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マウスコンピューターが販売するデスクトップPC、NEXTGEAR-i650シリーズのレビューです。

NEXTGEAR-i650シリーズは、Z170チップセットを採用するゲーミングデスクトップPC。
少し前に掲載したGTX 1070搭載モデル、GTX 1080搭載モデルに続き、今回掲載するのはGTX 1060(6GB)を採用する比較的リーズナブルなモデルです。

GTX 1060(6GB)は、GTX 960の後継となるグラフィックカードですが、性能はGTX 980並みだと言われており、価格が安いだけに実際のパワーがどれほどのものなのかが気になる所。

というわけで、今回の記事ではGTX 1060を搭載する「NEXTGEAR-i650SA6」というモデルの構成特徴と、実際の性能について詳しく見ていきたいと思います。

GTX 1060搭載のモデルにおいて、2016年9月末を目途にVRAM 6GBからVRAM 3GBへ全て移行する事となったため、2016年9月29日現在販売中のモデルには、VRAM 3GBのGTX 1060が搭載されています。VR目的やメモリを多く消費するゲームをプレイされる方は、GTX 1070以上のモデルを選択した方が良いかもしれません。

参考:GTX 1060(3GB)を搭載する NEXTGEAR-i650SA8のレビュー


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【NEXTGEAR i650SA6(GTX 1060) レビュー記事目次】

・NEXTGEAR i650シリーズ ケース内部の構造をチェック
ケース外観・ケース内部の構造について

・NEXTGEAR i650SA6(GTX 1060搭載)の構成内容と特徴、ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果スコア比較表消費電力・温度再起動時間

・製品のまとめ
NEXTGEAR i650SA6 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


NEXTGEAR i650シリーズ オリジナルケースをチェック

まず、 NEXTGEAR i650シリーズに採用されているオリジナルケースについて。

ケースの外観などについては既に何度もご紹介しているため、ケースデザインや外観詳細については、以前の記事に掲載したNEXTGEAR i650PA7のケースの外観をご覧下さい。

ここではケース背面の様子と、ケース内部の様子を簡単にチェックしたいと思います。



ケース背面の様子です。
インターフェースの内容は、上からPS/2キーボード&マウス端子、USB3.0×4基、LAN、USB2.0×2基、オーディオ端子が6基並び、中央付近にはグラフィックカードから提供されているDisplayPort×3基、HDMI、DVI端子が、背面下部には電源コネクターやスイッチが配置されています。

なお、今回のモデルの背面は、GTX 1080やGTX 1070を搭載するNEXTGEAR i650シリーズと全く変わらない内容となっていますが、製品の購入時期や選択する構成によっては、写真とは若干インターフェースの内容が異なる可能性があります。



次にケース内部の様子です。

ケース内部全体の様子。
写真右がケースフロントパネル側、左が背面側となります。

パーツの配置は、右上から時計回りに5.25インチオープンベイ×2、3.5インチオープンベイ、3.5インチシャドウベイ×4、電源ユニット、GTX 1060、CPUやメモリが配置されるという内容です。

これまでにも何度も解説していますが、NEXTGEARシリーズのケースは、フロント側上部に搭載されている5.25インチベイと、下部に搭載されている3.5インチベイの間にスペースが設けられており、フロント側から吸気した空気を内部に取り込みやすい構造となっています。




光学ドライブベイとHDDベイの間にスペースが設けられており、ファンの風を遮るものがない

このNEXTGEAシリーズのケースの構造は、効率の良いエアフローを実現すると共に大型のグラフィックカードも搭載しやすくなるなど、様々なところでメリットがあります。

その分、ベイの数が少なくなってしまうというデメリットはありますが、ストレージ用の3.5インチベイだけでも4基搭載されており、さらにM.2スロットにSSDを搭載する事もできるなど、十分な数のストレージを搭載できるようになっているため、通常の利用の仕方でストレージベイが足りなくて困るような事はまずないでしょう。



