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デルが販売するノートPC、Vostro 15 3000(3572)のレビューです。

Vostro 15 3000(3572)は、15.6型HD液晶を採用するビジネス向けのノートPC。

Celeron N4000、もしくはPentium Silver N5000の構成を提供するエントリータイプのマシンで、光学ドライブなど必要な基本機能を備えながらも低価格を実現しています。

実用性重視で華やかさはありませんが、できるだけコストを抑えながらも、普段使いできるノートPCが欲しい方には手頃な製品です。

今回、Pentium Silver N5000を搭載する「Vostro 15 3000(3572)エントリー・プラスモデル」を使用してみましたので、その特徴や使用感、性能について詳しくご紹介いたします。

New Vostro 3572 (2018年6月26日発売)
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【Vostro 15 3000(3572) レビュー記事目次】

Vostro 15 3000(3572) 筺体外観や操作性をチェック
 ・筺体外観・インターフェース
 ・キーボードの操作性
 ・重さ

構成と特徴・ベンチマークテストの結果
 ・構成と特徴
 ・ベンチマークテストの結果
 ・消費電力・温度
 ・バッテリ駆動時間

製品のまとめ
・ Vostro 15 3000(3572) まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Vostro 15 3000(3572) 筺体外観・インターフェース

Vostro 15 3000(3572)の筐体外観をチェックします。
15.6型サイズで光学ドライブも搭載するノートですが、約2.08kgと軽くスリムな筐体をもちあわせた製品です。

冒頭でも述べた通りデザインに華やかさはありませんが、シンプルながらもきれいに整った印象を受けます。





筺体カラーはブラック。
記事作成時点(2018年9月22日)では、本製品で提供されているのはこのカラーのみのようです。



筺体は単にブラックであるだけではなく、天板の表面には凸凹とした細かなテクスチャーによるデザインが施されており、手で持ったときに滑りづらいです。





背面、正面側から見た筺体全体の様子。
シルエットがとてもスリムですね。



ディスプレイには、15.6型ワイドHD(1,366×768)の非光沢液晶を採用。
画面サイズに対してやや低解像度ですが、細かい文字やコンテンツを見るのが苦手な方には使いやすいと思われます。

非光沢で、光の映り込みなどが目立ちにくいところも良いです。

写真や動画編集ソフトなど、細かいメニューがたくさん表示されるソフトを頻繁に利用する場合、この解像度だとやや使いづらいのですが、本製品はそのような用途向けのノートではないため特に問題はなさそうです。






視野角は狭いです。
TN方式の液晶だと思われます。

斜めから閲覧した場合の色の変化が大きく、複数人での利用には向きません。しかし真正面からの見え方には問題はなく、普段の作業にも支障はありません。




液晶上部には720p HD対応のWebカメラと、その右隣にはマイクを内蔵。液晶下部にはDELLのロゴが配置されています。



液晶の最大開閉角度は、約135~140度。
標準的な可動域で、ディスプレイの角度調整は普通にしやすいです。




筐体側面にあるインターフェースの内容をチェックします。

左側面の様子。
電源コネクター、LAN(ギガビット)、VGA、HDMI、USB3.1(Type-A)×2基が並んでいます。



右側面にはSDカードリーダー、ヘッドセットとマイクのコンボジャック、USB2.0、DVDドライブ、セキュリティケーブル用のロックスロットが並びます。




正面、背面側には何もありません。


一昔前のインターフェース、といった感じの内容ではありますが、USBは全3基、映像出力は2系統、さらにカードリーダー、LAN、DVDドライブを搭載するなど、オフィスでも家庭での利用にも困らないインターフェースが備わっています。

新しさはありませんが標準的な内容を押さえているため、多くの方に使いやすいはずです。




筺体底面側の様子。
写真は上が筐体背面、下が正面側です。

背面側に、着脱可能な4セルバッテリー(40Wh)が搭載されているのが見えます。

普段バッテリを付け外しすることはあまりないと思いますが、着脱できる構造は、バッテリが故障した場合などに自分で換えられるという理由で便利です。




着脱可能なバッテリーを搭載



正面寄りの位置に、Waves MaxxAudio Proのサウンドテクノロジーに対応したスピーカーを内蔵。Waves MaxxAudio Pro専用のサウンドユーティリティを使用し、音質の調整を行えます。




