m-Book W シリーズのベンチマーク結果(第6世代Core i7&GTX960M) M.2 SSDが爆速すぎる
前記事(m-Book W シリーズのレビュー ゲームも写真・動画編集にも使いやすい17.3型フルHDの大画面高性能ノート)に続き、今回はm-Book W シリーズの構成と性能面について。
今回掲載しているのはWindows 10、Core i7-6700HQ、メモリ16GB、GTX 960M(2GB)、240GB M.2 SSD&1TB HDD、ブルーレイディスクドライブを搭載する「MB-W830X-SH」というモデル。
m-Book W シリーズの中でも特にスペックの高い構成を持つモデルで、CPUやグラフィックスの性能が高い事はもちろん、ストレージは高速かつメモリの容量にもかなり余裕があり、多くの作業を快適に行う事ができるでしょう。
予算に余裕があるのなら、ぜひ選びたい構成の一つです。
今回は、そんなm-Book W シリーズの構成特徴と性能面について詳しく触れたいと思います。
現在販売中のm-Book W シリーズについては、以下のページをご覧ください。
・m-Book W シリーズ 製品ページ
・マウスコンピューター 実施中のキャンペーン・セール特集はこちら
【m-Book W シリーズ レビュー記事目次】
・m-Book W シリーズ 筺体外観や内部構造、使い勝手をチェック
(外観・インターフェース / キーボード / 筐体内部の構造 / 液晶の見やすさ / 主な付属品)
・MB-W830X-SHの構成特徴とベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマークテストの結果 / 消費電力・温度 / 再起動時間 / バッテリ駆動時間)
・プリインストール・ソフトウェア
(インストールされているソフトウェア)
・製品レビューのまとめ
(m-Book W シリーズ まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
m-Book W シリーズ 構成内容とその特徴について解説
まず、掲載しているm-Book W シリーズの構成内容とその特徴について解説します。
【CPU-Z】
【m-Book W シリーズ(MB-W830X-SH) の主な構成】
OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Core i7-6700HQ(2.60GHz/TB時最大3.50GHz)
ディスプレイ 17.3型 フルHD(1,920×1,080)、非光沢
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX960M(2GB)/HD グラフィックス 530
メモリ 16GB(8GB×2/PC3-12800 DDR3L SODIMM/最大16GB)
ストレージ 256GB SSD(M.2/PCI Express Gen3 x4/Samsung製)+ 1TB HDD (SerialATAII接続/ 5400rpm/Western Digital製)
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ
無線機能 IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth v4.0 + LE
バッテリ 公称の駆動時間:最大約4時間
サイズ 413×285×31.9(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約3.0kg
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2015年11月18日時点のものです。
OSにはWindows 10 Home、CPUはCore i7-6700HQ、メモリ16GB、GTX960M(2GB)、256GB SSD&1TB HDD、ブルーレイディスクドライブを搭載する「MB-W830X-SH」という構成内容のモデルです。
本製品ではCPUやGPUは固定構成であり、どのモデルを選択しても内容が変わらないのですが、メモリやストレージ、光学ドライブなどのパーツはかなり柔軟に選択できるようになっています。
掲載モデルは、m-Book W シリーズで提供されている中でも特にスペックの高いモデルであり、価格も169,800円 (税別/2015年11月18日確認)~とそこそこのお値段になりますが、下位モデルにはHDDを搭載するようなスペックを落としたモデルも提供されるなど、予算や用途に合わせた内容のマシンを選ぶことが可能です。
2015年11月18日確認の情報では、キャンペーン対象のモデルなどお得な構成のマシンもラインアップに混ざっており、この構成がこの値段?と思うようなモデルも存在しますので、そういったモデルの中から自分の用途に合った構成を選択するのがお得かなと思います。
ストレージの内容を詳しくチェックします。
SSDの詳細
HDDの詳細
ディスクの内訳
SSDには256GBの容量を持つSamsungのSM951 シリーズ(MZHPV256HDGL-00000)が、HDDにはWestern Digital製の1TB HDDが搭載されていました。
SSDはM.2規格かつ、PCI Express Gen3 x4接続で非常に高速であり、HDDも1TBと余裕の容量であるなど、理想のストレージ構成です。
HDDの構成も存在しますが、SSDを搭載したからといって大幅に値が上がるわけではないので、よほど予算に余裕がないというのならばともかく、そうでないのならSSDのストレージ構成をお勧めいたします。
ベンチマークテストの結果
以下、掲載しているm-Book W シリーズ(MB-W830X-SH)で行ったベンチマークテストの結果です。
【CrystalDiskMark】
Ver.5を使用
【3DMark】
3DMark 各テストのスコア
左:Fire Strikeのスコア詳細 / Fire Strike Ultraのスコア詳細
【BIOHAZARD 6】
【FINAL FANTASY XIV】
蒼天のイシュガルド DirectX 11で実行
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
【Tomb Raider】
左:1920×1080(NORMAL) / 右:1920×1080(HIGH)
左:1920×1080(ULTRA) / 右:1920×1080(ULTIMATE)
【CINEBENCH】
CPUやGPUの性能が高く、多くのゲームを高画質設定で快適に動作させる事ができます。
またM.2 SSDをPCI Express Gen3 x4接続で搭載しているため、OSやアプリの起動が高速であることはもちろんですが、ゲームのロード等も非常に早くストレスフリーの使い心地です。
