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デルが販売するノートPC、Vostro 15 7000(7580)のレビューです。

Vostro 15 7000(7580)は、15.6型フルHDの液晶を採用するビジネス向けのノートPC。

Vostroブランドとして提供されているラインアップ中では最上位にあたる7000シリーズの製品で、CPUには第8世代のCore i5やCore i7を、グラフィックスには GTX 1050(4GB)や GTX 1050 Ti(4GB)の選択肢を提供しています(2018年7月28日時点)。

Vostroはビジネス向け製品の中でもコストパフォーマンスを重視するブランドであり、上位ブランドであるLatitudeなどに比べると、同構成でも価格がリーズナブルな傾向があります。

Vostro 15 7000(7580)も上位製品ではあるものの、構成内容の割にはお手頃であるため、企業だけではなく個人ユーザーにも手を出しやすいモデルだといえるでしょう。

今回は、第8世代のCPUや GTX 1050 Ti(4GB)を搭載する上位モデルを使用してみましたので、その特徴や使用感、性能について詳しくご紹介いたします。

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【Vostro 15 7000(7580) レビュー記事目次】

Vostro 15 7000(7580) 筺体外観や操作性をチェック
 ・筺体外観・インターフェース
 ・キーボード操作性
 ・重さ

構成と特徴・ベンチマークテストの結果
 ・構成と特徴
 ・ベンチマークテストの結果
 ・消費電力・温度
 ・バッテリ駆動時間

製品のまとめ
・ Vostro 15 7000(7580) まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Vostro 15 7000(7580) 筺体外観・インターフェース

Vostro 15 7000(7580)の筐体をチェックします。

外観だけをみる限り、本製品の筐体は旧モデルである Vostro 15 7000(7570)とほぼ同じものを使用しているようです。

中身はもちろん異なりますが、外装はサイズもデザインも同じ。
ビジネスモデルながら、まるで個人ユーザー向けの製品のようなスタイリッシュなデザインを採用したノートPCです。




メタリックブルーカラーの天板です。
名前どおり、やや艶のあるメタリックな質感のブルーカラーを採用しています。

中央にはブルーのDELLロゴを配置。

ビジネスノートにしてはややカジュアルな印象ですが、派手さは抑えられているためビジネスにも利用しやすいと思います。

本製品ではこのメタリックブルーのほか、プラチナシルバーのカラーをラインアップ。

プラチナシルバーが基本構成でメタリックブルーは有料のオプション扱いになるのですが、とてもきれいな色合いであるため、私自身が選ぶとしたらメタリックブルーですね。




天板中央にあるDELLのロゴ


全体的に丸味のあるフォルムを採用した筐体で、柔らかいイメージ



背面から見た筐体の様子。




筺体正面側から見た筐体。
電源オンオフ時の様子です。



ディスプレイには、15.6型ワイドフルHD(1920×1080)のIPS非光沢液晶を搭載。

作業がしやすい画面サイズ、解像度に加えて、長時間の作業時にも目が疲れにくい非光沢タイプの液晶を採用しています。

一度にたくさんの情報を表示できるため、写真や動画編集ソフトでの作業もしやすいです。






IPS方式のパネルを採用しているため、視野角は広いです。
画面を左右から閲覧した場合でも、色やコントラストの変化がほとんどなくみやすいです。

通常は真正面から画面を見ながら作業を行うため、少々視野角が狭くても問題はありませんが、例えばビジネス用途などでは、内容の確認をするために複数人で画面をみるような場合もあるでしょう。

そんな場面では、IPS液晶の方が利用しやすく便利です。




液晶上部ベゼルには 720P HD対応のWebカメラと、その左右にマイクが1基ずつ内蔵されています。

また液晶下部には、ブルーカラーのDELLロゴを配置。
ロゴが単なるプリントではなく、やや凝ったデザインできれいです。



ディスプレイの最大開閉角度は、約135度。
一般的なノートと同程度の可動域で、角度調整のしやすさに問題はありません。




筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。

左側面には、セキュリティケーブル用のスロット、電源コネクター、LAN、USB3.1 Type-A(PowerShare対応)、SDカードリーダーが搭載されています。



