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マウスコンピューターが販売するデスクトップPC、NEXTGEAR i650SA8のレビューです。

NEXTGEAR i650SA8は、Z170を採用するNEXTGEAR i650シリーズのゲーミングデスクトップPC。
グラフィックスにGTX 1060(3GB)を搭載するモデルです。

以前掲載したモデル(NEXTGEAR-i650SA6)には GTX 1060(6GB)が搭載されていましたが、2016年10月頭より GTX 1060(3GB)へと仕様が変更になったため、変更後のGTX 1060(3GB)搭載モデルを使用してベンチマーク等を行ってみました。

簡単にではありますが、今回のモデルと、GTX 1060(6GB)搭載のゲーミングデスクトップPCとの性能比較なども掲載していますので、興味をお持ちの方はご覧いただければと思います。


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【NEXTGEAR i650SA8 レビュー記事目次】

・NEXTGEAR i650SA8 筺体外観・内部構造
筐体外観・内部の構造をチェック

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴GTX 1060(6GB)と GTX 1060(3GB)の違いベンチマーク結果他GPUとのスコア比較消費電力・温度再起動時間

・製品のまとめ
NEXTGEAR i650SA8 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


NEXTGEAR i650SA8 筺体外観・内部の構造をチェック

まずは、NEXTGEAR i650シリーズの筐体外観について。
本シリーズについては過去に何度も掲載しており、既に筐体なども詳しくご紹介しているため、外観に関しては過去に掲載したNEXTGEAR i650シリーズのケースの外観をご覧ください。

ここでは筐体背面の様子と、内部の構造のみを中心にチェックしたいと思います。



今回は光学ドライブ非搭載の構成でした。
もちろん、カスタマイズではDVDスーパーマルチドライブやブルーレイドライブなどを選択することが可能です。



背面全体の様子です。
インターフェースの内容は、上からUSB3.0×2、PS/2端子(キーボード/マウス)、USB3.0×2、LAN、USB2.0×2、オーディオ端子×6が並び、中央の拡張スロット付近にはGTX 1060に搭載されているDisplayPort×3やHDMI、DVI端子などが並んでいます。

電源は最下部です。




筐体内部の様子をチェックしてみます。

写真は右側がフロントパネル、左側が筐体背面側となります。
各パーツの配置は、右上から時計回りに光学ドライブベイ、HDDベイ、電源ユニット、グラフィックカード、CPUやメモリという内容です。

過去に何度も述べている通り、フロント側の光学ドライブベイとHDDベイの間にはスペースが設けられており、フロントファンの吸気を遮らない配置となっています。

この構造のおかげで、ミドルタワーサイズのケースながら、サイズの大きいグラフィックカードも余裕をもって組み込むことができますし、効率の良いエアフローが可能となります。

その分ベイの数は少なくなりますが、少なくなるとは言っても3.5インチシャドウベイだけでも4基備えており、普通の使い方でベイが足りなくなってしまうようなことはあまり考えられないでしょう。



CPU周りの様子です。
CPUの右側にメモリスロットが4基(最大64GB)、下部にはM.2 スロットが備わっており、NVMe SSDの搭載も可能です。



グラフィックカード下部の様子です。



フロント側上部に搭載されている、5.25インチベイと3.5インチオープンベイ。
今回は光学ドライブを搭載しない構成であるため、中身は空です。



NEXTGEAR i650SA8 構成内容とその特徴について

掲載しているNEXTGEAR i650SA8の構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】






【GPU-Z】

【NEXTGEAR i650(NEXTGEAR i650SA8) 主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i7-6700(3.4GHz/TB時最大4GHz)
チップセット   Z170 Express
グラフィックス   NVIDIA Geforce GTX 1060(3GB)
メモリ   16GB(8GB×2/PC4-17000/4スロット/最大64GB)
ストレージ   240GB SSD(SATA3/Kingston製)、2TB HDD(7200rpm/Seagate製)
光学ドライブ   なし
拡張ベイ   5.25インチ×2、3.5インチオープン×1、3.5インチシャドウ×4
拡張スロット   PCI Express x16×2、PCI Express x1×4
電源   700W(80PLUS BRONZE)
サイズ   190×543×450(幅×奥行き×高さ/mm/フロントパネル装着時)
重量   約10.1kg
保証   1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年10月25日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、Z170、Core i7-6700、GTX 1060(3GB)、メモリ16GB(DDR4)、240GB SSD&2TB HDD、700W電源が搭載されるという内容です。

