前記事(今さらですが T410s のレビュー 新製品 T420s との外観面での違いは)の続きです。

今回は T410s の構成とベンチマーク結果を掲載すると共に、
新製品 T420s と T410s の構成上の違い(T410s→T420sの変更点)を簡単にまとめてみました。

T410s

今回掲載している Thinkpad T410s の主な特徴の一部としては、
NVIDIA Optimus を搭載している事や「軽量」である事などが上げられます。

NVIDIA Optimus については以前にも何度も記載しているので詳しくは触れませんが、
Optimus を搭載する事により、外部GPUの高いパフォーマンスと内蔵GPUの省電力性を両立する事ができます。

しかしどうも今回のモデルでは、外部グラフィックスなどを搭載している割に、
自分が思っていた程快適には作業ができませんでした。

原因はHDDの速度だと思うのですが、アプリケーションの起動やファイルの処理なども遅く、
一瞬内蔵グラフィックスのみのモデルかと思ってしまった程です。
と言ってもそちらは構成上の問題であり、SSDなどを搭載すれば全く違ったパフォーマンスを実現できると思います。

そして軽さに関してはやはり軽量を謳うだけの事はあり、見た目よりも随分軽いです。
外見も、他のTシリーズと比べるとかなり薄くコンパクトなのですが、
実際に手で持ってみると、コンパクトな見た目以上に軽いと感じました。

古いモデルになりますが、X60に拡張バッテリーを載せると約1.6~7kgの重さになります。
私は重いPCを持ち歩くのが苦手なので、約1.6~7kgでも重いのですが、ギリギリ携帯出来ない事はありません。

なので約1.78kgの T410s も携帯できない重さではないと思いました。 もちろん重いですけど

と前置きが長くなりましたが、
以下、T410sのベンチマーク結果と T420s の変更点のまとめです。


まず最初は、掲載している T410s の主な構成です。

T410sの主な構成

ネットワークアダプター

【Thinkpad T410s Optimus (2912R94)の主な構成】

OS Windows 7 Professional 64bit
プロセッサ Core i5-560M(2.66GHz)
チップセット QS57 Express
グラフィックス HDグラフィックス、NVIDIA NVS 3100m Optimus Graphics(512MB)
メモリ 4GB(2GB×2/PC3-8500 DDR3 SDRAM/最大8GB)
ストレージ 250GB HDD(5400rpm)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(脱着式/T410s専用)
ディスプレイ 14.1型WXGA+(1,440×900)、光沢なし
無線機能 Centrino Advanced-N + WiMAX 6250、Bluetooth v2.1 + EDR準拠
バッテリー 6セル(駆動時間:約4.7時間)
サイズ 337×241.5×21.1~25.9(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.79kg
保証 3年

今回掲載しているのは、型番「2912R94」のOptimus対応の T410s。
特徴としてはNVIDIA NVS 3100mの他、WiMAXを搭載している事などが上げられます。

既に販売されていないモデルですので、余りあれこれ言っても仕方がないのですが、
T410s にはSSDのオプションなども用意されていますし、アスペクト比16:10の14.1型WXGA+を搭載しています。

液晶に関しては、今後のモデルでは多分もう望めないものですので、
その辺に拘りのある方には新製品の16:9の液晶は残念かもしれませんが、こればかりは仕方がありません。

とりあえず今回の T410s の仕様は上記のような内容となります。



以下、T410s のベンチマーク結果を掲載していきます。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

エクスペリエンス・インデックス

プロセッサ 6.9
メモリ 5.9
グラフィックス 4.3
ゲーム用グラフィックス 5.8
プライマリ ハードディスク 4.9

今回のモデルは Core i5-560、NVIDIA NVS 3100mなどを搭載しており、
それ程パフォーマンスは悪くないはずなのですが、起動から動作が遅く・・

Lenovo EEの効果なども余り感じられず、
何故こんなに遅いのかと思っていたのですが、HDDが原因だったようです。

逆に構成的には程ほどの内容であっても、
SSDを搭載するだけで快適に動作が早くなったりしますので、
速度を気にされる方はSSDは必須かもしれません。



【CrystalMark 2004R3】

CrystalMark 2004R3

Mark ・・・ 131246
ALU ・・・ 35861
FPU ・・・ 35567
MEM ・・・ 24628
HDD ・・・ 5226
GDI ・・・ 11964
D2D ・・・ 1847
OGL ・・・ 16153

CrystalMark 2004R3 各項目の意味

Optimus効果で、3Dパフォーマンスは高め。
今回は内蔵グラフィックス(HDグラフィックス)との比較データは取りませんでした。

Optimus搭載モデルにおける、内蔵グラフィックスとNVIDIA NVS 3100mの性能差については、
こちらの T510 のレビュー記事で検証・掲載していますので、興味のある方はご覧になってみてください。



【3DMark06】

3DMark06

3DMark score ・・・ 3647
SM 2.0 Score ・・・ 1367
SM 3.0 Score ・・・ 1357
CPU Score ・・・ 2437


