Thinkpad Edge E520 レビュー 激安モデルの実用性を検証してみる (外観編)
レノボのノートPC「 Thinkpad Edge E520 」のレビューです。
今回掲載する Thinkpad Edge E520 は、
15.6型の液晶を搭載する Edgeシリーズのスタンダードモデル。
以前、14.0型の Edge E420 の記事を掲載しましたが、
今回の E520 と E420 の内容はサイズ以外は非常に似ている為(違う所はありますが)、
私的にはどちらを選ぶかは液晶サイズの好み次第だと考えています。
ただ、コストパフォーマンスにおいては Edge E420 の方が上。
ですので、14~15型サイズのEdgeの購入を検討中で、コスト重視の方には E420 の方をお勧めします。
(2011年12月16日現在、E520 と同構成で E520なら4万円台のところ、E420では3万円台。)
なお、今回掲載している製品は、通常のカスタマイズモデルなどではなく、
固定仕様で非常に安価に限定販売されていたもので、
現在の直販では同じ構成のモデルを同価格で購入する事はできません。
ただ内容は最小構成モデルとそれ程変わらない為(違うのはOSがProfessionalである部分)、
性能的には最小構成のモデルと同じだといえます。
具体的な価格を述べると、現在(2011年12月16日) E520 の最小構成モデルの販売価格は
¥46,830(税込)ですが、今回のモデルは¥37,800(税込)と驚くくらい安く・・
例えば直販の E520 の最小構成モデルに、
現在発行されている15%オフクーポンを適用しても¥39,805 ですので、
固定仕様とはいえ¥37,800は非常に安価である事が分かると思います。
(固定が故に、後からしまった・・と思う部分もあったのですが、それは後の記事で触れます)
しかし今回はそのような価格について述べたいのではなく、
3万円台で購入できるようなモデルが果たして使い物になるのか?という部分に焦点をあて、
レビューしていきたいと考えています。
というわけで、今回はまず Thinkpad Edge E520 の外観面について詳しく掲載したいと思います。
E520だけではなく、E420 の最小構成モデルの購入を迷われている方にも
参考になる内容だと思いますので、興味をお持ちの方は是非ご覧下さい。

Thinkpad Edge E520 の天板。
今回のモデルの天板のカラーはミッドナイト・ブラック。
従来のモデルでは光沢天板の選択肢もありましたが、
不人気だったのか、現在は非光沢の天板のみとなっています。
雰囲的にはこのカラーは他のThinkpadシリーズに近いです。
他に、ヒートウェーブ・レッドというカラーの非光沢天板も提供されています。
(当サイトに掲載している E420 はヒートウェーブ・レッドです)
E520 の左側面。
左から排気口、VGA、USB2.0×2、USB2.0/eSATAのコンボ、HDMI、
マイク入力とヘッドフォン出力のコンボ、4in1メディアカードリーダー。
前面には端子類は何もありませんが、スピーカーが内蔵されています。
E520 の右側面。
左からExpressカードスロット、Powered USB、光学ドライブ、電源コネクター、
セキュリティロックケーブル用のスロットを搭載。
E520 の背面。
左側にLAN、中央にバッテリー、右側に排気口を設けています。
E520 のディスプレイには、15.6型ワイドHD(1366×768)の非光沢液晶を搭載。
もう少し高解像度な液晶も選択できれば良いのですが、
どちらかというとコンシューマー向けの要素が多いこのモデル、
余り高い解像度の液晶は必要とされていないのかもしれません。(ニーズは絶対あると思うのですが)
ウェブカメラはありません。
オプションで、720p HDカメラを選択する事が出来るようになっています。
液晶右下には E520 のロゴ。
E520のキーボード。
6段配列のアイソレーションキーボードを採用し、右側にテンキーを搭載しています。
特徴ですが、上段のファンクションキーには音量や輝度の調整機能などが
割り当てられている為、Fキー単独押しではそれらの機能が動作するようになっています。