以前のNEXTGEAR i650シリーズでは、VRAM 6GBのGTX 1060が採用されていましたが、今回のモデルにはVRAM 3GBのモデルが搭載されており、そこが構成面での大きな特徴だといえるでしょうか。

普通に考えるとダウングレードとも取れるため、ゲームプレイににどの程度影響するのかが気になるところです。

プレイするタイトルや画質設定の内容によっては、メモリの少なさがパフォーマンスに影響する可能性があるため、場合によっては上位のGTX 1070を選択した方がよいかもしれません。

その他のパーツについてはこれまでのモデルと特に変わりなく、CPUをK付きのモデルへとアップグレードしたり、CPUクーラーやメモリ、ストレージ、電源、光学ドライブなど様々な部分を細かくカスタマイズすることが可能です。



以下、搭載ストレージの詳細です。


SSDの仕様


HDDの仕様


ディスクの内訳

SSDにはKingston製の「RBU-SC152DS37240GH」という240GB SSDが、HDDにはSeagate製の「ST2000DM001-1ER164」という2TB HDDが搭載されていました。

搭載SSDはNVMe SSD程の性能は持たないものの、十分に高速です。
読み込み、書き込み共に速く、性能は高いといえるでしょう。

HDDの容量も大きく、使いやすい2ドライブ構成だと思います。



GTX 1060(6GB)と GTX 1060(3GB)の違いは?

6GBのVRAMを持つ GTX 1060と、3GBのVRAMを持つ GTX 1060の違いを見てみたいと思います。
以下、両GPUの主なスペックです。

GTX 1060(6GB) GTX 1060(3GB)
CUDA Cores 1280 1152
Base Clock (MHz) 1506 1506
Boost Clock (MHz) 1708 1708
Memory Speed 8Gbps 8Gbps
Standard Memory Config 6GB GDDR5 3GB GDDR5
Memory Bandwidth (GB/sec) 192 192

両モデルの違いは、CUDAコア数とメモリの容量のみで、その他は全く変わりません。

GTX 1060(6GB)の方がCUDAコア数が若干多い分、性能は高いのだと言えるのかもしれませんが、ほんの少し多いだけであり大きくは変わりません。

メモリ量が倍違うため、例えばメモリを沢山消費するようなゲームタイトルを高解像度でプレイするような場合には、パフォーマンスに差が出てくるのではと思われます。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているNEXTGEAR i650SA8で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用 左がSSD、右がHDDのスコア



【3DMark】



FireStrikeの実行結果



FireStrike Ultraの実行結果



Time Spyの実行結果



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


最高品質、ウィンドウモードで実行  1280×720/1920×1080/3840×2160



【ドラゴンズドグマ オンライン】


1980×1080 / 最高品質



【ファンタシースターオンライン2 EP4】


1980×1080、左が描画設定3 右が描画設定6



【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】




DirectX 11、最高品質、上から1280×720、1920×1080、3840×2160



【Minecraft】



高画質設定でも快適に動作 MODなどを色々入れても快適に動作すると思います



【CINEBENCH R15】



【GTA V】

GTA Vは標準画質(デフォルトの画質設定)、最高画質の2パターンでベンチマークテストを実行。
解像度はフルHDと4Kです。

以下、各テストの詳細なスコアとなります。

【フルHD&標準画質設定】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 11.423346 134.594696 110.160286
Pass 1 80.139732 145.294830 116.081284
Pass 2 23.423630 162.410858 110.204437
Pass 3 89.786682 184.332489 130.321625
Pass 4 50.346775 269.505463 117.152153


【フルHD&最高画質設定】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 6.899409 55.255985 42.122017
Pass 1 10.590349 51.302132 35.933643
Pass 2 10.452582 107.577438 43.508778
Pass 3 12.225724 120.746048 49.910149
Pass 4 10.143809 90.036880 45.876865


【4K&標準画質設定】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 16.899975 62.809109 42.073742
Pass 1 21.304117 110.455315 41.233860
Pass 2 20.106869 241.308655 40.768421
Pass 3 34.065128 170.480957 43.228718
Pass 4 20.722965 141.821671 43.910427


