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前記事(NEXTGEAR-NOTE i420 シリーズ レビュー GTX860M搭載の13.3型ゲーミングノート(外観編))に続き、今度はNEXTGEAR-NOTE i420 の構成と性能面について。

今回掲載のi420は、CPUにCore i7-4900MQ、グラフィックスにGeForce GTX860M、メモリ16GB、ストレージには512GB SSD(256GB×2/RAID 0)&1TB HDDを搭載するプラチナモデル。

2014年5月20日時点で、直販で提供されているモデルの中では最上位にあたるマシンとなります。

今回は、このプラチナモデルの構成や特徴、実際の性能について詳しく触れてみました。
NEXTGEAR-NOTE i420の性能に興味をお持ちの方は、是非記事に目を通してみてください。


【NEXTGEAR-NOTE i420 シリーズ レビュー記事目次】

・NEXTGEAR-NOTE i420 シリーズ 外観や操作性・液晶について
外観・インターフェースキーボード筐体内部の構造重量液晶の見やすさ

・構成内容とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・プリインストールされているアプリケーションの内容
プリインストールアプリケーションの内容について

・製品のまとめ
NEXTGEAR-NOTE i420 まとめ


主な構成とその特徴について

まず、NEXTGEAR-NOTE i420の構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-ZとGPU-Zの実行結果です。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【NEXTGEAR-NOTE i420PA1 の主な構成】

OS Windows 8.1 64bit
プロセッサ Core i7-4900MQ(2.8GHz/TB時最大3.8GHz)
チップセット インテル HM87 Express
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX860M(2GB)/HD グラフィックス 4600
メモリ 16GB(8GB×2/PC3-12800 DDR3L SODIMM/最大16GB)
ストレージ 1TB HDD(5400rpm/Western Digital製)+ 512GB mSATA SSD(256GB×2/RAID 0/ADATA製)
ディスプレイ 13.3型 フルHD(1920×1080)、非光沢
無線機能 IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth v4.0 + LE
バッテリ 公称の駆動時間:最大約5.4時間
サイズ 330×227×31.9(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.1kg

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2014年05月20日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。
OSにWindows 8.1、プロセッサにはCore i7-4900MQ、グラフィックスにはNVIDIA GeForce GTX860M(2GB)、メモリ16GB、512GB mSATA SSD(256×2)と1TB HDDを搭載する、最上位構成の「プラチナモデル」です。

プロセッサやグラフィックスが高性能である事に加え、256GB mSATA SSD×2台のRAID 0構成による起動ドライブを採用するなど非常にハイスペックな内容のモデルで、ストレージにはSSDの他、データドライブとして1TBのHDDも備えるなど容量にもかなり余裕があります。

13.3型サイズとコンパクトである割に拡張性は高く、サイズが小さいからといって、15~17インチサイズのノートに劣るという事はないでしょう。

もちろん、下位モデルにはCore i3を搭載した8万円台(税抜)のモデルなども提供されており、コストを抑えたいユーザーにも魅力のマシンです。低価格な構成であっても、GTX860M搭載でゲームのプレイは十分に可能です。

なお、今回のi420に標準搭載されているGeForce GTX860MにはKepler版とMaxwell版が存在しており、仕様を見ただけではどちらであるのかがわからないのですが、i420にはMaxwellアーキテクチャをベースとするGTX860Mが搭載されています。

※Kepler版とMaxwell版の違いについては詳しくは触れませんが、Kepler版の方がCUDA Coreの数は多く、Maxwell版の方がコアのベースクロックは高い・・といった具合にどちらの方が確実に上とは言えないスペックです。場面によってはKepler版が上であったり、Maxwell版の方が上であったりという事もあるでしょう。

旧モデルであるi410にはGTX 765Mが搭載されていましたが、そちらと比較してGTX860Mのグラフィックパフォーマンスは、はっきりとしたスコア差が出る位に向上しているようです。(i410のベンチマーク結果

あと旧モデルに比べ、バッテリ駆動時間が1時間以上伸びているよう。
正確な所は不明ですが、これは多分、GTX860MのBattery Boost テクノロジによるものもあるのではないかと思います。



搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。


SSDの詳細


HDDの詳細


ディスクの内訳

今回のモデルは256GB SSDを2台 RAID 0構成で搭載し、512GBのSSDとして利用していますが、2台共にADATA製のXM14シリーズが採用されていました。

ADATA XM14シリーズには SSDが認識されなくなるというバグが存在しますが、搭載のSSDには既にバグを修正するファームウェア(5.2.2)が適用されているため、特に何かをする必要はありません。

SSDは単体でもそれなりに高速なSSDですが、RAID 0を採用しているだけあって非常に高速、ディスクのベンチマークスコアも高いです。

容量面においては、SSDのみでも512GBと比較的余裕がありますが、起動ドライブであるSSDとは別にWestern Digital製の1TB HDD「WD10JPVX-22JC3T0(5400rpm)」をデータドライブとして搭載。

編集した動画をそのままマシン内に置いておくなど、残容量を気にせずにサイズの大きいファイルを保存する等といった事が可能です。

なお、i420には他にも様々な構成のモデルが提供されています。
ストレージがHDDのみといった安価な構成も可能ですし、速度と容量を確保しつつもコストを抑えたいという方には、SSD1台と大容量HDDを搭載する構成もおすすめです。



NEXTGEAR-NOTE i420PA1 のベンチマークテストの結果

以下、掲載しているNEXTGEAR-NOTE i420PA1で行ったベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 8.1
メモリ 8.1
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 5.8
プライマリ ハードディスク 8.35

