LUV MACHINES シリーズレビュー GTX 1050搭載!8万円台でゲームができるミニタワーデスクトップPC
マウスコンピューターが販売するデスクトップPC、LUV MACHINES シリーズのレビューです。
LUV MACHINES シリーズは、ミニタワー筐体を採用するデスクトップPC。
コンパクトな筐体を採用しながらも、様々なグラフィックカードを搭載可能な高性能マシンです。2016年12月15日現在、最大GTX 1070を選択できます。
今回掲載するのは GeForce GTX 1050(2GB)を採用する「LM-iG430BN2-SH2」というモデルで、SSDと大容量HDDのデュアルストレージ構成を採用しながらも、84,800円(税別/2016年12月15日時点)という価格を実現。
パフォーマンスや使い勝手を考えると、コストパフォーマンスは非常に高いです。
今回は、そんなLUV MACHINES シリーズの外観や特徴、性能面などについて詳しくご紹介いたします。
【LUV MACHINES シリーズ レビュー記事目次】
・LUV MACHINES シリーズ 筺体外観・内観をチェック
(筐体外観・インターフェース / 筺体内部の構造をチェック)
・LM-iG430BN2-SH2の構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマークテストの結果 / 消費電力・温度 / 再起動時間)
・製品のまとめ
(LUV MACHINES シリーズ まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
LUV MACHINES シリーズ 筺体外観・インターフェース
LUV MACHINES シリーズの筐体外観をチェックします。
マットブラックカラーをベースとする、落ち着きあるデザインの筐体です。
サイズも比較的コンパクトであり、見た目にも圧迫感なく設置しやすいと思います。
フロントパネル全体の様子です。
上部には5インチベイや3.5インチオープンベイが、中央付近にはUSB等のよく利用する端子が配置され、下部には左右にスリットの入ったパネルが配置されています。
上記は標準仕様のフロントパネルであり、下部のパネルがメッシュ状となった「フロントメッシュパネル」への変更も可能です。
光学ドライブ、およびSDカードリーダーが標準では搭載されていないため、必要な方はカスタマイズで追加してください。
3.5インチオープンベイ 写真のベイには何も入っていません
フロントパネル中央部の端子の内容。
ヘッドフォン出力、マイク入力、USB2.0×2、電源ボタンが並びます。
USBの下付近に配置されているのは、インジケーターランプです。
フロントパネルの最下部にはMOUSEのロゴ。
筐体背面の様子です。
上から順に、電源コネクターやスイッチ、PS/2端子(キーボード・マウス)、USB3.0×2基、USB2.0×2基、LAN端子、オーディオ端子×3基(ラインイン、ラインアウト、マイク入力)、下部付近にはグラフィックカードから提供されているDVI-Dや DisplayPort、HDMIといった映像出力端子が並びます。
MSIという文字が見えますが、掲載製品にはMSI製のGTX 1050が搭載されています。
左側のサイドパネル。
写真は右が筺体正面側です。
パネル左の方にメッシュ状の通気口が設けられています。
右側のサイトパネル。
こちらには何もありません。
天面の様子。
特に何もありません。
筺体内部の構造をチェック
筺体内部の構造をチェックします。
右上から時計回りに光学ドライブやHDDベイ、グラフィックカード、CPU、メモリ、電源ユニットが並びます。
コンパクトな筐体ですが、ドライブベイの下部にスペースが設けられており、サイズの大きなグラフィックカードも搭載できます。
搭載されている GTX 1050(2GB)。
カスタマイズでGTX 1060(3GB)や GTX 1070(8GB)へとアップグレードできます。
CPU回りの様子。
CPUの右にメモリスロットが2基配置されています。
電源はCPUの上部に配置。
ドライブベイの下部。
スペースが設けられており、風通しが良いです。
標準構成では背面ファンのみですが、カスタマイズにて9㎝のフロントファンを上写真のスペースに追加可能です。高品質な山洋製のファンも選べます。
フロント上部内側にあるベイです。
5インチベイが2基、3.5インチベイが3基(オープン×1、シャドウ×2)、2.5インチベイが備わっています。
掲載のLUV MACHINESには、HDDとSSDのドライブ構成が標準で採用されています。
LM-iG430BN2-SH2 構成内容とその特徴について
以下、LM-iG430BN2-SH2の構成内容とその特徴について解説しています。
【CPU-Z】
【GPU-Z】
【LM-iG430BN2-SH2 の主な構成】
OS Windows 10 Home 64bit
チップセット インテル H110 Express(Micro ATX)
プロセッサ Core i5-6400(2.70GHz/TB時最大3.30GHz)
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1050(2GB)
メモリ 8GB(8GB×1/PC4-17000 DDR4/2スロット/最大32GB)
ストレージ 240GB SSD(SATA3/ADATA製)+ 1TB HDD (7200rpm/Seagate製)
ネットワーク 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T対応
拡張スロット PCI Expressx16×1、PCI Express x1×3
拡張ベイ 2.5型シャドウ×1、3.5型(オープン×1、シャドウ×2)、5.25型オープン×2
電源 500W(80PLUS SILVER)
サイズ 170×403×360(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約7.7kg
標準保証 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年12月15日時点の情報に基付く内容となります。
主にWindows 10 Home、H110、Core i5-6400、GTX 1050(2GB)、8GBメモリ(DDR4)、240GB SSD&1TB HDD、500W電源を搭載する構成内容のモデルです。
