NEXTGEAR-NOTE i410のベンチマーク結果 Core i7-4700MQやGTX765M搭載モデルの性能
NEXTGEAR-NOTE i410の外観面(NEXTGEAR-NOTE i410 レビュー 13.3型サイズのGTX765M搭載ゲーミングノート)に続き、今回は性能面について。
掲載しているNEXTGEAR-NOTE i410の主な構成は、Windows 8、Core i7-4700MQや8GBメモリ、GeForce GTX765M(2GB)、128GB mSATA SSD&1TB HDDという内容。
2013年12月13日現在、公式サイトで販売されているi410の中では、14万円弱(送料含め)のシルバーモデルが最も近い構成のモデルだと思います。(ただしシルバーモデルは16GBメモリ搭載)
13.3型というサイズの割に拡張性は高く、またCore i3やCore i5を搭載するようなコストを抑えたモデルの購入も可能となるなど、幅広いユーザーに向くゲームノートだと言えます。
今回は、上記構成のNEXTGEAR-NOTE i410の性能面について、詳しく触れてみたいと思います。
【NEXTGEAR-NOTE i410 レビュー記事目次】
・NEXTGEAR-NOTE i410 外観・インターフェース・内部構造など
(外観・インターフェースの詳細 / キーボードの操作性 / 筐体内部構造 / 液晶の見やすさ)
・NEXTGEAR-NOTE i410 構成詳細とベンチマーク結果
(主な構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力と温度 / バッテリ駆動時間)
主な構成と特徴
まず、NEXTGEAR-NOTE i410の主な構成とその特徴について触れたいと思います。
以下、CPU-ZとGPU-Zの実行結果です。
【CPU-Z】
【GPU-Z】
【NEXTGEAR-NOTE i410 シリーズ の主な構成】
OS Windows 8 (64bit)
プロセッサ Core i7-4700MQ(2.40GHz/TB時最大3.40GHz)
チップセット HM87 Express
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX765M(2GB) + HD グラフィックス4600(CPU内蔵)
メモリ 8GB(8GB×1/PC3-12800 DDR3L SO-DIMM/2スロット/最大16GB)
ストレージ 128GB mSATA SSD(6Gbps/SATA3/ADATA製)+1TB HDD(5400rpm/Western Digital製)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 13.3型ワイドフルHD(1920×1080)、光沢なし
無線機能 IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0 + LE
バッテリ リチウムイオンバッテリ(駆動時間:約3.5時間/公称値)
サイズ 330×227×31.9(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.1kg
※価格や仕様・解説等は、記事を作成した2013年12月13日時点のものです。
掲載モデルの構成は上記の通り。
OSにWindows 8、主要パーツにはCore i7-4700MQ、8GBメモリ、GTX765M(2GB)、128GB mSATA SSD&1TB HDDを搭載しています。
GeForce GTX765Mは固定の構成であるためカスタマイズが行えませんが、プロセッサやメモリ、ストレージに関して幅広い構成の選択が可能です。
特にプロセッサはCore i3 やCore i5の選択も可能、ストレージにおいても2.5インチのHDDやSSDをはじめ、mSATA スロットを2基備えている為、mSATA SSDのRAID 0という構成も選択可能。
コストを抑えたいというユーザーにはもちろん、ハイスペックな構成をお望みの方にも満足できる内容となっています。2013年12月13日時点では、Core i3を搭載した下位モデルが9万円台後半から購入可能です。
なお、掲載モデルはWindows 8搭載ですが、直販では2013年12月13日現在 Windows 8.1およびWindows 7を搭載したモデルが提供されています。
もちろんWindows 8.1でもゲームは可能ですが、いろいろ聞いていると正常に動かないゲームもあったりするよう。
特に新OSにこだわるのならばともかく、ゲーム目的であればWindows 7の選択が無難ではないかと思います。実際、Windows 7搭載のモデルを購入される方が多いとの事です。
ストレージの内容をより詳しくチェックします。
SSDの詳細
HDDの詳細
起動ディスクには、ADATA製の「XM14」という128GB mSATA SSD(6Gbps対応)がSATA3接続で搭載、セカンドディスクにはWestern Digita製の「WD10JPVX-00JC3T0」という 1TB HDDがSATA3接続で搭載されていました。
後のベンチマーク結果を見ていただくとわかりますが、搭載のmSATA SSDは書き込みは読み込みに比べてやや速度が劣るものの、高速な部類のSSDです。
実際の利用でも起動やスリープ、復帰などは高速に動作しており、ストレスを感じる事はまずないでしょう。
今回のi410のようなSSDとHDDの組み合わせは、速度と容量を両立する効率的な構成だと思います。なお、mSATA規格のSSDではなく、HDDベイに2.5インチSATA規格のSSDを選択する事も可能です。
ベンチマーク結果
以下、掲載しているNEXTGEAR-NOTE i410 のベンチマークテストの結果です。