右側面にはヘッドセットとマイクのコンボジャック、USB 3.1(Type-A)×2基、USB3.1 Type-C(ThunderboltおよびDisplayPort対応)、HDMI、VGAが並びます。




正面側、背面側には何もありません。

15.6型サイズのノートでありながら光学ドライブは搭載されていませんが、USBはType-A、Type-Cを含めると全4基、またギガビットLANや、2系統の映像出力端子を搭載するなど、利用には十分な内容の端子類が備わっています。

ビジネス用途にも、家庭用のPCとして利用するのにも不足はありません。



底面側の様子。
写真は下が筺体背面、上が正面側です。

最近のノートPCでよく見かける、シンプルな構造の底面です。
背面寄りの位置で底面カバーがねじ止めされており、そこからカバーを開くことで内部パーツへとアクセスできます。(今回は開いていません)



底面カバーのネジ。

見る限り、ネジは1本のようですが、カバーの各所に設けられたツメが本体の方に引っかけられているため、ネジを外せば簡単にカバーが開く…なんて具合にはいかないようです。

ちなみに私、自分のPCの開閉などもよく行いますが、ツメの多いカバーはあまり好きではないのですよね。



底面カバーの中央には、Vostroの型押しロゴ。



底面端の方に、スピーカーを内蔵。
Waves MaxxAudio Proによるサウンド補正が行われているため、ノートの割に音はそこそこ良いです。




プリインストールされているWaves MaxxAudio Proソフトウェア サウンドの微調整が行えます




PC本体と、付属の電源アダプターや電源ケーブル。




電源アダプターの仕様は19.5V、6.7Aで130W。
製品ページを見る限りでは、どのモデルにも130Wの電源アダプターが付属するようです。



キーボードの操作性

Vostro 15 7000(7580)に搭載されているキーボードの外観、使用感をチェックします。



バックライトなしの日本語キーボードを採用。
右側にはテンキーを搭載しています。

記事作成時点で提供されているキーボードはこれのみで、バックライト付きや英語版キーボードの選択肢はありません。

使用感については、キーサイズには比較的余裕があり、キーストロークも深くはありませんが浅いというほどでもなく、タイピングがしやすいです。

また想像していたよりもキーボード面が頑強に作られているなようで、強く打ってもたわみがほとんどでません。

BackspaceやEnterキーが特殊な形状であり、その辺りが慣れるまでは少し打ちづらいものの、総合的にみると悪くありません。普通に使いやすいキーボードだと思います。



キートップの様子。
フラットな形状です。

ややざらつきのあるマットな質感の素材を用いているため、指紋による汚れが目立ちません。



キーボードの右上には、指紋認証センサーを兼ねた電源ボタン。

指紋認証センサーは標準で搭載されるようです。
あらかじめ設定しておくことで、Windows Helloによるログイン機能が利用できます。

なお、上記写真にある指紋認証のマークは、シールなのではがせます。



クリックボタン一体型のタッチパッドを搭載。

可もなく不可もなくといった感じで、普通に使いやすいタッチパッドだと思います。ボタンも適度な柔らかさで押しやすいです。

本製品のキーボードは、テンキー搭載の影響によりやや左寄りの配置になっているのですが、そのホームポジションにあわせる形でタッチパッドも左寄りの配置となっているため、タイピング中のタッチパッドの誤動作は起きにくいようです。

誤動作が気になる場合は、「設定 > デバイス > タッチパッド」の設定画面より、タッチパッドの感度が低くなるように調整するか、操作にマウスを利用している場合は、タッチパッド機能をオフにしてしまうと煩わしさがありません。



重さ

Vostro 15 7000(7580)の重さをはかってみました。

PCの重さは2730g。
外部グラフィックスを搭載し、さらにデュアル冷却ファンを備えるモデルであるため軽くはありません。

15.6型の高性能ノートとしては標準的な重さですが、電源アダプター類をあわせると余裕で3kgを超えます。持ち運ぶよりも据え置いての利用が向いているといえるでしょう。



Vostro 15 7000(7580) 構成内容とその特徴について

掲載しているVostro 15 7000(7580)の構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】