プリンストールされているWaves MaxxAudio Pro サウンドユーティリティ




本体と、付属の電源アダプターやケーブル。





電源アダプターは45W。
今のところ(記事作成時点)、全てのモデルにこのアダプターが付属するようです。



キーボードの操作性

Vostro 15 3000(3572)に搭載されている、キーボードの外観や操作性についてチェックします。





アイソレーションタイプの日本語キーボードです。
右側にはテンキーを搭載しています。

Bakspaceなど一部キーのサイズが極端に狭められているところは、特に手のサイズが大きい方には使いづらく感じられるかもしれませんが、全体的なキーボードの操作感は悪くはありません。

ちなみに製品ページによると、キーボードには防滴設計がとりいれられているのだとか。といっても、どの程度の防滴設計なのかは不明です。



キートップの様子。
完全に平らな形状のキートップです。

マットな質感であるため、タイピング後も指紋汚れが目立ちません。



天板と同じく、パームレストやキーボード周りにも、凸凹とした細かいテクスチャーによるデザインが施されています。

上位シリーズのような高級感はありませんが、整頓された雰囲気があります。



タッチパッドはボタン一体型。
15.6型ノートのタッチパッドであるためか、面積が広く指先での操作がしやすいです。

ボタンもほどよい硬さであり、操作が苦になりません。

テンキーが搭載されたノートは、テンキーの幅だけホームポジションが左寄りになるため、タッチパッドとホームポジションとの位置がずれやすくなります。

タッチパッドとホームポジションとの位置がずれると、タイピング時に手のひらがタッチパッドに触れやすくなるため、誤動作が起こる原因にもなるのですよね。

しかし本製品は、ホームポジションの位置にあわせてタッチパッドが配置されているため、タイピング時のタッチパッドの誤動作が起りづらくなっています。

些細なことですが、細かい気配りだと思います。



重量

Vostro 15 3000(3572)の重さをはかってみました。



PC本体の重さは2163g。
容易に持ち運べる重さではありませんが、15.6型ノートにしては軽く、ちょっとした移動に便利です。



電源アダプターとケーブルをあわせた重さは257g。



Vostro 15 3000(3572) 構成内容とその特徴について

掲載しているVostro 15 3000(3572)の構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】



【Vostro 15 3000(3572) の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Pentium Silver N5000(1.10GHz~2.70GHz/4コア4スレッド)
ディスプレイ   15.6型ワイドHD(1,366×768)、非光沢
グラフィックス   インテル UHDグラフィックス 605
メモリ   4GB(4GB×1/DDR4 2400MHz)
ストレージ   1TB HDD(SATA 7200rpm/Seagate製)
光学ドライブ   トレイロード式DVD+/-RWドライブ
無線機能   IEEE 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth v4.1、2.4&5Ghz、1×1
バッテリ   40WHr、4セルバッテリー
電源   45W 電源アダプター
サイズ   380×260×23.65(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約2.08kg
カラー   ブラック
セキュリティソフト   マカフィー スモール ビジネス セキュリティ (12ヶ月)
標準保証   1年間 オンサイトサービス (6営業日9-17時)

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2018年09月22日時点の情報に基付く内容となります。

上記は Windows 10 Home、15.6型HD非光沢液晶、Pentium Silver N5000、4GBメモリ、1TB HDD、DVDドライブを搭載する「Vostro 15 3000(3572)エントリー・プラスモデル」というモデルの仕様です。

あくまでも記事作成時点で提供されている構成においてですが、本製品には大きく分けて Celeron N4000と Pentium Silver N5000を搭載する2種のモデルがラインアップされています。

今のところメモリやストレージのカスタマイズオプションは提供されていないため、各モデルの違いは Celeron N4000を搭載しているか、Pentium Silver N5000を搭載しているかだと考えて差し支えないでしょう。

ストレージがHDDのみであるところが残念ですが、3~5万円台(税抜・配送料込/クーポン利用で)と非常に安価であるため、ひととおりの機能を備えたビジネスノートが欲しい方にはそれなりに魅力ある製品だといえるでしょう。

CPUの仕様を見る限り、Celeron N4000よりも Pentium Silver N5000の方が高性能であると思われるため、少しでもハイパフォーマンスなノートが欲しい方は Pentium Silver N5000搭載モデルを選びましょう。

Pentium Silver N5000はAtom系のCPUであり、現世代のCoreプロセッサなどに比べると性能は劣りますが、非常に省電力であること、また4コアを実装しているためパフォーマンスにはそこそこ期待できるはずです。



以下、記事作成時点で提供されている構成のバリエーションです。
あくまでも構成のバリエーションを書き出しただけであり、自由に組み合わせられるわけではないためご注意ください。

