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富士通が販売するノートPC、LIFEBOOK WA1/A3(AHシリーズ)のレビューです。

LIFEBOOK WA1/A3は、15.6型液晶を搭載するノートPC。

別記事のLIFEBOOK WA2/A3が第6世代インテルCPUを搭載したモデルであるのに対し、WA1/A3はAMD APUを搭載したモデルです。

プロセッサにはAMD E1-7010、AMD A8-7410の選択肢や、最大8GBのメモリ、ストレージはHDDやSSHDのほか、SSDも選べるなど、ネットや動画、オフィスの利用といったライトな用途から、簡単な写真・動画編集などのやや負荷のかかる用途までをカバー。

低価格ながら、セキュリティソフト3年版の搭載や3年保証が標準で付属するなど、コストパフォーマンスに優れたノートPCです。

今回は、AMD A8を採用する上位構成のモデルを使用してみましたので、その使用感や性能について詳しくご紹介いたします。

【LIFEBOOK WA1/A3(AHシリーズ) レビュー記事目次】

・製品の特長
LIFEBOOK WA1/A3の主な特長

・LIFEBOOK WA1/A3 アーバンホワイトの筺体外観や操作性をチェック
外観・インターフェースキーボードの操作性液晶の見やすさ

・ソフトウェア
サポート系のソフトウェアが充実

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・製品のまとめ
LIFEBOOK WA1/A3 まとめ


LIFEBOOK WA1/A3の主な特長

2017年2月28日現在、15.6型ノートの LIFEBOOK WA(AH)シリーズには、以下のモデルがラインアップされています。

【LIFEBOOK WA(AH)シリーズのラインアップ(2017年2月28日時点)】

WA3/B1 ・・ 第7世代インテルCPU
WA2/A3 ・・ 第6世代インテルCore i5、Core i7 (LIFEBOOK WA2/A3のレビュー
WA2/B1 ・・ 第6世代インテルCore i3
WA1/A3 ・・ AMD APU 掲載モデル

掲載の「WA1/A3」は、唯一AMD APUを搭載するモデルです。

性能や価格は選択する構成にもよりますが、インテルCPUを搭載するモデルに比べると価格が抑えられているのが特徴です。

低価格とはいっても、富士通製品ならではのサポート系ソフトウェアやマニュアルは充実していますし、ATOKの採用はもちろん、マカフィーリブセーフ3年版のプリインストールや、3年保証が標準で付属するなど、安くても中身は充実しています。

なお、筐体自体は第6世代のインテルCPUを搭載するモデルと大きくは変りませんが、選べるカラーがやや異なること、またインターフェースの内容なども一部異なります。

光学ドライブは標準搭載です。



LIFEBOOK WA1/A3 筺体外観・インターフェース

LIFEBOOK WA1/A3の筐体外観をチェックします。

本モデルにはシャイニーブラックとアーバンホワイトのカラーバリエーションが提供されており、掲載モデルはアーバンホワイトを採用する筐体です。

清潔感ある真っ白なカラーリングと、陶器のような奥行きある光沢感が美しい筐体です。





艶のあるホワイトカラーのパネルの中央には、富士通のロゴ。
光沢天板ですが、色味のせいか指紋汚れなどが目立ちにくく、扱いやすいです。




背面、正面側からみた筐体全体の様子。
厚みが25.4~30.0mmと、薄いというほど薄型のノートではありませんが、丸味のあるフォルムがスタイリッシュな印象の筐体です。



15.6型ワイドHDの光沢液晶を採用。
本製品で選べるのはこの液晶のみとなります。




液晶上部にはHD Webカメラ(約92万画素)を内蔵


液晶下部にはシルバーカラーのFujitsuロゴ


ディスプレイの最大開閉角度は約135° 一般的なノートと同程度です



筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。

筐体左側面の様子。
セキュリティスロット、LAN、HDMI出力端子、USB3.0×2、USB2.0が並びます。

USB2.0のみ、電源オフ時のUSB充電に対応。



右側面にはヘッドフォン出力とマイク入力のコンボポート、USB2.0、光学ドライブ、電源コネクターが並びます。




正面側には各種のインジケーターランプと、そのすぐそばにはSDメモリーカードを配置。



背面には何もありません。


インテルCPUを搭載する「WA2/A3」と筐体自体は変わらないのですが、「WA2/A3」にはUSB3.0が3基、USB2.0が1基搭載されていたのに対し、「WA1/A3」にはUSB3.0が2基、USB2.0が2基搭載されるなど、若干端子の内容が異なっています。