【GPU-Z】

【Vostro 15 7000(7580) の主な構成】

OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Core i7-8750H(2.20GHz~4.10GHz/6コア)
ディスプレイ 15.6型ワイドフルHD(1,920×1,080)、非光沢、IPS
グラフィックス GeForce GTX 1050 Ti(4GB GDDR5)+ インテル UHD グラフィックス 630
メモリ 8GB(8GB×1/DDR4 2666MHz)
ストレージ 128GB SSD(M.2 SATA/SanDisk製)+ 1TB HDD(5400rpm/Seagate製)
無線機能 IEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0、2.4&5GHz、MU-MIMO/80Mhz、1×1
バッテリ 56 Wh、4セルバッテリ
サイズ 389×270×23.95~24.95(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.83kg
カラー メタリックブルー
ソフトウェア マカフィー スモール ビジネス セキュリティ (12ヶ月間更新サービス)
標準保証 1年間 オンサイトサービス (6営業日9-17時)

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2018年07月28日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、Core i7-8750H、GTX 1050 Ti(4GB)、128GB SSD&1TB HDDという構成内容のモデルです。

本製品には第8世代のCore i5と Core i7のモデルが提供されており、Core i5を搭載する下位モデルにはGTX 1050(4GB)が、またCore i7を搭載する上位モデルには GTX 1050 Ti(4GB)が搭載されるといった具合に、ある程度構成が固定されています。

全てのモデルに外部グラフィックスが搭載されているため、下位モデルでも十分にハイパフォーマンスではあるのですが、下位モデルのストレージはHDDのみ。上位と比較した場合、体感でのパフォーマンス差はそれなりにあると思われます。

あと、下位モデルのCPUが4コアであるのに対し、上位モデルには6コアのCore i7-8750Hが搭載されているため、動画編集のようなCPU性能を大きく活用する用途には、Core i7-8750H搭載の上位モデルの方が向いているでしょう。



以下、Vostro 15 7000(7580)で提供されている構成です。

各パーツのバリエーションを掲載しているだけであり、以下にあげた構成を自由に組み合わせられるものではないため、ご注意ください。

OS
・Windows 10 Home 64bit
・Windows 10 Pro 64bit

CPU
・Core i5-8300H(2.30GHz~4.00GHz/4コア)
・Core i7-8750H(2.20GHz~4.10GHz/6コア)

メモリ
・4GB(4GB×1/DDR4 2666MHz)
・8GB(8GB×1/DDR4 2666MHz)

液晶
・15.6型フルHD(1920×1080)IPS、非光沢

グラフィックス
・GeForce GTX 1050(4GB GDDR5)
・GeForce GTX 1050 Ti(4GB GDDR5)

ストレージ
・1TB HDD(5400rpm)
・128GB SSD + 1TB HDD(5400rpm)

ストレージ
・プラチナシルバー
・メタリックブルー



Killer E2400 ギガビットイーザーネットコントローラーを搭載

いずれのモデルにも、ネットワークコントローラとしてKiller LANが搭載されているようです。

Killer LANは、ゲーマー向けLANとも呼ばれるコントローラで、専用のツール「Killer Control Center」を利用すれば、アプリケーションの帯域や優先度を確認したり、手動で優先度を割り当てるといった機能を利用できます。

本製品はゲーミングノートではありませんが、Killer LANが搭載されていると接続が安定しやすいため、用途によっては重宝するでしょう。



以下、掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。



ストレージの仕様(販売製品に同じモデルが搭載されるとは限りません)


ストレージの内訳

SSDには、SanDisk製の「X600」という128GB M.2 SSD(SATA)が、HDDにはSeagate製の「ST1000LM035-1RK172」という1TB HDD(5400rpm)が搭載されていました。

SSDはSATA規格のモデルで、SSDの中では速い方ではありません。
とはいえ、HDDよりは体感速度はかなり高速です。

本製品はモデルごとにストレージ構成が固定されており、下位モデルのストレージには1TB HDDが搭載されます。使用感を優先するのなら、SSDとHDDを搭載する上位モデルを選びたいところです。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているVostro 15 7000(7580)で実施したベンチマークテストの結果です。

NVIDIAコントロールパネルにて、優先するグラフィックスプロセッサを「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」に設定したうえで測定しています。


【CrystalDiskMark】


左がSSD、右がHDDのスコア


【3DMark】




上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720、1920×1080/最高品質、ウィンドウモードで実行


