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前記事(ESPRIMO WHシリーズ(WH77/M) レビュー タブレットスタイルでの利用が可能な 21.5型 液晶一体型PC)に続き、今回はESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)の性能面について。

掲載しているESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)の主な構成は、OSにWindows 8.1、プロセッサにCore i7-4702MQ、メモリ8GB、2TB HDDという内容。

Core i7-4702MQはノート用のプロセッサではありますが、4コアでクロックは最大3.2GHzとパフォーマンスは高め。日常の作業であれば大抵の事は快適にこなす事ができるでしょう。

今回は、上記構成を持つESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)の特徴や性能面について、詳しく検証してみたいと思います。


【ESPRIMO WHシリーズ(WH77/M) レビュー記事目次】

・ESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)の外観・インターフェース・操作性をチェック
9~62度の角度調整が可能な液晶コンパクトな筐体インターフェースキーボードとマウス液晶の見やすさ

・ESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)の構成とベンチマーク結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力と温度再起動にかかる時間

・プリインストールされているソフトウェアの内容をご紹介(一部)
プリインストールされているソフトウェアをチェック

・ESPRIMO WHシリーズ 製品レビューまとめ
製品のまとめ


ESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)の主な構成とその特徴

まず、掲載しているESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)の構成とその特徴について解説します。

最初に補足しておくと、ESPRIMO WHシリーズには量販店向けの構成を持つ「カタログモデル(WH77/M)」と、構成のカスタマイズを行えるWEB MART(富士通の直販)限定の「カスタムメイドモデル(WW1/M)」という2種のモデルがラインアップされており、掲載のモデルは「カタログモデル(WH77/M)」にあたります。

製品の主要な構成は「カタログモデル(WH77/M)」も「カスタムメイドモデル(WW1/M)」も似ていますが、WEB MART限定のカスタムメイドモデル(WW1/M)の方は構成のカスタマイズを行う事ができるため、より自分にあった構成内容のPCを購入する事が可能。

より高性能にもスペックを抑えることもできますので、購入するのであればWEB MART限定のカスタムメイドモデル(WW1/M)をお勧めいたします。

もちろん、今回掲載しているカタログモデルの内容は、カスタムメイドモデル(WW1/M)の内容の参考としてご覧いただく事ができます。


以下、CPU-Zの実行結果です。

CPU-Z






【ESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)】

OS   Windows 8.1 (64bit)
プロセッサ   Core i7-4702MQ(2.20GHz/TB時最大3.20GHz)
チップセット   HM86 Express
グラフィックス   HDグラフィックス4600(CPU内蔵)
メモリ   8GB(4GB×2/DDR3L SDRAM PC3L-12800/2スロット/最大16GB)
ストレージ   2TB HDD(7,200rpm)
光学ドライブ   BDXL対応 Blu-ray Discドライブ
ディスプレイ   21.5型ワイドフルHD(1920×1080)、IPS、光沢あり、タッチ対応
無線機能   IEEE802.11 a/b/g/n、Bluetooth v4.0、NFC搭載
サイズ   547×224×203~363(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約8.7kg
電源アダプター   100W
付属   Office Home and Business 2013、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス
カラー   シャイニーブラック

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年02月26日時点のものです。

掲載しているESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)の構成は上記の通り。
Windows 8.1、Core i7-4702MQ、8GBメモリ、2TB HDDを搭載するシャイニーブラックカラーのモデルです。

特徴としてはプロセッサにノート向けのCore i7-4702MQが使われており、高性能かつ省電力である事、また2TBという大容量のHDDを搭載している部分などがあげられます。

液晶一体型にノート向けのパーツが利用されるというのはよくある事で、ノート向けのパーツはデスクトップ用のものよりも性能は落ちるのですが、電力消費が小さく発熱も抑えられるように作られているため、冷却用のシステムをデスクトップPCよりもコンパクトなサイズに抑えることができます。

内部のシステムがコンパクトになれば筐体全体の省スペース化に繋がり、使用するユーザーにとっても利便性が高いです。もちろん、ノート用とはいってもCore i7-4702MQは上位のCPUであるため、性能は高く使用感は快適です。


その他、21.5型と大画面である所やBlu-ray Discの搭載など、写真や映像の閲覧などにも使いやすい内容で、HDDの容量が多いため写真や動画の保存にも適しています。

あと今回のモデルにはテレビチューナーは搭載されていませんが、直販モデルであれば外付けのネットワークテレビチューナーを同時に購入する事が可能。PCでテレビを楽しみたいという方にも便利にお使いいただけると思います。