ファンクションキー本来の機能は、Fnキーとファンクションキーの同時押しで使う事ができます。
(本来の機能に戻したい場合、BIOSより簡単に設定変更できます)
あと、キーの種類や配置なども通常のThinkpadとは異なり、
PrtScキーが最前列のキーに設置されるなど、細かなカスタマイズが施されています。
使い始めは通常とは違う配列に戸惑いますが、ユーザービリティを考慮して行なったカスタマイズだけあり、
慣れると結構使いやすい部分もあります。
なお、14.0型の E420 は E520 とほぼ同じインターフェースを採用しているのですが、
テンキーはありません。(配列などキーボードのタイプは同じ)
自分はテンキーはほぼ使わないので特に必要はないのですが(というより無い方が良い)、
日常的に使われる方だと E520 の方が便利だと思います。
キートップはキーの縁から中央にかけて緩やかに湾曲しており、指先に馴染みやすいです。
主要なキーのピッチは19mmと打ちやすいサイズ。
どちらかというと、自分はスクエア型のキーボードの方が使いやすいのですが、
Edge のキーボードはアイソレーション型のキーボードにしては操作性は良いです。
比較的キーストロークが長めにとられているので、
打ち心地はスクエア型のキーボードに近いと思います。
あと、PgUpやPgDnのキーがカーソルキーと区別されている (キーの形状やキートップの高さ) のも○。
特に自分は文章を打ったり、ソースを見ながらエディタを上下する事が多いので、
PgUpやPgDnの打ち間違いはかなりストレスが溜まります。
小さな配慮ですが、これだけで操作性に大きな違いを感じます。
ちなみに、E220sやX121eのPgUpやPgDnには、カーソルキーと同じ形状・高さのキーが採用されており、
「カーソルキーを押そうとしてPgUpやPgDnを間違えて打ってしまう」という事態が稀に起こります。
(自分が使った場合なので、皆がそうだというわけではありません)
出来れば、E520やE420と同じものをそれらにも採用して欲しい所です。
タッチパッドは分離型。
これは普通に使いやすいです。
Thinkpadユーザーならぬ発言と冗談で言われる事がありますが、
どちらかというとトラックポイントよりもタッチパッドの方が好きです。
ですがタッチパッドはマシンによって操作性に大きな差があり、
同じThinkpadでもクリックボタンとパッドが一体になったクリックパッドは苦手です。
右側のパームレストには、Thinkpad Edgeのロゴ。
マシンの起動時には、Thinkpadの「i」の点部分が光ります。
なお、この製品にはインジケーターランプが一切搭載されていません。
HDDアクセスランプさえ搭載されていないので、やや不安を感じてしまうのですが、
唯一、このE520ではこのロゴ部分でマシンの状態を把握する事が出来るようになっています。
次に E520 の底面です。
底面のパネル内左下には無線モジュール。
その右側にはHDDが配置されています。
HDDの右側には、内蔵電池とメモリ。
今回掲載の製品には2GBのメモリが搭載されています。
HDDの上にはWWAN用のスロット。
バッテリースロット内には、SIMカードスロットが搭載されています。
Thinkpad Edge E520 の外観に関しては以上となります。
操作性はそれなりに良いですし、安っぽく見えるかというとそんな事もなく、
3万円台のモデルでこの筺体の内容だと考えるとコストパフォーマンスはかなり良いです。
従来のThinkpadと比較してあれこれ言われる事も多いモデルですが、
これはこれで必要なカテゴリの製品だと思います。(実際、かなり売れている模様)
というわけで次記事は、最も気になる性能面についての詳細を掲載します。
興味をお持ちの方は次の記事もご覧下さい。
→ Thinkpad Edge E520 レビュー 激安モデルの実用性を検証してみる (外観編) (現在の記事)
→ Edge E520 でベンチマーク 3万円台のCeleron搭載モデルの性能を確認
→ Thinkpad Edge E520 レビューおまけ 激安ノートの行く末&失敗だった事