今回のモデルに搭載されているグラフィックカード、GTX 1060(6GB)です。
ロゴなども入っておらず、こちら側から見る分には地味な印象のカードです。



CPUやメモリ周りの様子。
CPUの下部にM.2スロットが配置されているのが見えます。



グラフィックカード下部の様子。
電源は仕様などが書かれた面が見えない配置となっていますが、今回のモデルには700W(80PLUS BRONZE)電源が搭載されています。

GTX 1060は省電力なグラフィックカードですので、700Wもあれば十分過ぎる位です。



反対側のサイドパネルを開く事も可能。
ケーブルの整理やストレージのメンテナンスが行いやすい構造です。



NEXTGEAR i650SA6の構成内容とその特徴について

次に、NEXTGEAR i650SA6の構成内容とその特徴について解説します。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【NEXTGEAR i650(NEXTGEAR i650SA6) 主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i7-6700K(4GHz/TB時最大4.2GHz)
チップセット   Z170 Express
グラフィックス   NVIDIA Geforce GTX 1060(6GB)
メモリ   16GB(8GB×2/PC4-17000/4スロット/最大64GB)
ストレージ   240GB SSD(SATA3/KINGSTON製)、2TB HDD(7200rpm/Seagate製)
光学ドライブ   DVDスーパーマルチドライブ
拡張ベイ   5.25インチ×2、3.5インチオープン×1、3.5インチシャドウ×4
拡張スロット   PCI Express x16×2、PCI Express x1×4
電源   700W(80PLUS BRONZE)
サイズ   190×543×450(幅×奥行き×高さ/mm/フロントパネル装着時)
重量   約10.8kg
保証   1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年08月13日時点のものです。

Windows 10、Z170チップセット、Core i7-6700K、Geforce GTX 1060(6GB)、16GBのDDR4メモリ、240GB SSD&2TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、700W(80PLUS BRONZE)電源を搭載する「NEXTGEAR i650SA6」というモデルの構成です。

高性能なGTX 1060(6GB)に加えて、デフォルトで第6世代のK付きCore i7や 16GBメモリ、SSDとHDDの2ドライブ構成などを採用するハイスペックな構成を採用しています。電源も700Wと、カスタマイズせずとも十分な内容です。

冒頭でも述べた通り、GTX 1060(6GB)はGTX 960の後継となるモデルです。
GTX 960のようなリーズナブルさはそのままに、性能は大幅にアップしており、上位にはGTX 1070やGTX 1080といったモデルも存在しますが、GTX 1060で十分だという方も少なくないでしょう。

その性能はGTX 980並だとも言われており、VR用途にも対応できます。
高性能ながら省電力である点も魅力です。

負荷の高い最新ゲームを数多くプレイするのなら、GTX 1070やGTX 1080位のカードを選択しておいた方が後悔がなさそうではありますが、上位のグラフィックカードを搭載したモデルは当然ながら価格が高いです。

しかし、GTX 1060を搭載するPCは高性能でありながらも比較的リーズナブルであり、それほど予算に余裕がないというユーザーにも適しています。

2016年8月13日現在、GTX 960やGTX 970を搭載するモデルもまだ販売中ですが、選ぶならGTX 1060以上のモデルがコスパが高くお勧めです。



以下、掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。


SSDの仕様


HDDの仕様


ディスクの内訳

SSDにはKINGSTON製の「RBU-SC152DS37240GH」という 240GB SSDが、HDDにはSeagate製の「ST2000DM001-1ER164」という2TB HDDが搭載されていました。

SSDは爆速という程の速度を持つモデルではありませんが、読み込みに比べて書込み速度がそこそこ速いなど、性能は高い方です。

HDDの容量も十分であり、沢山ゲームをインストールするというユーザーにも対応できます。

最近のゲームは、アップデートを重ねる事でかなりの容量を消費してしまうタイトルも少なくはなく、容量に余裕があるというのは安心です。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているNEXTGEAR i650SA6で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用 左がSSD、右がHDDのスコア



【3DMark】



FireStrikeの実行結果



FireStrike Ultraの実行結果



Time Spyの実行結果(DerectX 12対応のエンジンを利用したテスト)



