Dell Inspiron 15 5000(5567)のレビュー 第7世代Coreプロセッサ搭載の低価格 15.6型ノート(ネイビーカラーを使用)
デルが販売するノートPC、Inspiron 15 5000(5567)シリーズのレビューです。
Inspiron 15 5000(5567)シリーズは、15.6型フルHD液晶搭載のノートPC。
第7世代Coreプロセッサを採用する、非常にコストパフォーマンスに優れたモデルです。
ボディカラーにはホワイト、ブラック、ネイビー、グレーの4色をラインナップ。
液晶にはフルHD非光沢、もしくはタッチパネルも提供されており、タッチパネルのモデルには赤外線カメラを搭載。Windows Helloによる顔認証ログインが利用出来ます。
他にも Radeon R7 M445グラフィックスや、光学ドライブにはDVDをはじめブルーレイディスクドライブなども提供されるなど、比較的選択肢の幅が広いモデルです。
期間限定のキャンペーンなのかは不明ですが、Adobe Photoshop Elements や Premiere Elements 15を無料で選択出来るなど、本製品の価格からは考えられないお得な内容のノートPCです。
今回は、Core i5やタッチパネルを搭載するモデルを利用してみましたので、その外観や特徴、使用感、性能面について詳しくご紹介したいと思います。
本モデルの別構成、非光沢液晶やRadeon R7 M445、SSDを搭載する「Inspiron 15 5000 プレミアム・フルHD・SSD」のレビューも掲載しています。あわせてご覧ください。
【Inspiron 15 5000(5567) レビュー記事目次】
・製品の特徴
(Inspiron 15 5000(5567)の主な特徴)
・Inspiron 15 5000(5567) 筺体外観・操作性
(外観・インターフェース / キーボードの操作性 / 液晶の見やすさ / 重量)
・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動時間 / バッテリ駆動時間)
・製品のまとめ
(Inspiron 15 5000(5567) まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Inspiron 15 5000(5567)の主な特徴
以下、Inspiron 15 5000(5567)の特徴です。
2016年12月13日時点の内容であり、構成などは時期によって変わる可能性があります。
・第7世代Coreプロセッサを採用
・15.6型フルHD非光沢、フルHDタッチパネルを提供
・赤外線カメラ搭載モデルあり
・Radeon R7 M445 グラフィックス搭載モデルを提供
・大容量のストレージ、SSDも選択できる
・光学ドライブ標準搭載(DVDドライブ or ブルーレイドライブ)
・4色のボディカラーを選択できる
・Adobe Photoshop Elements & Premiere Elements 15を無料選択可能(2016年12月13日確認)
・リーズナブル
第7世代のCore i5、Core i7を採用するモデルです。
筺体カラーはホワイト、ブラック、ネイビー、グレーの4色が提供されており、以前の製品よりもファッショナブルな印象を受けます。
全てのモデルで好みのカラーを選べるわけではありませんが、インテリアに合わせて好みのカラーを選びたい、
なんて方にはカラーの選択肢は魅力です。
主な構成については、15.6型フルHDの液晶には非光沢タイプ、またタッチパネルを選択でき、タッチパネルの方にはIR(赤外線)カメラが搭載されています。
外部グラフィックスが提供されているとはいえ、ゲームができるようなモデルではありませんが、最小構成でもCore i5、8GBメモリとスタンダードノートとしては性能が高いです。
大容量のHDDの他、SSDの構成が提供されている点も魅力が大きいと言えるでしょう。
SSDについては最初は選択できなかったようですが、後から追加されたようです。
加えて光学ドライブはDVDドライブだけではなく、ブルーレイディスクドライブも提供されています。
Adobe Photoshop Elements & Premiere Elements 15の無料選択に関しては、デフォルトでは「選択なし」の状態となっているため、製品購入時に追加する必要があります。
必要な方は忘れないようにしてください。
以上のような内容でありながらも、価格が低く抑えられており、コスパ重視の方には心惹かれるノートなのではないでしょうか。
メインPCとして利用できるパワーが欲しい、でもコスパも気になるという方にお勧めのノートPCです。
Inspiron 15 5000(5567) 筺体外観・インターフェース
Inspiron 15 5000(5567)の筐体外観をチェックします。
掲載モデルはネイビーカラーを採用したモデルです。