【モンスターハンターフロンティア 絆】

モンスターハンターフロンティア(絆)

平均 ・・・ 764~773


T410s のパフォーマンスに関しては以上のような内容となります。
やはり外部グラフィックスを搭載している分、3D性能はやや高めです。

ちなみにこのモデルはDVDスーパーマルチドライブを搭載しているのですが、
未使用時は電力消費を抑えるために電源がオフになっています。(使用時など、触れるとオンになる)

節電に貢献するPCですが、このモデルを購入するのは携帯性重視の方が多いでしょうから、
バッテリー消費を少しでも抑える Optimus の機能は非常に効果的ではないかと思います。



次に、前モデル Thinkpad T410s と、先日登場した新製品 T420s との違いです。
大まかではありますが、構成上でどのような部分が変更されたのかまとめてみました。

【Thinkpad T420s の構成と T410sからの変更点】

※記載の仕様はT420sの仕様です。仕様下の緑色の文字の説明が変更点

OS
Windows 7 Home Premium 64bit、Windows 7 Professional 32bit/64bit
T420s ではWindows 7 Home Premium 32bit版は無し

プロセッサ
Core i5-2520M(2.5GHz/TB時最大3.2GHz)/ Core i5-2540M(2.6GHz/TB時最大3.3GHz)
T410s ではCore i3-330M~Core i5-560M、T420s ではSandy Bridge採用

チップセット
QM67 Express
T410s では QS57 Express、T420s ではQM67 Express

グラフィックス
HDグラフィックス 3000
T410s ではNVIDIA NVS 3100m が選択可でしたが、T420sではHDグラフィックス 3000のみ。
T420s ではOptimus機能は選べないようです。(今の所)

メモリ
2GB~8GB(スロット×2/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大8GB)
T410s は、1GB~8GB(スロット×2/PC3-8500 DDR3 SDRAM/最大8GB)
T420s では1GBの選択肢がなくなり、PC3-8500からPC3-10600の規格へ変更されました

ストレージ
250GB HDD、320GB HDD、128GB SSD、160GB SSD
T420s では320GB HDDと160GB SSDが追加され、120GB HDDは無し

光学ドライブ
DVDスーパーマルチドライブ(脱着式)
変化無し

ディスプレイ
14.0型HD+(1,600×900)、光沢なし
T410s では14.1型WXGA+(1,440×900)液晶や、マルチタッチ機能のオプションがありましたが、
T420s では14.0型HD+(1,600×900)液晶に代わり、マルチタッチ機能のオプションは無し

無線機能
ThinkPad IEEE802.11b/g/n
WiFi Link 1000
Centrino Advanced-N 6205
Centrino Ultimate-N 6300
Centrino Advanced-N + WiMAX 6250
T410s では非搭載も選択可能でしたが、T420s では無線機能が標準搭載に

バッテリー
6セル(バッテリー駆動時間:約4.9時間)
T420s では T410s とバッテリーは変わらず、バッテリー駆動時間のみ4.8時間→4.9時間に

サイズ
343.0×230.1×21.2~26.0(幅×奥行き×高さ/mm)
T410s のサイズは337×241.5×21.1~25.9。
T420s では横幅が6mm広くなり、奥行が11.4mm狭くなりました

重量
1.79kg
T410s は1.8kg
T420sでは0.01kg重くなりました

上記の内容より比較的大きい変化だと思われるのは、Sandy Bridgeへの変更と
グラフィックスオプションの内容、液晶の内容だと思います。

グラフィックスオプションに関しては、
新製品の T420s では外部グラフィックスは用意されておらず、内蔵グラフィックスのみ。

同じTシリーズの新製品である T420 や T520 のように、Optimus機能を利用する事は出来ないようです。

CPU内蔵の HDグラフィックス 3000でも比較的パフォーマンスは良いと思われますが、
次期モデルにもOptimusは載るだろうと思っていただけに、この変化は意外でした。

液晶の変化(16:10→16:9)に関しては、T420s に限った事ではなく、
市場全体がこのような流れになっているので仕方がありません。


全体としては、パフォーマンスの高いSandy Bridgeや容量の大きいSSD、そして従来と変わらない携帯性に、
新製品ならではのLenovo EE 2.0やRapid Drive SSD Technology、USB3.0の搭載など、
内容はとても充実しており、従来からの高級機という位置づけは新製品でも変わりません。

ちなみに上記の構成は、仕様などを基に記載したものですので、
実際のカスタマイズオプション等の内容とは若干異なる部分があります。

現時点で仕様には記載されているのに、実際に選べないオプションについては、
また後程追加されていくのではないかと思います。


というわけで、T410s のレビューなのに T420s の話題で終わってしまいました。

T410s はとても人気のあるモデルでしたが、T420s は更に内容が充実している感触がありますので、
今回の新モデルもかなり人気が出るのではないかと思います。

新製品の T420s は既に販売開始されていますので、
詳しい価格やカスタマイズオプションなどについては、公式サイトの情報をご覧下さい。