


とはいえ、個人的にはこのノートPCに欠点だといえる程の欠点はないと感じています。

薄さや軽さだけを重視するのであれば他にも良い製品はあると思いますが、
そこに光学ドライブの搭載や、操作性を兼ね備えたノートPCとなると数は限られてきます。

UltraBookを購入しようと考えている方、またモバイル用のノートPCの購入を検討されている方は、
是非このLIFEBOOK SHシリーズを購入の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。