【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】




上から1280×720、1920×1080、3840×2160(DirectX 11/高品質(ノートPC))


【FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION】




上から軽量品質、標準品質、高品質(1920×1080/ウィンドウ)


【CINEBENCH R15】


ビジネス向けの製品ではありますが、ゲーミングノートとしても利用できそうなくらいグラフィック性能は高いです。

軽いゲームタイトルなら高画質設定でもプレイ可能ですし、やや重めのゲームタイトルであっても、画質を調整すれば快適にプレイできるパワーを持ちあわせています。

写真や動画編集ほか、クリエイティブな用途にも十分に活用できる性能です。



消費電力・温度

Vostro 15 7000(7580)のアイドル時、およびベンチマーク実行時(FF XIV)の消費電力を測定してみました。

画面の輝度は50%に設定、またグラフィックスに関しては、NVIDIAコントロールパネルにて優先するグラフィックスプロセッサを「自動選択」に設定したうえで測定しています。(以降、全てこの設定)

アイドル時 ・・・ 7W
ベンチマーク実行時 ・・・ 119W

※実際の値は若干上下します

NVIDIA Optimus の効果か、アイドル時は非常に低消費電力です。
一方で高負荷時には、ゲーミングPC並に消費電力は上昇します。




以下、アイドル時、高負荷時(FF XIVを20分以上実行)のパーツ温度と、高負荷時のキーボード表面温度です。


パーツ温度


キーボードの表面温度

高負荷時のパーツ温度が高めですが、外部グラフィックスを搭載する高性能なノートとしては、標準的といえるくらいの温度です。

キーボード面の温度は、キーボード中央がやや高めになるものの、全体としては作業がしやすい温度帯に収まっています。

デュアル冷却ファンを搭載する製品であるため、冷却性能は高いようですね。



バッテリ駆動時間

バッテリベンチマークソフト「bbench」を利用し、Vostro 15 7000(7580)のバッテリ駆動時間を測定。

ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。




バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は35222秒。
約9.8(9.7838888…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

あくまでも軽い作業時のバッテリ駆動時間ではあるものの、バッテリの持ちは良いです。パフォーマンスを抑えた使い方をすれば、電源のない場所でも利用しやすいと思います。

高負荷な状態では消費電力が大幅に上がるため、バッテリの持ちは上記よりもかなり短くなりますが、普段は電源に接続して利用することがほとんどだと思われるため、問題はないでしょう。



Vostro 15 7000(7580) まとめ

Vostro 15 7000(7580)のレビューは以上です。
最後にまとめます。

・15.6型フルHDのIPS・非光沢液晶を採用
・第8世代のCore i5-8300H、Core i7-8750Hを搭載
・GTX 1050(4GB)、GTX 1050 Ti(4GB)を搭載
・上位モデルは128GB SSD&1TB HDDの2ドライブ構成
・プラチナシルバーとメタリックブルーのカラーバリエーション
・指紋センサーの搭載や充実したインターフェースなど、ビジネスPCとして堅実な内容

Vostroの中でも上位に位置づけられるシリーズだけあって、ビジネスノートながらゲーミングノート並にハイスペックな構成が採用された製品です。

スペックが高いだけではなく、デュアル冷却ファンの搭載によって冷却性能が高いため、長時間の動画編集のような高負荷な作業にも安心して利用できます。

加えて見やすいIPS非光沢液晶や たわみにくいキーボードの採用、Killer LANの採用によって接続が安定しやすい点など、使いやすさにも十分なこだわりがみられる部分は、ビジネス向けの製品らしい特徴だと感じます。

ビジネスノートに欲しい指紋認証センサーなども標準搭載しており、総合すると堅実なPCという印象です。

ビジネスには関係がない部分ではあるものの、スタンダードなプラチナシルバーと、ビジネスノートとしてはやや珍しいセレクトだと思われるメタリックブルーのカラーバリエーションが提供されているところも嬉しい要素です。

どちらが良いかは個々の好みによるところが大きいですが、私的には個性を感じさせるメタリックブルーがおすすめ。とてもきれいな色合いであるため、気分よく作業ができそうです。

ハイスペックなビジネスノートをお探しの方は、是非チェックしてみてください。