HP Pavilion Sleekbook 14-b000 ベンチマークレビュー 3万円以下のノートの性能は・・
HP Pavilion Sleekbook 14-b000 の性能面を検証してみました。
今回掲載のSleekbook 14-b000 には、AMDのE1-1200というAPUが搭載されています。
元々、AMDのプロセッサはグラフィック性能が高い傾向にありますが、
このE1-1200も例に漏れず、CPU性能に比べてグラフィック性能がやや高め。
ゲームが出来るほどの性能は持ちませんが、このAPUを搭載したSleekbook 14-b000は
価格以上のパフォーマンスを発揮できるノートPCだと言っても良いでしょう。
今回は、そんなSleekbook 14-b000 の性能面を詳しく検証してみました。
3万円以下のノートPCの性能に興味をお持ちの方は、是非記事をご覧下さい。
【HP Pavilion Sleekbook14-b000(AMD)レビュー記事目次】
・HP Pavilion Sleekbook 14-b000 外観・インターフェースをチェック
【HP Pavilion Sleekbook 14-b000 ベンチマークレビュー】
まずはSleekbook 14-b000 の主な構成内容から見ていきます。
【HP Pavilion Sleekbook 14-b003AU スタンダード・オフィスモデルの主な構成】
OS Windows 8 64bit
プロセッサ AMD E1-1200(1.40GHz)
チップセット AMD A68M FCH
グラフィックス Radeon HD 7310(CPU内蔵)
メモリ 4GB(4GB×1/DDR3 SO-DIMM/最大4GB/1スロット)
ストレージ 500GB HDD(Hitachi製/5400rpm)
ディスプレイ 14.0型ワイドHD(1366×768)、光沢あり
無線機能 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 4セルバッテリー(駆動時間:約5時間)
サイズ 347×238×20.7~23(幅×奥行き×高さ/mm/ゴム足部を含む)
重量 約1.9kg(4セルバッテリー搭載時)
ソフトウェア Microsoft Office Personal 2010 Service Pack1
カラー ルビーレッド
※記載の仕様や解説等は、記事を作成した2012年12月6日時点のものです。
このHP Pavilion Sleekbook 14-b000 には、2種のモデルがラインアップされています。
一つがAMD E1-1200や4GBメモリ、500GB HDDを搭載したスパークリングブラックカラーのモデル、
そしてもう一つが、スパークリングブラックと同じ構成にOfficeやBluetoothを追加したルビーレッドのモデル。
価格はスパークリングブラックカラーのモデルが¥29,820 (税込)~で、
ルビーレッドカラーのモデルが¥49,980 (税込)~。
今回掲載しているのはOffice等が搭載されたルビーレッドのモデルで、タイトルに記載したように3万円以下
ではないのですが、OfficeやBluetoothが追加されている以外の内容はスパークリングブラックのモデルと全く同じです。
価格的に考えて、この内容はとてもコストパフォーマンスが高いと思います。
欲を言うと、HDDではなくSSDが搭載されていれば より性能面に魅力が出てくるのでは
と思わなくもないですが(自分で容易にパーツ交換を行える製品ではないので余計に)、悪くない製品です。
ハイスペックマシンのような快適さはないですが、
そこそこの性能を持った安いマシンをお探しの方には最適なノートPCだと言えるでしょう。
以下、Sleekbook 14-b000のベンチマーク結果です。
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 3.5
メモリ 5.4
グラフィックス 4.0
ゲーム用グラフィックス 5.7
プライマリ ハードディスク 5.9
冒頭にも記載したとおり、プロセッサの性能に比べてグラフィックスのスコアが高め。
印象としては、高性能ではないですが低性能でもないといったところです。
【CrystalDiskMark】
Seq 110.2 / 109.3
512K 34.17 / 34.93
4K 0.383 / 0.776
4K QD32 0.807 / 0.781
数値は左がRead、右がWrite
HDDを搭載しているため、ディスクのスコアはそれ程高くはありません。
とはいえWindows 8が軽いためか、起動等はストレスを感じるほど遅いという事はないです。
上にも書いたとおり、個人的には今回の構成にSSDを搭載したモデルがあればなお良かったと思います。
【3DMark06】
3DMark score ・・・ 2213
SM 2.0 Score ・・・ 786
SM 3.0 Score ・・・ 983
CPU Score ・・・ 887
【モンスターハンターフロンティア 大討伐】
左:1360×768
1360×768 ・・・ 885~893
【デビル メイ クライ 4】
1360×768
【1360×768】
平均fps ・・・ 18.22~29.43
RANK ・・・ D
【ファンタシースターオンライン2 】
1360×768
1360×768 ・・・ 130
~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作
【FINAL FANTASY XIV】
左がLOW 右がHIGH
LOW ・・・ 403
HIGH ・・・ 218
当然ですが、ゲームが出来るほどのグラフィック性能は持ち合わせていません。
とはいえ、動画閲覧など一般的な作業をする分には不足は無いでしょう。
期待できるほどではないですが、それなりに使いものにはなるパフォーマンスです。
次に、Sleekbook14-b000の消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時の消費電力とベンチマーク実行時の消費電力です。
ベンチマークプログラムはデビルメイクライ4を使用しています。
アイドル時 ・・・ 7W
ベンチマーク実行時 ・・・ 20W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
低消費電力を謳うAPUを搭載しているだけあって、消費電力はとても低いです。
次に、Sleekbook14-b000の筐体内のパーツの温度を測定してみました。
ベンチマーク(デビルメイクライ4)を20分程度実行させた後でも、
それ程パーツの温度は上昇していませんでした。
消費電力同様、発熱も抑えられているようです。
同時に、筐体表面の温度も測定してみました。
排気口付近の温度であっても39度前後。
その他の部分においても総じて温度は低く、
操作時に熱さで不快になるような事はないと思います。(冬場は多少熱くても平気ですが)
最後に、Sleekbook14-b000 のバッテリー駆動時間の測定結果です。
バッテリー駆動時間の測定にはbbenchを使用、
設定はストロークが10秒毎でインターネットへのアクセスが60秒毎。
画面の輝度は、中間程度の明るさまで下げた状態で測定を行いました。
バッテリーの電力残量が100%の状態から、残り9%になるまでの時間は14829秒。
約4.1(4.119166666..)時間ものバッテリー駆動が可能という結果となりました。
公称値のバッテリー駆動時間が約5時間ですから、
その値と比較してそれ程大きな差はないようです。
携帯するようなモデルではないので、バッテリーの持ちはそれ程気にする部分もないですが、
万が一携帯するような場合でも、ある程度バッテリーは持つと思われます。
性能面に関しては以上です。
性能は決して高くはありませんが、それなりに使い物になる内容です。
ネットや動画閲覧等の一般的な作業をする位であれば十分な性能で、コストパフォーマンスは非常に高いと思います。
HP Pavilion Sleekbook14-b000の記事はまだ続きます。
製品に興味をお持ちの方は、次記事もご覧下さい。