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


最高品質、ウィンドウモードで実行  1280×720/1920×1080/3840×2160



【BIOHAZARD 6】


1280×720、1920×1080、3840×2160



【ファンタシースターオンライン2 EP4】


1980×1080、左が描画設定3 右が描画設定6



【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】




DirectX 11、最高品質、上から1280×720、1920×1080、3840×2160



【CINEBENCH R15】



【GTA V】

GTA Vは、フルHDと4K解像度でそれぞれベンチマークテストを実行。
画質はデフォルトの画質設定と、出来る限り画質を上げた状態の2パターンで測定を行っています。


フルHD&基本画質設定(デフォルトの設定) さすがにフルHDで標準的な画質では余裕があります。


フルHD&高画質 画質を上げてもプレイはできますが、60fpsを切る事が多いです。


4K&基本画質設定(デフォルトの設定) 4Kでも標準画質では60fpsを切る事は多いものの、プレイはできます。


4K&高画質 常時10~20fpsとかなり重いです。


詳細なスコアは以下の通りです。

【フルHD&基本画質設定】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 28.211525 128.435349 107.716354
Pass 1 74.242546 168.528198 131.726288
Pass 2 86.965744 234.094925 121.782730
Pass 3 90.059303 186.971786 135.456314
Pass 4 52.765167 213.230942 129.005310


【フルHD&最高画質設定】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 17.320568 84.883591 45.555885
Pass 1 20.403938 119.077187 40.365898
Pass 2 32.294285 280.497864 47.357697
Pass 3 36.561958 189.772949 52.107941
Pass 4 7.020220 263.786713 49.814785


【4K&基本画質設定】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 22.637228 94.298973 42.551666
Pass 1 32.016911 135.495804 41.472229
Pass 2 30.613808 266.335541 40.182644
Pass 3 33.849636 175.936859 43.863373
Pass 4 28.218239 242.672653 43.497265


【4K&最高画質設定】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 7.436075 119.721878 14.186238
Pass 1 6.574408 114.903336 14.169960
Pass 2 11.270411 150.148361 15.428939
Pass 3 12.298641 155.845795 16.949350
Pass 4 9.757457 226.063705 14.795123

GTX 1080やGTX 1070と比較した場合、4K解像度でのプレイはかなり画質を下げなければ難しいという印象ですが、フルHDなら高い画質設定でも概ね快適にプレイできるようです。

上記のゲームにかかわらず、フルHD解像度なら大抵のゲームを高画質設定でプレイできるでしょう。
先にも述べた通り、このグラフィックカードで十分だというユーザーは少なくなさそうです。



【Steam VR】

VRの利用にも適しているという結果。
見る限り、性能的にはかなり余裕があるようです。

ただ個人的には、VRに利用するのなら今後の事も考えて GTX 1070以上を選択したいです。



他のグラフィックカードとのベンチマークスコア比較

今回のGTX 1060(6GB)を搭載する「NEXTGEAR i650SA6」と、他のグラフィックカードを搭載するゲーミングPCのベンチマークスコアを比較してみました。


GTX 980 GTX TITAN X GTX 1060 GTX 1070 GTX 1080
3DMark Fire Strike 12437 17313 11835 17582 21486
Fire Strike Ultra 2884 3860 2768 4125 5014
Time Spy 3724 5499
BIOHAZARD 6
1920×1080
16945 21136 18117 22226 25055
FF XIV
蒼天
1920×1080
最高
11904 15312 12454 16316 18729
3840×2160
最高
3725 5186 3777 5258 6702
CINEBENCH R15
(OpenGL)
129.77 144.57 147.69 145 149.72
GTA V フルHD/最高
Pass0~4の平均
47.0404412 68.354947
4K/最高
Pass0~4の平均
15.105922 21.332594
掲載モデルの主な構成 Core i7-6700
H110
16GB
GTX 980(4GB)
Core i7-4790K
Z97
32GB
GTX TITAN X(12GB)
Core i7-6700K
Z170
16GB
GTX 1060(6GB)
Core i7-6700K
Z170
16GB
GTX 1070(8GB)
Core i7-6700K
Z170
16GB
GTX 1080(8GB)
参考記事 LITTLEGEAR i310PA1-SP NEXTGEAR i640PA5-SP2 NEXTGEAR i650SA6(今回のモデル) NEXTGEAR i650GA NEXTGEAR i650PA7