NVIDIA Optimasに関しては、常にGTX765Mがオンになる設定に変えて各テストを実行しています。
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 7.9
メモリ 7.9
グラフィックス 5.1
ゲーム用グラフィックス 6.8
プライマリ ハードディスク 8.1
【CrystalDiskMark】
Seq 425.2 / 181.6
512K 371.1 / 176.6
4K 19.75 / 96.10
4K QD32 98.66 / 155.8
数値は左がRead、右がWrite
【3DMark】
Ice Storm・・・ 60124
Ice Storm Extreme・・・ 12786
Ice Storm Unlimited・・・ 2600
【モンスターハンターフロンティア 大討伐】
左:1360×768 / 右:1920×1080
1360×768 ・・・ 10641~10757
1920×1080 ・・・ 6248~6271
【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】
左:1360×768 / 右:1920×1080
1360×768 ・・・ 17809
1920×1080 ・・・ 10741
~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作
【BIOHAZARD 6】
【1360×768】
SCORE ・・・ 7256
RANK ・・・ S
【1920×1080】
SCORE ・・・ 4659
RANK ・・・ A
【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】
ワールド編 左:1360×768 / 右:1920×1080
キャラクター編 左:1360×768 / 右:1920×1080
【ワールド編】
1360×768 ・・・ SCORE:10409 / 評価:非常に快適
1920×1080 ・・・ SCORE:7361 / 評価:非常に快適
【キャラクター編】
1360×768 ・・・ SCORE:9108 / 評価:非常に快適
1920×1080 ・・・ SCORE:5401 / 評価:とても快適
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
左:1280×720 / 右:1920×1080
1280×720 ・・・ スコア:8875 / 評価:とても快適
1920×1080 ・・・ スコア:7822 / 評価:とても快適
【CINEBENCH】
OpenGL ・・・ 56.59fps
CPU ・・・ 6.84pts
性能はプロセッサ、グラフィックス共に非常に高いです。
大抵のゲームを高画質な設定で楽しむ事ができる性能を持ち合わせていると言えます。
今回はCore i7搭載のハイスペックな構成のモデルを使用しましたが、標準搭載であるGTX765Mの性能が高いため、下位のCore i3やCore i5の構成であってもゲームのプレイは可能です。
それ程高負荷なゲームはプレイしないという場合や予算にあまり余裕がないという方は、それらの構成を選択すると良いでしょう。
消費電力と温度
i410の消費電力について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定結果です。Optimusの設定は自動にしてあります。
アイドル時 ・・・ 19W
ベンチマーク実行時 ・・・ 80W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
構成から考えると普通の数値ですが、高性能なパーツを搭載しているため、Ultrabookのような省電力な構成のマシンに比べると消費電力は高いです。
次に、筐体内パーツの温度について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。
筺体がやや小さめなので温度が上がりやすいのではと考えていましたが、数値を見る限りではそれ程でもないよう。温度はともかく、高負荷時のファンの音がやや気になりました。
さらに、高負荷時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のキーボード表面の温度も測定してみました。
負荷をかけると一部高温になる箇所があるようで、キーボード操作時など、触れる位置によっては熱を感じる事があるかもしれません。
総合的に見て高温になりやすいという程ではありませんが、筐体サイズの大きなモデルに比べると、若干温度は上がりやすいかなという印象です。
バッテリ駆動時間
NEXTGEAR-NOTE i410のバッテリ駆動時間を測定してみました。
駆動時間の測定に利用したソフトウェアはbbench、設定はキーストロークが10秒毎、無線接続によるネットへのアクセスが60秒毎で、画面の輝度は半分程度まで下げています。
NVIDIA Optimusの設定は自動です。
バッテリの電力残量が100%から5%になるまでの時間は13531秒。
約3.7(3.758611111…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果になりました。
公称の約 3.5時間という数字とほぼ変わらない結果です。
外部グラフィックス搭載という構成である以上、消費電力はある程度高めであるため、バッテリのみだと長時間使う事は難しいようです。
といっても、モバイルノートのように頻繁に携帯するようなPCではありませんので、特に問題ないかと思います。
NEXTGEAR-NOTE i410の構成や性能面については以上となります。
記事はもう少し続きます。宜しければ次記事もご覧ください。
→ NEXTGEAR-NOTE i410 レビュー 長所と短所をまとめてみる