そのような違いはあるものの、USB端子は全4基、光学ドライブを備えている点は共通しており、使用感は殆ど変らないと考えて良いでしょう。



筐体底面の様子です。
写真は上が筐体背面側、下が正面側。

着脱が可能なバッテリが背面側に配置され、手前側には開閉可能なパネルが数カ所に設けられています。パネルからは、HDDベイやメモリスロットにアクセスが可能です。




49Whのバッテリが搭載されていました。




PC本体、付属の電源アダプター&ケーブル


電源アダプターは19V、3.42Aで65W。
インテルCPUを搭載するモデルと同じですね。



キーボードの操作性

LIFEBOOK WA1/A3に搭載されているキーボードや、その周辺の操作性をチェックします。





右側にテンキーを搭載する、日本語キーボードを採用しています。
テンキーは4列と、数値入力を頻繁に行うような方にも使いやすいです。

キーピッチは約18.4mm、キーストロークは約1.7mmと深さがあり、打鍵時の底付き感がなく押しやすいこと、またキー底面部のたわみも目立ちません。

キー配列も標準的であり、多くの方に使いやすいキーボードだと思います。




キートップはフラットな形状 マットな質感で指紋あとが目立ち難いです



キーボード上部にはMy CloudボタンやMENUボタン、SUPPORTボタンといったショートカットボタンが搭載されています。

押すことで、割り当てられているソフトウェアを起動できます。
起動するソフトの内容は「ワンタッチボタンの設定」を利用し、変更可能です。




ワンタッチボタンの設定



本体とディスプレイの境となる部分に、スピーカーが配置されています。

なお、インテルCPUを搭載するモデルには「Waves MaxxAudio」対応のスピーカーが搭載されていましたが、掲載のAMD APU搭載モデルには、Waves MaxxAudioは搭載されていません。



ボタン分離型のタッチパッドを搭載。
タッチパッドは「フラットポイント」と呼ばれるようですね。

一体型のタッチパッドよりも明らかに使いやすく、マウスではなくタッチパッドで操作を行うというような場合であっても、スムーズに操作ができるでしょう。




Alpsのタッチパッドドライバーが搭載されていました

タスクトレイに常駐しているタッチパッドアイコンより、タッチパッドの設定ダイアログを起動できます。ここでは、ポインティングやスクロール、ジェスチャーなど、タッチパッドに関する詳細な設定が行えます。

ほか、Windows 10の設定画面にある「デバイス > マウスとタッチパッド」より、タッチパッドの設定を行うことも可能です。



液晶の見やすさ

LIFEBOOK WA1/A3に搭載されている、液晶の見やすさをチェックします。




15.6型ワイドHD(1366×768)の光沢液晶です。
15.6型サイズのパネルにHDの解像度であるため、コンテンツの表示サイズが大きく見やすいです。

高解像度液晶だと文字が細かく見づらい、なんて方に使いやすい液晶だと思います。

明るい場所で利用すると光沢感はやや目立つものの、屋内で利用している限りでは、作業がしづらいと感じるようなことはありませんでした。





視野角は狭いです。
斜めから閲覧した場合の色変化は大きいものの、真正面から利用している限りでは、作業に影響はありません。



サポート系のソフトウェアが充実

LIFEBOOK WA1/A3には、標準で数多くのサポートツールがインストールされており、PC初心者でも簡単に設定を行ったり、機能を使いこなすことができるようになっています。

搭載ソフト、もしくは選べるソフトの内容は、インテルCPUを搭載する WA2/A3と比較して、Waves MaxxAudio対応のサウンドユーティリティがないなど一部異なる部分があるものの、ほぼ同じです。