ホワイト、ブラック、グレー・・まではともかく、ネイビーはノートPCのカラーリングとしては珍しいのではないでしょうか。
トラッド・・といいますか、きちんとした印象のあるキレイめカラーです。
インテリアとのあわせ方によっては、とてもおしゃれに見える色味のモデルだと思います。
おなじみ、DELLのロゴを中央に配置するデザインです。
光沢感のある天板ですが、色が濃いため指紋汚れは殆ど目立ちません。
背面側、正面側から見た筐体の様子。
15.6型のノートしてはスリムなシルエットです。
ディスプレイには15.6型フルHDのタッチパネルが採用されています。
光沢タイプのパネルであるため、明るい場所だとやや光沢感が目立ちます。
他に、フルHDの非光沢パネル(非タッチ)を選択可能です。
液晶上にはデュアルマイクとIR(赤外線)カメラ。
Windows Helloによる顔認証ログインを利用出来ます。
IRカメラの搭載はタッチパネルのモデルのみで、非光沢パネルのモデルには搭載されません。
ディスプレイの下側にはDELLのロゴ
ディスプレイの最大開閉角度は約140度。
可動域は若干広めで、画面の角度調整がしやすいです。
筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。
左側面です。
電源コネクター、LAN端子、HDMI 1.4a、USB3.0×2機、ヘッドフォンとマイクのコンボポートが搭載されています。
右側面。
こちら側にはメディアカードスロット、USB2.0、光学ドライブ、セキュリティスロットが搭載されています。
掲載モデルはブルーレイディスクドライブを搭載していますが、他にDVDスーパーマルチドライブを搭載したモデルも提供されています。
筺体正面と背面側です。
正面には中央付近に電源のインジケーターランプが、背面には何もありません。
17.3型のInspiron 17 5000 (5767)と、ほぼ同じ端子の内容です。
USBは全3基、映像出力にはHDMIを備え、LAN端子や光学ドライブも搭載するなど、家庭で利用する15.6型ノートとしては不足の無い内容だと思います。
筐体底面の様子。
写真は上が筺体正面、下が筐体背面側です。
一枚板のシンプルな構造です。
バッテリは内蔵式、開閉できるようなパネルも見当たりません。
底面中央には、inspironの型押しによるロゴを配置。
ちょっと凝った印象です。
正面寄りの位置に、2基のスピーカーを内蔵。
Waves MaxxAudio Pro対応のスピーカーです。
プリインストールされているサウンドユーティリティを使用して、音声の細かな調整が行えます。
Waves MaxxAudio Proのサウンドユーティリティ
キーボードの操作性をチェック
Inspiron 15 5000(5567)に搭載されているキーボードをチェックします。
アイソレーションタイプの日本語キーボードです。
4列のテンキーを搭載しています。
見て分かる通り、BackspaceやEnter付近のキーにやや変わった構造が取りいれられています。本製品はBackspaceやEnterキーの幅が狭く、その使い難さを解消するための工夫だと思われます。
キーの配列などは一般的であり、特に使い難いと感じる箇所はありません。
キートップの様子。
ややマットな素材を使用しており、指紋の痕が目立ちません。
パームレストにはヘアライン加工によるデザインが採用されています。
洗練された雰囲気です。
タッチパッドはボタン一体型。
クリックボタンは柔らかく、パッドの面積もそこそこ広く普通に使いやすいタッチパッドです。
テンキーを搭載しているためか、やや左寄りの配置となっている所が少し使い難いと感じますが、マウスを利用される方も多いでしょうから大きな問題ではないと思います。
液晶の見やすさをチェック
Inspiron 15 5000(5567)に搭載されている液晶をチェックします。
掲載モデルの液晶はタッチパネルです。
15.6型フルHDのタッチパネルを搭載しています。
初期時の画面のスケーリングは125%と、やや大きめの表示設定となっていました。
光沢感がやや強いパネルであるため、PCの利用場所によっては映り込みなどが目立ちやすいですが、それさえ気を付ければ明るく見やすいパネルだと思います。
光沢が気になる方は、非光沢のパネルを選択しましょう。
ただし、非光沢パネルのモデルにはIRカメラは搭載されません。
視野角は広いです。
本製品にはTrue Colorと呼ばれる、画面の表示色の最適化ツールが搭載されています。
簡易的ではありますが、色温度などの調整を行えるものです。
予め用意されているプロファイルを利用して表示色の最適化をおこなったり、手動で調整することもできます。
重量
Inspiron 15 5000(5567)の重量を測定してみました。
PC本体の重量は2350g。
製品の仕様によると、タッチ対応モデルでは2.33kg、タッチ非対応のモデルにおいては2.32kgと、タッチの有無による重量差は殆どないようです。
15.6型ノートでこの数字は軽いと思います。