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。

上記のグラフィックススコアはGTX 860Mではなく、「HDグラフィックス 4600」利用時のスコアとなっているようです。


【CrystalDiskMark】

Seq 838.9464.2
512K 649.3439.2
4K 28.0694.07
4K QD32 281.9377.3

数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値


【3DMark】


3DMarkのスコア


Fire Strikeのスコア詳細

Ice Storm・・・ 104594
Cloud Gate・・・ 15558
Fire Strike・・・ 3678


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 13617~13663
1920×1080 ・・・ 7681~7730


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 36269
1920×1080 ・・・ 16034

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:8780 / RANK:S
1920×1080 ・・・ SCORE:5502 / RANK:A


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

ワールド編 左:1360×768 / 中央:1920×1080(標準品質) / 右:1920×1080(最高品質)

キャラクター編 左:1360×768 / 中央:1920×1080(高品質) / 右:1920×1080(最高品質)

【ワールド編】
1360×768(標準品質) ・・・ SCORE:13960 / 評価:非常に快適
1920×1080(標準品質) ・・・ SCORE:9628 / 評価:非常に快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:4517 / 評価:快適

【キャラクター編】
1360×768(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:12755 / 評価:非常に快適
1920×1080(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:7805 / 評価:非常に快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:5780 / 評価:とても快適


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 62.96fps
CPU ・・・ 6.30pts


CPU性能はもちろん、グラフィック性能もとても高いです。

ゲーム系のベンチマークは最高品質に設定しても快適に動作するという結果が出ており、大抵のゲームを高画質な設定で楽しむ事ができると思われます。GTX765Mを搭載するi410と比べて、ワンランク性能が向上している印象です

なお、上記結果は掲載モデルの結果であり、例えばCore i3を搭載する下位モデルを選択すればスコアは変化します。

しかしグラフィックスはGTX860Mと変わらないため、掲載モデルのパフォーマンスには届かないにせよ、多くのゲームを快適にプレイする事ができるだろうと思われます。



消費電力・温度

NEXTGEAR-NOTE i420 シリーズの消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定結果です。輝度は70%程度に設定しています。

アイドル時 ・・・ 15W
ベンチマーク実行時 ・・・ 79W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

ベンチマーク実行時の消費電力はやや高くなりますが、Optimusテクノロジーの効果か、アイドル時の消費電力は構成内容の割には低めです。




次に、マシン使用時の筐体パーツ内の温度について。
アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツの温度を測定してみました。

小型の筐体に発熱の大きいパーツを搭載しているからなのか、やや温度が上がりやすいように思います。

アイドル時のCPUは50度を少し切るくらいの温度ですが、高負荷時には90度を少し超える温度にまで上昇します。温度の高い場所で、ゲームなどの高負荷な作業を長時間行う場合にはPCクーラーなどを併用した方が良いかもしれません。




さらに、高負荷時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のキーボード表面の温度を測定してみました。

キーボード上半分の表面温度がやや高めという結果です。特に、内部にCPUやGPU、ファンなどが搭載されている付近の温度が高いようです。

常に手を置いている場所ではないため、気になるという程ではありませんが、キーボード操作時は指先にやや熱を感じます。

高負荷時はファンの音も大きめです。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

以下、PassMark RebooterによるNEXTGEAR-NOTE i420 シリーズの再起動時間の測定結果です。10回の測定結果と、その平均値を掲載しています。

1回目 0:46
2回目 0:40
3回目 0:45
4回目 0:39
5回目 0:39
6回目 0:38
7回目 0:39
8回目 0:39
9回目 0:39
10回目 0:39

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 40秒

NEXTGEAR-NOTE i420 シリーズの再起動にかかる平均時間は40秒という結果です。
SSDを搭載するノートPCでは、再起動に大体30~40秒かかるという結果が出ており、今回のi420もそのデータ通りのようです。

なお、NEXTGEAR-NOTE i420と一口に言っても構成によってOS起動の時間は異なりますが、起動ドライブにSSDを搭載している場合、この位の速度が出ると考えてよいでしょう。



バッテリ駆動時間

NEXTGEAR-NOTE i420 シリーズのバッテリ駆動時間を測定してみました。

測定に利用したソフトウェアはbbench、設定はストロークが10秒毎、無線LANを利用したネット(ブラウザ)へのアクセスが60秒毎、画面の輝度は50%に設定しています。


バッテリの電力残量が100%から5%になるまでの時間は16962秒。
約4.7(4.711666…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

以前、Core i7-4700MQやGeForce GTX765Mを搭載した i410で同じじテストを行いましたが、その際には約3.7時間ものバッテリ駆動が可能という結果が出ており、比較すると今回のi420では駆動時間が1時間程度延びています。

実測値だけでなく仕様を見ても、i410よりもi420の方が若干バッテリ駆動時間が長くなっており、よりモバイル利用がしやすくなったと言えるでしょう。

もちろん、約5時間の駆動時間はモバイルノートとしては決して長くはありませんし、ゲームをプレイするなどの負荷をかければバッテリの持ちが極端に短くなる可能性もありますが、ゲーム向けの構成を持つ高性能なノートPCにしてはバッテリの持ちは良い方だと言えるでしょう。

そもそも、i420のようなノートPCを常時携帯しようというユーザーは余りおられないと思いますので、個人的にはこの程度のバッテリの持ちであれば十分だという印象です。




NEXTGEAR-NOTE i420 シリーズの構成や特徴、性能面については以上となります。

次記事では、NEXTGEAR-NOTE i420に搭載されているソフトウェアの内容について簡単に解説した後、製品をまとめてみたいと思います。

次: NEXTGEAR-NOTE i420 にプリインストールされているアプリの内容について Control Center他