参考: LIFEBOOK WA2/A3のソフトウェア



LIFEBOOK WA1/A3 構成内容とその特徴について

掲載しているLIFEBOOK WA1/A3の構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】




【GPU-Z】

【LIFEBOOK WA1/A3 の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   AMD A8-7410 APU(2.20GHz~2.50GHz)
ディスプレイ   15.6型ワイドHD(1366×768)、光沢
グラフィックス   AMD Radeon R5グラフィックス
メモリ   8GB(DDR3L SDRAM PC3L-12800/2スロット)
ストレージ   128GB SSD(SATA/Samsung製)
光学ドライブ   DVDスーパーマルチドライブ
無線機能   IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth v4.1
バッテリ   リチウムイオンバッテリ49Wh、約6.6時間
サイズ   378.0×255.9×25.4~30.0mm(幅×奥行×高さ/mm)
重量   約2.4kg
カラー   アーバンホワイト
ソフトウェア   マカフィー リブセーフ 3年版、KINGSOFT OfficeStandard
標準保証   3年保証(標準保証を合計3年間に延長)

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2017年02月28日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、15.6型ワイドHDの光沢液晶、AMD A8-7410、8GBメモリ、128GB SSD、DVDスーパーマルチドライブ、ac対応の無線LANを搭載する構成のモデルです。

LIFEBOOK WA1/A3には、大きく分けてAMD E1と AMD A8を搭載する構成が提供されており、掲載モデルは上位の構成にあたります。

E1搭載のモデルは、かなりライトな用途向けだということがCPUの性能より想像できますが、A8くらいのAPUを搭載していれば、多少負荷のかかる作業であってもこなせるでしょう。

量販店向けに提供されているカタログモデルとは異なり、掲載製品のようなカスタムメイドモデル(Web限定モデル)は、CPUやメモリ、ストレージ、光学ドライブなどを細かくカスタマイズできるため、予算や用途に合わせたモデルを手に入れられるという点で、ユーザーにとってメリットが大きいです。



以下、LIFEBOOK WA1/A3で提供されている主な構成です。
2017年2月28日時点の内容であり、変更となる可能性があるため、正確な情報については公式サイトの製品ページをご覧ください。

LIFEBOOK WA1/A3
OS Windows 10 Home (64bit)
液晶 15.6型ワイドHD(1366×768)、光沢
CPU AMD E1-7010 APU(1.50GHz)
AMD A8-7410 APU(2.20GHz~2.50GHz)
メモリ 4GB、8GB(DDR3L SDRAM PC3L-12800/2スロット)
グラフィックス E1: AMD Radeon R2グラフィックス
A8: AMD Radeon R5グラフィックス
ストレージ 500GB HDD((5,400rpm)
1TB HDD(5,400rpm)
1TB ハイブリッドHDD(5,400rpm/NAND型フラッシュメモリ)
128GB SSD
256GB SSD
光学ドライブ スーパーマルチドライブ
BDXL対応 Blu-ray Discドライブ
無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth v4.1
カラー シャイニーブラック
アーバンホワイト
サイズ(幅×奥行×高さ) 378.0×255.9×25.4~30.0mm
重さ 約2.4kg
バッテリ容量 49Wh

インテルCPUを搭載する「LIFEBOOK WA2/A3(Core i5、Core i7)」や「LIFEBOOK WA2/B1(Core i3)」では最大16GB(DDR4)のメモリを選べましたが、AMD搭載の本製品では、最大8GB(DDR3L)までのメモリしか搭載できません。

ですが、ストレージの選択肢の幅がやや広く、インテルモデルでは選べない128GB SSDを選択できます。




以下、掲載製品に搭載されているストレージの詳細です。


SSDの仕様


ストレージの内訳

Samsung製の「MZ7TY128HDHP-00000」という128GB SSD(SATA)が搭載されていました。

容量は小さいですが、HDDやハイブリッドHDDと比較して確実に高速であること、また小容量である分、価格がお手頃である点が魅力のストレージです。

容量が必要な場合は、HDDもしくはハイブリッドHDDを選択するか、256GB SSDをご選択ください。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているLIFEBOOK WA1/A3で行ったベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用


【3DMark】




上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720(標準品質)、1280×720(最高品質)/ウィンドウモードで実行


【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】


1280×720(DirectX 9/標準品質(ノートPC))