※3DMarkはいずれもグラフィックスコアを掲載

スコアを見る限り、GTX 1060がGTX 980並の性能だというのは事実のようで、コストパフォーマンスは非常に高いです。GTX 960の後継だとは思えない性能の高さだと感じます。

なお、構成内容や性能を考えると非常にリーズナブルな今回のモデルですが、Z170を採用するなど価格を最重要視するモデルではありません。

さらにコスパを追求したい方は、下位のチップセットを搭載するNEXTGEAR-MICRO のGTX 1060搭載モデルなどを選択すると良いでしょう。



消費電力・温度

NEXTGEAR i650SA6の様々な場面での消費電力を測定。
以下はアイドル時、およびベンチマーク(3DMark)を実行した際の消費電力値です。

数値に液晶の消費電力は含まれていません。

アイドル時 ・・・ 39W
ベンチマーク実行時 ・・・ 207W

GTX 960と比較して性能は大幅にアップしながらも、TDPは同じ120Wと省電力であるため、性能の割に消費電力は低い印象です。




続いて、筐体内のパーツ温度を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(3DMarkを20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。

高負荷時、グラフィックカードの温度は80度を少し超える位まで上昇しました。
高温という程ではなく、一般的なPCと同程度の温度の範囲内だと思います。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、NEXTGEAR i650SA6の再起動時間を測定しました。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:35
2回目 0:37
3回目 0:39
4回目 0:40
5回目 0:38
6回目 0:40
7回目 0:39
8回目 0:39
9回目 0:39
10回目 0:39

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 38秒

掲載しているNEXTGEAR i650SA6の再起動にかかる時間は、およそ38秒。
SSDをメインドライブに採用しているため、非常に高速です。

なお、カスタマイズではM.2 SSD(NVMe)の選択も可能です。



NEXTGEAR i650SA6(GTX 1060搭載) まとめ

NEXTGEAR i650SA6のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・高性能かつリーズナブルな GeForce GTX 1060(6GB)を搭載
・冷却性能に優れるNEXTGEARオリジナルのケースを採用
・カスタマイズ性に優れている
・高性能な割に省電力
・コストパフォーマンスが抜群に良い

冷却性能、カスタマイズ性、拡張性などゲーミングデスクトップPCとして数多くの優れた特徴を持つ、NEXTGEARシリーズの GTX 1060(6GB)搭載モデルです。

様々なゲームをプレイする方はもちろん、これからVRを始めようという方など、様々なユーザーに向く性能の高さを持ち合わせています。

上位のグラフィックカードを採用するPCを選択すれば、それなりに性能の高い環境を手に入れる事ができますが、いかんせん価格が高くなります。

しかし今回のモデルは GTX 1060(6GB)に加えて、Core i7-6700Kや16GBものメモリ、SSD&HDDといったハイスペックな構成を備えながらも、税別では10万円台半ばの価格を実現するなどリーズナブル。

GTX 980を搭載するPCの価格がどの程度であったかを考えると、拍子抜けしてしまうくらいの安さだと思います。

最新の高負荷なゲームを数多くプレイする方には GTX 1070以上のモデルがおすすめですが、GTX 1060(6GB)を搭載する本モデルでも沢山のゲームを高画質で快適にプレイできる事は間違いなく、価格以上の満足感を得られるモデルだと言えるでしょう。

現在 GTX 960のモデルもまだ販売されており、GTX 1060よりも若干価格が安い為にどちらを選ぶかで迷っているという方もおられるかもしれませんが、迷っている理由が価格だけというのなら、迷わずGTX 1060を選択した方が幸せになれると思います。