ただ、外付けタイプのTVチューナーだとだと余分にスペースをとってしまうので、内蔵タイプのTVチューナーが用意されていると良かったです。


搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。


HDDの詳細

TOSHIBA製の「DT01ACA200」という2TBのHDDが搭載されていました。
こちらはデスクトップ向けのHDDで、回転数が7200rpmであるため比較的高速です。

体感的にも、ストレスを感じるような処理速度ではなく、HDDにしては快適な使い心地ではないかと思います。容量が大きい点も魅力。

なお、今回のモデルは2TBの容量ですが、直販限定のモデルでは1TBや3TBのHDDを選択する事も可能です。



ベンチマークテストの結果

以下、ESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)で行ったベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

以下のエクスペリエンス・インデックスのスコアは、システム内に用意されているWinSAT.exeをコマンドラインから実行する事により、スコアを取得しました。

プロセッサ 7.9
メモリ 7.9
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 5.5
プライマリ ハードディスク 5.9

プロセッサ、およびメモリ性能が非常に高いです。


【CrystalDiskMark】

Seq 191.9191.5
512K 58.8183.52
4K 0.7070.729
4K QD32 1.8450.704

数値は左がRead、右がWrite


【3DMark】

Ice Storm・・・ 59788
Cloud Gate・・・ 6742
Fire Strike・・・ 744


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 3292~3301
1920×1080 ・・・ 1803~1807


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 2847
1920×1080 ・・・ 1036

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

【1360×768】
SCORE ・・・ 1794
RANK ・・・ C

【1920×1080】
SCORE ・・・ 1086
RANK ・・・ D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

ワールド編 左:1360×768 / 右:1920×1080

キャラクター編 左:1360×768 / 右:1920×1080

【ワールド編】
1360×768 ・・・ SCORE:3992 / 評価:快適
1920×1080 ・・・ SCORE:2229 / 評価:普通

【キャラクター編】
1360×768 ・・・ SCORE:1856 / 評価:設定変更を推奨
1920×1080 ・・・ SCORE:993 / 評価:動作困難


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 27.73fps
CPU ・・・ 6.24pts


プロセッサ内蔵のグラフィックスを利用する構成ですので、グラフィック性能はそれ程高くはありません。

ただ、設定を軽くすればPCゲームのベンチマークテストでもそこそこのスコアが出るなど、液晶一体型PCとしては高性能。ストレージにHDDが搭載されていますが、起動や処理速度はHDDの割には速いです。

日常の用途はもちろん、写真や動画の編集なども快適に行えると思います。



消費電力・温度

ESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)の消費電力について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定結果です。

アイドル時 ・・・ 24W
ベンチマーク実行時 ・・・ 62W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

21.5型の大きな画面が搭載されていますので、画面の小さいノートPCなどに比べると消費電力は高め。

といっても、デスクトップPCなどに比べると低いです。(Core i7などを搭載するデスクトップPCと液晶の消費電力をプラスすると、結構な消費電力になります)




次に、アイドル時とベンチマーク実行時の筐体内パーツの温度について。
ベンチマーク実行時の温度は、BIOHAZARD 6を20分以上実行した後に測定しています。


高負荷時、最大でCPUの温度が70度台位まで上昇します。
低温とはいえませんが、この位の温度上昇は普通だと思います。

なお、主要なパーツはスタンド台座側に搭載されていますが、高負荷時、台座が熱くなったりするような事はありませんでした。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、ESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)の再起動にかかる時間を測定してみました。10回再起動を繰り返し、それぞれにかかった時間から平均時間を割り出しています。

1回目 1:18
2回目 1:17
3回目 1:19
4回目 1:19
5回目 1:17
6回目 1:17
7回目 1:18
8回目 1:19
9回目 1:17
10回目 1:15

再起動の平均時間 ・・・ 1分17秒

再起動(起動&シャットダウン)にかかる平均時間は1分17秒という結果です。
SSDを搭載するPCでは大体30~40秒という結果が出ていますので、それと比べると遅いです。

ただ、HDDを搭載するPCでは再起動に大体1分半~1分50秒程度かかるものが多く、そういったものに比べると起動やシャットダウンにかかる時間はやや速いようです。

体感でもそのように感じます。(SSDほどではないが、HDDにしては速い)




ESPRIMO WHシリーズ(WH77/M)の、構成面での特徴や性能については以上です。
次記事では、ESPRIMO WHシリーズに搭載されているソフトウェアについて触れます。

なお、富士通製のPCはプリインストールされているソフトウェアの数が非常に多い為、幾つか面白そうなものをピックアップしてご紹介したいと思います。

次: ESPRIMO WHシリーズに搭載のソフトウェアをチェック 多くの用途をカバーできる内容