持ち歩きには向きませんが、部屋の移動などがしやすいPCです。
Inspiron 15 5000(5567) 構成と特徴について
以下、掲載している Inspiron 15 5000(5567)の構成内容とその特徴です。
【CPU-Z】
【Inspiron 15 5000(5567) の主な構成】
OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Core i5-7200U(2.50GHz~3.10GHz)
グラフィックス インテル HDグラフィックス 620
メモリ 8GB(DDR4/最大16GB)
ディスプレイ 15.6型フルHD(1920×1080)、タッチ、光沢
カメラ IRカメラ
ストレージ 1TB HDD(5400rpm/Western Digital製)
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ
無線機能 802.11ac 2.4&5GHz,、Bluetooth v4.2、1×1
バッテリ 3セル(42WHr/駆動時間の実測値は後に掲載)
電源アダプター 45W
サイズ 390×259×23.3(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 2.33kg(タッチ対応)
カラー ネイビー
ソフトウェア マカフィー リブセーフ (12ケ月間更新サービス)
保証 1年間引き取り修理サービス
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年12月13日時点の情報に基付く内容となります。
主にWindows 10 Home、15.6型フルHDのタッチパネル、Core i5-7200U、8GBのDDR4メモリ、1TB HDD、ブルーレイディスクドライブを搭載する「Inspiron 15 5000 シリーズ プレミアム・ブルーレイ・フルHDタッチパネル・IRカメラ」というモデルの構成です。
モデル名の通り、ブルーレイディスクドライブやフルHDのタッチパネル、IR(赤外線)カメラを標準で搭載したモデルとなります。
CPU内蔵グラフィックスの構成ですが、第7世代のCore i5や8GBメモリが搭載されており、日常用途のノートとしては比較的高性能なマシンだと言えるでしょう。
赤外線カメラの搭載により、Windows Helloによる顔認証機能も利用できます。
上記以外にも、液晶には15.6型フルHDの非光沢パネル、CPUにはCore i7-7500、グラフィックスには Radeon R7 M445(4GB)が提供されており、ストレージには2TB HDD や256GB SSD、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ搭載のモデルも選べるなど、幅広い構成が提供されています。
赤外線カメラの搭載はタッチパネルのモデルのみであり、非光沢パネル搭載のモデルには搭載されませんので、Windows Helloを利用したい方は、タッチパネル搭載のモデルをご選択ください。
あと期間限定によるものなのかは不明ですが、Adobe Photoshop Elements & Premiere Elements 15が無料で選択できるようになっているため、必要な方は忘れずに選択しましょう。
ハイスペックな構成でも価格が安く、コストパフォーマンスは抜群に良いモデルだと言えるでしょう。
以下、搭載されているストレージの詳細です。
搭載されているHDDの詳細
ディスクの内訳
Western Digital製の「WD10JPVX-75JC3T0」という1TB HDD(5400rpm)が搭載されていました。
HDDという感じの性能でさすがに高速とは言えないのですが、容量が1TBと大きく、ファイルの保存などに便利なストレージです。
本製品では他に、2TB HDDを搭載したモデル、また256GB SSDを搭載したモデルなども提供されるなど、環境や好みにあったストレージを選択できるようなラインアップとなっています。
SSDの構成が提供されているという点が魅力です。
速度重視の方は、SSD搭載モデルをご選択ください。
ベンチマークテストの結果
以下、掲載しているInspiron 15 5000(5567)で行ったベンチマークテストの結果です。
【CrystalDiskMark】
Ver.5を使用
【3DMark】
上からSky Diver、Fire Strikeの実行結果
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
左から1280×720(標準品質)、1920×1080(標準品質)/Windowsモードで実行
【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】
1280×720/ DirectX 9、標準品質(ノートPC)
【Minecraft】
MODなし、画質を上げてもサクサクと動作します