【Minecraft】



デフォルトの画質設定で快適に動作(MODなし)


【CINEBENCH R15】


かなり軽めのゲームタイトルを、標準画質~画質をやや下げてプレイできるくらいの性能です。

インターネットや動画閲覧、ビジネス系アプリケーションの利用をはじめ、簡単な写真加工などライトな日常用途には十分な性能のモデルだと言えるでしょう。

様々な用途に利用するのなら、本製品位のパワーはあった方が良いですが、簡単な作業しか行わないというのなら、下位のAMD E1を搭載したモデルでも十分だと思います。

掲載モデルよりも高性能なノートが欲しいのなら、インテルの上位CPUを搭載したモデル(WA2/A3)を選ぶと良いでしょう。

選択する構成にもよりますが、WA2/A3の方がやや性能の高い構成を選べます。



消費電力・温度

以下、LIFEBOOK WA1/A3のアイドル時、ベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力です。
画面の輝度を50%に設定した上で、測定しています(以降、全てこの設定)。

アイドル時 ・・・ 8W
ベンチマーク実行時 ・・・ 23W

※実際の値は若干上下します

アイドル時、ベンチマーク実行時ともに低消費電力です。




以下、アイドル時、高負荷時(3DMarkのFire Strikeを20分以上実行)のパーツ温度です。

高負荷な状態が続いてもCPU温度は60度前後と、温度上昇は控えめです。




高負荷な状態が続いた場合の、キーボード表面温度を測定してみました。

温度は全体的に低いです。
快適にタイピングが行えます。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

LIFEBOOK WA1/A3の再起動時間を測定してみました。
以下、PassMark Rebooterの実行結果です。

1回目 0:55
2回目 0:49
3回目 0:46
4回目 0:48
5回目 0:46
6回目 0:46
7回目 0:47
8回目 0:47
9回目 0:46
10回目 0:47

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 47秒

LIFEBOOK WA1/A3の再起動時間は およそ47秒。
SSDを搭載しているため、起動やシャットダウンをはじめ、あらゆる処理が高速に行えます。



バッテリ駆動時間

bbenchを使用して、LIFEBOOK WA1/A3のバッテリ駆動時間を測定してみました。

設定はストロークの実行が10秒毎、無線LANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。




バッテリの電力が100%から4%に減少するまでの時間は30279秒。
約8.4(8.410833333…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

バッテリの持ちは良いようです。
負荷のかかる作業を行った場合だと、駆動時間はもう少し短くなると思われますが、電源のない場所であってもある程度のボリュームの作業は行えるでしょう。


補足として、本製品にはバッテリーユーティリティなるツールが搭載されており、バッテリの満充電量の設定を行ったり、休止状態時の消費電力を抑える設定を行うことが出来るようになっています。


バッテリーユーティリティ



LIFEBOOK WA1/A3 まとめ

AMD APUを搭載する、15.6型のノートPCです。

選ぶ構成にもよりますが、インテルCPUを搭載する同シリーズのモデル「LIFEBOOK WA2/A3」に比べると、性能はやや抑えられているという印象です。

ですが、今回のAMD A8を搭載する上位構成のモデルであれば、ネットやオフィスアプリの利用をはじめ、簡単な写真加工やストリーミングサービスによる視聴を行うなど、日常の基本的な用途を一通りこなせるだけのパワーはあります。

ライトな用途にしかPCを利用しないのなら、AMD E1搭載のモデルでも十分でしょう。

インテルCPUのモデルよりも低価格であるため、特に予算に限りがある方や、コストパフォーマンス重視の方に魅力が大きいノートPCです。

低価格であっても、サポート系ソフトウェアやマニュアル、各種ソフトが充実していることはもちろん、ATOKの採用やマカフィーリブセーフ3年版のプリインストール、3年保証が標準で付属するなど中身は非常に充実しています。

そのような内容を考えると、とてもお値打ちなのではないでしょうか。
特に直販限定のカスタムメイドモデルはクーポンが利用できるため、お買い得感が大きいです。

光学ドライブを搭載した15.6型ノートの購入を検討されている方、また新生活に利用するPCをお探しの方は、是非チェックしてみてください。