OS
・Windows 10 Home 64bit
・Windows 10 Pro 64bit

液晶
・15.6型ワイドHD(1,366×768)、非光沢

CPU
・Pentium Silver N5000(1.10GHz~2.70GHz/4コア4スレッド)
・Celeron N4000(1.10GHz~2.60GHz/2コア2スレッド)

グラフィックス
・インテル UHDグラフィックス 600
・インテル UHDグラフィックス 605

メモリ
・4GB(4GB×1/DDR4 2400MHz)

ストレージ
・1TB HDD(SATA 7200rpm)

光学ドライブ
・トレイロード式DVD+/-RWドライブ

無線LAN
・IEEE 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth v4.1、2.4&5Ghz、1×1

カラー
・ブラック



以下、掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。


ストレージの仕様(販売製品に同じモデルが搭載されるとは限りません)


ストレージの内訳

ストレージには、Seagate製の「ST1000LM049-2GH172」という1TB HDD(7200rpm)が搭載されていました。

HDDであるため、SSDのようなサクサクとした使用感ではありませんが、どちらかというとやや高速なHDDです。ベンチマークのスコアも、ノートに搭載されるHDDにしてはまずまずの数値が出ています。

SSDの構成は今のところ提供されておらず、速度重視の方には向きませんが、掲載モデルに関してはストレスを感じるような使用感ではなく、これならHDD単体のストレージ構成でも妥協できなくありません。

容量が多いため、写真や動画のようなサイズの大きいファイルを保存する方にも使いやすいと思います。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているVostro 15 3000(3572)で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


【3DMark】



上からSky Diver、Fire Strikeの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720/標準品質、ウィンドウモードで実行


【CINEBENCH R15】


Coreプロセッサを搭載するようなノートに比べると、あきらかに性能は劣るものの、Atom系のノートにしてはパフォーマンスは悪くありません。

4コアであるためか、複数の作業を同時に行った場合の動作も想像より軽く、意外と快適です。

とはいっても、ゲームプレイはドラクエのような軽いタイトルでも厳しい性能ですが、ネットや動画視聴、ビジネスアプリを利用した作業など、軽めの日常作業への利用には問題ありません。

今回の構成は、かなりコストパフォーマンスが優れていると感じます。



消費電力・温度

Vostro 15 3000(3572)のアイドル時、およびベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力を測定してみました。

画面の輝度を50%に設定にした上で測定しています。
(以降、この設定を使用)

アイドル時 ・・・ 4W
ベンチマーク実行時 ・・・ 17W

※実際の値は若干上下します

Atom系のプロセッサだけあって、非常に低消費電力です。
その割に性能が高いところが魅力です。




以下はアイドル時、高負荷時(3DMarkを繰り返し20分以上実行)のパーツ温度と、高負荷時のキーボード表面温度です。


パーツ温度


キーボードの表面温度

高負荷な状態が続くとCPU温度は上がりますが、ノートPCでは標準的だといえる温度帯です。

一方でキーボード面の温度は、右側のパームレストがやや温かくなりやすいようで、タイピングを行っていると熱を感じます。

といっても、気になるほどの熱さではありません。



バッテリ駆動時間

バッテリベンチマークソフト「bbench」を利用し、Vostro 15 3000(3572)のバッテリ駆動時間を測定。

ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。




バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は31516秒。
約8.8(8.7544444444…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

消費電力の低い構成であるため、15.6型ノートにしてはまずまずバッテリの持ちは良いようです。

持ち運びするようなノートではありませんが、バッテリの持ちが良いと電源のない場所でも作業が行えるため、便利です。



Vostro 15 3000(3572) まとめ

以上、Vostro 15 3000(3572)のレビューでした。
最後にまとめます。

・15.6型HD非光沢液晶の搭載で見やすい
・Celeron N4000、Pentium Silver N5000搭載モデルを提供
・光学ドライブを標準搭載
・約2.08kgと軽量
・価格が安い

見やすい15.6型の非光沢液晶をはじめ、利用頻度の高い端子類や光学ドライブを搭載するなど、基本的な機能を備えたビジネスノートです。

エントリー向けの製品ではあるものの、やや性能の高い Pentium Silver N5000の構成を提供しており、一昔前の低価格ノートに比べると随分と使い勝手はよくなっているのではないでしょうか。

15.6型ノートの割に、スリムかつ軽量であるところも扱いやすく便利。

ストレージにHDDしか搭載できないところは残念ではあるものの(記事作成時点)、多少妥協しても良いと思えるくらいの低価格を実現しているところが魅力です。

単純に低価格なノートが欲しい方をはじめ、特に実用性重視のノートをお探しの方に向くマシンだといえるでしょう。

特に、Pentium Silver N5000搭載の構成がおすすめです。