【4K&最高画質設定】

4K&最高画質設定は性能的に難しいため、省略します。


本ゲームではフルHDで最高画質設定にすると、その時点でメモリの使用量が3GBを超えてしまいます。

だからなのか、フルHD&最高画質の設定では、GTX 1060(6GB)を搭載するPCよりもパフォーマンスが抑えらているように感じられました。



他のグラフィックカードとのベンチマークスコア比較

GTX 1060(3GB)を搭載する「NEXTGEAR i650SA8」と、他のグラフィックカードを搭載するマシンのベンチマークスコアを比較してみました。

他の構成が揃っていない所もあり、正確な比較ではありませんが、大体の性能差を把握できると思います。


GTX 1060(3GB) GTX 1060(6GB) GTX 1070
3DMark Fire Strike 12482 11835 17582
Fire Strike Ultra 2743 2768 4125
Time Spy 3735 3724 5499
FF XIV
蒼天
1920×1080
最高
11901 12454 16316
3840×2160
最高
3623 3777 5258
GTA V フルHD/最高
Pass0~4の平均
8.69405808 47.0404412 68.354947
4K/最高
Pass0~4の平均
8.31294192 15.105922 21.332594
掲載モデルの主な構成 Core i7-6700
Z170
16GB
GTX 1060(3GB)
Core i7-6700K
Z170
16GB
GTX 1060(6GB)
Core i7-6700K
Z170
16GB
GTX 1070(8GB)
参考記事 NEXTGEAR i650SA8 NEXTGEAR i650SA6 NEXTGEAR i650GA

※3DMarkはいずれもグラフィックスコアを掲載

若干の上下はあるものの、GTX 1060(3GB)とGTX 1060(6GB)とではグラフィック性能は大きくは変わらないようです。

FFのスコアに差が出ているのは、CPUの性能差(Core i7-6700 vs Core i7-6700K)の影響だと思われます。

ただ、メモリ容量が倍違うためか、メモリが沢山必要となるようなゲームタイトルや4Kでのゲームプレイでは、パフォーマンスが大きく抑えられてしまうようです。

メモリを必要とするゲームプレイや 高解像度でのゲームプレイを考えるのなら、上位のGTX 1070を選択した方が良いでしょう。

逆にそのような環境でゲームをプレイする事がないのなら、GTX 1060(3GB)搭載モデルでも十分です。



消費電力・温度

NEXTGEAR i650SA8の消費電力を測定。
以下はアイドル時と、ベンチマーク(3DMark)を実行した際の消費電力測定値です。

以下の数値に液晶の消費電力は含まれません。

アイドル時 ・・・ 31W
ベンチマーク実行時 ・・・ 185W

ベンチマーク実行時は消費電力がやや高めになります。
なお、GTX 1060(3GB)の消費電力は GTX 1060 (6GB)と変わりません。




以下、アイドル時、高負荷時(3DMarkを20分以上実行)の筐体内パーツ温度です。

高負荷が続くとCPUもグラフィックカードの温度も上昇しますが、ゲーミングPCにしてはパーツの温度はやや低めだと思います。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、NEXTGEAR i650SA8の再起動時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:38
2回目 0:38
3回目 0:40
4回目 0:37
5回目 0:38
6回目 0:39
7回目 0:38
8回目 0:38
9回目 0:37
10回目 0:38

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 38秒

掲載しているNEXTGEAR i650SA8の再起動にかかる時間は約38秒。
SSDを搭載しているため、高速です。



NEXTGEAR i650SA8 まとめ

NEXTGEAR i650SA8のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・ハイパフォーマンスなGTX 1060(3GB)を搭載
・Z170採用で拡張性が高い
・冷却性能に優れるオリジナルケースを採用
・カスタマイズ性に優れている
・コストパフォーマンスが高い

GTX 1060(3GB)を搭載する、NEXTGEAR i650シリーズのモデルです。

チップセットにはZ170採用、またCPUにはCore i7-6700、メモリ16GB、SSDやHDDの2ドライブ構成、700W電源を基本構成で採用するなど、ハイスペックな内容となっています。

GTX 1060(6GB)を搭載する構成と比較すると、高解像度環境でのゲームプレイなどでやや不利な場面はあると感じますが、そのような環境でゲームをしないのならあまり気にする必要はないでしょう。

逆に、メモリを多く必要とするゲームのプレイや高解像度でプレイをするのなら、上位のGTX 1070を選択した方が良いかもしれません。

光学ドライブは搭載しませんが(選択可能)、GTX 960を搭載する同シリーズのモデルと比較して価格が殆ど変わらず(2016年10月25日時点)、非常にコストパフォーマンスの高いモデルだと思います。

カスタマイズしなくても快適に利用できる構成だという事を考えると、とても買い得感の高いゲーミングPCです。

高性能なゲーミングPCが欲しいけれど予算にあまり余裕がない方、コストパフォーマンスに優れたPCが欲しいという方は、要チェックの製品だと思います。