写真や動画編集など、高負荷な作業には使いやすい構成のモデルだと言えます。
消費電力・温度
m-Book W シリーズの消費電力を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。
Optimus関連(グラフィックスのオンオフ切替)の設定は「自動選択」に、画面の輝度は50%に設定した上で実行しています。
アイドル時 ・・・ 17W
ベンチマーク実行時 ・・・ 102W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
低消費電力という程ではないですが、アイドル時の消費電力値は低めです。
次に、m-Book W シリーズの筐体内にあるパーツ温度を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度です。
ベンチマーク実行時はCPUやGPUの温度が上昇しますが、高性能なノートPCとしては標準的な範囲内です。
M.2 SSDの温度が常時やや高めなようですが、これは発熱の大きいパーツの近くに配置(MBに接続)されているためだと思われます。
さらに、m-Book W シリーズの高負荷時のキーボード表面温度を測定してみました。
キーボード中央から右付近が少し熱くなるようですが、パームレスト一帯は低温であるためか、熱さはそれ程気にはなりませんでした。
なお、背面の排気口付近はかなり温度が高くなります。(排気口入り口付近は55~60度)
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
PassMark Rebooterを利用し、m-Book Wシリーズの再起動にかかる時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。
1回目 0:52
2回目 0:58
3回目 0:56
4回目 0:46
5回目 0:57
6回目 0:57
7回目 0:47
8回目 0:56
9回目 0:56
10回目 0:46
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 53秒
m-Book W シリーズの再起動にかかる時間はおよそ53秒。
SSDを搭載するノートPCの再起動時間としては標準的です。
※想像ですが、OSがWindows 8.1やWindows 7の場合、もう少し速いという結果になるかもしれません。Windows 10は少し起動などに時間がかかる印象です。
バッテリ駆動時間
m-Book W シリーズのバッテリ駆動時間を測定。
駆動時間の測定にはbbenchを利用、ソフトウェアの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるインターネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)は60秒毎という内容です。
Optimus関連の設定は「自動選択」に、画面の輝度は50%に設定しています。
バッテリの電力残量が100%から5%に減少するまでの時間は15350秒。
約4.2(4.263888…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
製品の特徴などを考慮すると妥当な駆動時間です。
長時間は持ちませんが、据え置き利用される方が殆どだと思われますから問題はないでしょう。
プリインストール・ソフトウェア
m-Book Wシリーズ にプリインストールされているソフトウェアの内容をチェックします
実際の製品とは異なる可能性がありますので、参考情報としてご覧ください。
ソフトの内容は基本的なソフトウェアに加え、CyberLink製のソフトウェア、NVIDIA GeForce ExperienceなどのNVIDIA系のツール、サウンドユーティリティ「Sound Blaster Cinema 2」、セキュリティソフトの「マカフィーリブセーフ」、システム設定を一括変更できる「Control Center」、プログラマブルキ―の設定などを行える「Flexikey」が搭載されるという内容です。
CyberLink製のソフトウェアにはMediaShowやLabelPrint、Power2Go、PowerBackup、PowerDVD、PowerProducer等が搭載されていました。
なお、上に記載したControl CenterとFlexikeyは、G-TuneブランドのノートPCに搭載される事が多いソフトウェアです。
Windowsキーの有効無効設定や、場面に応じてシステムの設定を一括で変更できる他、ゲーム操作時に便利なショートカットキーの登録などを行う事ができます。
Control Centerの設定画面は以下のような感じになります。
ゲームをするときはこの設定、普段はこの設定・・といった具合に、予めセットしておいた設定へとワンタッチで変更する事ができます。
Windowsキーの有効無効設定も可能。
以下はFlexikeyの設定画面。
ショートカットキーを登録しておくことができます。
ゲームなどで決められたキー操作を行う事が多い場合などに、予め操作を登録しておくと便利です。
m-Book W シリーズ まとめ
m-Book W シリーズのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・
・インテルの第6世代Core i7や GeForce GTX960M(2GB)を搭載
・17.3型フルHDの非光沢液晶を搭載
・ハイスペックな大画面ノートの割に低価格
・メンテナンスがしやすい
17.3型フルHDの非光沢液晶を搭載するノートPCです。
インテルの第6世代Core i7やGeForce GTX960M(2GB)を標準搭載しており、ゲームはもちろん写真や動画編集などの高負荷な作業を快適にこなす事が可能です。
M.2 SSDやHDDといったストレージの組み合わせも選択可能となるなど、ノートの割に構成は自由度が高く、デスクトップ代わりのノートPCが欲しいとお考えの方に適した製品だと言えるでしょう。
大画面で作業がしやすくパフォーマンスも十分、と使用感の良いモデルです。
個人的に、使いやすいという点が良い事はもちろんなのですが、他社の同等の製品と比較して、構成に無駄がないという点が本製品の大きなメリットだと思います。
よく様々な製品をチェックしていて、ここがSSDだったらとか、もう少しメモリを積めたら・・なんて思う事がありますが、そういった「痒いところに手が届く構成」を選択できるというのは本製品の強みでしょう。
後々のパーツの自己メンテナンスもしやすい構造ですし、そういった内容の割に低価格であるのも魅力。
長く使える17.3型の高性能ノートが欲しいとか、できるだけコスパの高い製品を・・というような方におすすめしたい製品です。