掲載モデルの特徴の1つとして、GTX 1050を採用しているという点があげられます。
GTX 1050は GTX 950の後継となるモデルで、性能的にはGTX 960に近いパワーを持ち合わせていますが価格がとても安いため、軽めのゲーム~やや負荷のかかるゲームを中心にプレイされている方には魅力の大きいグラフィックカードだといえます。
そのGTX 1050を搭載した今回のモデル、CPUはCore i5-6400に抑えられてはいるものの、メモリは8GB、ストレージにおいては標準でSSDとHDDの2ドライブ構成を採用しており、その構成で84,800円 (税別/2016年12月15日時点)~という価格なのですから、コストパフォーマンスは非常に高いです。
もちろん、Core i7搭載のモデルも提供されていますし、構成のカスタマイズも可能。グラフィックスは最大GTX 1070までを選択可能となっています。
光学ドライブは標準では搭載していませんが、オプションで追加可能です。
以下、搭載ストレージの詳細です。
SSDの仕様
HDDの仕様
ストレージの内訳
SSDにはADATA製の「SP550」という240GB SSDが、HDDにはSeagate製の「ST1000DM003-1SB102」という1TB HDDが搭載されていました。
SSDはSATA規格のモデルですが、書き込みは速く性能の高いSSDです。
HDDも比較的高速なモデルだと思います。
一般的なPCの使い方であれば、このストレージ構成で不足を感じるようなことはあまりないでしょう。もちろん、カスタマイズは可能です。
ベンチマークテストの結果
以下、掲載しているLM-iG430BN2-SH2で実施した、ベンチマークテストの結果です。
【CrystalDiskMark】
Ver.5を使用 左がSSD、右がHDDのスコア
【3DMark】
上からFire Strike、Fire Strike Ultra、Time Spyの実行結果
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
左から1280×720(最高品質)、1920×1080(最高品質)/ウィンドウモードで実行
【ドラゴンズドグマ オンライン】
1980×1080 / 最高品質
【ファンタシースターオンライン2 EP4】
1920×1080(設定3)、1920×1080(設定6)
【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】
上から1280×720、1980×1080(DirectX 11/高品質(デスクトップPC))
【Minecraft 】
高画質設定でもサクサク動作 快適にプレイできる
【CINEBENCH R15】
軽いゲームのプレイは高画質設定でも余裕、やや重めのゲームであっても、画質を調整すれば快適にプレイできるだけのパワーを持ちあわせているようです。
GTX 1050の性能は GTX 960に近いと書きましたが、多くのテストでは GTX 960搭載PCのスコアを若干下回るくらいの数字が出ており、掲載製品は ゲームPCとしても十分に活用できるマシンだと言えるでしょう。
製品の価格を考えると、コスパは非常に高いと思います。
SSD搭載であるため、使用感もとても良いです。
消費電力・温度
LM-iG430BN2-SH2の消費電力を測定。
アイドル時とベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力を測定してみました。
PCのみの消費電力です。
アイドル時 ・・・ 22W
ベンチマーク実行時 ・・・ 106W
※実際の値は若干上下します
GTX 1050が低消費電力であるからか、そこそこのパワーがある割に消費電力は低いです。
高負荷時のパーツ温度を測定してみました。
以下は、ベンチマークテスト(3DMarkのFire Strike)を20分以上実行した後のパーツ温度です。
高負荷時であっても、全体的に温度は低めです。
グラフィックカードの温度も低い方だと思います。
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
LM-iG430BN2-SH2の再起動時間を測定してみました。
以下、PassMark Rebooterの実行結果です。
1回目 0:29
2回目 0:31
3回目 0:31
4回目 0:32
5回目 0:30
6回目 0:32
7回目 0:31
8回目 0:30
9回目 0:31
10回目 0:30
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 30秒
LM-iG430BN2-SH2の再起動にかかる時間は およそ30秒。
SSD搭載の構成であるため、非常に高速です。
本製品は、SSDに加えて大容量HDDも標準搭載しているため、容量の面でも安心です。
LUV MACHINES シリーズ まとめ
LUV MACHINES シリーズのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・
・GeForce GTX 1050(2GB)を採用 さらにハイエンドなグラフィックカードも選べる
・コンパクトかつメンテナンス性に優れたミニタワー筐体
・最大32GBメモリ、ストレージも大容量SSDやHDDを選べる
・コストパフォーマンスが非常に高い
コンパクトかつ、メンテナンスのしやすいミニタワー筐体を採用するデスクトップPCです。
今回のモデルは GTX 1050(2GB)や SSD&HDDのデュアルストレージ構成を採用しながらも、8万円台(税別/2016年12月15日)という低価格を実現しており、ゲームがプレイできるパワーは欲しいけれど予算には余裕がないというユーザーにとって、性能的にも価格的にも非常に魅力のあるマシンだといえるでしょう。
この価格でこの使い勝手と性能なら、まず不満が出るようなことはないと思います。
GTX 1050搭載モデルは本製品で提供されている一部であり、他にも GTX 750Tiを搭載する格安構成のモデルから、上はGTX 1060(3GB)やGTX 1070(8GB)搭載のハイエンド構成も提供されるなど、多くの用途に対応可能。
光学ドライブレスを選択できるなど、徹底的に無駄を省けるという点も良いです。
とにかくコストパフォーマンスが高いため、ゲームの出来るPCが欲しい、写真や動画編集用のPCが欲しいという方には、候補として検討する価値のある製品だといえるでしょう。
中でもコスパ重視の方には、要チェックのモデルです。