【CINEBENCH R15】
CPU内蔵グラフィックスの構成ですが、ゲームに関しては Minecraftのような軽めのゲームであれば普通にプレイできるという感じです。
掲載モデルの構成でも、ネットや動画、オフィスソフトなどを使用したビジネス作業、簡単な写真編集程度の作業であれば、快適に行えると思います。
本製品にはRadeon R7 M445の構成が提供されていますが、選んだからといって大幅にグラフィック性能が向上するわけではなく、プラスアルファの性能が上乗せされる程度のグラフィックスであるため、選ぶとしても性能にあまり期待はしない方が良いでしょう。
あと今回、HDD搭載のモデルを利用しており、そのディスク速度が若干ボトルネックになっている感はあるため、PCの使用感に拘るのなら SSD搭載のモデルの選択をお勧めいたします。
参考: Radeon R7 M445やSSDを搭載する Inspiron 15 5000(5567)のベンチマーク結果
消費電力・温度
以下、Inspiron 15 5000(5567)のアイドル時、ベンチマーク実行(3DMark)時の消費電力値です。
画面の明るさは50%に設定しています。
(以降のテストでは、すべてこの設定)
アイドル時 ・・・ 7W
ベンチマーク実行時 ・・・ 31W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
省電力な構成であるため、アイドル時はもちろん、高負荷時であってもとても低消費電力です。
高負荷時のキーボード表面温度の測定結果です。
キーボード中央付近がやや温かくなりますが、全体的に低温です。
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
以下、掲載しているInspiron 15 5000(5567)の8回の再起動時間です。
PassMark Rebooterを利用して測定を行っています。
1回目 2:34
2回目 2:23
3回目 2:28
4回目 2:24
5回目 2:10
6回目 2:04
7回目 2:11
8回目 2:03
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 2分17秒
Inspiron 15 5000(5567)の再起動にかかる時間は 約2分17秒。
HDDであるため、やや時間がかかるという印象です。
速度重視の方は、SSD構成の選択をおすすめいたします。
バッテリ駆動時間
掲載している Inspiron 15 5000(5567)のバッテリ駆動時間を測定。
測定にはbbenchを、ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎に、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。
バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は22324秒。
約6.2(6.201111111…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
バッテリの持ちは普通です。
長くは持ちませんが、電源なしの状態であってもある程度の作業は行えると思います。
モバイルノートではないため、6時間も持てば十分でしょう。
Inspiron 15 5000(5567) まとめ
Inspiron 15 5000(5567)のレビューは以上となります。
最小構成でもCore i5、8GBメモリと性能が高く、光学ドライブは標準搭載、また液晶は非光沢とタッチパネルが提供されるなど、エンターテインメント用途にはもちろん事務作業にも向いています。
ストレージには大容量HDDに加え、高速なSSDが提供されているという点も魅力。
Radeon R7 M445の構成も提供されており、ややパワーが必要となる写真や動画編集を行うような方にもおすすめです。
Radeon R7 M445のグラフィック性能はそれ程高くはありませんが、搭載した場合としない場合とでは、多少なりともパフォーマンスは変わってきますので、少しでも性能を上げたいというのなら選ぶ価値はあるでしょう。
あと性能とは関係がない部分ですが、4色のカラーバリエーションが提供されている点も、デザインに拘る方には見逃せないポイント。
特に今回のネイビーカラーは、ノートPCとしては新鮮な色味であり、既存のカラーに飽きてしまった方には是非選んでいただきたいです。
以上のように、機能豊富なPCながら価格が安く、15.6型のメインノートを探しているというのなら、おおいにチェックする価値のある製品だと言えるでしょう。
Adobe Photoshop Elements & Premiere Elements 15(15,000円相当)を無料選択できますので、必要な方は製品購入時に忘れずにご選択ください。
ただし、いつまで無料で選択できるかは不明です。